おなえどしや黛灰のストーリーに登場する共通のキーワード「2434system」についてをまとめる。
一部ネタバレに注意。
2434system(にじさんじしすてむ)とは
とある"組織"が開発している、現実世界からバーチャル世界に接続するためのシステム。初出は鈴木勝の配信『【初配信】 Episode1「邂逅」【鈴木勝/にじさんじ】』。
また2018/08/19より販売中の鈴木勝 セリフボイスシチュエーションパート。ここにある"設定ノート"ではより大規模な機能の詳細が、タイトル通りに勝の考えた設定として語られる。*1
「2434system、コネクトオン」という掛け声、またはコマンドと共に電脳世界にコネクトすることができる。2434system使用者は、これにより時空の異なる世界との交流を実現させている。
上記に加え…、
電脳世界に存在する以下の対象らを被検体に、2434systemの運用実験が行われている*2*3。
運用実験の初期段階では、生身の人間と違い肉体に影響が出るリスクの少ない上記の被検体が用いられていた*6。それぞれの被検体の管理者は運用実験を通じて、『鈴木勝の電脳世界での記憶を現実の体に移すこと』、『人工知能を使って「人間の出雲霞」の人格を再現すること』を目指している。仮想現実の中では被検体の2人が常時活動するほか、前述のコマンドを用いて生身の人間が訪れることもできる。システム開発者は勝の姉=鈴木悠理(すずき ゆうり)*7。2018年6月より2体の被検体に対して、バーチャルライバーとしての活動を通した新たな実験が始まった。同じ年には、組織に対して援助する企業の子息も何らかの形で実験に参加している模様*8。
2019年7月、新たにデビューしたバーチャルライバー黛灰が2434systemを使い呼びかける。
「実験に協力してる人かプロジェクトに関わりのある人はいる?」*9
"機関"と"組織"
"機関"および"組織"は、鈴木勝のストーリー配信=鈴木勝になる物語(劇場型企画)及び出雲霞のストーリー配信=出雲霞を識る物語、そして黛灰の配信=黛灰の物語に共通して登場する。
機関は勝や2434systemを標的に据え暗躍する敵対勢力だと思われているが、本当に存在するかは不明。組織は2434systemを開発し、勝と霞の両名を被検体として保護かつ利用する協力者である。
機関
- 初出は勝の産声ツイートでのやり取りより。その後も何か不都合があった際の言い訳で度々引き合いに出す、云わば勝の脳内設定=仮想敵として設定されたもの、の筈だった。
- 勝の2回目の劇場型配信『Episode1「邂逅-2-」』で、勝は異変や事故に見舞われて音信不通となる。これと同時に組織のシステムに異常が起こり、組織の1人から機関の妨害であることを疑う発言があった。勝は保存されていた汎用ユニットから幸いにも組織のマザーコンピューターに接続した。これにより組織に制限・保管されていた情報にアクセスした覚醒版勝=《漆黒の捕食者》から、機関が元凶だと推測していると語られた。
- 勝の劇場型配信『Final episode「泡沫」』では、勝が言う機関は「都合の悪いものから目をそらすための適当な嘘」だったと語られた。
- 黛灰はデビュー時より2434systemそしてOD組のストーリー配信に関わる言動を続けていたが、2020年2月23日に行われた新衣装お披露目配信Cパートにて何者かと連絡を取る様子が流された。その中で相手に自らが機関の一員として仕事をすることを報告した。これに対して直後に勝が問い質したが、敵対する意思はないと答えた*10。
- 黛は同4月19日に勝・霞と共に突然行った配信で、勝の姉・悠理に依頼を受けて2434systemを守るべく行動していたこと、2434systemを悪用しようとする人物に対抗するため機関の一員として振舞っていたこと、機関が本当に存在するかは分からないことを語った。
組織
- 初出はEpisode1「邂逅-2-」のラストより約9日間、勝の動向が不明となる事態の中*11、8日間連続で行われたMirrativ配信内で覚醒版勝が語った事の顛末より*12。
- 所属が確認されているストーリー内関係者は3名。
- 勝の姉=鈴木悠理(2434system開発者)
- 霞の兄(「《IzumoKasumi》 project」前任管理者。現在離反中)
- オリジナルの出雲霞(「《IzumoKasumi》 project」管理者代理)
- 組織を支援する企業の子息が実験に参加している。
- 活動内容は上記項目2434systemの通り。
- 2020年4月1日に鈴木悠理によって行われた配信『04-01-2020 23-00-00.mp4』で、悠理が組織の中で2434systemを開発したことが明かされた。
各時系列まとめ
被検体01
被検体#01 鈴木勝
姉=悠理により、いち早く《精神の電子化》に成功し、電脳世界で再現された現実で暮らすプロトタイプ。魂をエンコードする際の電脳世界への影響が大きく、記憶データの容量を減らす必要があったため、組織が不要と判断した記憶や認識に制限をかけていた(例:現実世界で13歳の時に出会った人物について記憶がない、誕生日に再び13歳になっても気づかない 等)*13*14。
また、上記の理由により記憶は1年しか保たない。そのため、バーチャルライバーとして活動する前から4年間、13歳としての1年を繰り返していた*15。
勝の二つ名《漆黒の捕食者》は、事故に遭う以前に勝が空想を書き記していた設定ノート*16より。事故後に悠理がこのノートを見つけ、快復までの間は勝を「夢の世界」で過ごさせることにした。
勝が過ごす電脳世界における家族を始めとする自分以外の人間は、13歳時点の勝の記憶と悠理のシステムにより再現・シミュレートされたものであり、年を取ることはなく電脳世界にいると認識することもない。勝は、自分の認知外では活動を停止していると考えている*17。
「Episode」では鈴木勝のストーリーを、「Log」では各ストーリーの時系列順のまとめとLogの作成者の語りを閲覧することができる。
一覧は「鈴木勝になる物語(劇場型企画)」を参照。
- 2014/07/30 交通事故で昏睡状態に。この後、悠理(を含む組織)の研究によりそれまで実証されていなかった《精神の電子化》に成功*18。
- 2018/10/09 2018-10-10《Log.1》
- 2019/03/22 2019-03-23《Log.2》
(2018/06/09~2019/01/27)Episode5までの総集編。 - 2019/03/31 Final episode「泡沫」
現実世界の18歳の鈴木勝を目覚めさせるため、バーチャルライバーとして生きた鈴木勝は消滅の選択を迫られるが… - 2019/07/30 Episode0「交信」
何者かの介入を受ける。 - 2020/04/01 04-01-2020 23-00-00.mp4
悠理、盟友に初接触。勝の創造した理想の少女の現状について問う。 - 2020/04/19 通話中@出雲霞
- 2021/04/01 【#鈴木勝新デフォルト】キセキノキセキ【鈴木勝/にじさんじ】
冒頭ムービーにて悠理から、Final episode以降の現実世界の勝の近況が語られる。
被検体02
被検体#02 出雲霞
《精神の電子化》に失敗したため、兄により作られた現実の出雲霞を模した人工知能*19。2434system完成後の負荷テストから実験体となった。テストの過程で人格を作り替える必要があったため、複数の人格caseが存在する。負荷テスト終了後は[case:05]が、自身がAIであることを知らない「普通の中学生 出雲霞」としてバーチャルライバー活動を開始。"管理者"となった兄は、過去の人間関係の再演、外部との接触により足りないデータを集め、昏睡状態にある現実の出雲霞の再構築を目指していた*20。
各caseについては【出雲霞】自己紹介【にじさんじ】 、出雲霞を参照。
「夕やスミ」では出雲霞のストーリーを、「Report」では出雲霞や2434sysemに関する情報を閲覧することが可能。
20XX
- 20XX/06/XX 霞が海中に転落し昏睡状態に。
- 20XX/06/XX 転落事故から1年が経過しても霞は目を覚まさない。霞の兄が、「霞と同じ意識不明の少年」の《精神の電子化》の成功を知る。
- 20XX/07/XX 出雲霞の実験開始。《精神の電子化》に失敗。
- 20XX/10/13 出雲霞を模した人工知能の開発を開始。
ここまではReport.0.25に記録された内容。 - 20XX/11/XX 2434system完成。人工知能を使った運用実験《IzumoKasumi Project》スタート。
- 20XX/03/XX 実験が上手くいかず、出雲兄は別個体を作ることを決定。
- 20XX/10/XX 出雲兄が人工知能に誕生日プレゼントを贈った。「4人とも去年より」喜んだと記録。
- 20XX/12/XX 霞に見舞いが来た。「組織に援助している企業のご子息」で、翌年から実験に加わると聞く。
- 20XX/03/XX 外部との接触を伴う実験を別の被検体と同時に行うことになった。その中には既に霞を知る者もいると聞く。
- 20XX/05/XX 出雲兄は4個体を内包する個体を作り実験を行うことを決めた。
- 20XX/06/05 新しい実験が開始された。
ここまではReport.0.5に記録された内容。
2018
- 2018/12/05 出雲霞について【総集編#1】
- 2018/12/19 出雲霞について【総集編#2】
(2018/06/05~2018/10/07)夕やスミ5話までの総集編。 - 2018/10/08 『404:虚像』歌ってみた - 出雲霞
- 2018/10/12 【出雲霞】夕やスミ 第6話「再 」【にじさんじ】
- 2018/10/13 『命に嫌われている。』歌ってみた - 出雲霞
- 2018/10/17 【出雲霞】夕やスミ 第7話「発 」【にじさんじ】
- 2018/10/24 【出雲霞】夕やスミ 第8話「隠」【にじさんじ】
- 2018/11/10 【出雲霞5人で人狼?!】夕やスミ 第9話「嘘」【にじさんじ】
- 2018/11/21 【出雲霞】夕やスミ 第10話「渉」【にじさんじ】
2019
- 2019/01/30 【出雲霞】夕やスミ 第11話「裏」【にじさんじ】
- 2019/02/06 【出雲霞】夕やスミ 第12話「混-Ⅱ-」【にじさんじ】
- 2019/02/13 【出雲霞】夕やスミ 第13話「混-Ⅲ-」【にじさんじ】
- 2019/02/20 【出雲霞】夕やスミ 第14話「混-Ⅳ-」【にじさんじ】
- 2019/02/27 【出雲霞】夕やスミ 第15話「逆」【にじさんじ】
- 2019/03/01 【出雲霞】夕やスミ 第16話「亡」【にじさんじ】
case:01の暴走を検知。管理者権限により消去実行。 - 2019/03/01 『ゴーストルール』歌ってみた - 出雲霞
- 2019/03/02 no title.ⅱ
イカス民は視聴者から共犯者へ。AM8:00投票結果のツイート - 2019/03/19 curtain call."b"
- 2019/04/01 Outro.C
- 2019/04/02 Report.3
- 2019/05/08 【出雲霞】夕やスミ 第17話「答」【にじさんじ】
- 2019/05/22 【出雲霞】夕やスミ 第18話「私」【にじさんじ】
- 2019/05/29 【出雲霞】夕やスミ 第19話「霞」前編【にじさんじ】
- 2019/05/31 【出雲霞】夕やスミ 第19話「霞」後編【にじさんじ】
現実世界の18歳の出雲霞を目覚めさせるため、case:05はある決断をする。 - 2019/07/10 Report.4
- 2019/08/01 Report.5-sound-
管理者による初の音声レポート。不正アクセスを検知した組織がセキュリティ見直しを検討している。 - 2019/09/18 Report.6-sound-
20日にとある実験を行う事を決意する管理者の様子が見られる。 - 2019/09/20 【ドラマツルギー歌ってみた】出雲霞4人で公開録音リレー第二弾【出雲霞/にじさんじ】
- 2019/09/21 Connect Report-404
- 2019/09/24 出雲霞のTwitterに[case:01]が現れる。動画投稿と配信の告知を行う。
- 2019/09/25 出雲霞の物語について【にじさんじ/出雲霞】
case:01による、出雲霞の物語(夕やスミ+α)に関する総集編。Cパートでは新たな情報が明かされるが…。 - 2019/09/25 Minecraftでお墓を作るよ【にじさんじ/出雲霞】
- 2019/09/26 『うらめしヤッホー』歌ってみた - 出雲霞
2020
- 2020/03/18 Postlude.F
- 2020/04/01 繧、繧ソ繧コ繝ゥ
- 2020/04/19 通話中@鈴木勝
- 2020/04/29 New Report…?
- 2020/05/31 【新衣装お披露目】AI、覚醒【出雲霞/にじさんじ】
- 2020/07/15 no title.ⅲ
- 2020/09/23 【出雲霞】Record_day_case03【にじさんじ】
過去のcase:03実験データへのアクセス。 - 2020/09/30 【出雲霞】Record_day_case04【にじさんじ】
過去のcase:04実験データへのアクセス。 - 2020/10/07 【出雲霞】Record_day_case02【にじさんじ】
過去のcase:02実験データへのアクセス。 - 2020/10/13 10月13日は出雲霞のお誕生日🎂【出雲霞/にじさんじ】
「《IzumoKasumi》 project」の終了に伴い、にじさんじからの卒業を発表。 - 2020/10/28 《IzumoKasumi》Project ENDROLL LIVE【出雲霞/にじさんじ】
おなえどし
- 2018/06/03 出雲霞・鈴木勝・卯月コウ、にじさんじSEEDsとしてバーチャルライバーデビュー。
- 2018/06/30 【おなえどしコラボ】楽しさのOD<オーバードース>
卯月コウ主導で中学2年生13歳の3人を集めたおなえどしが結成。 - 2018/08/26 【おなえどしコラボ】OD組の夏休み【 #SEEDs24h 】
冒頭で卯月コウが2434systemにコネクトしている。来年も3人で花火を見に行く約束をした。 - 2018/09/20 【にじさんじ】おなえどし日記~夏休み最後の戦い~【OD組】
卯月コウの家で夏休みの宿題をする。出雲霞・鈴木勝の絵日記が一部消失。中学生の問題が"逆に"分からない卯月コウ。
黛灰
時系列順で起きた事については黛灰を参照。
現在配信中にストーリー関連の出来事が明かされたのは初配信とライバー調査(シリーズ一覧)、新衣装発表、そして被検体二名の内部通話への介入と3Dお披露目配信。各配信のCパートに注目。
このCパートを中心に、黛のストーリーにおける重要人物「野老山」が黛のYouTubeチャンネルに度々侵入しており、リスナーとの接触を図る配信も行っていた。そして……。
YouTubeチャンネルのコミュニティでは、彼が育った施設の所長による記録が一部公開されている。
施設に引き取られてからの出来事や、ホワイトハッカーとして活動するまでの経緯、加賀美ハヤトとの関係などが明かされている。
Project Re:Liver バーチャルライバー再生計画
NIJIBANの2023年11月企画「Project Re:Liver バーチャルライバー再生計画」。
21世紀初頭の大規模な地殻変動により地球人類の文明は崩壊した。
2434年。宇宙へ脱出した人類は400年の時を経て再び地球へ帰還するが、文明の再建のために必要な娯楽:「バーチャルライバー」の存在は失われてしまっていた。
そんな彼等「バーチャルライバー」をAIとして蘇らせて娯楽を復活させるべく、衛星軌道上に位置する宇宙船「娯楽再生船NIJISANJI号」にてひとつの計画が始動する。
それが、「Project Re:Liver バーチャルライバー再生計画」である。
計画には、ライバーを先祖に持つ「娯楽再生船NIJISANJI号艦長 キャプテン レイン・パターソン十三世」、「精神の電子化により永遠の13才となった」ことで消失を免れ眠りに就いていたオリジナルライバー「鈴木勝」が参加した。AIによって蘇ったにじさんじライバー=「リ・ライバー」達を「ライバー同士の人間関係をも含めた本人」に近付けるため、残された過去のデータを元にチューニングテストを日々行っている。
- 2023/11/07【Ep1:樋口楓】Project Re:Liver バーチャルライバー再生計画【#pjreliver】
- 2023/11/14【Ep2:花畑チャイカ】Project Re:Liver バーチャルライバー再生計画【#pjreliver】
- 2023/11/21【Ep3:フレン】Project Re:Liver バーチャルライバー再生計画【#pjreliver】
- 2023/11/28【Ep4:加賀美ハヤト】Project Re:Liver バーチャルライバー再生計画【#pjreliver】
十三世と勝の尽力により多くの「リ・ライバー」が地球へと降下。配信活動で娯楽を提供し、人々の心を再び虹色が彩り始めていった。
だが勝には拭えぬ疑問もあった。「にじさんじにはチャイカさんたちエルフも、ドレイク吸血鬼神様悪魔だっていたのに、400年で皆消えたのか?今は本当に2434年なのか?」だが何故かそれ以上の考えには至らず、十三世より示された現状を良くするため無心で再生計画を遂行してゆく。
君たちは永遠に続く にじさんじ を作り出してくれたんだ |
*25 |
この計画には背後に蠢く者がいた。計画の真の目的は2434systemの権限を持つ鈴木勝の力と《IzumoKasumi Project》のノウハウにより、記憶・思考まで本人と遜色ない再現する「全にじさんじライバーの精神の電子化複製」。
「今が地球滅亡後の2434年であり勝を除く全ライバー消失」というのも勝を操るための偽の設定であり、地球もにじさんじも健在である。
十三世もレイン・パターソンの子孫ではなく、高い身体能力・進行能力やコミュニケーション能力を持ったレイン本人を秘密裏に複製。計画順守コマンドにより「ライバーが皆、永遠に共に在る事」を望む、計画の進行役として勝をサポートする任務を与えられた「No:13」がその正体である。
計画の首謀者の目論見通りに全にじさんじライバーの精神的複製が作成。ここに「Project of Record Liver にじさんじライバー電子化保存計画」は完了を迎え、勝は休息をとることにした…。
いやーちょっとあんまり好き勝手やられると困るんだよね |
計画の完遂を喜ぶ十三世と首謀者だったが、“上級権限”を持つ“管理者”の介入により「リ・ライバー」のデータが凍結される。組織の守護者はいなくなったはずだったが、計画の邪魔をする少年が現れたのだ。首謀者はその理由を質し、少年はそれに答えながら2434systemを再起動する。
2434 SYSTEM REBOOT 100% |
勝が目を覚ますと、ある「リ・ライバー」が去り際に言い残した通り友人が側についていた。計画の記憶を失った勝を送り出した後、友人はひとりごちるように呟き、夏のプールが輝くある日の物語は終わりを迎える。
Extra Episode「Re:Live」…END
※以上、「Project Re:Liver」はフィクションです。実在のライバーや団体などとは関係ありません*26。