概要
「双頭の蛇」とは、不死者(リヴァイバル)討滅のためにカーバンクル公が発案した「失敗すれば自分自身もタダでは済まないほどの陽動作戦」である。
不死者(リヴァイバル)の「光の精霊が顕現している『存在』を遁走《フーガ》する」性質を利用し、アル・タユまで神速誘導して沈めることが目的。
作戦名の考案者は不明だが、サー=ヴァル暗黒卿の号令によって勃発した。
手順
- 闇の扉が開く時まで剣をおさめて、魔導ライナーを制御して闇色リヴァイバルをアル・タユまで神速誘導する。
- ウァ=ラーイン騎士団長とフェ=ヌェックは、魔導生物さんが近づか弗<ざる>如くに誘導する。
- 不死者(リヴァイバル)がチョコボを見失った”刻”や、闇より出でし混沌が覚醒した時空(とき)*1は、根源たるヒトの原初の力で光の呑み込み闇を切り裂いて誘導する。
- 不死者(リヴァイバル)がアル・タユの近くに至らんとする迄到来たら、音速を超えた速さで撤退する。
- 不死者(リヴァイバル)をアークにエーテライト光で誘導して、大地を掴みし部位が乗った所で本気を出したカーバンクル公とグランド・トラインでアークを殺戮モードにし、アル・タユに沈める。
作戦名について
印象的な台詞であったため、視聴者によっていくらかの考察が行われた。
現実にも突然変異として頭部が2つある蛇は稀に発生する*2が、固有の存在としては「アンフィスバエナ」という伝説上の生物が知られている。
ギリシア語で「両方向に進める」という意味を持ち、頭部と尾部にそれぞれ顔を持つ蛇または龍の姿で描かれる(Wikipediaより)。
ノムリッシュけものフレンズにおいては「定められた運命=預言書に従って生きる」魔導生物と、「預言書に背き、自ら未来を切り開く=ヒトの書いた予言の書*3」の2つが大きなテーマになっており、預言書に従うことは同じ運命をループすることを意味する(実際にグラシャラボラスは預言書に従い続けたために敗北を繰り返していた)。
邪王真眼を持つ狂王によれば預言書に従えば不死者(リヴァイバル)に敗北する運命は決定づけられているらしく、その運命に逆らうための作戦につけられた「双頭の蛇」という名は「運命の分岐、ループからの脱却」を意図しているのではないかと考えられている。
なお、一部ではノムリッシュけものフレンズの世界がループしている可能性から、自らの尾を噛んで環となり永遠の循環を意味する蛇「ウロボロス」を連想した視聴者もいたが、これは「双頭」ではないため作戦名の意図とは異なる。
メタ的な解説
元ネタとなるものはおそらくFF11における双頭の蛇ザッハーク。
東の大国アトルガン皇国を象徴する蛇の王であり、国家のシンボルとして様々なところにモチーフが使われている。
冒険者たちが受けられるミッションの中には同様の作戦名も存在し、本項目もそちらから来ているものと考えられる。