198年3月　呂布討伐戦

勢力図

呂布の闖入により中原の均衡は乱れに乱れ、曹操、劉備、呂布、袁術による策謀と戦乱が絶え間なく続いた。やがて袁術が皇帝を僭称し、その袁術と呂布が手を組むと、曹操は劉備と協力して呂布討伐に乗り出すのだった。

勢力一覧

各勢力分析 [添付]

曹操

概ねは群雄割拠シナリオに近いが、イベントを発生させ続ければ自然と呂布を追い詰めることができるので難易度自体は低いほう。
曹操自身は呂布から嫌悪されているので滅亡直後の登用は望めないものの、妻の厳氏や貂蝉を登用することができれば呂布も登用できる可能性はあるので、史実通りに斬ってしまうのは少々勿体ない。
嫌悪武将の関連で陳宮を登用するのは無理なものの、高順は登用できるので張遼と共に思う存分武を振るおう。呂布と高順の寿命が少々心配だが完走はできるはずだ。

劉備

汝南一城からのスタートだが、初期物資はそれなり。在野にも周倉・廖化ら元黄巾メンバーや内政の出来る張兄弟がおり、さらにイベントで初手公孫瓚が趙雲を寄付してくれるため、人材は充実する。おまけに曹操とは開幕で親密かつ二年の同盟と、力を蓄えるには絶好の機会である。
最初は劉備に錐行で隣の新野を取らせよう。在野には魏延がいるため、絶対に確保したい。新野の色塗りや人材の配備が終わったら募兵も開始し、しばらくは雌伏の時。
国力を蓄えたら侵攻先は袁術か劉表にしよう。オススメは立地的に群雄が少なく、敵を絞りやすい劉表。荊州は在野も大量に湧くため、将来的にも有利。特に202年には襄陽に裴潜、203年には江陵に趙累と統率も実用レベルの補佐持ちが出現するため、都市の攻略はこれを目安に行っていきたい。
もし兵が貯まった頃に張繍が生き残っているならば、軍師を求めて張繍を滅ぼすのも一手。劉備の軍師は当面知力78の孫乾であるため、十分に採用の余地あり。
荊州一帯か淮南・徐州を制覇すれば、天下も自ずと見えてくるだろう。

※董承の密勅イベントは余程こだわりがない限り起こさない方が良い。せっかくの曹操との関係が破壊されるため、一気に難易度が上がる。逆境プレイがお好みなら発動させよう。

孫策

最初手で柴桑を落とそう。江夏からの劉表軍に制圧されるが大体兵3000位の部隊での制圧なので、拠点に直接攻撃できる太史慈を采配武将にした上で派遣すれば、被害少なく占拠可能。

弱体イベントを駆使して袁術軍と呂布軍を吸収できれば、後は曹操や袁紹とガチるも良し、父の仇討ちに行くも良しだが、寿命とイベントを起こすタイミングには要注意。特に袁術弱体イベントは拠点が寿春のみになるので、劉備が寿春攻略に動いてる際は決して行使しないように。

袁紹

勢力・人材共に申し分ないが、主要武将の寿命が迫ってきているので存命中にクリアするならのんびりはしていられない。
特に袁紹は4年ほどしか猶予がなく、寿命延長医書も該当都市を奪う頃にはだいたい曹操らが掘り尽くして持って行ってしまっている。
二枚看板や田豊・沮授らも不自然死とはいえそんなに長くは持たず、何の前触れもなく突然ぽっくり逝ってしまうことも多い。
将来を見据えるなら早急に呂布軍や曹操軍を滅ぼして人材やアイテムを回収したいところだが、南や西に勢力を伸ばしてしぶとく生き残る場合もあるのでスピードが重要。

ただ、このシナリオの袁紹軍はイベントが集中しており、遊び方に関しては結構自由度が高い。

公孫瓚をイベントに頼らず自力で滅ぼすもよし、
袁紹存命中に曹操を打ち破って（ついでに医書も奪って）天下に覇を唱えるもよし、
敢えて官渡イベントを起こしてから袁紹存命のまま巻き返すもよし、
袁紹を死なせてからのマゾプレイを楽しむもよし、

可能性はある意味満ち溢れている。

袁術

劉備・曹操・孫策という強敵と隣接しており、いずれも敵対関係という困った状態。呂布との同盟中に、列強に対抗できる力を付けたい。
ターゲットは、国力が低く一都市の攻略で滅ぼせるうえ、優秀な配下武将を手に入れられることを考えて劉備がお勧め。ただし、攻略するのは献帝の密勅イベント発生まで待つほうが良いだろう。曹操と劉備が敵対関係になるため、孤立した劉備を攻めやすくなるからだ。それまでは内政に力を注ぎ、兵を養っておこう。なお、貴重な兵力や人材が分散するだけなので、広陵には(もちろん柴桑にも)手を出さないほうがよい。
劉備の兵力が増えすぎないよう、出てきた部隊を紀霊などの大部隊で適宜叩いておくとよい。しかし、関・張・趙が出てくるとタイマンでは歯が立たず、返り討ちに遭う可能性が高いので、必ず２～３部隊で行動し、部隊数と兵力で圧倒した状態で対峙すること。そのためにも、劉表配下から甘寧か魏延をスカウトしておきたい。(筆者の場合、兵2,000の関羽・趙雲に13,000の紀霊が挟撃されて兵をほとんど削られ、挙句の果てに一騎打ちで青龍偃月刀の錆にされる…という爽快な悲劇に遭った。)
戦闘は、皇帝だからこそ運用できる大兵力部隊もカギになるが、金欠になるので官位は低めでもいい。軍隊として使わない武将の官位は解任しておこう。特に張勳の「大将軍」はやりすぎなのだが、物語の雰囲気を楽しむためにあえてそのままにしておくのも楽しい。
途中、呂布や自身(袁術)が弱体化するイベントを発生させることも可能だが、あえてハードルを上げたいのでなければスルーしておこう。
しばらくすると、盧江で大喬・小喬、魯粛などの優秀な武将が発見でき、軍師をはじめとした人材の充実が図れる。呉の人材は袁術と相性が良い。かんたんに登用できて褒賞も要らないので、すぐに抜擢して主力として使おう。そのうちに兵力も充実してくるはずなので、大部隊で汝南を攻めて劉備軍を併呑してしまおう。劉備配下の優秀な武将を手なずけ、相性の良い呉の武将をさらに発掘して配下に加えれば、曹操・孫策にも対抗できるだろう。
そのあとは、呂布とのタッグで中原に向かうもよし、江南を併呑して安定国家を築くもよし。名実ともに皇帝になって、当塗高の夢を実現しよう。
なお、袁術自身が皇帝のため、漢の皇帝がいる許昌を獲っても献帝擁立は選べず、自動的に漢朝は滅亡となる。その瞬間、劉備系武将の忠誠が軒並み下がるので注意しておこう。

呂布

史実の展開的に絶望的な状況に見えるが、南は袁術と結んでいてしばらくは安全。
(このシナリオの袁術陛下は柴桑や広陵を取ってしぶとく孫策や劉表の侵攻に耐えてくれる)
北の袁紹と和することさえできれば対曹操に集中できる状況になるのでそこまで難しくない。
天下無双が強く、呂布単独で多少の兵力差は容易にひっくり返せてしまうほど。
おあつらえ向きに采配武将を一人設定できるので、忘れずに呂布を設定しておこう。

ポイントとしては、
・まずは袁紹との同盟に全力を。スタートは不和だが、地道に贈呈すれば半年以下で親密まで持って行ける。
・序盤のセオリーだが、戦争で使わない雑魚武将・文官の官爵は剥奪し、少しでも経費を浮かせるとよい。
・北海に駐屯する袁紹軍は多くなく序盤はまず攻めてこない。念のため下邳北部を施設で固めておくと多少安心。
・敢えて袁紹軍とガチるというプレイでもない限り、下邳北の空白府の東武・東莞には絶対手を出さないこと。
・南は袁術との同盟が心強い。空白地になっている広陵は敢えて袁術に取らせて対孫策の壁に。自軍で占領してもメリットが薄い。
・途中、小沛を狙って東進してくる曹操は呂布の「天下無双」を活用して撃退し、身代金外交で資金を稼ごう。運がよければ捕虜登用も可。
・下邳から小沛へ予備兵を送ってもいいが北海の袁紹軍には注意。いつの間にか兵を増やして南下を狙ってくる場合も。

・・・袁紹と同盟を結べた頃には曹操軍もだいぶ疲弊しているはずなので、下邳からも兵を回して反撃開始といこう。
ただし、曹操との同盟が切れた袁紹が大軍で南進して曹操領を切り取りにくるので、その動向には注意を払っておきたい。
特に、劉備軍を吸収したいなら足掛かりとなる許昌は絶対袁紹軍に先取されないようにしたいところ。

イベントや寿命アップ書物の入手具合で展開は多少変わってくるが、序盤の戦略さえ間違えなければぶっちゃけどうとでもなるはず。

劉表

群雄割拠シナリオよりは周辺勢力の拡大が進んでしまっているが、官渡の戦いシナリオよりはかなり良い状況。
具体的には、袁術軍が健在で天敵の孫策軍がまだ巨大化していないことと、汝南で劉備軍が雌伏していること。
荊州南部に手を伸ばしても戦力が広く薄くなるだけなので、このシナリオではまず劉備軍を攻略してしまいたい。
新野には魏延が、江夏には甘寧が在野としており、この２人と元からいる黄忠が長蛇持ちのため、汝南攻略はこの３人に持てるだけの兵を持たせれば足りる。
なお、曹操軍は基本的に呂布軍に向かうはずだが、万が一にも開戦してしまうと面倒なため、しばらくは和しておいた方が無難。

その後、東進して袁術軍を滅ぼせば武将数は増えるので、このタイミングで荊南制覇がおすすめ。
士燮が先に零陵を押さえている場合も、前述の長蛇トリオで奪取は容易。
中郎将に就任して采配武将を２枠にすれば、襄陽・江陵の豊富な物資も含めて孫策軍に後れを取ることはないだろう。
そして孫策軍まで取り込めれば、まずは益州に入るもよし、北の袁紹軍と連動して曹操軍を圧迫しつつ中原に進出するも良し、好きなやり方で統一を目指そう。

なお、攻略のことだけ考えるのであれば、呂布関連イベントは起こさず、粘ってもらった方が多少助かる。
他方、趙雲確保のため易京の戦いは起こしておきたい。

公孫瓚

易京の戦いがイベントで起こせるので末期公孫鑚でプレイしたい人にはおすすめ。
易京の戦いイベントを起こした場合、趙雲離脱、都市が北平のみ、自勢力弱体化、袁紹軍強化となり
薊や南皮から攻めてくる袁紹軍、襄平から攻めてくる公孫度軍、初期から敵視されてる烏桓と四面楚歌の状態になる。
特に烏桓は即イベントを起こしてしまうと地の利がない為親善が出来ず敵視のまま、薊にしろ襄平にしろ地の利を取り戻すには弱体化した勢力ですぐに攻め落とすのは難しい。
二強開戦イベントは起こせずとも同盟が切れたら袁紹軍と曹操軍は勝手に敵対してくれるが、烏巣急襲イベントは戦力が拮抗しがちでイベントが起こらず袁紹軍の弱体化がなかなか起こらないので
4年後の袁家分裂イベントからひたすら弱体化するのでそれまでは守りに徹しよう。また分裂前に隙を見て公孫度軍を取り込むのもあり（戦力になるかは微妙だが）
一つ気を付けたいのが袁紹軍が弱体化する反面、曹操軍が強化されてしまい自勢力が袁紹軍を倒す前に曹操軍が都市攻略してしまう事もあるので袁紹軍が弱体化したら速攻で都市攻略をしたほうがいい。

馬騰

馬騰と、長男馬超を始めとする優秀な息子達が全員成人しており、龐徳や韓遂もいるので戦争は強い。ただ内政はアレなので文官の獲得が求められる。
眼前にはガラ空きの長安、長安の隣にはまともな武官がほぼおらず(胡車児との一騎討ちにだけ注意すれば良いし、それも馬超か龐徳を当てておけば問題ない)制圧しやすい上賈詡を擁する張繍がおり、勢力拡大は容易。在野には相性がいい上マルチに使える李厳もいる。その先にいる曹操は全方位から攻められて弱体化するタイミングが来るので、それまでじっくり力を蓄えよう。
簡単に知力100にできる賈詡らを得たら曹操とガチで殴りあってもいいし、宛は一度捨てて張魯、劉璋と攻めてもいい。特に劉璋は相性のいい武官文官が揃っており、攻め滅ぼすことが出来れば内政力がハネ上がる。

劉璋

張魯

公孫度

公孫瓚イベントを起こすなら袁紹にとられないように。いつか勝てる。

張楊

張繍

初手張繍の錐行で新野を取り、新野にいる魏延を登用したら速攻で新野の全物資を宛に運び込み、城は曹操か劉備にでも取らせよう。新野を維持する兵力も人材もありはしない。

以下の戦略で要となるのは在野の魏延と李厳(宛)だが、両名とも張繍とは相性が正反対で普通に探索→登用してもほとんど応じてくれない。
極級でプレイした場合、二人を登用する前に滅ぼされる事もある。超級以下ならば推挙で強制仕官させられるので、そちらで妥協した方が良い。
極級を選ぶ場合、クリアは保障出来ない。それだけこの二人の存在は大きい。逆に言えば登用さえ出来れば極級でも希望はある。

新野での登用と物資確保に成功したら、次は宛でひたすら曹操の攻撃に耐え抜いて活路を見出だすか、上庸から漢中へ進むかの二択になる。
耐え抜く場合は曹操軍を引き付けてから張繍で兵站を切って魏延と胡車児で殲滅するの繰り返しだ。曹操の親愛武将及び一族、さらにその縁者を捕らえた場合は容赦無く処断しよう。
その他の武将の場合、兵糧に余裕があれば城外にしばらく出して忠誠を下げよう。親愛武将らは捕虜変換で金に替える選択肢もあるが、人材は金より何倍も重い。

曹操軍の人間関係はしっかり把握しよう。捕虜にした際、列伝をちゃんと見て処刑か捕虜かを考えるように。それと処断した武将のことは忘れないように。下に捕虜の処理における注意点を挙げておく。
例えば曹仁を処断すると、彼の親愛の満寵に嫌悪される。しかし、曹仁の親愛だからと言って、次に満寵まで処断すると、今度はその親愛の徐晃に嫌悪される。
こうなると今度は引き抜ける筈だった徐晃まで斬る事になるので、又仇まで作ってしまうのは控えたい。
そういう事情が絡む場合は満寵は金に替えてしまおう。先に満寵がこちらに寝返っているならその限りではない。
曹丕は親愛武将が異様に多く、その武将のほとんどは登用可能かつ優秀なので、曹丕は金に替えるかずっと拘束しておこう。

南の劉表との同盟は何があっても堅持しよう。収入で得た金は劉表との関係維持に突っ込んでしまおう。先程も言ったが、命と金なら命である。南の安全＝張繍の命綱と心得よう。
西北の馬騰は武関に賈詡を置いて弓を撃たせておけば撃退してくれるので、任せてしまって問題無い。
張魯が上庸を取るので、そちらも攻めてきた場合撃退しよう。曹操と侵攻タイミングが合わなければ、武将を増やすチャンスである。
そうしているうちに人材と兵力が貯まってくるはずなので、許昌を陥落させに行こう。
ただし、真正面から戦うと大抵負けるので、曹操が他の防衛か、攻勢時に出兵しよう。
許昌を奪い、天子様をお救い申し上げる事が出来た頃には曹操軍はガタガタになっているはずなので、ここまで進めた猛者ならば後はそこまで苦労はないはずだ。

上庸から漢中を目指すなら宛も捨てて初手で上庸を奪い、張魯が劉璋や賊との戦いで兵力を損なう時を見計らって出陣し、漢中を奪取する。
その後は関を攻略して益州を食い取っていき、劉璋軍を吸収。そして巴蜀を制覇してから荊州へ撃って出る。
この場合は劉表との関係の維持は漢中を陥落させるまでで構わない。漢中さえ取ってしまえば後の防衛はどうとでもなる。
ただし宛まで曹操に渡し、なおかつ背後を見せるとなると非常に高い賭けになる。

公式の助言通りにやりたいなら同盟先は曹操にする事、同盟せずに南の劉表か、長安へ出て馬騰の戦闘集団と野戦をやるのは愚策中の愚策である。

総評としては三顧の礼シナリオの劉備よりも緻密で丁寧、それでいて大胆なプレイが求められる。
イベントによる救済も皆無なので、純粋に自分の力を試せる良い機会となるだろう。

士燮

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