【縷・縷・屡・来】幽谷霧子

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思い出アピール

特徴

2022年８月中旬のトワイライツコレクションで実装された霧子の水着PSSR。
Vo１極でトワコレに相応しい超絶性能を有している。

Voアンティーカといえば【鱗・鱗・謹・賀】幽谷霧子を中心とした遅延主体の編成が過去に大流行したが、今回は新生Voアンティーカとでもいうべきか、注目度減少を軸としたスタイルに変化している。

ライブスキル
トワコレなので３種類のライブスキルを所持している。
全てにPlusアピールが設定されており、グレフェスでは１回発動ごとにリンクアピール相当の加点がある。
出来ればPlusアピール発動込みで検討したいが、それぞれ異なる「〇ターン以前」の発動条件に注意しよう。

無凸ライブスキルはVo3.5倍アピール＋Vo50%バフを3ターン（実質2ターン）付与。
Plusアピール（４ターン以前）で興味1.5倍を付与する。
興味付与の持続は1ターンなので恩恵を受けられるのが相手だけ、素の状態では無凸が最も扱いづらい。
興味反転されている審査員へアピールし疑似遅延を狙うのが良い。
性能自体は控えめだが、最速で発動できるPlusアピールというだけで、現時点でこの霧子のみの長所であるため一定の需要がある。

１凸ライブスキルはVo4倍全体アピール＋思い出ゲージ25%増加。
Plusアピール（３ターン以前）で更に興味0.3倍を審査員全体に付与する。
全体アピールに思い出加速で単体性能は強力。
Plusアピールは発動ターンの遅延に役立つが、アピール前後で興味反転状態になっている審査員には逆効果となる恐れもある。
付与される興味ダウンは1Tなので自分のアピールの邪魔になる事は無い。
小技として「1ターンだけピンポイントで観客全員の興味を一気に下げる」という手法を利用して「ライバルの思い出アピールを邪魔する」という使い方も出来る。
仕様の話になるがグレフェスでライバルの項目にハートマークがついてると思い出アピール。しかし自分で思い出アピールを撃つ場合と違ってパーフェクトの判定を出すと先手が取れるので先に興味を下げられてしまうのである。
流石にライバルがリンクアピールを完成させているかは確認出来ないがどっちにしろ出鼻をくじかれるのは間違いない。

4凸ライブスキルはVo３倍全体アピール＋注目度低下参照の最大Vo２倍全体アピール＋Vo100%バフを3ターン（実質2ターン）付与。
Plusアピール（２ターン以前）でデュエット（アンティーカ）を付与する。
全体アピール、バフ付与、そしてアンティーカ初のデュエットと至れり尽くせり。
注目度低下はマイナス50%で最大値となるので、後述のパッシブスキルのうちどれか１つで容易に満たせるだろう。

思い出アピール
最大でVo3倍＋注目度低下参照の最大Vo5倍、合計で最大Vo8倍追撃。
8倍追撃はインパクト抜群だが、条件の注目度低下がマイナス50%で最大倍率を保証し、更に自身のパッシブスキルのうちどれか１つだけで最大倍率を出せるという条件の緩さが際立つ。
また、素追撃の3倍も条件無しの単属性素追撃の中ではトップの数値でリンクに拘らずとも強力なアピールができるのは5人ユニットのアンティーカにとっては大きな強みになる。
ただし、従来のＰアイドルと異なり、思い出レベルが低いとリンクアピール時の追撃倍率が下方されるのに要注意。
思い出レベル４～５は欲しい。
登場時点での倍率はリンク無しと込み両方でトップクラスなので非常に高いセンター適性を有してると言えるだろう。

パッシブスキル
こちらもトワコレらしく金バフ3種類と虹バフを所持。

１凸バフは２ターン以前発動と幅が狭い。4凸ライブスキルの注目度低下条件を満たすのに使う。

２凸バフは高倍率・注目度低下付与・高確率発動・２回発動と強力だが、発動条件の緩さ故に制御が難しい。

３凸バフは3ターン以降が発動条件となり、ぐっと制御しやすくなるのでここからメインに据えられる。

トワコレの売りの一つである虹バフは「霧子が履歴にいる場合」又は「５ターン以降」が条件のVo200%Up。
霧子がアピールした次ターンから、または霧子がセンターなら他４人がアピールし５ターン目から発動と、霧子らしく気の利く仕組みになっていて、高確率発動で2回発動と申し分ない。
虹バフは「白バフ・金バフより先に発動判定が行われる」という特徴があるので、センター担当でもバフ発動が埋もれる心配は不要。
また、完全に同性能の虹バフは１ターンに１個しか発動しないが、現状では存在しない為、無視して良い。

寸評
「注目度低下」という既存のアンティーカでは目立たなかった要素だけで編成が成り立つという、斬新な性能となっている。
特筆すべきはメンタル自傷および背水が不要な点で、基本的にメンタルはほとんど削らずパーフェクトアピールとplusアピールを連発して加点し、更に火力も十分出せる編成を組むことが可能。

自身のアピールを起点にバフ付与・妨害・デュエットで盤面を整えるか、あるいは絶対的なセンターとして君臨するか、はたまた霧子（1凸ライブ）→霧子（4凸ライブ）→霧子（思い出）と0リンクでもPlusアピール加点の掌握を目指す等、フェスマスターやPLを狙える展開が柔軟に構築できるのが魅力的だ。

本命はやはりVoアンティーカ編成で、Vo担当・センター担当は勿論、贅沢にリーダー担当というのも一興かもしれない。どのポジションを任せても主軸となってくれるだろう。
加えて、トワコレアイドルはアピール5%Upのアビリティも常時発動するので、別属性のアンティーカ編成にPlusアピール加点要員として投入出来るという展望も膨らむ。

…と長所を上げればキリがないのだが、明確な短所も存在する。

まず、サポートカードが充実していないと編成が組みづらい。
注目度減少パッシブは自前で用意出来るが、これだけではバフ枠を埋めるには足りず、また背水バフの発動も見込めない為、【かわいいひと】白瀬咲耶や【murmurmaid】田中摩美々などのVoサポートの金バフを編成全体に所持させるか、やはりメンタル自傷・背水を組み込む等で対応する必要がある。
また、肝心の遅延性能がピーキーかつ現環境（興味反転）と噛み合っていない為、【あけまして、大吉～！】月岡恋鐘などの遅延・興味反転のサポート札を霧子以外に取得させる事も必要。
後日の追加アイドルでの補強もアテにしたいが、Voアンティーカ関連はおおよそ過去に実装済みであることも考慮しておこう。

次に、トワコレというガシャ方式での特訓の難易度の高さ。
現状のトワコレアイドルは実装ガシャで引くか実装時に販売されるアイドルピースを購入する以外の方法で特訓が難しく、ガシャが終了してしまうと特訓出来る機会をまず失ってしまうと考えて良い。（一応、今後のトワコレガシャでもすり抜けの可能性はあるが、恒常アイドルの個別PU率と同じなので期待できる確率ではない。）

そして最後に、特訓した状態でないと性能を最大限発揮できない。
無凸・1凸ライブスキルの使い勝手の悪さも相まって、Vo担当であれば4凸ライブスキルを軸に据える必要がある。前述のように、トワコレアイドルであるこのカードは特訓の難易度が非常に高いので、Vo担当に置くのも必然的に難しくなる。
ただし、センター担当であれば特訓が進んでいなくても支障は少ない。注目度減少バフは2凸、3凸しないと解放されないものの、サポート由来のパッシブスキル、ライブスキルで補う事ができる。とくに【murmurmaid】田中摩美々はライブスキルの倍率や遅延能力含めとても相性が良い。また、非リンク運用の場合は注目度ダウンも必要無いため、運用や工夫次第と言える。
そもそも、センターはパッシブスキルの優先度が（虹バフ以外）一番最後であり、センターの札もあまり積極的に切りたくはないため、大きな問題にはならないだろ。

ただし、これらの欠点はどれもこのカード固有の短所というわけではない。今後のアンティーカを牽引する性能を有しているのは疑うべくもないので、プロデューサー各位は自分が出来る範囲でその性能を生かしてあげるといいだろう。

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