ソルダディ級駆逐艦4番艦 アヴィエーレ
効果:主砲射程+4%、魚雷射程+4%、最大転舵速度+4%、海面発見距離-4%、EXPアップ+30%、シルバーアップ+30%
性能諸元
基本性能
※アップグレード済み、装備、迷彩、エリートなし
Tier | 6 | |
---|---|---|
生存性 | 継戦能力 | 13800 |
抗堪性 | ・防郭防御5% ・火災浸水耐性10% ・装甲防御3% ・魚雷防御3% | |
主砲射程 | 6.45km | |
機動性 | 最大速力 | 37.23ノット[kt] |
最大出力への到着時間 | 9.89秒 | |
転舵速度 | 9.40度/秒 | |
転舵所要時間 | 3.60秒 | |
隠蔽性 | 6.12km |
・派生艦船
派生元 | Maestrale |
---|---|
派生先 | Luca Tarigo |
・兵装
主兵装 | 口径,搭載基数×門数 | 装填時間 | ダメージ(火災率)(防郭率) | 砲塔旋回速度 |
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120mm L/50 Ansaldo M1937, 2基×2門 120mm L/50 Ansaldo M1937, 1基×1門 | 5.50秒 | HE弾 357(3%) SAP弾 518(150%) | 15度/秒 |
魚雷 | 口径,搭載基数×門数(片舷指向門数) | 装填時間 | ダメージ | 射程 | 雷速 | 浸水率 | 魚雷管旋回速度 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
533mm, 2基×3門(6門) | 40秒 | 3220 | 8.70km | 61.13kt | 14% | 25度/秒 |
対空砲 | 種類 | ダメージ | 射程 |
---|---|---|---|
小口径 | 35 | 1.50km |
・艦艇スキル
種類 | 効果 | 持続時間 | クールタイム | 使用可能回数 |
---|---|---|---|---|
緊急エンジンブースト | 最大航行速度+20% 加速度+20% | 12秒間 | 40秒 | 4回 |
排気発煙装置 | 即時隠蔽の煙幕を展開する(煙幕持続時間2秒) | 6秒間 | 40秒 | 3回 |
ゲーム内説明
アヴィエーレはソルダティ級駆逐艦の艦艇。ソルダティ級駆逐艦はイタリア海軍の駆逐艦級としては最高傑作の1つだった。サイズの拡大に伴い、本級には5門の主砲を搭載することが可能だった。
解説
・主砲
お馴染み50口径120mm砲を搭載するが、本艦は艦中央のやや後ろ寄りに単装砲塔を追加し計3基5門構成となった。なおこの単装砲塔は日駆の「初春」の第2砲塔程では無いものの前方射角が良好で、今までと比較すると単純計算で25%増しの火力を提供してくれる事になる。反面主砲射程の伸びや砲弾ダメージの向上は非常にマイルドであり、癖に気を付けて使ってもらう必要がある*1。
・魚雷
533mmクラスを3連装魚雷発射管に収めて2基6射線という構成は変わって居ない*2。魚雷装填時間はそのままで単発火力が向上し、1基辺りの斉射火力が9700弱となった事から主砲で削りを入れる前提であれば格下駆逐艦を粉砕できるようになった。2基とも使用した場合の斉射火力は19000を超え、巡洋艦を相手取る際の安心感も増している。またここにきて射程も伸び浸水率も上昇した事から隠蔽雷撃をする際にも扱いやすくなっている。
・対空
素の対空値35は非常に頼りない。小口径対空砲のみの搭載でこの値では花火を打ち上げているに等しい。
・装甲
駆逐艦に装甲や耐性を期待してはいけない。
・機動性
素の最高速度は37.23ノットと前級から変わって居ない。だが「エリート特性」の選択と消耗品の搭載で39ノットを超えるので速度面の不満は無いだろう。それに、速度特化でイエローアラート迷彩をつけ、緊急エンジンブーストを使用すると一時的に50ノットを超える。
前級では体感的に加速も鈍く最高速度の伸びもイマイチに感じられたが、本級では何となくマシに感じられる…とはいえ装備の防御枠で「推力改良Ⅰ」は搭載しておいた方が良いだろう。舵については効きがかなり良くなり、前級よりも機敏な機動が可能となった。反面舵を切った際の速度低下が減少した分、旋回半径が大きくなった様でありこれは一長一短と言えるかもしれない*3。
・隠蔽性
素の被発見距離は6.12kmと隠蔽の悪い砲駆並みである。このため装備の適性枠で「隠蔽システム改良Ⅰ」を搭載することを推奨したい。これのみで被発見距離は5.5km台と前級よりも良くなり、消耗品と通常迷彩の使用で5.2kmとティア5駆逐艦とも駆け引き可能なレベルに改善される。
・生存性
素のHPは14000に届かず、平均よりやや優れる程度。前級は同格と比べてややタフだったが、このティア帯では他国同格が大型駆逐艦化し相対的に優位性が無くなった。また本艦の特性に大きな変化は無いため、引き続き「生存性は襲撃を成功させるだけの体力を残せるかどうか」にかかっている。さらにティア帯的にソナーやレーダー持ちの艦が増えており、目標選定の際には注意して欲しい。
・消耗品
「高品質石炭」「高級船員食糧」「改良型ディーゼルエンジン」の駆逐定番セットを推奨。
・艦艇スキル/艦長スキル
艦艇スキルは「緊急エンジンブースト」を4回「排気発煙装置」を3回使用可能。前級と比較すると「排気発煙装置」を1回多く使える様になっており、襲撃や逃亡の際の隠し弾が増えた事になる。
艦長スキルの育成についてはそろそろこのティア帯から本格的に進めてみても良いだろう。
・装備
・兵装 「主砲改良Ⅰ」もしくは「主砲改良Ⅱ」を好みで選択。
・防御 「推力改良Ⅰ」が推奨だが「操舵装置改良Ⅰ」も候補に挙がるだろう。
・適正 「隠蔽システム改良Ⅰ」を推奨したい。
・エリート特性
・駆逐艦近代化改修 HP+2%、最高速度+3%、魚雷管旋回速度+7%
・エリート砲術員 主砲装填速度-3%、主砲旋回速度+7%
・功績 EXPアップ+10%
※基本は「駆逐艦近代化改修」を推奨。しかし駆逐砲を扱い慣れた艦長が削り易さ重視の構成にするなら、本艦は5門構成なので斉射ダメージ2500を期待できるので「エリート砲術員」もアリだろう。
・総論
他国の海軍が駆逐艦を大型化し武装を盛る事に苦心する中、イタリア海軍が3連装魚雷2基という構成にこだわり続けた結果完成に至った「普通サイズの襲撃型駆逐艦の理想の形」である。普通サイズの船体において最高速度と加速・舵のバランスを追求。主砲は近距離型で射程は最低限、魚雷は単発は軽いもののの装填は短めで襲撃も隠蔽雷撃にも両対応型。低ティア日駆と同じ方向性を推し進めたのが欧駆と伊駆であるなら、欧駆は浸水重視という独自路線を行ったのに対して伊駆は王道を行ったと言えるだろう。ただしその代償として色々な意味で特化し過ぎた部分がある上に艦艇スキル未使用時に容易に体力を削られ易いという部分は改善されず、残り体力で何ができるかという選択を常に強いられる事から「扱い易い」とは言っても初心者向きではない。他国駆逐艦を色々乗ってきた艦長であれば基本に立ち返って楽しみつつ戦果を残せるというやや渋好みのチューニングがなされた良艦と言える。このツリーに触れていない艦長はまずこの艦までを目標にして進めてみるのも良いだろう。
戦闘名誉章
レベル | 1 | 2 | 3 | 4 |
---|---|---|---|---|
報酬 | 艦艇exp 4000 シルバー75k | 艦艇exp 4000 シルバー75k | 艦艇exp4000 シルバー75k | 艦艇exp4000 シルバー75k |
ミッション内容 | 15戦プレイ | 15回勝利 |
史実
ソルダディ級駆逐艦の「アヴィエーレ」はトスカーナ州リヴォルノにあるOTO造船所において1937年1月に起工、同年9月に進水、1938年8月に竣工・就役した。イタリアが第2次世界大戦に参戦した1940年6月の時点では姉妹艦達と共に「第11駆逐艦部隊」を形成しており、参戦に伴い他の部隊と共にシチリア海峡の哨戒任務や北アフリカへの物資輸送とその護衛任務に従事した。1940年7月の「カラブリア沖海戦」においては、イタリア艦隊の撤退中に3番艦「アルティリエーレ」の張った煙幕を出て敵艦から10000mの距離まで接近したが、他の3隻のように魚雷を発射する事はできなかった。同年10月には哨戒任務中に英国海軍の軽巡洋艦「エイジャックス」を攻撃。反撃を受けて艦尾の砲を損傷、電力系統に故障を生じ動力を一時喪失したものの無事に撤退した。1942年3月の「第2次シルテ湾海戦」にも参加したが、特に重要な役割を果たすことはできなかった。同年12月17日、ドイツのディーゼル機船「アンカラ」を護衛中に英潜水艦「スプレンディド」が発射した魚雷が「アヴィエーレ」に命中し「アヴィエーレ」は船体が2つに折れて沈没した。午後になって水雷艇が救助に到着した際には2人の将校を含む30人だけが生き残っていた。
小ネタ
「ソルダティ級(2代)」駆逐艦は「マエストラーレ級」駆逐艦の拡大・改良型に相当する「アルフレード・オリアーニ級」駆逐艦に続く、イタリア王国海軍最後の艦隊型駆逐艦である。参考までに「ソルダティ」は軍人の意味*4で、各艦においては軍隊における各種の兵科を表す名称が艦名として付けられている。一例としてアヴィエーレであれば飛行士の意味である。本艦級は武装及び機関の相違により大きく2つの系統に分かれている。
第1グループは1936年に発注された12隻からなるグループで、一般的には「ソルダティ級(第1グループ)」や「カミチア・ネーラ級」として知られる。各ティアにおいてはネームシップとなった1番艦が実装されることが多いのだが…何故か本家においては艦艇登録順では4番目の「アヴィエーレ」が最初に実装された事から、本ゲームにおいてもそれを世襲しているようだ*5。
第2グループは第2次世界大戦勃発後の1940年に発注された7隻からなるグループだが、この年の6月にはイタリアも参戦を表明している事から資材等のリソース不足に悩まされた結果、5隻のみが竣工。2隻は建造中止となっている。なおこの第2グループが一般的にどのような名前で呼ばれていたかは不明だが、基本的には第1グループが竣工後に行った改修を最初から設計に組み込んでいたといった相違があるものの大まかな性能に違いはない様だ。
「アヴィエーレ」が1942年12月17日に沈没した際に、偶然2隻だけ艦から離れた救命ボート上には司令官の「イグナツィオ・カストロジョバンニ」大佐も乗っていた。彼は部下を集めて励ました後に疲れ果てて泳げなくなった水兵に自分の席を譲ったが、生存者の中には含まれていなかった。この行為に関して武功勲章を贈られている。
実はゲーム中に登場する「ソルダティ級」駆逐艦は2代目に相当する。ゲームにおけるイタリア駆逐艦の魁として登場する「クルタルトーネ級」以前に「ソルダティ級(初代)」駆逐艦が存在したのだ。なお「ソルダティ級(初代)」駆逐艦も総建造数10隻を誇り、大きく2つの系統に分かれている。恐らく2代目もこの初代の成功にあやかりたかったのだろう。
第1グループ(アルティリエーレ級)
・アルティリエーレ (Artigliere)
・ベルサリエーレ (Bersagliere)
・コラッツィエーレ (Corazziere)
・ガリヴァルディーノ (Garibaldino)
・グレナティエーレ (Granatiere)
・ランチェーレ (Lanciere)
第2グループ(アルピーノ級)
・アルピーノ (Alpino)
・フチリエーレ (Fuciliere)
・ポンティエーレ (Pontiere)
・アスカロ (Ascaro)
編集用コメント
- 史実と小ネタを記載 -- 2022-09-20 (火) 08:04:47
コメント欄
- 完成したので感想を…。船体性能は全体的に悪くはないです。加速がやや気になる程度で転舵に関してはあまり気にはなりません。装備に速度を付けず緊急エンブで44.7でました。主砲は射程が短いですが、ファラガット相手に斉射2000は出ていたので対駆逐においてはかなり良い感じです。魚雷も悪くないですが6本なので対大型艦だと少し不足気味…。対して射程は8キロ後半でかなり扱いやすいです。 -- 2022-09-12 (月) 00:34:54
- 速度特化でイエローアラートつけるとこいつ50ノット超えるらしい -- 2023-01-07 (土) 09:32:21
- 緊急エンジンブースト使うとだけどね -- 2023-01-07 (土) 09:32:57
- 史実や小ネタを記載するために本艦の艦名を検索しまくって居たら、ブラウザの広告欄によく似た名前の法律事務所のCMが頻繁に表示されるようになった…違う、それじゃない! -- 2022-10-03 (月) 19:33:21
- アディ○レですかね?。いつもお疲れさまです。 -- 2022-10-03 (月) 22:24:31
- 50ノット近い速度でモクモクしながら緊急離脱できるの良いよね -- 2023-05-06 (土) 21:01:40
- 隠れ準OP駆逐だろこいつ…めっちゃ強い -- 2023-05-31 (水) 20:49:12
- 駆逐艦との砲戦ではかなり有利魚雷ダメージもいいし -- 2023-11-27 (月) 19:03:56
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