Luca Tarigo

Last-modified: 2023-09-06 (水) 21:42:27

ナヴィガトーリ級駆逐艦10番艦 ルカ・タリーゴ

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ヒストリカル迷彩

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効果:主砲射程+4%、魚雷射程+4%、最大転舵速度+4%、海面発見距離-4%、EXPアップ+35%、シルバーアップ+35%

専用迷彩「熱風」

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効果:主砲射程+4%、魚雷速度+4%、最大転舵速度+4%、海面発見距離-4%、EXPアップ+35%、シルバーアップ+35%

性能諸元

編集時 ver.5.4.0

基本性能

※アップグレード済み、装備、迷彩、エリートなし

Tier7
生存性継戦能力14605
抗堪性・防郭防御5%
・火災浸水耐性10%
・装甲防御3%
・魚雷防御3%
主砲射程6.77km
機動性最大速力39.46ノット[kt]
最大出力への到着時間9.79秒
転舵速度9.30度/秒
転舵所要時間3.60秒
隠蔽性6.36km



・派生艦船

派生元Aviere
派生先Vittorio Cuniberti



・兵装

主兵装口径,搭載基数×門数装填時間ダメージ(火災率)(防郭率)砲塔旋回速度
120mm L/50 OTO M1926, 3基×2門5.50秒HE弾 357(3%)
SAP弾 518(150%)
15度/秒


魚雷口径,搭載基数×門数(片舷指向門数)装填時間ダメージ射程雷速浸水率魚雷管旋回速度
533mm, 2基×3門(6門)40秒34508.70km61.13kt15%25度/秒


対空砲種類ダメージ射程
小口径411.50km



・艦艇スキル

種類効果持続時間クールタイム使用可能回数
緊急エンジンブースト最大航行速度+20%
加速度+20%
12秒間40秒5回
排気発煙装置即時隠蔽の煙幕を展開する(煙幕持続時間2秒)6秒間40秒3回

ゲーム内説明

ナヴィガトーリはイタリアのフランス海軍の大型駆逐艦に対抗し、1928年から1929年に建造された。もともと偵察艦に分類されてた艦級で、前級と比べてはるかに大きく、排水量はほぼ2倍になっていた。

解説

実は本艦は「偵察艦」の流れを汲んだ「大型駆逐艦」であり、系譜としては同郷のティア6「レオーネ級」の後継艦である。
・主砲
50口径120mm砲を連装砲塔に収めて3基6門搭載。砲配置は前級とほぼ同じだが、第2砲塔が連装になった事から前方火力が増した。砲弾ダメージは据え置きながらも、SAP弾使用時の斉射火力は3100を超えるので一撃は重い。とはいえ例によって射程は同格最低であり、素の隠蔽距離から410mしか差が無い。よって他国の高速戦闘を得意とする艦の如くある程度距離を置いて火力投射し続ける戦い方は不可能。敵を射程内に収めるには後述する機動力をもって一気に距離を詰める必要がある上に、本艦は前述の艦に標準装備されている艦艇スキル「高速装填」を持っておらず接近時の火力密度を上げる作戦も使えない…このため単純に正面火力を押し付ければ良いタイプの艦とは異なる扱い方を求められる。

本ツリー艦の射程距離
艦名クルタトーネナザリオ・サウロタービンマエストラーレアヴィエーレルカ・タリーゴ
主砲射程5.28km5.83km6.17km6.36km6.45km6.77km
被発見距離5.1km5.34km5.64km5.76km6.12km6.36km
その差180m490m530m600m330m410m
砲旋回10度/秒10度/秒10度/秒15度/秒15度/秒15度/秒

・魚雷
533mmクラスを3連装魚雷発射管に収めて2基6射線。参考までに元となった「レオーネ」の魚雷と比べると、レオーネの魚雷は射程がやや長く装填時間も速いものの2連装2基4射線で瞬間火力に劣るという調整…このため本艦の魚雷の方が扱いやすい。また前級と比較すると船体が大型化しても魚雷の構成は変わらない*1。装填時間はそのままで前級よりも魚雷の単発火力が向上し、浸水率も向上している。それと雷速は前級から全く変わって居ないが、艦本体の速度が速くなっているので相対速度故か前級よりも当てやすい様に感じる。

・対空
素の対空値は41であり、ティア帯を考慮するとお話にならない。前級までは低いなりにも順当に進化してきたのだが、ここへ来て一体何がと首を傾げざるを得ない。

・装甲
装甲面に関しては船体が大型化しても数値面での変化は全くない。つまり引き続き装甲や耐性には全く期待できない。

・機動性
素の最高速度は前級を大きく上回る39.46ノット*2。このためこの先の露駆や仏駆の得意とする高速戦闘的な機動も不可能ではない(なお主砲の射程が…)。加速力は大型駆逐艦としては優秀な値を誇るものの、最高速度に乗るまでにはやや時間を要する。舵の効きはその速度故か反応がやや重くなっており、前級の快適さを知った艦長からすると不満を持つかもしれない。それでも他国の直線番長的な大型駆逐艦と比較するとかなりまともで、旋回性能も優れている。

・隠蔽性
素の被発見距離は6.36kmであり、隠蔽が良くない。どの位悪いかというとワースト3にこそ入って居ないものの、下から数えた方が速い。前級までの使い方を踏襲したい場合、装備の適性枠で「隠蔽システム改良Ⅰ」を搭載しよう。これのみで被発見距離は5.7km台になり、消耗品と通常迷彩の使用で約5.4km程度までは短縮可能である。

・生存性
素のHPは14000台と大型駆逐艦のくせに平均的な体力しか備えていない。速度には優れるものの素の隠蔽が悪く、何も考えずに突っ込み過ぎると敵集団からタコ殴りにされてしまう危険性をはらんでいる。しかし本艦は大型駆逐艦としては旋回性能に優れるため、危険だと感じたら艦艇スキルを使用して味方の側に取って返す事で危機を逃れる事ができる可能性がある*3。とはいえ対空性能が全くダメであったり、格上戦だと高性能レーダー搭載艦が多数存在する等、悪い方の条件も揃っているので今まで以上に慎重な操船を要求されるだろう。

・消耗品
「高級船員食糧」「改良型ディーゼルエンジン」を主軸に、残りを「高品質石炭」か「予備整備パック」からを選択しよう。

・艦艇スキル/艦長スキル
「緊急エンジンブースト」を5回および「排気発煙装置」を3回使用可能*4。前級と比較すると緊急エンジンブーストを使える回数が1回多くなっている。

・装備
 ・兵装 「主砲改良Ⅰ」または「主砲改良Ⅱ」
 ・防御 「推力改良Ⅰ」「操舵装置改良Ⅰ」
 ・適正 「隠蔽システム改良Ⅰ」の搭載を推奨。

・エリート特性
 ・エリート砲術員 主砲装填速度-3%、主砲旋回速度+7% 
 ・エリート魚雷オペレーター 魚雷装填時間-3%、魚雷管旋回速度+7%
 ・功績 EXPアップ+10%

・総論
 本艦を境にイタリア駆逐艦も普通サイズを脱皮し、大型駆逐艦への道を進み始める*5。船体を大型化しつつ全長を延長した事で速度は大幅に向上したが、射程の短さや火力を考慮すると他国の高速戦闘を得意とする艦と同じような「走り回りながら継続戦闘」する使い方は現実的ではない。今まで通りの隠蔽雷撃に徹しつつ敵を削り、頃合いを観て襲撃をかけるという海上の忍者的運用を行う必要があるが…隠蔽の悪化により「前級よりも遠目の間合い」から雷撃や襲撃を仕掛ける必要がある事に注意したい*6。ついでに言うと旋回性能も落ちているので前級よりもダメージを食らい易く、堕ち易くなっている。このように難易度も上がって居るので前級の様にはいかない筈だ。しかし本艦こそがイタリア海軍が目指した次世代型の襲撃艦艇の魁であり、コンセプトをしっかり把握した上で使いこなしてもらう必要がある。襲撃艦艇を使い慣れていない艦長にはとてもお勧めできない構成だが、それでも腰を据えてイタリア駆逐艦に挑みたいと考えている艦長にはピッタリの艦と言えるだろう。

戦闘名誉章

レベル1234
報酬艦艇exp7500
シルバー100k
艦艇exp7500
シルバー100k
艦艇exp7500
シルバー100k
カッパー1
艦艇exp7500
シルバー100k
カッパー1
ミッション内容10回勝利30隻の敵艦を撃沈駆逐艦を30隻撃破支配ゾーン25回占領

史実

格納

 イタリア海軍は1926年度計画において、ライバルであるフランス海軍の「ジャグアール級」駆逐艦および「ゲパール級」駆逐艦に対抗できる性能を持つことを目標として、偵察艦の設計図を基に新たな艦艇の開発を開始した。これが後の「ナヴィガトーリ級」駆逐艦である。なお「ナヴィガトーリ級」は建造の途中で艦種が「偵察艦」に変更になったものの、1938年の艦艇の再分類により再度「駆逐艦」となった。
 「ナヴィガトーリ級」のうち「ルカ・タリーゴ」は1927年8月に起工、1928年12月に進水、1929年11月に竣工・就役。就役してからジェノヴァの海軍基地に配備されるも、その後数年間は大した活躍に恵まれなかった。しかし1937年にスペイン内戦(1936~39年)におけるフランコ将軍率いる反乱軍に対してイタリア軍は支援のために兵士や武器を輸送する計画を立案。「ルカ・タリーゴ」もこの計画に参加して1938年まで活動を続けた。1940年7月の「カラブリア沖海戦」にも参加したが、特に戦果を挙げる事はできなかった。1941年4月15日に他の駆逐艦2隻と共に輸送船5隻を護衛する任務に就いていた際に、英海軍の駆逐艦4隻と遭遇。「ルカ・タリーゴ」はトライバル級「モホーク」を撃沈する戦果を挙げるも沈没。他の駆逐艦2隻も全滅した。

小ネタ

偵察艦とは

 イタリア海軍は地中海を中心として活動している事もあって、速度に優れる艦艇の開発に力を注いできた。その一端として開発されたのが「偵察艦(esploratore)」である。役目としてはその名の通り偵察を行うための艦艇であり、既存の偵察巡洋艦が行っていた任務である。船体サイズは「巡洋艦よりは小さく駆逐艦よりは大きい」という中間サイズが多く、他国でいう「嚮導駆逐艦」に近かった。

艦名の由来

 本級の各艦の艦名は、中世イタリアの航海者に因んでいる。ルカ・タリーゴは14世紀のジェノヴァの航海者で、黒海からカスピ海までドン川やヴォルガ川を通って航海した。

編集用コメント

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  • 戦闘名誉賞追加 -- 2023-05-01 (月) 10:58:50

コメント欄

  • Tier8と当たるようになるということもあり、テキトーに乗っても勝てる前級のアヴィエーレよりも慎重な立ち回りが求められる。体力も日駆より少し多いくらいしかなく、主砲射程も短いので、あくまで雷駆であることを忘れずに魚雷でダメージを稼いでいくのが良い。魚雷射程は日駆より短いものの、雷速が欧駆並みに速く、欧駆と違ってダメージも悪くないのでとても使いやすい魚雷である。巡洋艦や駆逐艦にも当たりやすく、対駆逐艦戦でも大きな体力有利を作ることができる。主砲はSAP弾を撃つことができ、6門もあるが、射程が短いため、積極的に砲戦をねらっていく艦ではない。ただし最大ダメージ500超えの砲弾6発の威力は大きく、孤立している駆逐艦に嫌がらせすることができる。砲撃戦に持ち込むときは、自艦の体力が少ないことを忘れずに、味方からの援護が期待できるときが良い。また、砲撃戦の直前に魚雷を撒いておくと、雷速が速いため結構当たってくれる。隠蔽は日駆と比べると悪化しているが、雷駆としての最低限の隠蔽はある。迷彩やアップグレードで隠蔽を改善すると良い。 -- 2022-09-08 (木) 07:30:10
    • 雷速が欧駆並みとか書いたけど全然そんなことなかったわ。勘違いしてた。雷速は平均的で、日駆よりすこし遅いくらい。 -- 2022-09-08 (木) 08:13:09
    • ただし、おそらく日駆魚雷よりは魚雷の被発見距離が短いだろうから、日駆より当てやすいのは事実だと思う。 -- 2022-09-08 (木) 08:16:14
  • 斉射火力3000超えは乗っててきっと楽しいんだろうなぁ -- 2022-11-04 (金) 18:49:27
  • 対駆逐ではSAPが強い、だが日駆に毛が生えた程度の体力とドイツ駆逐なみの隠蔽の悪さ、さらにSAPの砲火力と装填の早い魚雷からくるヘイトの高さ故、スピードを活かせないと生存率は低い -- 2022-11-04 (金) 22:03:56
  • 舵が重いね -- 2022-11-08 (火) 12:46:48

過去ログ

過去ログ一覧

*1 前級だと魚雷発射管同士の距離が近く、魚雷発射のタイミング等を合わせ易い構成であった。本艦では船体の大型化に伴い魚雷発射管の位置が変更されており、第1魚雷発射管は艦中央部に第2魚雷発射管は艦後部といった具合に変化がみられるため双方の射角がやや異なる。とはいえその程度の相違は些細なことに過ぎず、次級ではもっと大きな問題が発生してしまう…しかし本艦においては魚雷発射管の向きは第1・第2共に前向きであり、第2魚雷発射管の射角がやや狭いものの…次級で発生する第2魚雷発射管がそっぽを向きやすい問題は発生しないので安心して欲しい。
*2 素の速力では露駆の「ミンスク」と並んで1位タイである。もう一人のライバルである仏駆はまだ高速戦闘に開花する前の段階。
*3 主砲射程が素の被発見距離と410mしか変わらないので発砲してもペナルティが軽い。よって主砲射程内の孤立した敵を速やかに始末するか、それができなければ速度を活かして主砲射程外まで逃れる事ができれば状況次第ではあるが比較的楽に再度の隠蔽に入る事も可能である。
*4 元になった「レオーネ」の持つ「エンジンブーストⅡ」3回と「発煙装置Ⅱ」2回とは大分異なる構成となっている
*5 というかティア10の「アッティリオ・レゴロ」は本ゲーム中の区分こそ駆逐艦だが、イタリア海軍内での類別は軽巡洋艦である。よって正確には大型駆逐艦から始まって偵察艦(駆逐艦と軽巡の中間サイズ)を経た上で小型の軽巡洋艦へと進化してしまう。
*6 前級は何をするにしても咄嗟の判断力があれば何とか切り抜けられたが、本艦以降は敵のHPが増大するため、効率よくHP削るための戦場選びや敵艦の動きのより精密な観察が求められる。これを可能にするためには計画性を持った自己の位置取りからダメージゾーンへの誘導、そしてキルへと繋がる動きが必須。比較的自由に仕掛けられた前級までと異なり先読みの能力が問われる。