Chikuma

Last-modified: 2024-04-07 (日) 12:17:41

筑摩型防護巡洋艦 筑摩

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性能諸元

編集時 ver.4.2

基本性能

※アップグレード済み、装備、迷彩、エリートなし

Tier2
生存性継戦能力11990
抗堪性・防郭防御7.50%
・火災浸水耐性10%
・装甲6%
・対水雷防御4.50%
主砲射程8.22km
副砲射程4.20km
機動性最大速力24.73ノット[kt]
最大出力への到着時間9.67秒
転舵速度6.20度/秒
転舵所要時間5.10秒
隠蔽性6.72km



・派生艦船

派生元Hashidate
派生先Tenryu
Kawachi



・兵装

主兵装口径,搭載基数×門数最大ダメージ(火災率)(防郭率)装填時間砲塔旋回速度
152mm 45口径 四十一式, 8基×1門HE弾 469(5%)
AP弾 491(150.%)
8秒10度/秒


副兵装口径,搭載基数×門数最大ダメージ(火災率)装填時間副砲射程砲塔旋回速度
76mm 40口径 四十一式, 4基×1門HE弾 196(2%)6秒4.20km10度/秒

ゲーム内説明

高速艦隊を作り出す計画の一環として、当時の最新技術を用いて設計された軍艦。タービンを使用した推進機関を搭載する日本において最初の軽巡洋艦であり、世界的に見ても数少ない種類の軽巡洋艦だった。武装もかなりのものであり、当時としては優れた最高速度を有していた。

解説

 前級を卒業した艦長に搭乗して貰うことになる「筑摩」は日本海軍最後の防護巡洋艦である。防護巡洋艦というのは機関部にのみ装甲を施し、船体に似合わぬ強力な砲を搭載した艦種で、後の軽巡洋艦の元となった艦種でもある。この「筑摩」は1907(明治40)年計画の巡洋艦(当時の区分は2等巡洋艦)で、時代的には前級から30年近く遡っているが、前級と比較すると基準排水量4400トンとかなり大型化し、その分速力や火力は確実に向上して居る。そしてこの艦は日本海軍の巡洋艦としては初めて蒸気タービン機関を採用した、記念すべき艦でもある(日露戦争直後に建造された艦としては当時最新鋭の高速・高火力艦)。日本ツリーを進める艦長が本格的なスタートを切るには相応しい艦と言えるだろう。なお、この次の艦艇になると、軽巡洋艦を操れるようになれるし、大和へのパスポートとなる戦艦ツリーが解禁される。

・主砲
152mm砲を単装で8基8門搭載。砲配置は前後の甲板に1基づつ計2門、残りは舷側に3基を並べる配置で、伝統的な舷側配置である。この配置は艦の進行方向よりも、艦の側面に対して火力を集中し易いという特徴があり、最大火力を発揮するためには弱点である側面を見せなければならない。このため、基本は装填中は艦を立てて被弾面積を小さくし、装填が終わったタイミングで敵に側面を向けて斉射という動作を繰り返す必要がある。砲性能は、射程距離が8.22km、装填時間は9秒、砲塔旋回は10度/秒である。前ティアと異なり弾種にAP弾を選択できるようになっているので、貫通が見込める艦(格下艦や巡洋艦、駆逐艦)には強力なAP弾をお見舞いしてやろう。HE弾は貫通が見込めない戦艦等に有効だが、発火率は5%と普通なので火災は発生させにくいかもしれない。このため、戦艦相手でも貫通できる場所(上部構造物や装甲の薄い場所)が判っている場合は、AP弾を使用した方がダメージを出せる場合もある。

・副砲
76mm砲を単装で片舷に2基、計4門搭載。弾種はHE弾で単発は196、片舷斉射時の瞬間火力は784と相応である。装填時間が6秒と短いが、射程が4.2kmと非常に短い。また、舷側配置なので側面にしか撃てず、正直扱いずらい。とはいえ、敵と至近距離ですれ違う場合等には主砲装填の隙を埋めてくれる場合もあるので、忘れずに使用したい。

・対空
本艦に対空砲は搭載されていない。まぁ、このティアマッチだと100%空母を見かけないので気にしなくていい。

・装甲
このティア帯の装甲防御力は、各国で横並びである。ほぼ無いと言ってもいい。基本的に戦艦砲、巡洋艦の砲を防げるとは思わない方が良い。このため、被弾面積が大きくなる「敵に対して側面を向ける」行為はNGだと考えよう(ただし、この時代の砲配置が舷側配置なので、発砲の際にはせざるを得ないのだが)。また、耐性に関しても横並びであって特筆すべきものは無い。時に戦艦を相手にしない方がいいかもしれない。最悪ワンパンされてしまうかも....

・機動性
最高速度約25ノットはそれなりに速い方である。ただし、格上戦の場合はより速度に優れる敵艦も居るので、不足を感じる場合もあるだろう。本艦は速度に優れる分、舵の効きが6度台と非常に舵が重く、曲がりにくくなっている。このため、慣れないうちは砲撃に夢中になって気がついたら敵集団の真ん中に突出していた、という失敗を冒しやすい。なので、転舵すべきタイミングの判断は速目に行おう。逆に言えば、数テンポ速目の判断ができれば、本艦を乗りこなすのもたやすいという事でもある。

・隠蔽性
被発見距離は6.72kmである。隠蔽はかなり高めではあるが、発見した敵を直ぐに撃つことが多いこのティア帯では高隠蔽もあまり意味をなさないだろう。現時点においては隠蔽よりも先に覚えるべき項目が多すぎるので、あまり気にする必要は無い。

・生存性
素のHPは12000に届かず、体力は平均的である。また、このティア帯における各艦の能力は概ね平均的であり差が出にくいようになっている(独巡のみ攻撃力が突出しているが)。したがって、巡洋艦としてのセオリー「一人で突出しない」「同時に複数の敵と戦わない」「敵に側面を向け続けない」「相性の悪い艦(戦艦)と殴り合わない」「味方と協力し合う」を守っていれば普通に生存し続ける事ができるだろう。

・装備
 ・兵装 主砲改良Ⅱ
 ・防御 ダメージコントロールシステムⅠ
 ・適正 推力改良Ⅱ    の組み合わせが良いだろう。

・エリート特性
 船体強化 HP+4%
 エリート砲術員 主砲装填速度-3%、主砲旋回速度+7%
 功績 EXPアップ+10%

・総論
ティア2巡洋艦としては、バランスが良い性能と言える(WG社がそのように調整しているのだから当然ではあるが)。やや直線番長的な舵の重さが気になるが、それ以外の性能は標準的なので癖を把握した上で立ち回れば特に問題は無いだろう。新米艦長は本艦において基本的な射撃技術(偏差射撃、主砲と副砲の操作、砲弾の切り替え)、操船技術(舵の扱いと加減速、航行中の艦の姿勢)といった基本を身に着けた上で、次に進む準備をしておこう。

史実

筑摩型防護巡洋艦(ちくまがたぼうごじゅんようかん)は日本海軍の防護巡洋艦。本型は1907年(明治40年)度計画により3隻の建造が承認され、1912年(明治45年)5月から7月にかけて3隻が建造された。
本型は1番艦「筑摩」は佐世保海軍工廠で建造され、2番艦「矢矧」は三菱長崎、3番艦「平戸」は川崎造船所とそれぞれ民間造船所で建造、後者2隻は民間造船所で建造された初めての巡洋艦となった。
 
主に第一次世界大戦で活躍し、ドイツ帝国領ニューギニア攻略作戦や、南シナ海警備などに従事した。終戦後は除籍され、筑摩が1935年に実験艦として撃沈処分、矢矧と平戸も1940年に除籍され、第二次世界大戦では練習艦として使用されるも、2度目の終戦後に解体されている。
なお、「筑摩」の名前は利根型重巡洋艦の2番艦に、「矢矧」は阿賀野型軽巡洋艦の3番艦に、「平戸」は平戸型海防艦1番艦にも採用されている。
 
通常の防護巡洋艦は舷側に装甲を持っておらず舷側部の石炭庫が防御を成すが、本型は軽巡洋艦への移行の過渡期の設計で舷側の一部に87mmの防御装甲を貼っていた。
前の橋立より先に建造されていて、性能が逆転している
橋立は1940年製造だが、本艦は1912年建造なので、30年近く逆転している。
橋立は1940年の第二次世界大戦開始直後(太平洋戦争開戦直前)の動く大使館または領事館、本艦は1912年の第一次大戦の直前(日露戦争後)の当時最新最強軍艦
艦艇の技術進化による性能向上は極めて遅い(船体が大きく改造に莫大な費用が掛かるため、小型機動兵器の戦車や戦闘機と比べると)30年近く経ってもこれだけしか進化していないことを如実に表しているが、その後はTier10の大和などに至るまでわずか数年の間に恐竜のように劇的に進化することになる。

小ネタ

艦名の由来

艦名は筑摩川(千曲川、信濃川の上流部)にちなんで名づけられた。同名で利根型2番艦「筑摩(重巡)」がある

建造時期の逆転について

 「橋立」とは建造時期と性能(時代による技術進化)が逆転している事から、不思議に思う艦長も多いだろう。確かに通常は技術進化に伴い「後の時代に造られた製品の方が強くなる」のだが、今回の場合はそれ以上に艦種の違いが影響している。前級の「橋立」は洋行ができるとはいえ「砲艦(砲を搭載する事ができる小型の艦艇)」に過ぎず、主任務はあくまで平時における警備・権益保護である。これに対して「筑摩」はれっきとした軍艦であり、いかに古いとはいえ砲火力の差は歴然としている(「橋立」主砲の斉射火力は1356、「筑摩」主砲の片舷斉射火力は2345)。
 なお、通常の技術進化の話が出たので補足を行うと、通常の場合「軍艦の技術進化は極めて遅い」のが通例である。これは、軍艦は大型で建造・改造コストも莫大なことから小型兵器と比較してそのペースが遅く、普通であれば10年や20年ではそんなに変わらない事を示している。ところが、現実ではTier2の「筑摩」が建造されたのが1912(明治45)年、Tier10の「大和」の建造が1941(昭和16)年と約30年しか違わず(当時の大艦巨砲主義や海軍の休日が終了した後の建艦ブームを考慮したとしても)異様な恐竜的とも言える拡大・進化を遂げているのである。

スマートな艦形

 本艦の特徴は駆逐艦の様な船首楼を備え、甲板の後ろにはこれまた船尾楼を備えるといった「凹甲板型」船体。またこの当時の防護巡洋艦はやや太めの船体をしている事が多いが、本艦は船体のL/B値(長さと幅の比)が9.8と非常にスマートなのが特徴。この設計と直結タービン機関の組み合わせて非常に高速を出す事に成功しているが、その弊害として舵が効きにくく…ロシア巡洋艦ばりに「直線番長」なのが玉に瑕。本艦に乗る艦長はこの特性を理解した上で取り扱う必要がある。

筑摩砲のロマン

 本艦の主砲は口径が152mmだが、次級の「天龍」では砲口径が140mmに縮小され、砲弾ダメージも低くなってしまう。日本巡洋艦の砲口径が152mmに立ち戻るのは、巡洋艦第2ツリーのティア5「阿賀野」になってからであり、その意味では本艦はティア5巡洋艦と同等の口径を振り回せるという事でもある。
 また日本巡洋艦の砲の特徴の一つに「HE弾の威力が高い」というものがあり、実際本艦のHE弾ダメージ469という数値は、同格「ウェイマス」のAP弾ダメージと全く同一である。口径が同じ砲であれば、通常はAP弾のダメージが高いのがお約束であるが、日巡におけるHE弾のダメージ優遇を受けての事かかなり強めの調整となっている。しかし装填速度は「ウェイマス」の方が速いため、実際に撃ち合いを行った場合は「筑摩」側でAP弾を使用しないとDPM的に撃ち負けてしまうので念のため。
 そしてHE弾の単発火力469という値は、数値だけを見るならTier7巡洋艦のHE弾の平均火力が460であることを考えると、ロマンある数値と言えるかもしれない。とはいえ実際にはTier7巡洋艦は本艦とは比較にならない射程と速度を備えており、砲精度の違いもあって勝負にならないのであるが。

第一次大戦における活動

 第一次世界大戦においては日本も連合(協商)国側として参戦しているため、ドイツ領ニューギニア攻略作戦に「筑摩」「矢矧」「平戸」達3隻が参加している。この当時はドイツ東洋艦隊による通商破壊(有名なエムデンも東洋艦隊所属であった)の被害が大きく、通商保護の任務に当たった。「筑摩」「矢矧」はオーストラリアのシドニーに派遣されたが、当時の反日感情もあって半年で護衛任務を解かれてしまう。そこでインド洋における通商保護に従事。「平戸」は別行動を取り、南シナ海で警備に当たり、その後はシンガポールを基地として南太平洋方面の作戦に従事した。
 その後にドイツ東洋艦隊の活動が活発化した事もあって、イギリス植民地政府の対日世論が沈静化。「矢矧」はドイツ領南洋諸島の占領を行う南遣支隊の一員として参加している。連合国側の艦隊は太平洋におけるドイツ領を全て奪取、ドイツ艦隊は本国に向けて逃亡するも英艦隊の追跡を受け、南大西洋のフォークランド沖海戦に敗れて壊滅した。

編集用コメント

編集用のコメントはこちら
  • 限りなく『主の主観』で書いたので加筆修正おなしゃす -- 提督(w)? 2018-01-24 (水) 21:46:14
  • 小ネタを加筆 -- 2020-12-28 (月) 13:27:14
  • 性能、書式を修正。 -- 2021-06-01 (火) 16:14:55
  • エリート特性を追加。 -- 2021-10-05 (火) 17:45:05
  • 小ネタを編集 -- 2024-04-07 (日) 12:17:41

コメント欄

  • 筑摩 -- 2018-01-20 (土) 19:44:19
  • ちくま -- 2018-01-25 (木) 19:36:22
  • 筑摩はクマじゃないクマ、認めないクマ。 -- 2018-01-26 (金) 08:04:56
  • ↑主観入りスギィ -- 2018-01-26 (金) 19:51:06
  • 主砲の数を増やすやり方教えてください。 -- 戦車乗りから水兵に転職中? 2018-01-30 (火) 19:01:56
    • 本家じゃないからないですorz -- 提督(w)? 2018-02-25 (日) 12:04:45
  • この艦、主砲と副砲を交互に撃ち続けると面白いくらいにダメージ稼げます。ただ距離には気を付けましょう、夢中になってると撃沈される事もありますからね。主砲装填間隔の穴埋めには最適な戦法なので、トドメを刺す時やここ1番の時に使うと良いかも。 -- 2022-02-27 (日) 02:53:01
  • 全ての敵がティアⅡなら負けないのかもしれないが、Ⅱは特殊な環境で十中八九Ⅲが混ざりボトムティアとなりますので味方の行動次第でかなり苦しい戦いになります。Ⅲの戦艦や巡洋艦沈めるには味方駆逐艦やⅢ巡洋艦の魚雷が必要。なので筑摩でランダム戦勝とうと思えば敵駆逐艦を積極的に沈めるのが良いですね。 -- 2022-08-15 (月) 23:32:13

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