Kawachi

Last-modified: 2024-04-07 (日) 09:57:16

河内型戦艦 河内

Screenshot_20210609-170942_Warships Blitz.jpg
筑摩型軽巡洋艦からの派生で開発できる弩級戦艦。
戦艦ながら自己主張の控えめな艦橋が可愛らしい
船体は、派生元の筑摩に似ている

変更点

Ver.1.0.0で最大主砲砲弾散布界を10%縮小。

性能諸元

編集時 ver.4.2

基本性能

※アップグレード済み、装備、迷彩、エリートなし

Tier3
生存性継戦能力26269
抗堪性・防郭防御10%
・火災浸水耐性10%
・装甲防御12%
・魚雷防御12%
平均装甲厚・艦首16mm
・艦尾16mm
・甲板31mm
・舷側203mm
主砲射程10.35km
副砲射程5.16km
機動性最大速力18.89ノット[kt]
最大出力への到着時間21.55秒
転舵速度4.90度/秒
転舵所要時間12.3秒
隠蔽性10.08km



・派生艦船

派生元Chikuma
派生先Ishizuchi
Hosho



・兵装

主兵装口径,搭載基数×門数最大ダメージ(火災率)(防郭率)装填時間砲塔旋回速度
305mm L/50 MK11, 2基×2門
305-mm L/45 MK10, 4基×2門
HE弾 850(9%)
AP弾 1079(250%)
19.50秒5度/秒


副兵装口径,搭載基数×門数最大ダメージ(火災率)装填時間砲塔旋回速度
152mm L/45 1910, 10基×1門HE弾 392(3%)9秒10度/秒


対空砲種類平均ダメージ射程
大口径283km

ゲーム内説明

河内は日本が初めて建造した弩級戦艦。主砲の305mm砲は装填速度が遅かったが、副砲に新型の152mm砲を搭載することで、その欠点を補ってきた。

解説

やぁ!ゲームを始めたての初心者くん。よくここまで頑張った!筑摩型軽巡洋艦からの派生で開発できる弩級戦艦。本艦より日本戦艦ツリーが始まるが、初見の艦長はその独自の主砲配置に驚く事だろう。(フランスのティア3戦艦と同じ配置)なお、弩級戦艦の定義から少しだけ外れているため、準弩級戦艦と呼んでいる提督もいる。

・主砲
 305mm連装砲を6基、計12門搭載。砲配置は典型的な亀甲(梯形)配置で、艦首部に1基、舷側に2基づつ計4基、艦尾部に1基である。これらのうち艦首側の3基が前方を向いており、艦尾側の3基は後方を向いている。一見すると真正面および真後ろに3基6門を指向できて火力を発揮し易そうに見えるが、実際には3基6門を指向できる角度は非常に限られており、艦を立てていると2基4門しか指向できない場合が多い。斜め45度近く傾けると3基6門を指向できるようになり、4基8門を指向するためにはほぼ真横を向く必要がある。片舷指向可能数は全12門中8門までであり、反対側に位置する2基4門は死角になってしまう(設計ミスでは無く、元々そういった仕様である。乱戦を想定し反対側から敵が来ても装填済の指向し易い砲が常に存在するという効果を狙っている)。この砲配置のお蔭で扱いにくい部分も多いが、状況対応能力は意外と高めである。
 AP弾ダメージは1079と他国同格よりも若干劣る。斉射火力も同様だが、本艦は装填時間が若干短いのでDPMは僅差で同格トップに躍り出る。しかし、貫通力は他国の同程度の口径を持つ戦艦に比べてやや劣ると推測される(砲弾重量は同程度だが、初速に劣る)。HE弾ダメージは850とかなり強力で、英戦(937)には劣るもののそれ以外の国には大きく差をつけている。瞬間火力についても同様だが、DPMに関しては21000弱とかなり奮闘するも21000を超えてくる英戦にはやはり及ばない。発火率も本艦は9%(英戦は10%)なので8門斉射した際の理論上の発火率は53%であり英戦の65%には劣ってしまう。
 射程距離は10.35kmと同格内では短い方のグループに入っているが、長いグループでも最良は米戦の10.66kmだからカタログスペック上はさほど変わっていない…ところが、問題はこのティア帯の砲性能であり最大射程付近で撃ってもまず狙った場所には飛んで行かない。命中を期待するには最低でも8km圏内(人によっては7km圏内か)に接近してから、よくよく狙って射撃しなければならない。ところが、本艦は後述する装甲面に問題を抱えているため、あまり敵艦に近すぎると今度は敵から受けるダメージ量が肥大するので気を付けたい。なお、弾種については基本的にAP弾を使用して最大ダメージを狙い、HE弾に関しては駆逐艦が接近して来た際のカウンター狙いの時ぐらいで良いだろう。

・副砲
 152mm単装砲を片舷に5基、両舷合わせて10基搭載。前級の筑摩の搭載砲と同口径だが、あくまで副砲なので筑摩砲程の性能は期待しないように。HE弾ダメージは392とそこそこ、片舷斉射火力も1960あるが射程距離は5.16kmと短く、実質的に使用できる機会はかなり限られるだろう(装填時間が9秒と長めなので、実質1回程度しか射撃できないケースも多い)。そして、使用できたとしても砲弾のバラつきが大きく、狙った場所に飛んで行かない事も多い。
 とはいえ、敵巡洋艦が近接戦闘を仕掛けて来た際等には、主砲装填の合間に撃てるだけ撃っておくと火力を無駄にせず済むと言える。天敵の駆逐艦が接近して来た際にも接近阻止のために使用したいが(多くの駆逐艦の魚雷射程は副砲射程よりも長いので仮に追い払えたとしても)既に魚雷を流されているケースが多いので注意しよう。

・対空
 素の対空値は28と非常に残念な値である。格上マッチの際には空母とマッチングする場合もあり、敵空母の搭載機から空襲を受ける場合もあるが…反撃手段をほぼ持って居ない事になる。とはいえ、このティア帯の戦艦の対空性能はどの国でも似たり寄ったりなので気にしなくても良い。

・装甲
 装甲12%はツリー艦としては最も重装甲なグループに入っている。カタログ値としては優秀なのだが、どうも米戦のように「幅広く全体が固い」のではなく「一部は堅固だがそれ以外は普通(もしくは弱い)」という装甲詐欺グループの一員のようで、砲戦をしていると普通にガシガシ貫通弾が入り容赦なく体力が減っていく。とはいえ、本艦はその砲配置ゆえに艦を立てているばかりでは主砲を2基4門しか使えず、危険を承知で攻撃姿勢を取らざるを得ないだろう。
 防郭防御10%、火災浸水耐性10%、対水雷防御12%は他国同格の平均的な値であって、特筆すべきものは無い。HE弾を投射されれば容赦なく火災が発生するし、魚雷を食らえば体力が激減するので可能な限り被弾や被雷は避けて欲しい。

・機動性
 最高速度は18.89ノット。他国同格戦艦内では米戦(17.51ノット)と独戦(18.76ノット)よりは速いが、下から数えて3番目である。他国同格の弩級戦艦、もしくはそれに準ずる戦艦は20ノットオーバーの速度を誇るので、本艦はそれらの艦と艦隊行動を取る事は難しい。また、他の艦種と比較すると速度が格段に遅いので、置いて行かれないように注意しよう(置いて行かれて孤立したらその状態で生き残るのは無理である)。
 加速力もかなり鈍く、停止状態から最高速に乗るまでに約22秒弱を必要とする。舵の効きも同格内では最も重く、5度に満たない(4.9度/秒)のは本艦のみなので敵魚雷の回避行動や障害物の回避は勿論のこと、通常の進路変更に関しても早目の判断が必要である。巡洋艦から乗り換えたばかりの艦長はあまりの機動性の無さに驚くだろう、しかし低ティア戦艦の機動力はどの国でも大した差は無いので、まずはこの操作感に慣れる様に努力してみよう。

・隠蔽
 被発見距離は10.08kmである。他国同格戦艦内で本艦が最も隠蔽が悪い。とはいえ、他国戦艦も隠蔽が良い艦でも9km程度まで近づかれると発見されるので、団体行動していると最初に戦艦が発見されることに変わりはない。発見されたら敵からの砲撃や雷撃に注意すべく舵を切るなり、減速するなり動きに何らかの変化を付けよう。発見前と変わらない動きを続けるのは「どうぞ私に魚雷を撃ってください、砲を撃ってください、当たってみせますよ」と宣言しているに等しい。

・生存性
 HPは26000台後半と、他国同格内ではやや体力に優れる。しかし前述したとおり装甲や耐性が頼りになる艦では無いので、戦闘中にHPはガンガン減っていく。また、敵弾を回避できるような速力や、防御姿勢と攻撃姿勢を素早く切り替える舵や加速性能も無いので、同格戦艦内では「柔らかい経験値ボックス」扱いである。このため、本来の実力以上に狙われ易いので生存性は高いとは言えないだろう。
 しかし他艦種から見るとれっきとした戦艦であり、駆逐艦の魚雷の斉射であっても1回の襲撃では沈まないし、巡洋艦の砲撃であれば艦の角度によってはかなり弾く事もできる。このため、どの敵がどんな手段で本艦に大ダメージを与えうるか、を見越したうえで攻撃と防御のメリハリを良くすれば、それなりに粘りつつ結果を出す事も夢ではない。

・消耗品
「改良型ディーゼルエンジン」「高級船員食糧」「予備整備パック」の戦艦基本セットを推奨。

・装備品
兵装は「主砲改良1」が無難であるが、まずは好みで色々試してみても良いだろう。防御と適性についても乗り手の扱い方次第で何が不足しているかの考え方は違ってくる可能性がある。このため、自身の戦い方に応じて決めて欲しい。

・エリート特性
 ・船体強化 HP+4%(お勧め)
 ・防雷網 魚雷防御+7%
 ・功績 EXPアップ+10%
※「船体強化」を選択すると本来はHPが+4%される筈であるが、実際には約3.66%増しの27233にしかならない。しかしさらに追加で消耗品でHPを+3、迷彩で+2%するとHPは28500を超えるので少しでも体力を増しておきたい。「防雷網」にすると対水雷防御を12.84%に向上させる事が可能だが、本艦の敵は魚雷だけではない事に注意して欲しい。

・総論
 堂々たる日本戦艦ツリーの始まりに位置する艦である。走は速度や機動性を最低限度に留め、守や攻にパラメーターを振り切った艦ではあるが…攻守ともに相応に癖があるので扱い易い類の艦では無い。特に、主砲は命中すれば大ダメージを出せるのだが、船足が遅いので有効射程(中距離)まで接近するまでに敵艦からダメージを受け易く、同じ土俵に上がる前に満身創痍になり易い。そして、副砲は他国よりも精度に難があるので近接戦闘においては他国の副砲の方が効用が高く、距離によっては滅多撃ちにされてしまうケースもある。
 本艦の砲には得意な間合い(中~近距離)があるのだが、適切な距離を保って戦闘を継続するのは難しい事から万人にお勧めし易い性能とは言えないだろう。しかし、本家の河内と異なり「巡洋艦よりも砲射程が短い」という事も無く、有効射程まで持っていくのはそこまで難易度は高くない。なので、世間一般の戦艦のイメージ(遠距離から大口径砲で射撃)はいったん捨てて置き、中近距離に強い艦であるという事を意識してその距離での戦いを挑むことを心がけてみよう。そうすればそれなりの結果を出せる艦でもある。見た目だけで敬遠したり、悪い噂だけで嫌悪するのではなく、まずは実際に乗ってみて自分の眼で確かめるのが大切だ(とはいっても、乗りこなせるとは言っていない)。

余談だが、戦艦(大和)ツリーと空母(白龍)ツリーどちらに派生するかで艦長スキルの構成は大きく変わり、
戦艦ツリーの場合は精密照準を強化するスキルを取得
空母ツリーの場合は艦載機関連のスキルを最優先で全取得し、あとは生存系のスキル全取得
となる。

史実

日露戦争以降の大日本帝國海軍の目標は、それまで英国に依存してきた主力艦の建造を出来る限り自国にて建造するということであり、新鋭艦であった薩摩型は独力で設計・建造が行われたクラスであった。
しかしドレッドノートの出現によりあわれかな、薩摩は竣工を迎えるより前に旧式化してしまった(同型艦の安藝は蒸気タービンを先んじて採用した結果、速力面だけは伍す事が出来ていた)。
この事を受けて海軍は弩級戦艦を自力で建造する運びとなった。
 
河内型戦艦(かわちがたせんかん)は日本海軍が第一次世界大戦前に竣工させた最初で最後の弩級戦艦の艦級である。
本型から就役した艦では初めてとなる基本計画番号「A-30」が付され、河内は「伊号戦艦」、攝津は「呂号戦艦」と号せられた。前型である薩摩型の拡大改良型であり、前型では10in(25.4cm)だった中間砲が主砲と同化されるという、前弩級戦艦から弩級戦艦へ発展する分かりやすい形であるといえる。河内と摂津のカタログスペック上での差異は殆ど無いが、河内の艦首構造が垂直に切り立った直立型であるのに対し、摂津ではより凌波性に優れたクリッパー型に改められている。また両艦共に三脚型のマストが採用されより引き締まった艦容になった。
主砲はアームストロング社製1912年型30.5cm連装砲を6基12門、これを六角に配置し、最大で舷側に8門指向出来た。艦首艦尾の2基は他の4基の45口径と異なり、50口径と長砲身化された設計である。これは一説には「前後への投射火力を強化すべき」という東郷の鶴の一声があった為、と云われている。いずれにせよ、主砲の砲身長が異なると両主砲の初速の違いから統一管制での射撃が不可能になるため、純然たる単一巨砲艦と言い難い本型を弩級戦艦ではなく前弩級戦艦とすべきとする意見もある。
尤も実際には、この50口径砲はイギリスの不慣れな長砲身であった為、過荷重で砲身が垂れ下がり、スペック通りの高初速で撃ち出すと砲身がしなって極端に散布界が悪化し、砲身寿命も本来より極端に短くなってしまうという欠陥を抱えていたが、45口径の初速になるまで装薬量を手加減して落とす処置をして運用した為、統制射撃は可能だった様である。
主機には装甲巡洋艦伊吹や前型の安藝に搭載したカーチス式タービンを改良したもので、ライセンスを購入した後国産化に成功したという代物である。この国産化成功によって、以後軍艦への蒸気タービン導入が実用機に入ったといえる。設計上の馬力は25,000、速力は20ktであった(「河内」での公試試験では30,399馬力、21.0kt)。
この主機に限らず主要品目の国産化重視の動きは2番艦たる摂津に色濃く現れており、薩摩での輸入品利用割合が60%程度だったのに対し、摂津では20%程になっていた事からはっきりと窺うことが出来る。
 
本型は「河内」、「摂津」の2隻で共に1912年に竣工した。「河内」は1918年7月12日徳山湾で爆発事故により沈没。
「摂津」はワシントン軍縮条約で保有枠を外れ、武装を撤去して標的艦に改装され、航空隊や艦隊の訓練相手となった。
当時の摂津艦長でのちの第四航空戦隊司令官である松田千秋により研鑽された爆撃回避術が、後の四航戦の戦艦伊勢・日向などで生かされた逸話は有名。1945年7月、伊勢・日向・榛名らとともに呉軍港空襲を受けて大破着底。
残念ながら、戦艦として活躍はできなかったが、標的艦として海軍に大いに貢献した艦であった。*1

 
WoWs公式解説

WoWs公式解説

河内 (Tier III: 戦艦): 明治日本の限界を示した国産戦艦

 

河内とは現在の大阪府東部から南部にかけての古地名だ。帝国海軍では奈良時代に制定された律令国名、すなわち日本各地の古地名を戦艦などの大型主力艦の名前に選ぶ伝統があった。
河内は日本海軍で最初のド級戦艦として知られる。日露戦争で勝利したのち、日本は薩摩型戦艦を建造したが、建造中にドレッドノートが登場したことで、時代遅れの前ド級戦艦になってしまった恨みがあった。

 

そこで河内については、当時主流であった30.5cm(12インチ)砲で統一された真のド級戦艦を目指したのである。

 

河内の特徴は、両舷に前後2基ずつ並んだ舷側の主砲塔だろう。これを上から見ると主砲配置が少し潰れた六角形になることから亀甲型配置とも呼ばれる。
この配置は片舷に火力を4基8門確保できる利点があるが、どんな条件でも2基4門が死角に入るために無駄が多く、ドイツ海軍の初期の弩級戦艦に採用されている以外は、割合早く廃れている。

 

ただし、混戦になったり敵に囲まれた不利な状況でも常に全周に火力を投射できるという狙いもあり、これが World of Warships では意外に威力を発揮する。

 

この亀甲型配置だけでもキャラが立つ河内が、さらにユニークなのは艦首/艦尾の主砲のみ50口径長で、舷側砲が45口径長と、砲身の長さがまちまちであるところだ。
確かに50口径長の砲が砲口エネルギーは約1割ほど大きくなる。しかし砲身内部にかかる圧力が高くて摩耗が激しいことや、弾着のばらつきの悪さに伴う欠点が目立ちすぎて、ほとんど使われることなく終わった失敗作の主砲であった。

 

World of Warships の河内には、この主砲の性格の違いが反映されている。弾着のばらつきを見越して、斉射か逐次発射かの判断を心がけよう。

小ネタ

弩級戦艦ではない?

 「弩級戦艦」の必須条件の1つに「同一の主砲を多数搭載し、射撃方位盤を使用した統一照準・統一管制射撃が可能な事」というものがある。ところが本艦は1番・6番主砲塔(艦首・艦尾)に50口径30.5cm連装砲、2~5番主砲塔(舷側)に45口径30.5cm連装砲を採用した*2。砲身長が異なるという事は同一規格・同一量の装薬を使用したとしても砲弾に加わる圧力が違ってくるため、砲口初速が違って来る…少なくとも初速が違う主砲では統一した管制射撃は不可能となってしまう。故に河内型は「弩級戦艦ではない」という意見もある。
 しかし日本海軍においては初速の違いを克服するために50口径砲用の装薬を45口径砲に合わせて削減。ついでに50口径砲の薬室容量も小さくしている。この対処により50口径砲の計画初速914m/sを45口径砲の初速810m/sと同一にする事に成功。この処置により砲身長が異なる2種類の砲を持っていても、主砲の統一管制射撃には何ら不都合はなく「弩級戦艦」としての要件を満たしているとも言える。また50口径砲用の装薬と45口径砲用の装薬の量の違いについては、各口径主砲の火薬庫は個別に存在しているため「運用においてはそれぞれの火薬庫から専用の装薬を取り出して使用すれば良く、運用上の困難は生じない」とされている。とはいえ工廠側としては2つの異なる量の装薬をそれぞれの量に応じた薬のうに収めて納入・管理しなければならなかったのだから煩わしかったであろうことは想像に難くない。

防雷網

 エリート特性で選択可能な「防雷網」であるが、これは主に停泊中に魚雷攻撃から身を守るために「金属製のネットを艦の側面に展開するもの」であった*3。つまり、通常は夕方から展張し早朝に巻き上げて収容、日中は格納状態とするのである。日本海軍においては日露戦争前にこれを展開したまま航行(無論低速航行)する訓練を行っているが、当然戦闘行動中に展開したままにできるようなモノでは無かった模様。

島伝い作戦

 他国同格戦艦よりも速度が鈍く、やや鈍重な本艦は基本「開けた場所で互いに歩み寄る」タイプの戦闘が苦手である。なぜなら敵の前衛である駆逐艦・巡洋艦からの攻撃は素通しで、敵戦艦まで射程距離ギリギリから狙ってくるとあっては、接近するまでにどれだけ体力を削られるか知れたものでは無い。
 このためあえて小島が多い方へ進路を向け、島を遮蔽物として利用しながら島伝いに敵陣に接近するのも作戦の一つである。この作戦の利点は「上手く行けば接近するまでに支払わねばならない体力を温存したまま接敵できる」可能性がある事だが、同時に予期せぬ敵(駆逐艦)と行き会ってしまったり、複数の敵の目の前に出てしまう可能性もある。仮に、上手く行かずに後者のケースに遭遇した場合、本艦の速度では逃亡は難しいので翻弄されたり、各個撃破される可能性は高い。よって、この作戦を実施する場合は「絶対に単独では実行しないよう」にして欲しい。
 しかし、チームを組んで意思疎通ができる場合や、そうでなくとも小島が多い地域を率先して索敵してくれる駆逐(リスクの大きさを承知しているベテランの可能性が高い)が居るのであれば、駆逐艦を先頭に立ててこの作戦を実行してみるのも良いだろう(普通、小島が多い地帯には巡洋艦と戦艦は近づこうとしない)。
 なお、この作戦は先頭に立つ駆逐から観ても大きなメリットがある。遭遇した敵は多くの場合戦艦に目を向けるので駆逐は安全に攻撃に移れるし、一方が気を引いているうちにもう一方が無防備な側から攻撃を仕掛けるといった連携作戦も実施できるからだ。

編集用コメント

編集用のコメントはこちら
  • ページの記述がおかしいので少し手を加えてみたよ。たぶんもう少し調整というか追加が必要なのかな? -- 2018-01-22 (月) 17:11:57
    • PC版をまんま持ってきた感じやね… -- 2018-01-22 (月) 17:48:35
  • 性能、書式を修正 -- 2021-06-03 (木) 02:13:15
  • 小ネタを追加 -- 2021-10-31 (日) 10:41:30
  • ゲームでは使えないけど魚雷積んでたらしい -- 2023-10-08 (日) 13:53:40
    • ミスって編集用のほうにコメしてますよ。ちなみにww2以前の古い戦艦には、長門型や金剛型含め、大抵魚雷がついてます。しかし時代の流れと共に交戦距離が伸びた結果魚雷は無用の長物になり、搭載するメリットがなくなってしまったわけです。 -- 2023-10-08 (日) 16:31:06
  • 小ネタを一部編集 -- 2024-04-07 (日) 09:57:16

コメント欄

  • 河内は対水雷防御ガン積みで駆逐艦と巡洋艦葬るの楽しい米戦艦と打ち合っても必ず打ち負けるし対水雷ガン積みなら敵の雷撃結構耐えてくれる -- 2018-03-12 (月) 00:29:51
  • 派生元の天龍って書いてるけど、天龍は派生元じゃないよね… -- 2018-05-06 (日) 00:46:39
  • こいつの戦い方がさっぱりわからん。浮かぶ鉄屑もいいところ。開始2分以内に大体沈むわ。 -- 2018-05-13 (日) 14:13:57
    • AP撃つのは356mmから、スタートで敵駆逐が2隻以上いたらHE装填、来ないと確認するまでHE、見えてる駆逐に砲門を向けろ、見えてないなら孤立するな死ぬぞ、特に日駆の隠蔽雷撃は反撃不能、艦を立てるのは流れてくる魚雷>敵戦艦>その他。戦艦の基本中の基本は戦艦の砲撃と魚雷以外を見ないこと、避けられないんだからいちいち気にするな、アプグレは砲旋回転舵転舵が基本。前に味方艦がいればこれで死ななくなるはず。 -- 2018-05-13 (日) 15:34:18
  • てか俺河内でバイタル抜いた事あったっけ・・・ -- 2018-11-30 (金) 22:49:02
    • 真ん中の喫水線よりちょい上辺りを狙えば簡単に抜けますよ -- 2018-12-02 (日) 14:04:58
  • 本家でもblitz でもクソだなこいつ -- 2018-12-11 (火) 14:50:58
  • こいつ、飛ばしていいですか?全然勝てません;; -- 2019-08-30 (金) 17:34:56
    • フリー経験値あるなら飛ばすのも手。ただし、次の石槌とて手放しで勝てる艦ではないので留意されたし。 -- 2019-08-30 (金) 17:57:36
      • こんな低tierではフリケは使わない方がいいと思う。ただ個人の自由が大前提。 -- 2019-08-30 (金) 21:05:21
  • こいつが味方に2隻いたら負け確実 -- 2020-01-06 (月) 19:07:02
    • 同意。まともな人はこんな粗大ゴミ乗らずにサウスやナッサワやドレット乗ってる。フランス...?そんなものは知らん! -- 2020-01-06 (月) 19:20:56
  • こいつは敵にいたらエサ -- 2020-01-14 (火) 13:32:31
  • 何このクソ船。砲弾がブレるし5km以内でも殆ど当らない。全く何の為に存在してるか意味不明。 -- 2021-03-09 (火) 04:15:39
  • こいつが与ダメ一番良いのは俺が下手だったのか(知ってた) -- 2021-03-09 (火) 21:14:11
  • 俺は一番戦艦でこの艦が好きだったんだけどなぁ。クラーケンもとったし -- 2021-03-09 (火) 21:19:40
  • 河内級超弩級戦艦って日本がアメリカに戦争勝って、想定されるであろう植民地化した北アメリカの反乱に対しての抑止力となるために、アメリカ海軍のサウスダコタ級とアイオワ級の資料を元に小型かつ生産性に優れた超小型戦艦及び、ボフォース機関砲や127mm両用砲を多数搭載した防空戦艦として建造された艦級だよね? なのになんでティア3にいるの?おかしいでしょ!?(洗脳済み) -- 2021-03-10 (水) 15:44:08
    • フリースランドより強そう -- 2021-03-13 (土) 18:47:30
  • ティア3って戦艦にとって魔境だと思うんだが… -- 2021-08-02 (月) 18:19:03
    • tier3の戦艦群は駆逐艦の生贄で、特に朝一は駆逐艦だらけで一発で河内は先に狙われている。20戦も乗れずに石鎚に移行しました。河内の遠距離砲は当たらなくてイライラしますわ。 -- 2021-08-03 (火) 10:45:34
  • ラムアタック実装はよ -- 2022-04-04 (月) 09:55:45
  • 26000のHPを敵に提供する皆のアイドル(笑) この子相手に肉薄雷撃した時にお相手さんの河内エイム完璧だったのに主砲の1発すらまともに当てられなくて苦笑いした。近距離でこっちを避けるように綺麗なV字を描いて砲弾が飛んでいく、、、普通そうはならんやろ。 -- 2022-10-27 (木) 11:01:21

*1 摂津は一次大戦に参戦はしている
*2 砲身長が異なる2種類の砲が混載された理由として「首尾線方向への火力は強力にすべきである」という東郷平八郎の鶴の一声があったとも言われる。
*3 余談になってしまうが、本艦の副砲の下にある「船体に沿って斜めに何本もみられる棒」は防雷網を展開するための装備。この棒を外側に向けて突き出し、その先端に防雷網を取り付ける事で艦の周囲をカバーする事ができるのだ。