クリーブランド級軽巡洋艦 クリーブランド
効果:HP+4%、主砲射程+4%、対空射程+4%、魚雷防御+6%、EXPアップ+40%、シルバーアップ+40%
性能諸元
基本性能
※アップグレード済み、装備、迷彩、エリートなし
Tier | 8 | |
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生存性 | 継戦能力 | 32686 |
抗堪性 | ・防郭防御12.50% ・火災浸水耐性20% ・装甲9% ・対水雷防御10.50% | |
主砲射程 | 10.79km | |
副砲射程 | 5.87km | |
機動性 | 最大速力 | 31.68ノット[kt] |
最大出力への到着時間 | 14.19秒 | |
転舵速度 | 7.20度/秒 | |
転舵所要時間 | 6.69秒 | |
隠蔽性 | 8.52km |
・派生艦船
・兵装
主兵装 | 口径,搭載基数×門数 | 装填時間 | 最大ダメージ(火災率)(防郭率) | 砲塔旋回速度 |
---|---|---|---|---|
152mm L/47 MK16, 4基×3門 | 6.50秒 | HE弾 472(4%) AP弾 566(150%) | 12度/秒 |
副兵装 | 口径,搭載基数×門数 | 装填時間 | 最大ダメージ(火災率) | 砲塔旋回速度 |
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127mm L/38 MK32, 6基×2門 | 6秒 | HE弾 378(3%) | 16度/秒 |
対空砲 | 種類 | 平均ダメージ | 射程 |
---|---|---|---|
大口径 小口径 | 227 243 | 3.60km 1.80km |
・艦艇スキル
種類 | 効果 | 持続時間 | クールタイム | 使用可能回数 |
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対空警戒Ⅱ | 大口径対空砲ダメージ+100%、小口径対空砲ダメージ+100% | 20秒 | 75秒 | 3回 |
ソナーⅠ | 3.75㎞以内の敵艦や魚雷を全て発見する | 25秒 | 90秒 | 2回 |
レーダーⅠ | 7.2㎞以内の敵艦を全て発見する | 10秒 | 120秒 | 2回 |
ゲーム内説明
クリーブランド級は当時のどの巡洋艦よりもトン数があった巡洋艦。152mm12門と大量の127mm両用副砲を搭載し、様々な戦況に対処できる。
解説
・主砲
152mm L/47 Mk16, 4基×3門:計12門搭載。
主砲の門数が12門に減少したものの、装填時間の短縮(8.5秒から6.5秒)により投射量が向上した。さらに砲弾の威力も向上し、DPMはHE弾で52283、AP弾は62695とどちらも申し分ない性能を誇る。しかし厄介な弾道特性はそのままであり、機動を駆使して逃げ回る敵艦に連続して命中させるには技術を要する…とは言ってもここまで進めてきた艦長なら「この弾道にも慣れた」筈なので問題無いだろう。また、戦艦に対しては基本HEで対応すると思うが、副砲射程圏内に入ったらAPを撃った方がダメージが出やすい(あくまで目安)。その際に甲板を狙うと案外簡単に通常貫通が発生し、VPも抜くことができる。戦艦の主砲旋回が遅いという弱点を突き、敵戦艦の周りをぐるぐる回りながら戦えば格上戦艦にすら打ち勝つこともできるかもしれない。
・副砲
127mm L/38 Mk32, 6基×2門:計12門搭載。
副砲は127mmが連装となり、6基搭載されており、片舷指向可能なのは4基8門。HE弾のダメージは378と微増したが、射程は素で6km未満なため、駆逐がこの副砲範囲内に入ってしまった場合は魚雷回避に専念しよう。しかし優秀な副砲に変わりはなく、前述の主砲との組み合わせは凶悪そのもので、格上巡洋艦だろうがクリーブランドの副砲圏内に入ってしまうと撃ち勝つのは至難を極める。また、格上であるシアトルにでさえ、主砲と副砲の猛威で撃ち勝ってしまう。ただ若干壊れやすいという欠点もある。
・対空
大口径対空砲のダメージは227と四万十に次いで優秀。小口径対空砲のダメージは216と前級から変わりないなので総合的な対空値はバランスよくまとまっている。しかし、対空極振りにして艦艇スキル「対空警戒Ⅱ」を使用すると短時間とはいえアプグレ完了モンタナの対空値を超える…艦隊防衛の対空の傘としては十分な性能と言えるだろう。拡張パーツにおいて適正に「防空改良2」を選択し、対空砲の射程を伸ばすことを考慮しても良いかもしれない。
・装甲
装甲9%という数値は前級から変わっていないが、防郭防御は一部戦艦並みに固く、対水雷防御は微増している。だが戦艦並みに硬いとはいえ巡洋艦であることは変わらないので戦艦に腹を見せたら容赦なく抜かれることもある。防御は基本的に回避運動がメインであり、バイタルパートの硬さは弾が当たってしまった時の保険と考えたい。特筆すべきは火災浸水耐性が前級の12.50%から20.00%に大幅に引き上げられていることで、この値は他国の各上巡洋艦よりも優秀であり、米国のダメージコントロール技術の優秀さを垣間見ることができる。
・機動性
最高速度は前級と変わらず。これが米軽巡速度なのだろう。舵の重さは改善され、転舵そのものにかかる時間も短縮されたことにより回避性能は向上した。ようやく軽巡並みの機動性を手に入れたこともあり、島や障害物に隠れての射撃がやりやすくなった。
・隠蔽性
隠蔽は他国同格内では標準的である。まぁ、流石に隠蔽に優れる同格の日本巡洋艦には劣る。
・生存性
HPは艦種の割には豊富な32686であるが、周囲の戦艦や巡洋艦の攻撃力の上昇率とHPの余裕分は全く釣り合って居ない。しかし、本艦は艦艇スキルとして「ソナー1」に加えて、ツリー艦として初めて「レーダー1」を手に入れたことから、前級よりは敵の攻撃に対処しやすくなっている。それと数値には現れない謎のタフさがあり、前級よりも生存性は若干高くなっていると言えよう。
・消耗品
優秀な火力を生かすなら高級船員食料を推奨。残りは機動性や隠蔽を補うなり、対空を取るかお好みで。
・艦艇スキル・艦長スキル
艦艇スキルとして「対空警戒Ⅱ」を3回、「ソナーⅠ」を2回、そして「レーダーⅠ」も2回使用可能となった。レーダーは使い方次第で強力な武器となり得るため、有効活用したい。艦長スキルについてはLV2で「戦場支援」を取得すると対空警戒とソナーの双方の回数を増やす事ができる(レジェンド艦長であるトーマス・キンケイドが持つ「戦場支援+」だと、さらにレーダーの回数もプラスされる)。併せてLV4の「対空防御専門家」とLV6の「偵察と警戒」も取得して効果時間の延長とクールタイムの短縮も行っておきたい。
・装備
・兵装 主砲は装填、旋回ともに文句はない(弾道にはある)し、装填上げるとすぐ壊れるので主砲装備はいらない。強力な対空、副砲を生かすために「副兵装改良1」を選択しよう。
・防御 「操舵装置改良1」が無難だが、細かな前後運動で障害物越しの射撃を多用するなら「推力改良1」で加速の鈍さを補いたい。
・適正 「推力改良2」「隠蔽システム改良1」もしくは対空特化なら「防空改良2」が無難か。
・エリート特性
・護衛特化 主砲旋回速度+7%、最高速度+3%、対空火力+5%
・対空特化 対空火力+7%、小口径対空兵装ダメージ+7%
・功績 EXPアップ+10%
・総論
前級よりも船体の旋回性能が増し、さらに扱いやすくなっている。そのうえに生存性も向上し、ツリーをここまで進めてきた艦長も本艦の基本性能の高さにきっと満足するであろう。そして「艦艇スキル」についても質と量の双方で充実しており、恐るべき能力を秘めた巡洋艦として仕上がっている。これらのスキル群は適切なタイミングで使用する事で味方のピンチをチャンスに振り替える可能性を持った逸品であり、使いこなして戦場のヒーローとなるか、それともガラクタとして抱え込んだまま海の底に沈むかは乗り手次第と言えるだろう。
戦闘名誉章
レベル | 1 | 2 | 3 | 4 |
---|---|---|---|---|
報酬 | 艦艇exp12.5k シルバー125k | 艦艇exp12.5k シルバー125k カッパー1 | 艦艇exp12.5k シルバー125k カッパー1 | 艦艇exp12.5k シルバー125k カッパー2 |
ミッション内容 | 15回勝利 | 25回占領 | 駆逐艦50撃破 | 火災160回発生 |
史実
1937年のロンドン海軍軍縮条約の失効により排水量制限から解放されたアメリカの軽巡洋艦で、ブルックリン級の次級に当たる。当初は6インチ連装両用砲5基搭載という、アトランタ級の拡大版として計画された。しかし搭載砲の開発の遅れから、船体はブルックリン級後期型(セント・ルイス級)の設計を流用とし、主兵装は6インチ三連装砲4基という設計に落ち着いた。主兵装が削減された一方、副砲の5インチ連装両用砲は4基から6基へと増設された。
1940年から42年までに52隻が建造される予定であったが、内3隻は建造中止、13隻は発展型(ファーゴ級)に設計変更、9隻は軽空母(インディペンデンス級)に設計変更された結果、本級としては27隻が完成した。第二次大戦中は空母機動部隊の護衛、陸上への砲撃支援などに従事。戦後、本級の何隻かはミサイル巡洋艦に改装され1970年代まで現役であった。
小ネタ
本艦の艦名はアメリカ合衆国オハイオ州北東部に位置する、州内で第2位の都市「クリーブランド(Cleveland)」に由来する。この街は1796年にコネチカット州の「西部保留地」の首都として建設された。都市名は西部保留地を設置したコネチカット土地会社のモーゼス・クリーブランド将軍から採られ、最初の綴りはCle”a”velandであった。
コメントであったクリーブランドの姓が地名姓なのかどうかという点に関しては、確かにイングランド北東部の地域名「クリーヴランド」が元となった地名姓と考えて問題ないだろう(参考までにこの地に由来する「クリーヴランド公爵」という爵位が存在したが、廃絶により現在は存在しない)。ただしこの地名姓を当地の人達がどのように略していたのかについては筆者の調べた限りでは判らなかった。このため個人的には変に拘らず、好きに呼べばよいのではと考える…というのも本家でも読み方が「クリーブランド」なのか「クリーヴランド」なのかで不毛な論議があったのだ。
ところが1831年に新聞の見出しにCle”a”velandと表記しようとすると1文字が入りきらないという問題が発生。このため”a”が抜かれ、地名の綴りが現在のClevelandに変えられたという逸話を持つ。
またこの街の立地はエリー湖(ティア1のErieの艦名の元となった湖)にカヤボガ河が流れ込む河口に位置し、北東に進むとモントリオールを経由してセントローレンス湾を抜けて北大西洋に通じる。北西に進むとデトロイトを経由して五大湖周辺の各都市へ通じる事から水上輸送の要地であった。20世紀初頭には五大湖経由で運ばれたミネソタ産の鉄鉱石、鉄道で運ばれたアパラチア産の石炭、そして近隣にはデトロイトといった工業都市の存在もあり、この街で積み下ろしされた物資は五大湖周辺に巨大な鉄鋼・自動車産業を生み出した。その余波はこの街にも及び、この街でも鉄鋼業や自動車産業が発展。1920年には全米において5番目の大きな都市となった。
ところが第2次世界大戦が終結してしばらくすると重工業の衰退に見舞われ、1960年代になると不況による暴動やデモが頻発するようになる。1969年に発生した火災の影響もあって1978年には全米の主要都市として初めての債務不履行に陥ってしまう。
史実の項目にも記載があるが、本艦級は1938年度計画において予算が議会通過、1940年度計画において最初の4隻が起工。1941年度計画では一気に32隻、翌1942年度計画では16隻が追加される予定であった。このようにアメリカ合衆国は戦争の真っただ中であるにも関わらず52隻という大量建造が計画される事となった*1。
ちなみにこの計画、物量もさることながら革新的であったのはこれまでの戦争の常識であった「軍艦は戦争前に建造しておき、消耗しきる前に戦争を終わらせる」という考え方を覆し「消耗が激しければ建造しながら戦えばよい」という新しい風潮を生み出した事にある。とはいえこれが現実に可能だったのは世界広しといっても「当時のアメリカ合衆国だけ」であった。
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