Dupleix

Last-modified: 2024-04-18 (木) 12:47:31

シュフラン級巡洋艦 4番艦デュプレクス

Screenshot_20240123-232455~2.png

ヒストリカル迷彩

[添付]
[添付]
効果:

鋼の花

[添付]
[添付]
効果:HP+4%、主砲射程+4%、最大主砲砲弾散布界-4%、最大転舵速度+4%、EXPアップ+30%、シルバーアップ+30%

性能諸元

編集時 ver.x.x.x.x

基本性能

※アップグレード済み、装備、迷彩、エリートなし

Tier6
生存性継戦能力26220
抗堪性・防郭防御7.50%
・火災浸水耐性10%
・装甲防御9%
・魚雷防御9%
主砲射程10.00km
機動性最大速力31.68ノット[kt]
最大出力への到着時間13.19秒
転舵速度6.90度/秒
転舵所要時間9.30秒
隠蔽性8.34km



・兵装

主兵装口径,搭載基数×門数装填時間ダメージ(火災率)(防郭率)砲塔旋回速度
203mm /50 Mle 1924, 4基×2門11秒HE弾 644(8%)
AP弾 851(200%)
9度/秒


魚雷口径,搭載基数×門数(片舷指向門数)射程雷速最大ダメージ装填時間浸水率魚雷管旋回速度
550mm tube lance-torpilles, 2基×3門(3門)8.10km62.52kt356540秒14%24度/秒


対空砲種類ダメージ射程
大口径
小口径
74
43
3.60km
1.50km



・艦艇スキル

種類効果持続時間クールタイム使用可能回数
エンジンブーストⅡ最大航行速度+12%25秒間60秒2回
高速装填Ⅱ主砲装填速度+30%20秒間75秒2回
対空警戒Ⅰ大口径対空砲ダメージ+75%
小口径対空砲ダメージ+75%
20秒間75秒2回

ゲーム内説明

解説

・主砲
 203mm砲を連装砲塔に収めて4基8門搭載。砲配置は前2後2のオーソドックスな配置だが、ツリー艦の「アルジェリー」と同じように第2第3砲塔を艦橋にギリギリまで寄せ、更に第1第4砲塔も詰めて足元に置くスタイル。一見すれば判るようにこの配置は各砲の射角が非常によろしくない*1。このため「アルジェリー」と同じように、火力を出すためには艦の角度をかなり緩める必要があり、巡洋艦の搭載砲としては非常にリスキーな設計となっている。
 とはいえこの砲はその性能がほぼ「アルジェリー」砲でAP弾ダメージとHE弾ダメージ・発火率と装填時間、そして砲塔旋回速度まで一緒。唯一異なるのは射程位なので、つまり「ティア7においてもトップクラスの威力のAP弾」をこのティア帯で扱えるという事でもある。HE弾の威力は「ティア7としては平均的」だが、本艦はティアが1つ下がっているので相対的に脅威度が上がっていると考えて間違いないだろう*2。とはいえ無条件でティア7の砲を振り回せるとかそういう甘い話がある訳では無く…本艦の砲には無視できない弱点がある。それは射程が素で10kmしかなく、同格巡洋艦と比較して最低ランクとなっている。

・魚雷
 550mmクラスを3連装魚雷発射管に収めて片舷に1基づつ搭載。片舷指向可能数は1基3射線である。
 この魚雷もその性能がほぼ「アルジェリー」魚雷と言ってよく、射程・雷速・浸水率・装填時間・魚雷発射管旋回速度まで一緒。とはいえ流石に単発火力は下げられているが、それでも3本命中すれば10000以上のダメージが入る魚雷を長射程で扱えるという利点は大きいだろう。しかし本艦は射程が短く敵に近い位置取りをせざるを得ず、さらに船体は「アルジェリー」よりも旋回性能が劣っているので甘い見通しで撃ちに行くのは脆弱な側面を曝す事になるので非常に危険。敵を目の前にして無理に使うのは止めた方が良いだろう。

・対空
素の対空値117はティア帯を考慮しても非力である。本艦は艦艇スキル「対空警戒Ⅰ」を持っているので、一時的に対空火力を増す事ができる…のであるが正直スキルを使っても微妙と言わざるを得ない。

・装甲
フランス巡洋艦の装甲に期待してはいけない。各部の装甲厚は確認できないが、船体は「アルジェリー」の基礎となった艦という事で数値の上では装甲値は優秀。しかし本艦の場合は前述した主砲射程の関係で敵とかなり近い位置に居る事が多いので、少しばかり装甲が厚かろうが関係ない。耐性に関してもティア相当であり、特筆すべきものは無い。

・機動性
素の最高速度は31ノット台と概ね米巡速度と同じ。速度的には下位グループの平均であり特筆すべきものは無い。本艦はティア帯を考慮すると強力なスキルである「エンジンブーストⅡ」を搭載しているので適時使用することで速度の不足を補ってやって欲しい。加速については実は優秀で、重巡としてはトップクラスの加速力を持っている。しかしあくまで重巡の船体なので過剰な期待は禁物。舵の効きは「アルジェリー」と比較すると数値の上で劣っているが、それでも同格の重巡群と比較すると勝っている。

・隠蔽性
素の被発見距離は8.34kmと微妙に良くない。

・生存性
素のHPは26000台と同格内ではそこそこの体力を誇る。しかし本艦は隠蔽が良くなく速度も遅めなのでその体力は水物であり、交戦距離のこともあって体力を失い易く普通に考えて生存性が高いとは言えないだろう。

・消耗品
「改良型ディーゼルエンジン」「高級船員食糧」の搭載を推奨。残る一枠はお好みで。

・艦艇スキル/艦長スキル
艦艇スキルとして「エンジンブーストⅡ」を2回、「高速装填Ⅱ」を2回、さらに「対空警戒Ⅰ」を2回使用可能。

・装備
 ・兵装 「主砲改良Ⅰ」が無難だろう。
 ・防御 「操舵装置改良Ⅰ」を推奨。
 ・適正 「推力改良Ⅱ」もしくはお好みの装備を。

・エリート特性
 ・ 
 ・ 
 ・功績 EXPアップ+10%

・総論
 本艦は体力に優れるもののやや頼りない装甲や耐性、そして遅めの速度と微妙な隠蔽を備えた船体に、射程こそ短いものの命中させる事ができればダメージが大きいAP弾を撃ち出せる砲を搭載している*3。他国同格内における重巡というカテゴリ内で比較するなら、射程が同程度でありAP弾が強いアメリカの「ペンサコーラ」に似た特性を持っていると言っても良いだろう。しかし「ペンサコーラ」は艦を立てたままでも2基5門を安全に指向できたり、非常に優れた舵を持っている等、構成要素は大分異なる。このため本艦は彼女には使えない魚雷の存在や艦艇スキルの「高速装填Ⅱ」といった部分を活かし、替わりに仏重巡砲の弾速の遅さや弾道の高さ・砲配置の悪さをカバーしつつ戦う必要がある事から扱いは「似て非なるもの」になる筈だ。特に遠距離が得意な筈の船体で近距離向けの砲を扱わざる得ないという点は、船体と砲のアンマッチが激しい英重巡ツリーの方向性を彷彿とさせ、明らかに初心者向けではない。恐らく腕に自信のある艦長向けの一品であり、購入の際にはよく考えてからにすべきだろう。

戦闘名誉章

レベル12345
報酬
ミッション内容

史実

史実

 フランスはワシントン海軍軍縮条約(1922年)に批准した後に、他国との条約型重巡建造レースに勝利すべく203mm砲を搭載した「デュケーヌ級」重巡洋艦を開発。この「デュケーヌ級」重巡洋艦は兵装及び排水量等においては国際水準を満たしていたが、例によって防御力については十分とは言えなかった。このため「改デュケーヌ級」として防御力を増強した艦艇を造り出すべく、1925年から1928年までの艦隊整備計画において建造されたのが「シュフラン級」重巡洋艦となり、本艦はその4番艦である。
 本艦はブレスト海軍造船所において1929年11月に起工、翌1930年10月には進水を果たし1932年7月には竣工・就役した。就役後は地中海艦隊に所属し、第2次世界大戦が勃発(1939年9月)すると連合国側としてドイツの通商破壊作戦に従事する艦艇の捜索等に従事。ところが1940年6月にフランスは降伏…その後はヴィシー政権側として過ごすも1942年11月に連合軍が北アフリカに上陸すると状況が一変。ヴィシー政権側の心変わりを懸念したドイツ軍により接収されるのを防ぐため同月末にトゥーロンで自沈。1943年7月にイタリア軍により浮揚されるが、連合軍の空襲により沈没。その後解体された。

小ネタ

艦名の由来

 本艦の艦名の由来は、恐らくフランス領インド総督である「ジョゼフ・フランソワ・デュプレクス(1697年1月~1763年11月)」から。彼は商人の家に生まれたが、父の勧めにより若い頃から辺境を旅行していた。18歳の頃にインドに渡り、23歳でフランス東インド会社に入る。その後ベンガルのシャンデルナゴル長官を経て45歳の時にフランス領インドの総督に任命される。
 彼はフランス軍の士官を教官としてインド人歩兵にヨーロッパ式の銃兵訓練を施し、インド諸侯間の争いに積極的に介入。その結果、数多くの諸侯を傘下に収める事に成功。またイギリス領インドの拠点であったマドラスと、フランス領インドの拠点であるポンディシェリーとの間で起こった「第1次カーナティック戦争」においてはイギリス東インド会社に対して優勢に戦いを進め、一時は英領マドラスを占領に至る。しかしその後本国でイギリスとの講和(アーヘンの和約)が成立し1748年に戦争は終結。ところがこの戦争後も現地における争いを仲介している内にインドにおける対外出費を嫌うフランス本国と意見が対立…1754年にフランス本国からフランス領インドの総督を解任されてしまう。後にフランスに帰国、パリで貧困のうちに亡くなる(1763年)。享年66歳であった。

シュフランの名の由来

 本艦の属する「シュフラン」級巡洋艦の1番艦である「シュフラン」だが、その艦名はフランス王国海軍の提督を務めた「ピエール・アンドレ・ド・シュフラン・ド・サン・トロペ」に由来する。彼はイギリスが既に支配を確立していたインド洋において一時的にフランス海軍を優位に立たせる事に成功した。
 彼は1729年7月に南フランスのプロヴァンス貴族の三男として生まれ、海軍士官候補生としてフランス海軍に参加。しかし若い頃の士官としての彼の経歴はパッとしない…ところがフランス政府が士官たちに指揮経験を積ませるべく新造の戦隊を指揮させると一転して才能を発揮、上官から大きな賛賞を受ける。その指揮能力と生来の勇気を買われ、インド洋においてイギリス海軍のエドワード・ヒューズ提督率いる英国海軍との戦いに身を投じる事になる。彼の戦い方*4はこれまで消極的でありフランス海軍恐るるに足らずと思われていた認識を根底から覆すものであり、その激しさからイギリス海軍の将兵の肝を冷やすに十分なものであった。なお事実上最後の戦いとなった「カッダロール海戦(1783年4月)においてはカッダロールを包囲中のイギリス陸軍と海軍に対して、数で劣る艦船のみで攻撃を実施しイギリス海軍をマドラスまで引き上げさせた。この間、残されたイギリス陸軍はカッダロールに籠ったマイソール王国軍とフランス海軍に挟撃されるかもしれないという極めて危険な状況であった…ところが、そこにヨーロッパにおいてフランスとイギリスの講和が成ったという知らせが届き、戦いは終了した。なお帰国後の彼はフランス海軍中将に任命され、本国においてフランス海軍の指揮を執る筈であったが1788年12月に脳卒中で死亡*5。享年59歳であった。

編集用コメント

編集用のコメントはこちら
  • 未所持なので、書き写せる数値だけ書き写しておきました。魚雷性能は、数値上は同格仏巡洋艦のらがそやどぐらと同じスペックですが、射角などの問題もあろうかと、素知らぬ素振りをしております。 -- 2024-01-25 (木) 12:57:05
  • 小ネタを記載 -- 2024-03-26 (火) 19:38:48

コメント欄

  • 誰だこいつ? -- 2024-01-24 (水) 21:16:43
    • 今箱で売ってるよ。tier6の仏重巡。 -- 2024-01-24 (水) 22:30:46
  • 話題にすらならないお船 -- 2024-01-25 (木) 18:48:51
    • 高速装填もエンジンブーストもⅡだし、基本性能は重巡として平均的だし、スペック上では全然悪くないどころか強いとは思う。ただopという程ではないし、そもそもtierが高くはないし、あの箱を開けようという人が少ないのかも。今後入手しやすくなってからかな。自分はランダム戦では一度も見たことがない。 -- 2024-01-25 (木) 19:02:42
  • ほんとにアルジェリーが6相応に調整された感じ。 火力はほとんど変わらないのはいい点だし6自体重巡が多くない(青葉、ペンサ、ロンドン、デヴォ、トレント、カナリアス、モロトフ、一応グラーフシュペー)から貴重ではある。 この中では瞬間火力は一番高いだろうし弱い船ではないと思う。 -- 2024-01-25 (木) 20:48:15
    • 「瞬間」という話なら、門数多いぺんさこがtier6はトップかな。また門数は少ないけれど、一撃が重いアドミラル・グラーフ・シュペーの方が強いよ。強艦だろうという予測に異論はないけれど。 -- 2024-01-25 (木) 21:32:01
      • 斉射火力なら確かにペンサだし単発はgシュペーに負けるけどペンサは装填ブースター系列無いし、シュペーはDPM底辺だから装填ブースター内での瞬間火力ならこの子は6重巡トップです。 ただ、精度が微妙だったり射角終わってたりなど欠点も多いので強くは無いと思いますが、6の重巡というだけで貴重 -- 2024-01-25 (木) 21:35:18
  • 使ったけど、また使いたいと思わないお船 -- 2024-01-27 (土) 12:44:06
  • 今日初めてランダム戦で見かけたわ -- 2024-03-27 (水) 02:10:38
  • スチールが欲しかったのに… -- 2024-04-18 (木) 01:19:28
  • スチール狙いで1発引き。コメント見ると微妙かなぁ -- 2024-04-18 (木) 12:47:31

過去ログ

過去ログ一覧

*1 具体的には前2基の後方射角が非常に悪く、後2基は前方射角が非常に悪い。
*2 実際には英重巡と日重巡のHE弾が優秀なので順位は変わらないが、それでも下位を引き離している事から。
*3 まるで大型巡洋艦の癖に射程が短いため難易度が高いという英重巡や高ティア蘭巡を思わせるような特徴である。
*4 当時のフランス軍では陸軍の活動を主とし海軍の活動はそれを補うものという考え方が主流であった。しかし彼は外地での戦いにおいてはまず海を制する事が第一であり、海を制したものが陸上の戦いにも主導権を持つという事を理解しており、彼の作戦は当時のフランス海軍の指揮官の認識とはまるで正反対であった。
*5 公式記録は脳卒中であるが、決闘による死亡説もある。