Kaga

Last-modified: 2024-04-16 (火) 14:16:05

航空母艦 加賀

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ヒストリカル迷彩

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効果:HP+4%、爆弾ダメージ+4%、航空魚雷ダメージ+4%、海面発見距離-4%、EXPアップ+35%、シルバーアップ+35%

アズールレーン迷彩

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アズールレーン迷彩を適用すると飛行甲板に青い炎と共に大きな加賀の絵が現れる。
効果︰

他画像

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96式艦攻を発艦させている様子。

性能諸元

編集時 ver.4.2.2

基本性能

※アップグレード済み、装備、迷彩、エリートなし

Tier7
生存性継戦能力34960
抗堪性・防郭防御10%
・火災浸水耐性10%
・装甲7.50%
・対水雷防御7.50%
主砲射程8.40km
機動性最大速力27.51ノット[kt]
最大出力への到着時間27.50秒
転舵速度4.10度/秒
転舵所要時間13.80秒
隠蔽性10.92km



・兵装

主兵装口径,搭載基数×門数装填時間最大ダメージ(火災率,防郭率)砲塔旋回速度
200mm 50口径三年式, 10基×1門11秒HE弾 580(8%,200%)7.50度/秒


対空砲種類平均ダメージ射程
大口径
小口径
221
64
3.60km
1.50km



・艦載機

爆撃機名称搭載容量整備時間爆撃機HP最大ダメージ(火災率)一機当たりの搭載弾数
4機2中隊D1A236機3.60秒1472920(15%)1
雷撃機名称搭載容量整備時間雷撃機HP最大ダメージ(浸水率)雷速魚雷射程
3機3中隊B4Y44機3.40秒14721725(14%)59.74ノット3.30km

ゲーム内説明

1940年代の最初まで加賀は大日本帝国海軍における最大の航空母艦だった。本来は戦艦として設計されたものだが、建造中に再設計が行われて航空母艦となった。この種類の艦艇としては装甲に優れており、多くの艦載機を擁し、強力な砲門を備えている。

解説

ティア7空母の御三家の一つ。簡単に言うと超攻撃的空母。艦載機がティア10並(種類はちょっとだが)にあり、ティア7の癖に破壊力は白龍並の怪物である。
しかし!遂に加賀にも試練の時が来てしまった。アンチとしてサイパンが実装されたのである。はっきり言って相手に上手いサイパンが居た場合はこれまでのような破壊力を発揮出来ずに箱にされる事も覚悟しよう...
ただ他の空母との対戦は別で今まで通りに戦場に破壊をもたらそう!

・戦闘機
残念ながら1機も無い。 制空は常に取られるので味方への被害も目を瞑るしか無い。まぁこの性能で戦闘機もあったら完全にぶっ壊れだからしょうが無い。もともとぶっ壊れだったとか言わない

・爆撃機
2中隊、1中隊当たり4機。艦載機はティア5瑞鳳の艦載機とかなり脆い。しかし、1中隊当たり4機と多いので後述の雷撃機を生かす囮として使用しよう。それと全空母から見てもかなり正確な爆撃が出来、駆逐艦にも当てやすい(流石は一航戦)が、威力は控えめ。また、予備機が尋常ではないくらいに多い。
精度も良いので戦艦には火災も起きてくれる。そうなった場合火災浸水コンボも狙えうる。日空にしては爆撃機が強めなので積極的にダメージを与えていこう。

・雷撃機
唯一無二の武器
なんとwowsb初の3中隊、1中隊当たり3機。艦載機はティア5の瑞鳳と変わらない。なのでかなり脆い(サイパンに釣られたら死亡ほぼ確定…)が1ウェーブにつき9本とティア10の白龍をも凌駕する魚雷を放てる。1発の威力は低いものの、その破壊力、浸水率は尋常ではなく、駆逐はワンウェーブで水底。巡洋艦すらも致命傷。戦艦は爆撃機を上手く使えば対空の化け物である戦艦すら撃沈する破壊力を持つ(流石は一航戦)。おまけに整備時間も約9秒と非常に早い。また、爆撃機同様予備機が尋常ではなく多く、そしてあろう事かアズレン迷彩が雷撃機スピード、整備時間、ダメージを高める仕様になっており、本艦の特性とマッチしている。このOPクラスの雷撃機で全ての船を沈めきれ!(アズレン迷彩はココ最近ほとんど販売されていない模様....)

・主砲
空母中最大口径の20.0cm砲を10門、射程はそこそこ。古鷹砲と言うとイメージが付きやすいだろう。火力は高いように見えるが実は榴弾しか装填出来ないため、グラーフ程ではないようだ。
ちなみに射角はなかなか良く、撃ちやすい。爆撃機と雷撃機で瀕死にした駆逐艦の処理等に使える。
グラーフのように12.7cm高角砲が自動副砲ではないのだが、この重巡並の主砲は発火率も良いため瀕死の敵艦には有効である。

・対空
小口径対空ダメージは低いが大口径は高い。完全に航空隊を防御できるほど強くはないが、大口径対空はなかなかの値なので加賀の艦載機を狙いに近づいてきた戦闘機を落とす力はある。

・装甲
グラーフ程ではないが硬め。流石は元戦艦と言ったところか。
しかし、デカい上に舷側が非常に高く、戦艦砲を真横から食らってしまうととんでもないダメージを受けてしまう。
また、飛行甲板も装甲化されていないので爆撃や主砲を甲板に食らってしまうと史実のように沈んでしまう... 特に戦艦砲やグラーフのAP爆弾は非常に刺さりやすい。また、図体がでかいので他の空母の爆撃でも非常に食らいやすい。(特にアークロイヤル)

・機動性
悪い。28ノットと遅めなのと 曲がらない、鈍い、と空母ではワーストクラス(元が戦艦だしね)。

・隠蔽性
非常に悪い。レキシントンを彷彿とさせる。これも元が戦艦だしあんなに目立つ見た目をしてるししょうが無い。
周りにおいて行かれていると島裏からやってきた夕立を始めとする駆逐艦に沈められかねない。特に外周駆逐には注意しよう。
加賀は戦況をひっくり返すほどのその圧倒的火力もありヘイトも高い。外周して空母を狙いに来る駆逐がいる可能性も考慮して、序盤で爆撃機で索敵しながら、敵駆逐の数と位置を確認しておこう。

・生存性
体力は戦艦並に高く、装甲は厚め(元は戦艦として建造予定だったからね)だが、遅いためグラーフみたいな硬さはない。
当たり前だが、元は戦艦とはいえ空母である。前に出すぎるとすぐに沈む。回転率は非常に早いので、前に出すぎることはないように。
また、駆逐艦の雷撃をフルに喰らえば沈没する。味方の側から離れないようにしよう。

・消耗品
航空機のスピード、体力はほとんど必須。残り1枠は上質石炭が妥当だろう。

・装備
 ・兵装 格納庫改良Ⅱ
 ・防御 機動性かダメコン関連
 ・適正 隠蔽

・エリート特性
 ・エリート急降下爆撃機中隊 急降下爆撃機HP+4%、爆弾ダメージ+4%
 ・エリート整備士 急降下爆撃機準備時間-5%、雷撃機準備時間-5%、戦闘機準備時間-5%
 ・功績 EXPアップ+10%

・総論
一言で言うなら超脳筋、破壊神。 グラーフの戦闘機をもってしても攻撃隊を壊滅出来ず、と
んでもない火力は全ての船を消し炭にする力を秘めている。しかしながら遂にサイパンが実装されてしまった。どの空母にも言えるがサイパンに対してはどうしようもないので相手のサイパンが下手なことを祈ろう...さらに、確率は低いが、マサチューセッツなどの対空化け物に接触しないことも忘れずに...(対空7000以上....)

爆撃機、雷撃機は装備で高めるとそれぞれ39機、48機と多いが、サイパン相手にはすぐ箱になる。
軽く対サイパンの戦い方を話しておく。1000戦くらいしか乗っていない私のあくまで持論ではあるが、
一つはできるだけ近くの敵を狙うこと。遠くまで飛ばしてもF4Uコルセアに全滅させられるので、できるだけ滞空時間を短くして、回転率をあげよう。
少し前に出るのもありだ。そして帰還ルートは味方の上空を超えさせるのがよい。
最初から戦艦を狙うのではなく、低対空の駆逐艦や巡洋艦を狙うと損耗率が下がるので、次の攻撃隊も安心して出せる。
ちなみにサイパン相手には一度出した攻撃隊は二度と帰ってこないと思った方が良いだろう。
サイパンが相手に来たからと言って、ヤケクソになるのはまだ早い。味方とうまく連携しながら、艦載機の残機を気にしながら攻撃相手を選ぶと良い。

他の空母に対してはいまだに数の暴力を活かして有利に立ち向かえる事は間違いないので大胆かつ丁寧に艦載機を扱おう。

戦闘名誉章

レベル12
報酬アルティメットシルバーブースター×2
アルティメットEXPスーパーブースター×2
シルバー200k
スティール2
ミッション内容10戦プレイ

史実

 本艦は戦艦として設計され、ワシントン海軍軍縮条約により航空母艦へと改装され赤城、飛龍、蒼龍、翔鶴、瑞鶴とともに日本の太平洋戦争における破竹の快進撃の一翼となった空母である。

加賀型戦艦について

 八八艦隊計画において建造された長門型戦艦の改良型であり、完全には導入できなかったユトランド沖海戦での戦訓を取り入れるため、集中防御方式を更に強化した形で起工した。土佐のほうが若干起工が早かったために土佐型戦艦とする資料もある。長門型では上部構造が薄くなっていたが、これを同一とし一部の装甲を傾斜化することにより英国式より脱却した防御方式となっており、さらには日本海軍初のバルジも装備していた。主砲は同じく45口径410mm砲を採用していたが、1基増え10門の大火力を誇った。しかしワシントン海軍軍縮条約により後に計画されていた天城型巡洋戦艦、紀伊型戦艦、13号巡洋戦艦もろともあえなく建造中止となってしまった。

  • 土佐 1926年2月16日、三菱長崎造船所にて起工され、翌年12月10日に進水。しかし残念ながら翌1922年2月5日にワシントン海軍軍縮条約により解体が決定されてしまい4月には天城型、紀伊型の6隻あわせて除籍されてしまったが(造船関係者からは土佐が「土左衛門」になったと揶揄された)、この時点ですでに船体はほぼ完成していた。このとき搭載予定だった加賀型の主砲は10基が完成しており、長門型への改造の際に用いられた。土佐は1924年から数ヶ月に渡り実験に従事した。これは91式徹甲弾や、後の1万トン巡洋艦、戦艦大和の設計に大いに影響を与えたとされる。翌年の2月8日、摂津に曳航され土佐は自身の由来となった「土佐国」の豊後水道南方において自沈した。
     余談だが、長崎の軍艦島の由来は、その実験艦だった当時の土佐と見た目が似ていたから、とされている。

 実験艦として大いに貢献した土佐とは異なり、加賀は違う運命を辿った。土佐とは異なり20年7月に遅れて川崎造船所にて起工された本艦は、ワシントン海軍軍縮条約により同じく建造中止が決定され、加賀は土佐の実験予備艦として横須賀に待機していた。当初は加賀と土佐を空母へ改装する予定であったが、最終的に 天城と赤城へと変更された。しかし、1923年の関東大震災により天城が建造不可能となると、加賀が代艦として空母へ改装されることが決定された。

三段甲板時代

 いきなり戦艦から空母へ改装するといっても、日本には当時小型空母である鳳翔しか経験がなかったので、試行錯誤の連続となった。当初の計画では、20cm砲10門、12cm砲6門、12cm高角砲12門が計画され、さらにイギリスの同じく改造空母のフューリアスを参考にしたのか、上段を離着艦用、中段を小型機の発艦用、下段を大型機の発艦用とし、航空機の機種・用途に合わせ、甲板を使い分けることが考えられ三層の甲板を持つ異形の空母として1928年にようやく就役した。しかし航空機の草創期に設計されたため、運用の実際や航空機の大型化を予測しきれず数々の問題が浮上することとなった。問題となったのは発着用飛行甲板の短さであり、特に中段の甲板で顕著に表れ、ここから艦上機が発艦することはできなかった。このため中段の飛行甲板には艦橋設備が作られ、艦載機の離艦は出来ないようになった(同じ構造の赤城も同様の理由で離艦は出来ないようになっている)。その艦橋も飛行甲板と船体に挟まれた構造のため搭載機の発艦・着艦統制が難しく、1932年(昭和7年)には甲板のエレベーター右舷に塔型補助艦橋と、飛行科指揮所を設けていた。
 
 また煙突の配置も問題となった。当時保有していた空母は鳳翔1隻しかなく、その運用から舷側に煙突を立てたままだと航空機の着艦操作に大きな影響を与えることが判明する。霞ヶ浦の技術研究所で模型を作ってさまざまな空洞実験を行ったがどうしても解決策を見出すことができなかった。そこで当時参考資料として検討されたのがイギリス空母アーガスである。これは煙路を両舷に沿って艦尾まで導き排煙するという方式をとっていた。当時の造船技術者達は赤城方式と実用性の上で比較するためにこの艦尾排煙方式を強く主張し、加賀の煙突は赤城とは別個のものとして作られることになった。『蓋しこの方が艦中央部に据ゑられた大砲その他諸計器の為には良好であらう。』と謳っていたが、実際には様々な問題が噴出した。ボイラーからの排煙が航空機の邪魔にならないようにと煙路を艦尾まで導いて排煙していたが、長大な煙路の重量・艦内容積の減少に加えて、煙路に隣接する区画の室内温度は40℃にも達したといい、高温により居住に耐えられないという大問題を引き起こした。また、艦尾から排出される煤煙が気流を乱して航空機の着艦を阻害することにもなった。この問題は赤城と同様の煙突方式を取ることで解決を試みようとされたが、折からの軍縮予算で実現されなかった。

さらに巡洋戦艦からの改造だった赤城と比較するともともと戦艦であった加賀の速度は26.5kt(※本当は27.5kt、赤城は32.5ktが発揮可能)と遅く、空母への改造は天城型のほうが適していた。

大改装

様々な問題から、加賀と赤城には大規模な改装が実施されることになった。
艦橋については、上記のように、最小限といえる小さなものが全通式となった飛行甲板の右舷前方に設置された。この後、日本海軍では空母の艦橋位置について数年間、試行錯誤を重ねることになるが、最初に加賀で右舷に設置された理由(及び最終的に右舷で決着を見た理由)は、発着艦の空路が左回りと決められていたためである。これは世界共通であるが、レシプロ機の場合、プロペラはパイロット側から見て時計回りであり、これは機体を左へと導く。それを踏まえてのことで、左舷艦橋は障害物となりやすかったのである。

問題の多かった排煙方式は赤城と同じ弯曲煙突式とし、位置を機関上部右舷に修正した。これによる重量軽減は100トンにも及び、乗員も煙路の高熱から解放されるとともに艦尾から排出される排煙が気流を乱し、艦上機の着艦を妨げるという欠陥も解消した。

次に三段式飛行甲板の中下段は廃止され、最上段のみの全通式の一段甲板とした。最上段の飛行甲板は船体長を上回る長さになり、離着艦の滑走距離が大幅に延長された。この際、若干艦尾方向が高くなっていた傾斜飛行甲板はフラットなものに手直しされた。その結果飛行甲板面積は7,001.7m^2にまで達した。これは大和型戦艦3番艦改造空母信濃に次ぐ面積であり、後に完成する翔鶴型と比べても約700m^2広くなった。

また中下段の飛行甲板の廃止により航空機の格納スペースも増加し、搭載機数も常用72機、補用18機の合計90機と大幅に増加している。大蔵省の記録では加賀(戦闘機24、攻撃機45、計69、補用機31、総計100)、赤城(戦闘機27、攻撃機53、計80、補用機40、総計120)となっている、改装後の加賀は以後に完成した日本の空母を含めても最大の格納庫面積があり、常用の上中2段の格納庫面積だけで合計で7,493m^2となり、赤城より970m2、翔鶴型より1780m2広くなり、実際には最大103機の運用を可能としていた(ただし零式艦上戦闘機に比べて小型の九六式艦上戦闘機などを使用した場合)。燃料搭載量も8,200トンに増加し、航続距離が新造時の14ノットで8,000海里から16ノットで10,000海里に延びた。さらに航空燃料も505トンの搭載も可能とされ、同時期のレキシントンよりも100トン多く積み込めた。

速力については内側2本のタービンを最上型巡洋艦搭載の新式の大出力のものに換装し、機関出力の増大と艦尾延長により、それまでの実速度26.7ノット(公称27.5ノット)から28.3ノットまで向上した。本来であれば赤城と同じレベルの30ノット以上が望ましいが、本改装で排水量が38000t以上に膨れ上がったことと、復原性確保のためのバルジ追加の影響の下、致し方ないと判断された。

これらの改装により、加賀は日本空母のひとつの完成形に最初に達した艦となった。ただし、改善されたとはいえ速力28.3ノットは太平洋戦争開戦時の日本主力空母の中では最も低速であり、後世に於いては、他の空母と行動をともにする際に障害になったのではないかと言われている。しかし、実際には航空母艦が最大速力で艦隊行動を行うことは殆どなく、随伴する駆逐艦などの航続能力や、艦隊運用の基本戦術や経済性を度外視しており非現実的である。さらに加賀の速力が艦隊運用の障害になったという記録や証言・実例は存在せず、あくまで公称値上から憶測した机上の空論である。(ただし、真珠湾攻撃に於ける浅深度航空魚雷の輸送に掛けた日数と航路、運用記録や乗員の証言から検証した場合、公称値28.3ノットに対し、実際は30ノット前後での航行が可能であったとする説もある)。一方で、加賀は航続力や積載力が大きく作戦立案がしやすい長所があり、ハワイ作戦にも真っ先に名が挙げられた。ハワイ作戦の事前調査では加賀は燃料搭載に余裕があり、公称値以上に航続力があると判定されている。このため加賀と、新型の翔鶴型航空母艦2隻(翔鶴、瑞鶴)の3空母のみによる作戦実施も当初は検討されていたほどだった。この案には第二航空戦隊司令官山口多聞少将が反対し、結局、赤城、蒼龍、飛龍も作戦に加わったが、これら三空母は艦内に燃料用ドラム缶を多数積載しての作戦参加であった。また近代化改装にあたり本艦の対空兵器も増強され、連装12cm高角砲を連装12.7cm高角砲に換装、数も6基から8基に増備し、反対舷方向にも射撃が可能なように高い位置に取り付けられるなど、航空艤装、攻撃力、防御力の面で僚艦赤城を凌駕していた。25mm連装機銃も同時に増強されたがその位置・数は公式図面が残されていないこともあって不明である(11基とする説と14基とする説あり)。
本艦は船体が安定しており揺れが少ないこと、艦橋部分の飛行甲板幅も29.5mあるなど広大な飛行甲板を持つこと、また飛行甲板の海面からの高さも高く(21.7m)各種の作業が波の影響を受けにくいこと、艦橋が右舷前方にあるため着艦時の圧迫感もなく、気流の乱れが少ないことなどの利点があり、使いやすい空母として好評だったと伝えられる。飛龍(飛行甲板217m、幅27m)から転勤したある艦爆搭乗員は、最初の着艦で加賀の飛行甲板の広さに驚いている。「この艦は一種のおちついた威厳を持っていた」「いかにも頼もしい感じがした」という回想も残されている。これらの特徴に加えて、中国戦線を経験したパイロットを多数擁することもあって、本艦は日本機動部隊の最有力空母としての位置づけにあった。しかし、問題点もいくつか残されていた。加賀中段飛行甲板に設置された20cm連装砲二基四門は撤去され、代わりに船体後方の舷側にケースメイト式のものが四門追加され、数の上では改装前と同数が維持されたが、この配置は視界、射界ともに狭く、運用実績も不良だった。そもそも航空戦を主体とする空母には不要な装備であり、昭和8年の改装計画に基づくものとはいえ、先見の明を欠いた。アメリカ海軍空母のレキシントン級でも8インチ砲が装備されていたが、艦橋・煙突の前後に背負い式に配置しており、甲板への爆風と重心上昇の問題はあるが、こちらのほうが合理的な配置であった。また、右舷前部に新設された艦橋は重心上昇を考慮してコンパクトなものが設置されたが、最低限の設備しかなく、作戦の指揮を行うには狭すぎるものだった。加賀に限らず、日本空母の共通の欠点としてダメージコントロールへの配慮が足りず、格納庫を閉鎖式にしたことは航空機の塩害からの保護という利点はあるものの、被弾時の被害を増加させ、後の喪失の原因となった。開放式のヨークタウン級航空母艦やエセックス級航空母艦では被弾時にあっても爆風が外に逃げ、また空母搭載の爆弾や航空機などの危険物を海中に投棄することで誘爆や航空機への延焼被害を限定できた(閉鎖式格納庫の危険性については米空母レキシントン (CV-2)、日本空母大鳳の喪失原因を参照)。問題点は散見されるものの、これら近代化改装の結果、加賀は有力な大型航空母艦となった。大和型戦艦改造空母信濃が竣工するまで日本の空母の中で最大の排水量を誇った。前述のように、加賀の改装工事はかなり徹底したもので、全通一段甲板、右舷前部の小型艦橋、下向き湾曲型煙突、飛行甲板周囲の対空砲火という艦形は後の日本空母の多くに採用された。また水面からの飛行甲板までの高さが21.7mと日本空母のなかでは一番高く、航空機の離着艦には好都合であったが、一方でGM値の悪化を招いたため、両舷にバルジが追加された。幅広かつ深い喫水による低重心の戦艦からの改造が幸いして加賀の安定性は優秀であり、ある軍医が横須賀入港時に上陸許可を求めて舷門に行くと、そこで初めてすでに1時間以上も前に出港して洋上を疾走していることに気づいたという逸話が残されている。荒天のハワイ作戦時においても船体の揺れは新型の翔鶴よりも少なかったと報告されている(横揺れについて最大加賀3度、飛龍11度、翔鶴20度)。

余談で、飛行甲板前部に空母用カタパルトの設置のための溝をつくる工事も佐世保海軍工廠で行われ、1941年9月末に極秘裏にカタパルトを搭載して射出実験が長崎沖で実施されたが、実用には困難と判断されたため、即刻カタパルトを撤去した。当時の証言によれば、射出そのものには成功したが、パイロットの命がないような射出であり、また航空機を射出状態にするには時間と手間がかかりすぎるとのことであった。結局未搭載のまま開戦を迎え、カタパルト完成の機会はなかった。結果的に、日本海軍は終戦まで空母用カタパルトを実用化できなかった。

1932年上海事変に参加。加賀戦闘機がボーイング218を撃墜し日本初の撃墜の栄誉を得る。その後第二次上海事変にも参加した。
1941年、真珠湾攻撃に参加。加賀所属の九七艦攻は戦艦アリゾナを撃沈した。その後、南方作戦に参加。その際座礁し艦底を損傷したため、セイロン島沖海戦には参加しなかった。
ミッドウェー海戦では装備換装中にエンタープライズ機より投下された爆弾4発が命中。艦橋は吹き飛ばされ、格納庫内の艦載機に誘爆し手の着けられない状態となる。その後ガソリン庫に引火し7度にわたる大爆発を起こして沈没した。

2023年9月の海底調査

2023年9月12-13日に、海洋調査団体のOcean Exploration Trustはじめ調査チームが81年振りにミッドウェー沖に沈む赤城(5480m)、加賀(5400m)、ヨークタウンの調査を実施した。(飛龍、蒼龍、三隈に関してはかなり昔に海底4800m地点で飛龍を発見したらしいが、詳細な画像は残っていない)
赤城は比較的原型をとどめた状態で残っており、菊花紋章はじめ艦首部分や、高角砲群などが確認された。飛行甲板部分は完全に亡失しており、格納庫内部が剥き出しになっていた。対して加賀の状態はかなり酷く、最上甲板より上がほぼ亡失している状態で、あちこちに部品や残骸が散乱していた。なおヨークタウンに関しては、かなり綺麗な状態で沈んでおり、艦尾が歪んでいるくらいで艦橋や高角砲はそのまま残っている。「ヨークタウン 海底」などで調べると、画像が出てくるだろう。今回の調査で新たに分かったのは、何らかの理由で右舷の1番もしくは5番の20サンチ砲が撤去されていた可能性が高い(痕跡が残っている)
ということである。引き続き今後の調査に期待したい。戦没者のご冥福をお祈りします。

小ネタ

 艦載機に隠れて見えづらいが、飛行甲板の後方に「カ」の文字がある。これは着艦時、パイロットたちが自分の母艦を識別するための文字である。同様に飛龍には「ヒ」、翔鶴には「シ」というように文字が入っている。ちなみに米国では「CV 6」というように船体番号を書いたり、「YKTN」(ヨークタウンの場合)のように目印をつけていた。
 また、飛行甲板前部には大きな日の丸が描かれている。これは「空母翔鶴の所属機が、敵空母を味方と誤認し着艦しようとした」という珊瑚海海戦でのハプニングをもとに対策として塗装されたものである。一見カッコいいし良いアイデアに思えるが、実はこの日の丸、日本にとって不利に働いてしまった。というのも、かのミッドウェー海戦において、日の丸は米急降下爆撃の目印にされてしまったのだ。日の丸を狙って投下された爆弾は加賀に直撃。結果、加賀は大炎上して沈没し、参加した4空母の中で1番の人的被害を被ることとなってしまった。

編集用コメント

編集用のコメントはこちら
  • 瑞鳳、白龍、アラバマ、グラーフ・ツェッペリン、シュペー、レキシントンのページへ飛べるようにしました。 -- 2020-05-21 (木) 15:31:11
  • ゲーム内説明を追加しました。 -- 2020-05-21 (木) 15:36:32
  • 性能、書式、戦闘名誉賞を修正。 -- 2021-06-10 (木) 14:52:59
  • 史実を増強 -- 2021-10-25 (月) 14:26:28
  • 加賀の主砲は古鷹と同じ20センチなので修正しました。20.3cm→20.0cm -- 2022-01-20 (木) 08:26:14

コメント欄

  • こいつに乗ってて味方に来て欲しい艦 第一位、boot戦艦 -- 2023-01-20 (金) 12:01:46
  • 加賀現環境で使えるかな?日空は白龍まで進めたから問題ないけどサイパン乗ってるとカモにしか見えない...造船所で資材25使う価値があるのか気になる -- 2023-03-01 (水) 12:20:54
    • 敵側からしたら未だに脅威でしょうが、使っているこちらとしてはゲーム中は操作と何処に飛ばしてどうすべきかを考え続けるので”いっぱい いっぱい"になります。昔も今も開始早々に敵側空母は初手 加賀狙いで来るのが多いく面倒なのも変っていないません。サイパン以外であればいい勝負になります。 -- 2023-03-01 (水) 12:37:03
      • 7になって初手空か...戦闘機ないから防げなさそうだな~スティール25は自分の中では結構貴重なので次の造船所に期待します -- 2023-03-01 (水) 19:16:15
    • 最強 -- 2023-03-06 (月) 00:08:21
    • t7で使ってて一番楽しい空母だとは思う。ガチ試合だと、空母は愚か一般艦種も甘い動きはしないからどうしてもサイパンには劣る。ランダムで使う分には良いんじゃない? -- 2023-03-06 (月) 02:38:49
  • 3中隊の操作が思ったよりも忙しい。また、ちゃんと同調させないとちょいちょい外してしまう。目指せ平均8万だな… -- 2023-05-06 (土) 09:06:52
  • 加賀頑張れば買えるんですけど、買った方が良いですか? -- チャーハン? 2023-05-15 (月) 07:59:59
    • 雷撃機を的確に操れるテクニックがあるならば、お勧めできる空母です。T7空母はサイパンだけでなく、多国空母も充実しているので、うかつに加賀の艦載機を扱うと撃墜されて最後は<箱>になりますし、ダメージが思うように伸びないゲームもあるので、我慢です。翔鶴と比べて何故か加賀の爆撃機の爆弾は当たる気がします。 -- 2023-05-15 (月) 12:56:46
      • なるほど、アドバイスありがとうございます -- チャーハン? 2023-05-15 (月) 20:44:46
      • 解説にもありますが、爆撃の散布は翔鶴とは比較にならないほどいいです。もちろん飛龍よりもいいです。散布界228mはOP爆撃空母として名高いエンプラと同値です。ただ、Tier7では散布界220m以下の爆撃機搭載空母もゴロゴロいるのでまぁ普通といったところです。爆撃機が毎度ショボい日空にしては善戦してると思います。 -- 2023-05-15 (月) 23:56:44
      • でもダメージは善戦してないということを記し忘れてた() -- 2023-05-15 (月) 23:59:02
  • 島風のミッションを3つクリアしないと加賀買えないんですよねー -- 2023-05-17 (水) 06:46:49
  • 加賀やっと買えました。まだA I戦しか行ってませんが面白い船ですね。 -- チャーハン? 2023-05-20 (土) 11:08:38
    • 爆雷同調、ヒス迷彩装備をオススメします。尚、アズレン迷彩が来たら絶対に買ってください。そっちの方が強い -- 2023-05-20 (土) 11:34:48
  • 雷撃同調は結構慣れましたが迷彩が買えません。迷彩無しはダメですかね? -- チャーハン? 2023-05-21 (日) 08:38:23
  • 手数いっぱいあるのをいいことに攻撃終わった爆撃機を敵駆逐艦に貼り付けて隠蔽剥がそうとするヤツウザイわー -- 2023-06-04 (日) 20:32:45
  • 新しいエピック艦長めちゃくちゃ強そう。物資や加賀のアズレン迷彩前提ですが常時11%帰還時27%速くなる。これならインドミタブル艦載機の如く敵の戦闘機振り切れる可能性ある? -- 2023-06-16 (金) 19:26:02
  • たまに加賀使っててサイパンとマッチングしたことに文句言ってるやつおるけど加賀だったらまだ艦載機の回転率挙げれば何とか攻撃できるやんwレンジャーでマッチングした時が一番地獄w米空回転率遅いし、指揮できるの各艦載機中隊1個ずつしかないやでw -- 2023-06-16 (金) 19:32:11
    • レンジャーはまだなんとかなるぞ。飛龍の方が地獄() -- 2023-06-17 (土) 00:03:01
  • こいつ赤いとこの空母の上位互換じゃね? -- 2023-08-25 (金) 13:49:59
    • 赤いとこの空母はサイパン等tier7OP空母に当たらないのが利点 -- 2023-08-25 (金) 15:05:47
      • 中華サイパンとかパーセヴァルとかエンプラとかインドミがtier8にいるから結局落とされまくる。 -- 木主? 2023-08-27 (日) 16:48:54
    • 赤いとこのはナチと同胞だったはずの中国に晴天献上してるで -- 2023-08-28 (月) 09:08:17
  • 雷撃機の機数増やしてもう一中隊追加してくれよ~。ボトボト落とされてキツいんじゃ! -- 2023-09-12 (火) 19:29:21
    • いや、同調させろよ…そしたらだいぶ楽になるぞ -- 2023-09-12 (火) 19:40:45
  • アズレン迷彩、ただの痛艦で草 -- 2024-02-11 (日) 16:10:44
    • 雷撃機スピード、整備時間、ダメージを高める仕様になってあるって書いてあるし、ただの痛艦ではないでしょw -- 2024-02-11 (日) 16:17:31
    • キモいことは間違いない -- 2024-02-11 (日) 21:12:13
    • もう手に入らないけど加賀の最適性がアズレンだからね、、確か雷撃スピードと整備時間と威力上げる効果だから噛み合いすぎてる -- 2024-02-12 (月) 08:39:13
    • 再販してくれまじで -- 2024-03-04 (月) 20:59:16
  • ヒストリカル迷彩の画像が、外部サイトからの引用なのか見れなくなっているみたいですね。 -- 2024-03-05 (火) 18:38:12
    • ホントだ、 -- 2024-03-05 (火) 20:36:27
    • 差し替えときました。 -- 2024-03-05 (火) 20:48:32
      • ご対応ありがとうございます。素早さに驚きをかくせません。 -- 2024-03-05 (火) 21:16:23
    • こっちの方が注目されるかと思い記述しますが、Prinz Eugenのアズールレーン迷彩も、同様の状態になっているようです。 -- 2024-03-06 (水) 11:35:30
    • 本当だ、誰かPrinz Eugenのアズレン迷彩の写真持ってる方貼り付けてくれませんか? -- 2024-03-06 (水) 13:00:07
  • アズレン迷彩、再販してくれよマジで -- 2024-03-22 (金) 11:54:33