大和型戦艦 1番艦 大和

モデルは舷側の2基の15.5cm副砲を撤去して高角砲を増設し、対空兵装を強化した最終時(天一号作戦)の大和

毎年GW時に販売されるGW専用コンテナから低確率で出現する迷彩。

『蒼き鋼のアルペシオ-アルス・ノヴァ-』コラボの専用コンテナから低確率で出現する迷彩。


性能諸元
性能諸元の数値は、アップグレード・基本特性・艦長スキル・ブースター・迷彩などの補正がかかっていない素の状態の数値を入力してください。
部位ごとの装甲厚や散布界など、ゲーム内には載っていない情報は将来ゲーム内で見れるようになる可能性があるので暫定で0や0-1などとする
・基本性能
| Tier | レジェンダリー | 種別 | プレミアム艦艇 |
|---|---|---|---|
| 艦種 | 戦艦 | 派生元 | - |
| 国家 | 日本 | 派生先 | - |
| 生存性 | 継戦能力 | 90,000 | |
| 装甲 | 全体 16-650mm ・艦首/艦尾 32mm ・防郭 50mm-410mm ・砲郭 135-650mm ・装甲甲板 57mm-230mm | ||
| 対水雷防御 | ダメージ低減 | 55% | |
| 機動性 | 機関出力 | 150,000馬力[hp] | |
| 最大速力 | 27.0ノット[kt] | ||
| 旋回半径 | 900m | ||
| 転舵所要時間 | 19.2秒 | ||
| 隠蔽性 | 通常 | 主砲発砲時 | 火災発生時 | 煙幕内からの主砲発砲時 | |
|---|---|---|---|---|---|
| 海面発見距離 | 16.1km | 17.7km | 18.1km | 0.0km | |
| 航空発見距離 | 12.9km | 0.0km | 15.9km | - |
| 射撃管制装置 | 艦体 | モジュール | 主砲射程 | 最大散布界 |
|---|---|---|---|---|
| - | mod.1 | 17.7km | 0m |
| 主砲 | 艦体 | 口径 | 基数×門数 | 最大ダメージ(火災) | 装填 | 180度旋回 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| - | 460mm/45 Type94 | 3基×3門 | HE弾 7,300(35%) AP弾 14,800 | 30.0秒 | 45.0秒 |
| 副砲 | 艦体 | 口径 | 基数×門数 | 最大ダメージ(火災) | 装填 | 射程 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| - | 127mm Type89 mod.3 155mm 3rd Year Type | 12基×2門 2基×3門 | HE弾 2100(8%) AP弾 3300 | 6.0秒 12.0秒 | 5.0km 5.0km |
| 対空砲 | 艦体 | 口径 | 基数×門数 | 秒間平均ダメージ | 射程 |
|---|---|---|---|---|---|
| - | 13mm/76 type93 連装 25mm/60 type96 mod.1 25mm/60 Type96 3連装 | 2基×2門 6基×1門 52基×3門 | 7 11 317 | 1.2km 3.5km 3.5km | |
| 127mm/40 Type89 mod.3 | 12基×2門 | 121 | 5.0km |
・アップグレード
| スロット0 | スロット1 | スロット2 | スロット3 | スロット4 |
| ○ | ○ | ○ | ○ |
| 1 | ![]() | 主砲改良2 | +15%:主砲旋回速度 +5%:主砲装填時間 |
![]() | 照準システム改良1 | -7%:主砲弾の最大散布界 +20%:魚雷発射管旋回速度 +5%:副砲最大射程 -5%:副砲弾の最大散布界 | |
![]() | 副砲改良2 | +20%:副砲最大射程 -20%:副砲弾の最大散布界 | |
| 2 | ![]() | ダメージコントロールシステム改良2 | -15%:消火時間 -15%:浸水復旧時間 |
![]() | 操舵装置改良2 | -20%:転舵所要時間 | |
![]() | 推力改良2 | -50%:最大出力への到達時間 | |
| 3 | ![]() | 目標捕捉装置改良1 | +20%:最大視認距離 +20%:魚雷発見距離 +50%:敵艦強制発見距離 |
| 4 | ![]() | 主砲改良3 | -12%:主砲装填時間 -13%:主砲旋回速度 |
![]() | 副砲改良3 | -20%:副砲装填時間 |
・消耗品
搭載可能 消耗品
| 十字キー左 | |||
|---|---|---|---|
![]() | 応急工作班 | 無制限 | 消耗品の動作時間:8 秒 消耗品の準備時間:80 秒 |
| 十字キー上 | |||
![]() | 修理班 | 2 回 | 消耗品の動作時間:28 秒 消耗品の準備時間:80 秒 回復:0.5% HP/秒 |
| 十字キー右(いずれか選択) | |||
![]() | 水上戦闘機 | 4 回 | 消耗品の動作時間:90 秒 消耗品の準備時間:180 秒 HP:x 秒間平均ダメージ:55 |
![]() | 着弾観測機 | 4 回 | 消耗品の動作時間:30 秒 消耗品の準備時間:200 秒 動作中の自艦の砲安定性:+10% |
詳細は消耗品を参照
ゲーム内説明
大和は、二次大戦中における最大の軍艦であり、そして史上最大の戦艦です。本艦は、個艦戦闘能力においてあらゆる敵戦艦を凌駕する戦艦として設計され、その主砲は圧倒的な火力を誇ります。堅牢な装甲と対水雷防御が施されており、極めて高いレベルの抗堪性を実現していました。無数の対空兵装が搭載されており、対空能力も優秀でした。
就役:1941 同型艦数:4
解説
- 概要
日本のレジェンダリー艦艇を飾るに相応しい戦艦大和。現在、レジェンダリー戦艦では唯一史実で就役した戦艦である。
世界最大の戦艦であり、戦艦に詳しくなくとも大和の名前だけは知っている人も多いのではないだろうか。
砲門数は他国と比べ少ないが、引き換えにWoWS最強クラスのAP弾貫通性能と優秀な集弾性を持ち、艦体は戦艦としてはコンパクトに収まっている。
レジェンダリー艦艇はマッチングが特殊であり、現在は原則としてティア7及びティア8とレジェンダリー艦艇しかマッチングしない。*1
アップデート4.7でレジェンダリー艦艇のマッチングはティア8とレジェンダリーティアのみに変更された。
- 主砲
戦艦大和の代名詞とも言える460mm三連装砲塔を三基備えている。
現在実装されている艦の中で最大口径となるこの主砲は非常に高いAP弾の貫通力を持つだけではなくシステム面からも恵まれており絶大な打撃力を誇る。
本ゲームでは着弾点の装甲厚が(主砲口径/14.3)mm未満であった場合、強制跳弾が発生しない。つまり大和の場合32mm以下の装甲ならどのような角度でも砲弾が食い込むことが可能であるということである。これによって現在実装されているほぼ全ての相手を艦首から貫通する事が可能となりお互いに艦首を向けた防御姿勢を取っていても同じ大和以外では一方的にダメージを通すことが可能となる。
ただし、例外として同レジェンダリー戦艦のGroßer Kurfürstは艦首部分のほとんどが60mmの装甲で覆われており、頭を向けられた状態では強制跳弾してしまう(僅かながら32mm部分も存在するが、狙って当てられるものではないだろう)。そのため、船体ではなく構造物を狙おう。
射撃精度の面では以前は日本戦艦としては例外的に"アメリカ戦艦散布界及びσ値1.8(実装当初は1.9)"となっていたがアップデートにて通常の日本戦艦散布界に変更されσ値も2.1と大幅に向上した、これにより以前より更に的確に相手を狙っていく事が可能になった。
弾速は高ティア戦艦としては遅めでやや山なりの弾道の為、ある程度の慣れは必要だろう。
三番砲塔は前方30度近くまで動くため全門斉射が気兼ねなく行えるのも優秀な点である。ちなみにゲームでは再現されていないが、大和坂の底にある1番砲塔は、実物では仰角0度での水平射撃は不可である。
本家PC版で問題だった砲塔の旋回速度も180度45秒平均的な値になった。
- 副砲
12.7cm砲と15.5cm砲を計30門搭載しており15.5cm砲は両舷を向けることができる為、片舷18門展開できる。
発射速度と発火率もそれなりであるためかなりの弾幕を張る事が可能であり、接近してくる駆逐艦への牽制や接近戦を仕掛けてきた戦艦を火達磨に出来るようになる。以上のことから一見優秀そうに見えるが、欠点として12.7cmは20mmまでしか貫通出来ず駆逐艦以外は上部構造物しかダメージが与えられない、射界が狭いことから全力射撃をしたい場合かなり側面を晒す必要がある、などが挙げられる。
故に副砲のダメージ主体は15.5cm砲となるだろう。幸いこの砲は射界が広いため、12.7cm砲のように無理に側面を晒す必要はないだろう。
- 機動力
最大で27ktを出すことが可能であり、レジェンダリー戦艦では最も遅いものの実用上は特に移動に困ることはないだろう。
しかしながら転舵所要時間が19.2sと非常に遅く、咄嗟の魚雷回避は困難を極める。戦場での脅威度の高さから魚雷の集中砲火を浴びやすいため常に警戒を怠らないようにするべきである。
一方で旋回半径はレジェンダリー戦艦の中では優秀な部類。
- 対空
日本戦艦の中では最も多くの対空砲を備えるものの、そのほとんどは機銃扱いの近距離砲であり他国の同格戦艦と比べると大きく劣る。ただしティア相応の迎撃能力はあり、近距離対空値に限定すればあのアイオワよりも高く、後述する水雷防御値もあり格下空母相手であれば持ちこたえられる。さらに砲塔天蓋や甲板装甲が非常に分厚く、AP爆弾を最大高度から直撃させてもVPまで届かないほど(砲塔に至っては史実よろしく不貫通になる)。
ちなみに史実では主砲や15.5cm砲は対空戦にも頻繁に使用されたが、WOWSでは対空兵器としてはカウントされていない。
三式弾もない。(元々対地用だろとか言ってはいけない)
- 生存性
継戦能力はGroßer Kurfürst、に次いで2番目に高い90,000で、隠蔽性は同格では平均的な16.1km。
VPは全方位に強烈な傾斜が作られているが、水面から高い位置にあるので不用意に腹を晒せば格下戦艦や大型巡洋艦からでも簡単に抜かれうる。特に第1~第2砲塔の間が弱点でありここを抜かれると複数VPを抜かれて瀕死、下手すると轟沈もありうるので気を付ける必要がある。あくまで戦艦の基本を忠実に守ってこその重装甲である。これについて、上述の砲塔旋回の遅さに加え転舵も鈍いため無理に全門斉射を試みると腹を晒してしまう場面が増える。慣れるまでは三番砲塔は無いものと考えた方が安定する場合もあるだろう。
なお中央部の最上甲板が57mmあり、大型巡洋艦や一部巡洋戦艦のHEを通さず、煙突も含め甲板に50mm部分も多い上に艦上構造物が短く収まっているぶん中口径までのHEに対する耐性は高い方である。ただし火災は天敵。
水雷防御能力が55%と全戦艦トップである。しかし実際には水雷防御区域は全長の1/3程度しかなく、狙って軽減させることは難しいだろう。*2
このゲームにおける大和型最大の弱点であるVPについてだが、防郭正面にあたる中央防郭装甲甲板スロープと呼ばれる部分が左右約45度方向に対して直角に張られているため、半端な傾け方ではむしろバイタル貫通のいい的であることを考慮して完全に艦首を向けるか、40度程度まで傾けて艦首から防郭中央まで弾が侵入しないようにする事が重要だろう。もちろん接近戦は御法度である。運用前によく装甲レイアウトを確認しておくべきである。
- 総論
戦艦としては最高の射撃精度と32mm装甲を強制貫通する46cm砲の恩恵により、中~遠距離戦において多大な攻撃力を発揮する。防御姿勢を取った敵艦に対しても痛打を撃ち込める強制貫通は大きなアドバンテージであり、その圧力は非常に高い。
反面、艦首尾のバイタルパートの欠点のために非常に隙が大きい。機動性も高いとは言えないため慎重な操艦が求められる戦艦である。
また、同格と比べ鈍足かつ弾速が遅く正確なエイムとポジショニングが必須な為、これまでと違って乗りづらく感じるかもしれない。天城までと異なった大和専用の立ち回りを求められる艦であり、限定的な重装甲と主砲特性を理解しなければ活躍は難しい艦である。しかしながら使いこなせた時の潜在能力は高く、大和でしかできない事も多い。これまでの日本戦艦を乗りこなし、研鑽を積み続けた提督諸君には、必ずや大和は応えてくれるであろう。
史実
大和型戦艦は、日本海軍が建造した史上最大の、また日本海軍が最後に建造した戦艦である。
艦艇の数で優位に立っていた英米を質で凌ぐため、日本の技術の粋を結集して建造された大和型戦艦は全長263m、満載排水量72000トン、18インチ砲装備という史上類を見ない戦艦として建造された。海軍休日の終焉後、当時英米が建造を進めていた戦艦がおよそ35000トン級前後であったことから、この戦艦の規格外の巨大さがわかるだろう。ちなみに、大和型の次に排水量の大きい戦艦であるアイオワ級の満載排水量でも60000トンに届かない(大戦時)。
なお面白い事に、技術者達の多くが誇りにしていたのは、巨大さではなく「小ささ」である。排水量こそは史上最大であるが、その船体サイズは主兵装の規模の割に非常にコンパクトに纏め上げられている(「小さく纏め過ぎた」と回想している関係者もいたようだ)。艦種の戦艦ページのリンクの大きさ比較を見てみると、実際に建造された艦に限った中でも非常識に巨大でもない事がわかる(日本艦の中では、並んだ他の戦艦達が皆巡洋艦に間違われたと言う逸話がある程には大きいが)。
四隻の建造が計画され一番艦「大和」、二番艦「武蔵」が就役、三番艦、四番艦は戦艦としての建造は中止されたものの三番艦はミッドウェー海戦での航空戦力喪失、また46cm砲の砲身等のパーツを輸送する専用の給兵艦「樫野」喪失に伴い空母「信濃」として竣工したが就役前に米潜水艦に撃沈された。
太平洋戦争には聯合艦隊の中心の存在として参戦。しかし戦争中期までは「大和」、「武蔵」共に聯合艦隊旗艦の任務に就いていたため、砲火を交えるような海戦に参加する機会は与えられなかった。大和型戦艦が始めて実戦で主砲を発射したのは1944年、マリアナ沖海戦での対空砲撃であり、このクラスによる水上艦に対しての砲撃は1944年10月25日に「大和」が行ったサマール沖海戦での米護衛空母群に対する発砲が最初で最後のものとなった。「武蔵」は同年同月24日のシブヤン海海戦で主砲を斉射したと言われているが、戦闘記録が紛失しており記憶に基づくものであるため不明瞭な点も多い。一度も主砲を撃たなかったともいわれている。
「大和」らが戦闘に参加し始めた頃には既に日本の敗色は日に日に濃くなっていく一方であった。「武蔵」は1944年10月24日、レイテ沖シブヤン海海戦にて、「大和」は1945年4月7日、坊ノ岬沖海戦にて共に膨大な数の米軍艦載機による猛攻を受け沈没した。
小ネタ
大和と武蔵
2番艦の武蔵は軍艦の被弾炸薬量世界最高と総員退艦後軍艦史上最長の浮遊時間が記録されている(被弾炸薬量世界2位は大和)。特に被弾炸薬量については普通の戦艦ですら十数回撃沈できるレベルであり、重装甲艦自体が作られなくなって久しい今日では物理的に更新不可能な記録と言えるだろう(実はイージス艦は紙装甲)。
1位は武蔵である。あれ、大和じゃない・・・?
ということは、武蔵のほうが沈めるのに使った爆薬が多いなら、武蔵のほうが防御力高かったんじゃね?と思った読者の方もいるだろう。
しかし実際は、武蔵が左右両舷に攻撃を受けたのに対して、大和は左舷に攻撃が集中していた事が原因である。
これは大和型戦艦が搭載した世界初の「注排水システム」によりダメージコントロール能力が高まっており、一方向への集中攻撃を受けなければ魚雷による被害を大きく減じることができたためである。
ほかにも、アメリカ軍の兵器の威力及び兵士の練度の向上など、撃沈にかかる時間に与える要素は多いので、実際のところ、大和と武蔵の優劣は不明。
いずれにせよ、並大抵の戦艦よりもはるかに多くの被弾に耐えたことは確かだ。さすが、日本海軍が誇った不沈艦とでもいうべきか。
結局沈んでるとか言ってはいけない
大和の関係者たち
伊藤整一
実は、坊ノ岬沖海戦においては第1遊撃部隊の司令長官だった伊藤整一中将と攻撃を打電したレイモンド・スプルーアンスとは親交が深く友人ともいうべき関係だったといわれている。
日米開戦後、日米交換船で帰国した海軍の駐米大使館武官・横山一郎に対して、軍令部次長に就任したばかりの伊藤整一がアメリカの最新動向に関する質問を行っている。伊藤は最初、アメリカの太平洋方面の日本への反攻経路を横山に質問し、横山はサイパン・硫黄島等と回答した。そして伊藤は、この戦争がどのように終結するかを検討するように横山に依頼した。横山はじっくり検討した末「どのようにしても日本の敗戦は避けられず、上手くいっても日清戦争以前に日本の状況は戻る」と、伊藤に報告した。この報告を聞いても伊藤は何も怒らなかったので、横山は伊藤の人格に感心したという。
1927年(昭和2年)8月24日、美保関事件で軽巡洋艦「神通」艦長・水城圭次が自決した際、当時駐米武官だった伊藤整一が「死んでは意味がない」と述べたところ、山本五十六は「死を以て責に任ずるという事は、我が武士道の根本である。その考えが腹の底にあればこそ、人の長としても御勤めができる。そういう人が艦長に居ればこそ、日本海軍は大磐石なのだ。水城大佐の自決は立派とも言えるし、自分としては当然の事をやったとも考えて居る。君の様な唯物的考えは、今時流行るのかも知れぬが、それでは海軍の軍人として、マサカの時に役に立たぬぞ」と叱りつけている。
松田千秋
大和の3代目艦長(1942年12月17日 - 1943年9月)だった松田千秋は大和の下船について、佐藤和正著「艦長たちの太平洋戦争」のなかで『私は「日向」の艦長を一年たらずつとめて、17年12月に「大和」の艦長をやり、翌年9月に「大和」を下りて軍令部に呼ばれたんです。そのとき第1部長(作戦部長)の中沢佑さんが、オレ一人ではこの戦さはやれないから、松田くん来てオレを助けてくれ、と言ったわけだ。私は第1部長付ということで、中沢さんとさし向かいの机で、毎日作戦を考えていたけれど、とても勝ち目はないと判断せざるを得ないんだ。そこで、どうせ負ける戦さなら、私を第一線部隊の艦長にしてくれとムリに頼んだわけ。しかし、艦長の配置はもう卒業しているもんだから、それじゃ、司令官になってくれと言われてね。ちょうど航空戦艦というものができたばかりだったので、それで4航戦の司令官になっていったわけです。』と語っている。
大和の4代目艦長には大野竹二が着任した。
その後、松田は第四航空戦隊の司令官として、「完部隊」をもって北号作戦を完遂する。
戦後、松田千秋は海軍反省会に出席している。1981年(昭和56年)4月7日の第14回で「真珠湾攻撃で、日本はアメリカに航空戦力でも戦艦を撃沈できることを教えてしまった」と批判的に回想した。
有賀幸作
坊ノ岬沖海戦時の大和艦長は伊藤整一と勘違いされがちだが、有賀幸作である。
1944年(昭和19年)11月6日、戦艦「大和」の第5代の艦長を命じられた有賀(実際に着任したのは12月10日)は、久しぶりの海上勤務であった上に、帝国海軍の象徴・宝刀とも言える大和の艦長に補されたのが非常に嬉しい事であったらしく、海兵団にいた長男の有賀正幸宛に秘匿艦であり、本来ならば「ウ五五六」と暗号で記述するべきであるにも関わらず「大和艦長 有賀幸作」と堂々と艦名を書いた手紙を送っている。手紙には『大和艦長拝命す。死に場所を得て男子の本懐これに勝るものなし』と書いてあり、これを読んだ正幸は、有賀が死を覚悟したことを悟ったという。
有賀の豪放磊落な性格は大和乗組員に好意を持って受け入れられた。連日の訓練で常に先頭に立ち、防寒コートも手袋も着用せずに艦橋に立つ有賀の姿は畏敬の念で見られた。一方で海軍兵学校同期生の古村啓蔵(第二水雷戦隊司令官)は、有賀が「燃料不足で主砲の訓練さえできない」と弱音を吐くのを見て驚いたという。
第四駆逐隊で有賀の部下だった者は、戦友会で「戦があれほど上手い人はいなかった」「絶対にやられることないと思った」「困った顔を見たことがない。安心できた」「部下を可愛がり、怒ったことはなかった」「部下がタバコをかすめたことに気付いても何もいわなかった」「戦闘中でも決して慌てなかった」「笑っているが、締めるところは締める人」などと、戦争が終わってからも高く評価している。元「鳥海」高射長は、爆弾・魚雷に対する回避運動に優れ、臨機応変に対応する実戦型指揮官だったと回想し、忍耐力と決断力がある点でキスカ島撤退作戦で名を馳せた木村昌福少将と似ていると評した。また有賀があまりにも前線に出るため、心配した山本五十六が「有賀を殺すな」と言ったという。
有賀は、見事な禿頭の上に大変なヘビースモーカーだったので部下から「エントツ男」とあだ名されていた。また、極度の水虫にかかっており、艦内でも草履を履いていたという。
駆逐艦「電」艦長だった時、山本啓志郎(後の自衛艦隊司令官)が通信士少尉として着任した。有賀は本来大尉がやるべき当直将校と哨戒長をまかせ、操艦もまかせた。事故が起きれば艦長の責任になるのだが、有賀は教育を優先した。さらに上級司令部からの通達、戦策を片端から読ませ、山本を鍛えた。山本は有賀に仕えたことを神に感謝したという。
菊水作戦出撃前の夜(能村副長の記憶では4月5日夜)、連合艦隊最後の出撃に未練が無い様にと将兵を気遣い『無礼講の宴会』を許可した。宴もたけなわの時、青年海軍士官達が飲んでいる所へ訪れ、その際酩酊した1人の士官に「木魚が来た!」と頭をペチペチと叩かれたと云う。有賀は青年士官の無礼な行為を許し、高笑いをしてされるに任せていたという。なお、このエピソードは、1981年に劇場公開された東宝映画『連合艦隊』(監督:松林宗恵。特技監督:中野昭慶)でも、形を少し変えた上で描かれた。
菊水作戦が発令された際、大和やその他の艦に乗艦していた傷病者と古参兵、兵学校卒業直後の少尉候補生計53名が第二艦隊司令長官伊藤整一中将の命令により退艦命令が出された。しかし、自称『戦艦大和の主』、奥田少佐(第二主砲砲塔長)は激しく退艦を拒否する。奥田少佐は「大和が死にに行くのなら、ワシが付いて行って最後を見てやらねばならぬ」と激怒し、艦橋に居た有賀の所に怒鳴り込んで行ったと云う。有賀は怒り狂う奥田少佐に対し軍人勅諭を例に出しながら説得し、奥田少佐も折れ退艦命令を受け入れた。2人は涙を流し、その姿に艦橋に居た将校・兵士も思わずもらい泣きをしたという。
有賀は大和での勤務が短く操艦に慣れていなかった為、多数の魚雷を被雷したという評がある。これに対し、航海士の山森は「あの状況では森下参謀長(レイテ海戦で巧みな操艦を行い、大和の被害を抑えた)でも同じだっただろう」と述べている
有賀幸作は大和と運命を共にし戦死したが、戦死時の状況には諸説がある。
最も有名なのは、有賀が羅針儀に自身を縛り付けて大和と共に死を迎えたというものである。この説の出典は、大和の生還者でもある吉田満著のベストセラー『戦艦大和ノ最期』からである。しかし出典の著者である吉田満は現場を直接見ていない。この本は吉田が様々な生存者から聞いた話と吉田自身の体験をベースとしているが、噂や未確認情報なども記載され、それらに対する追求取材、改訂がなされることはなかった。
現在では有賀は大和の対空指揮所にあった羅針儀にしがみ付き、そのまま沈んだとする説が有力になっている。(2005年に公開された東映映画『男たちの大和』でも、有賀の最後をこの説に従った描写にしている)
防空指揮所で有賀と共にいた塚本高夫二等兵曹(艦長付伝令)や、江本義男大尉(測的分隊長)が「鉄兜を被ったまま指揮用の白軍手で羅針儀をぐっと握りしめていた」と証言している。中尾大三中尉(防空指揮所高射砲長付)によれば、有賀は第一艦橋に下りていき、姿を消したという。
父の作太郎は旅順攻囲戦に参加して二〇三高地戦で殊勲をあげ、功六級金鵄勲章と多額の年金を授かるにいたった勇士だったが、息子の軍人志願には反対したという。
最後の戦闘
坊ノ岬沖海戦におけるアメリカ軍の航空戦力は空母12隻、総艦載機894機にものぼる。うち、出撃したのは386機である。
被害は喪失13機、被弾52機、戦死・行方不明13名である。失われた内の1機はベニントン隊の撮影機だった。この機体が生還していたら大和を写した記録は今よりも多かっただろうし、或いは映像も存在していたかもしれない。
戦後の大和
現代日本において「戦艦」の代名詞的存在として認知されており様々なアニメ、漫画、ゲーム、映画の題材となっている「大和」と大和型戦艦であるが、この艦は終戦まで艦のスペックはおろか存在そのものが機密事項となっていた。戦時中、日本国民にとって聯合艦隊の象徴といえば長門型戦艦である「長門」と「陸奥」であり国民に「大和」「武蔵」の名が広く知れ渡るようになったのは終戦後、情報規制が解除されてからである。
(戦艦大和は戦後、建造費よりも大きな経済効果を生み出している可能性)
また、主砲砲身を製作する際に使用された旋盤が現存しており、現役を退いたため2021年に大和ミュージアムへの寄贈の話が持ち上がった。この際に輸送費や展示施設整備のためのクラウドファンディングが実施されたが、開始1日で目標額の1億円を達成し、最終的には2億円を大きく超える額が集まったことからも、未だに高い注目度を持っていることがうかがえる。
その他、巨大な15メートル測距儀は日本光学製である。海軍艦艇に広く普及していた大型双眼鏡も殆ど日本光学が生産しており、戦後ニコンとして発展する礎となった。
WoWsの大和
本ゲームで最初にモデリングされた艦である。
最初期のモデリングとしては扶桑が有名だが、大和のほうが早かったらしい。
参考:週刊「ぷかぷか艦隊 -Season 2-」 Vol.54
ちなみに東京ゲームショウ2014では、大和のモデリングに”高角砲1基で1200ポリゴン、全体に至っては12万ポリゴンを使っている”ことが明かされている。初期艦の中では良質な船であった。
一方、艦橋窓*3や梯子などをテクスチャとして表現しているところなど残念な点も指摘されていた。
公式インタビュー
海の英雄 in World of Warships: Yamato
新装艦と比べ明らかに見劣りする様になってきたため0.8.3で刷新された。
更新が望まれる船は多いが、その中でも大和はWoWsを代表する船であったため優先されたらしい。IZUMO
全体的な品質が格段に向上しより精密に、より歴史的な姿となった。
ただし全てが高品質になったわけではない。機銃指揮装置の張りぼて化と楯付き高角砲の内部が一部削除された点は逆に劣化したと言える。高角砲は態々手を加えていることから意図的であり、これらは軽量化のための調節(妥協)と推測できる。
その他モデリングのあれこれ
・錨鎖とストッパー。頑張って再現したが、レイテ時の航空写真でのみ確認できるもので最期の姿としては不正確。
・武蔵をベースにした名残で艦尾のリノリウム帯が不一致。後に修正。
・内部の砲尾を削除したシールド付き高角砲はそのまま武蔵にも適用された。
・新規モデルの3連機銃は全ての日艦に適用。
・同じく新規モデルの探照灯管制器も出雲・武蔵に共用。大和の更新は他艦にも影響を与えた。
その後の変更点
0.8.6?にて測距儀室の開口部に双眼鏡を追加。専用に用意された改良型22号電探を陽炎と同じ物に変更*4。伝令所の窓を正方形に改悪。
T10戦艦としての大和
ver.0.9.11現在、全長が今なおT10戦艦最小であり(フォーラム記事)、史実において「コンパクトに作られた戦艦」である事が伺える。
コメント欄
- 大和は勝率53%まで行くと負けまくって51%まで下がってまた上がり52~53%くらいに落ち着くパターンが多い。味方の島風の方が多いとほぼ負ける。色んな運用試したけど機動力は捨てて精度とAP弾ダメージ極振りにして1秒でも速く敵の数を減らすのが最善な気がする。 -- 2024-12-08 (日) 12:55:20
- 大和で勝率50%切るのはどういう乗り方してるのか気になる。斉射したいがために常に真横晒しているのか、後ろにひきこもって味方の援護とヘイト集めを放棄しているのか、燃やされて顔真っ赤で無謀な突撃をかましてるのか。大和に限らずHP2,3万残しながら(意識してダメージもらいにいく)戦線突破して、ボーナスタイムで反対の戦線の敵を側面からぶち抜けば6割は超えるよ。 -- 2024-12-08 (日) 22:21:21
- 迂闊な大和は結構見かけるぞ。横さえ向けなければカチカチなのに、なぜか真横で停止しちゃうやつとかいるし。 -- 2024-12-09 (月) 13:49:08
- 言うて今の環境でボーナスタイムなんかあるか?マッチング運が良くて敵に変な動きするプレイヤーが多いなら分かるが -- 2024-12-09 (月) 19:58:16
- ボーナスタイムも何も言ってる事が僚艦の駆逐や巡洋艦が優秀な事、何もかもが上手くいってる事が前提で草なんだ。理想論だけ語るのは簡単でいいよな -- 2024-12-10 (火) 01:34:48
- 現環境では、大和に限らず戦艦はそんなもん。最悪でも観てくれる駆逐が居なきゃ話にならん。分隊でも組まなきゃ安定した勝利は戦艦では難しい。 -- 2024-12-10 (火) 08:03:25
- 戦艦の基本的な立ち回りを理想論で片付けちゃってはそりゃあ勝率上がらないでしょ!笑 -- 2024-12-10 (火) 22:16:07
- 勝率45%で20万ダメを量産出来るなら大和の立ち回りとしては間違ってないよ。本当かはどうかは分からんが。 -- 2024-12-11 (水) 06:48:40
- この手の勝率の話になると敵味方の善し悪しでブーたれて自分自身を棚に上げがちだけど、マッチングが操作されてるならまだしも環境は公平なんです。なので±10%内の変動はそのまま自分の立ち回りの善し悪しの積み重ねと評価すべきですよ。大和はナーフされたといえど、戦況への影響力はいまだ健在 -- 2024-12-11 (水) 12:30:34
- といってもなー、勝利なんてどれだけ乗ったかで全然違うから。マッチングのせいで45%とか100戦未満なら普通に有り得る。特に戦艦なら。400戦くらい乗れば収束してくると思うけど、今の大和にそれだけ乗る価値があるのかと言うと…。愛しか無い笑 -- 2024-12-13 (金) 19:28:26
- 2024のLegend Tierの最人気艦はYamatoか。。。。この状況では 過去の天城のように「艦艇の使用頻度が落ちていて、これはプレイヤーが天城の主砲が信用できないと感じていることを示しています」→精度バフ とは当分ならないな -- 2024-12-29 (日) 01:50:15
- arpヤマト乗せるよりarpムサシ乗せた方がええんやろか?悩むわ -- 2025-04-06 (日) 22:47:13
- 持ってるレジェ戦艦の成績見てたら意外にも一番平均与ダメ高かったのが大和だった 何のかんので46センチ砲の火力は高いんだな -- 2025-04-21 (月) 02:55:01
- 勝率64%で2年ぶりに乗ったら弱すぎてビビった。今じゃ勝率50%切るわ。精度悪くなった+環境の変化かな。耐久力は十分 -- 2025-10-30 (木) 12:03:22
- 最近は真横向けHE大和を結構な頻度で見かけるしそれでなくとも真横を向ける大和ばかりいる。傾けてはいるが大和武蔵相手に斉射角を取り続けるものも。それらを見るたびにちゃんと大和に乗れるやつは居ないのかと悲しくなる。VPの形状と位置ぐらい覚えてから乗れや。それはそうと大和スタートレックコラボスキンあれ超キモい -- 2025-10-31 (金) 07:44:34
- 大和シグマ値強化で精度2.1!?散布が米戦散布から日戦散布になるとはいえ、大和の時代来たかこれ -- 2025-11-27 (木) 20:17:25
- 砲精度だけは実装初期の状態に戻したということかもしれない。これだけレジェ帯の艦船が充実してきた今、枷を掛けておく必要もないだろうし…現状の武蔵との差別化も必要だろうしなぁ… -- 2025-11-27 (木) 22:55:36
- 軍記ミッションのサンタがくれるプレゼントがまんま三式弾でワロタわ。あれが出来るなら威力をちょっと落として実装して欲しい -- 2025-12-02 (火) 05:00:40
- 婚パの実装でゲーム内最大口径の座を奪われてしまった...それでいいのか帝国海軍、51cm砲実装しろ -- 2025-12-03 (水) 02:43:02
- 淫根より貫通力高いからへーきへーき -- 2025-12-03 (水) 11:05:59
- 出雲の方が貫通力高いって話する? -- 2025-12-03 (水) 13:33:10
- 淫根より貫通力高いからへーきへーき -- 2025-12-03 (水) 11:05:59













