キング・ジョージV世級戦艦 3番艦 デューク・オブ・ヨーク
性能諸元
・基本性能
Tier | 6 | 種別 | プレミアム艦艇 |
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艦種 | 戦艦 | 派生元 | - |
国家 | イギリス | 派生先 | - |
生存性 | 継戦能力 | 60,500 | |
装甲 | 16-381mm ・防郭 13-381mm ・艦首・艦尾 25mm ・砲郭 25-381mm ・装甲甲板 25mm | ||
対水雷防御 | ダメージ低減 | 22% | |
機動性 | 機関出力 | 110,000馬力[hp] | |
最大速力 | 28.0ノット[kt] | ||
旋回半径 | 790m | ||
転舵所要時間 | 17.5秒 |
隠蔽性 | 通常 | 主砲 | 火災 | 煙幕 | |
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海面発見距離 | 14.5km | 15.9 | 16.5km | 12.5km | |
航空発見距離 | 11.6km | 18.7km | 14.6km | - |
射撃管制装置 | 船体 | モジュール | 主砲射程 | 最大散布界 |
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- | Mk VII mod.1 | 15.9km | 242m |
主砲 | 船体 | 口径 | 基数×門数 | 最大ダメージ(火災) | 装填 | 180度旋回 |
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- | 356mm/45 | 2基×4門 + 1基×2門 | HE弾 6,100(41%) AP弾 10,500 | 29.5秒 | 45.0秒 |
副砲 | 船体 | 口径 | 基数×門数 | 最大ダメージ(火災) | 装填 | 射程 |
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- | 133mm/50 QF Mk I | 8基×2門 | HE弾 1,900(8%) | 6.7秒 | 5.0km |
対空砲 | 艦体 | 口径 | 基数×門数 | 秒間平均ダメージ | 射程 |
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- | 20mm Oerlikon Mk IV | 39基×1門 | 140 | 2.0km | |
20mm Oerlikon Mk V | 8基×2門 | 49 | |||
40mm Bofors Mk II | 2基×4門 | 32 | 3.5km | ||
40mm/39 QF Mark VII | 6基×4門 | 77 | 2.5km | ||
40mm/39 QF Mark Ⅷ | 8基×8門 | 158 |
・アップグレード
スロット0 | スロット1 | スロット2 | スロット3 | スロット4 |
○ | ○ | ○ |
1 | 主砲改良2 | +15%:主砲旋回速度 +5%:主砲装填時間 | |
照準システム改良1 | -7%:主砲弾の最大散布界 +20%:魚雷発射管旋回速度 +5%:副砲最大射程 -5%:副砲弾の最大散布界 | ||
副砲改良2 | +20%:副砲最大射程 -20%:副砲弾の最大散布界 | ||
2 | ダメージコントロールシステム改良2 | -15%:消火時間 -15%:浸水復旧時間 | |
操舵装置改良2 | -20%:転舵所要時間 | ||
推力改良2 | -50%:最大出力への到達時間 | ||
3 | 目標捕捉装置改良1 | +20%:最大視認距離 +20%:魚雷発見距離 +50%:敵艦強制発見距離 |
・消耗品
搭載可能 消耗品
十字キー左 | |||
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応急工作班 | 無制限 | 消耗品の動作時間:15 秒 消耗品の準備時間:80 秒 | |
十字キー上 | |||
修理班 | 3回 | 消耗品の動作時間:28 秒 消耗品の準備時間:60 秒 回復:0.6% HP/秒 | |
十字キー右 | |||
水中聴音 | 2 回 | 消耗品の動作時間:94 秒 消耗品の準備時間:180 秒 魚雷発見:-3 km 敵艦発見:-4.2 km | |
強化型副砲照準器 | 3 回 | 副砲の安定性:+100% 副砲の散布界:-50% 消耗品の動作時間:30秒 消耗品の準備時間:160秒 |
詳細は消耗品を参照
ゲーム内説明
戦艦デューク・オブ・ヨークは、キング・ジョージ 5 世級戦艦であり、356 mm 砲を搭載し、戦艦としては極めて高い速力を誇っていました。対空砲としては、多数の両用砲を搭載。極めて優秀な射撃管制装置により、主砲による高精度での射撃を実現していました。
解説
- 主砲
キングジョージV世とほぼ同等。AP貫通力、HE発火率なども同じだが、主砲装填時間がキングジョージV世の25秒に対し29.5秒となっており、DPM?ではキングジョージV世の252,000に対し213,150とその差は38,850(2割弱の低下)。同Tier巡洋艦1隻分程度の差がある。同格内ではトップハーフに入ってはいるが、Ashitaka、Nelsonには劣る。
その代わり跳弾角度に優遇をうけており、Hoodと同様、強制跳弾が撃角?67.5°以上(通常は60°以上)、確率で跳弾が60°~67.5°(通常は45°~60°)になっている。精度もシグマ値2.0と優秀である。
- 対空砲
素の秒平均ダメージ総量で見ればキングジョージV世の2倍近くで同格トップ。長距離兵装の射程がやや短く同じく高対空のGneisenauやHoodに比べ非力だが、中・短距離兵装の秒間ダメージではダントツ。ただしHoodと異なり対空防御砲火は使用できない。
格下の空母ならある程度の自衛はできるがやはり孤立すると狙われる。格上空母がいたら素直に空母に対空防御を頼むか、巡洋艦の防空圏に入ろう。 - 機動力
最大速力と旋回半径はキングジョージV世と同じだが、転舵時間はやや劣り*1同格ワースト。 - 生存性
HPはキングジョージV世と同じ。KGVと同じく防郭が舷側に露出したのに伴い、修理班がKGVと同じ仕様にBuffされた。 - 消耗品
艦載機が使えない代わりにソナーが使える。補足距離は同Tier通常巡洋艦と同じ、魚雷3km/艦艇4km。当然でかくて鈍い戦艦で煙幕に隠れた英巡をあぶり出したり、島裏に潜んでる駆逐艦を強制補足…なんてことにはまず使えない。使用回数も1回/2回しかない。割り切って魚雷での被雷率を下げる目的で使用しよう。しかし雷速向上を付けている駆逐艦に雷撃されたらソナーを起動していても被雷してしまうこともある。こういう事も出来る…という程度にしておこう。 - 隠蔽性
これまたキングジョージV世と同じ。艦長スキルで隠蔽をつければ破格の隠蔽率を誇る。 - 総評
細かな点は所々あるもののやはり基本はキングジョージV世と同じ。キングジョージV世を既に乗っている方なら扱いは苦労しないだろう。
主砲の装填時間、航空艤装、とトレードオフで得た跳弾優遇、僅かばかりのソナー、短中距離対空でどれだけ差別化できるか…難しい所である。
ただしAP弾の跳弾優遇を持つ戦艦は本艦とHoodのみであり、さらにこちらは早発信管まで備えているという点ではほかに無い長所を持っていると言える。APとHEの使い分けをもってKGVとの差別化を図ることはできるため、積極的に活かしていきたい。
史実
ジョン・ブラウン社で建造され、1937年5月5日に起工、1940年2月28日に進水し、1941年11月4日に竣工した。竣工後、本国艦隊に所属する。
1941年12月中旬、デューク・オブ・ヨークはアメリカのフランクリン・ルーズベルト大統領との会談のためアメリカへ向かうイギリスのウィンストン・チャーチル首相を乗せた。デューク・オブ・ヨークは12月22日にアナポリスに到着し、1942年1月にはバーミューダへの慣熟航海を行い1月17日にスカパ・フローへと向かった。
1942年3月1日、デューク・オブ・ヨークは巡洋戦艦レナウン、巡洋艦ケニア、6隻の駆逐艦とともにPQ12船団の近接護衛を務めた。ジョン・トーヴィー大将が、ドイツの戦艦ティルピッツが船団攻撃に出撃して来るかもしれないと考えたため3月6日には戦艦キング・ジョージ5世、空母ヴィクトリアス、重巡洋艦ベリック、駆逐艦6隻が増強された。3月6日、ティルピッツは出撃し19時40分ごろにイギリス潜水艦により発見された。ヴィクトリアスの搭載機による不成功に終わった雷撃を除けば両軍の間に接触は無かった。
1942年10月、デューク・オブ・ヨークはH部隊の新たな旗艦としてジブラルタルに派遣され、翌月にはトーチ作戦を支援した。デューク・オブ・ヨークはイタリア軍機による攻撃を受けたがそれらは比較的小規模であり空母ヴィクトリアスやフォーミダブル、フューリアス搭載機によって速やかに処理された。その後、デューク・オブ・ヨークはイギリスに戻り修理を受けた。
1943年10月、リーダー作戦に参加し同年12月26日にはJW55B船団攻撃に出撃してきたドイツ海軍の戦艦シャルンホルストと交戦し、スタビライザー方式の主砲射撃方位盤により荒天の揺れを抑え、さらに正確なレーダー管制射撃によりこれを大破させた。シャルンホルストは最終的に軽巡洋艦ジャマイカや駆逐艦の雷撃により沈没した。(北岬沖海戦)
1945年4月には太平洋艦隊所属となり、7月太平洋に到着し太平洋艦隊の旗艦として9月2日の日本の降伏調印式に参加している。
1957年に除籍され、のち解体された。(Wikipediaより参照。)
小ネタ
海戦の概要は様々な資料にあるため割愛するが、結果としてシャルンホルストが失われドイツ側の敗北になった。
11月エーリヒ・バイ少将は前任のクメッツ大将が病気により急遽戦闘群を引き継ぐことになった、同少将は非常に優秀な人物であったが駆逐艦隊の指揮の経験しかなく大型艦はシャルンホルストが初めてであった。そして十分に慣れる暇もなく12月末の北岬沖海戦を迎えることとなる。
JW55B船団の存在を確認したドイツ海軍司令部はバレンツ海海戦による大型艦に対するヒトラーの不信を取り除くため、何としてでも船団を捕捉撃沈しようとシャルンホルストに出航を命じた。しかし、その命令は東部戦線を決定づける物であり何としても撃沈せよ(同様の文章を複数回送信)としながらも「有力な敵戦力」が存在する場合は撤退せよという曖昧なものであった。
だが、シャルンホルストが狙ったJW55B船団は英本国艦隊司令長官ブルース・フレーザー大将がシャルンホルストを引きずり出す為の囮であった。英側はフレーザー大将にフリーハンドを与えた上に、ウルトラ情報(暗号解読による情報)等によりドイツ側の行動を把握することができていた。一方ドイツ側は空軍の非協力な索敵や海軍司令部の情報伝達のミスや誤情報、命令の遅延により、次第に不利な状況に置かれいった。
しかし、シャルンホルストは英側のミスや偶然により船団まであと一歩という所まで2度接近することができたが、2度とも英側の優秀なレーダー(探知距離はドイツ側の2倍ほど)により護衛の巡洋艦3隻(フォース1)による迎撃を受けた、極地特有の日照時間の少なさや吹雪による視界の悪さも相まって常に先手を取られたシャルンホルストは1度目の接敵の際メインレーダーを破壊され後部レーダー(探知範囲が大幅に劣る)のみとなった上「有力な敵戦力」に遭遇したため離脱した。
2度迎撃を受けた上、天候の悪化、新たな敵艦隊の発見(デューク・オブ・ヨークのフォース2)により撤退を開始したシャルンホルストであったが、フォース1の追跡を受け、またフォース2の誤った位置情報によりフォース2にも捕捉されてしまう。フォース2からの攻撃を受けたシャルンホルストは応戦しながら変針し離脱を図った。
シャルンホルストを補足した英側であったが、駆逐艦や巡洋艦は荒天を利用したドイツ側の操艦により速力を発揮できず、デューク・オブ・ヨークは速力差により徐々に離されつつあった。ついには射撃レーダーの有効範囲(最新の装置を搭載)の限界に達し、フレーザー大将は反転を命じたがその最後の斉射がシャルンホルストの右舷機関部に命中し速力が22ktまで低下してしまった。これに気が付いた英側は追跡を再開しシャルンホルストを補足撃沈することができた。
この海戦を決定づけた物は正確で迅速な情報とレーダーを始めとした電子機器の優劣、そして運であったと言える。英側は常にシャルンホルストの動静を知ることが出来たが、ドイツ側は索敵不足や情報の大幅な遅延、未伝達、誤情報と常に不利な状況であった。また日照時間が少ない上に吹雪で視界が悪い状態での索敵レーダーの大幅な性能差やレーダー射撃技術の差によりドイツ側は常に先手を取られていた。
それでも離脱しかけていたシャルンホルストの運命を決定したのは古今東西の海戦においてしばしば発生するラッキーヒットであった、20000m以上の距離から放たれた大落下角の砲弾がシャルンホルストの薄い水平装甲を破り機関部に命中したことは不運の一言に尽きるであろう。
後にデーニッツ元帥は2度船団に接近しておきながら離脱したことを攻撃精神が不足していたと批判したが、彼の発した命令と矛盾する上、1度目の離脱の後シャルンホルストは撤退せず、索敵を続け2度目の襲撃を試みていることから攻撃精神は十分であり、死亡したバイ少将に責任を擦り付ける為ではないかと思われる。
ドイツの巡洋戦艦シャルンホルストを撃沈した艦の一つとして知られる。キング・ジョージ5世級の3番艦であり、プリンス・オブ・ウェールズの姉妹艦でもある。
HE耐性低いから、巡洋艦多いともう一つ修理班欲しくなるけど)じゃないとKGVでいいかなと言うのが個人的な結論。 -- 2023-04-09 (日) 00:54:08