フッド級巡洋戦艦(アドミラル級巡洋戦艦)1番艦 フッド
艦橋横の旗はフッド記念旗。
性能諸元
・基本性能
Tier | 6 | 種別 | プレミアム艦艇 |
---|---|---|---|
艦種 | 戦艦 | 派生元 | - |
国家 | イギリス | 派生先 | - |
生存性 | 継戦能力 | 67,700 | |
装甲 | 13-381mm ・防郭 51-305mm ・艦首・艦尾 25-152mm ・砲郭 127-381mm ・装甲甲板 51-76mm | ||
対水雷防御 | ダメージ低減 | 16% | |
機動性 | 機関出力 | 144,000hp | |
最大速力 | 32.0ノット[kt] | ||
旋回半径 | 910m | ||
転舵所要時間 | 13.4秒 |
隠蔽性 | 通常 | 副砲 | 主砲 | 火災 | 煙幕 | |
---|---|---|---|---|---|---|
海面発見距離 | 14km | -km | 15.9km | -km | 13.5km | |
航空発見距離 | 11.8km | - | 0.0km | 14.1km | - |
射撃管制装置 | 船体 | モジュール | 主砲射程 | 最大散布界 |
---|---|---|---|---|
- | Mk VII mod.1 | 15.9km | 242m |
主砲 | 船体 | 口径 | 基数×門数 | 最大ダメージ(火災) | 装填 | 180度旋回 | 弾種 |
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- | 381mm/42 | 4基×2門 | HE弾 5300(34%) AP弾 11400 | 30.0秒 | 36.0秒 | HE Mk VIIIb AP Mk XIIIa |
副砲 | 船体 | 口径 | 基数×門数 | 最大ダメージ(火災) | 装填 | 射程 |
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- | 102mm/50 QF Mk.XIX | 7基×2門 | HE弾 1500(6%) | 3.0秒 | 5.0km |
対空砲 | 艦体 | 口径 | 基数×門数 | 秒間平均ダメージ | 射程 |
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- | 12.7mm Mk III | 4基×4門 | 8 | 0.1-1.2km | |
178mm UP AA Rocket Mark I | 5基×20門 | 50 | 0.1-1.5km | ||
40mm Vickers 2-pdr. Mk VIII | 3基×8門 | 59 | 0.1-2.5km | ||
102mm/45 QF Mk XIX | 7基×2門 | 66 | 0.1-5.0km |
・アップグレード
スロット0 | スロット1 | スロット2 | スロット3 | スロット4 |
○ | ○ | ○ |
1 | 主砲改良2 | +15%:主砲旋回速度 +5%:主砲装填時間 | |
照準システム改良1 | -7%:主砲弾の最大散布界 +20%:魚雷発射管旋回速度 +5%:副砲最大射程 -5%:副砲弾の最大散布界 | ||
副砲改良2 | +20%:副砲最大射程 -20%:副砲弾の最大散布界 | ||
2 | ダメージコントロールシステム改良2 | -15%:消火時間 -15%:浸水復旧時間 | |
操舵装置改良2 | -20%:転舵所要時間 | ||
推力改良2 | -50%:最大出力への到達時間 | ||
3 | 目標捕捉装置改良1 | +20%:最大視認距離 +20%:魚雷発見距離 +50%:敵艦強制発見距離 |
・消耗品
搭載可能 消耗品
十字キー左 | |||
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応急工作班 | 無制限 | 消耗品の動作時間:15 秒 消耗品の準備時間:80 秒 | |
十字キー上 | |||
修理班 | 3 回 | 消耗品の動作時間:28 秒 消耗品の準備時間:80 秒 回復:0.5% HP/秒 | |
十字キー右 | |||
水中聴音 | 2 回 | 消耗品の動作時間:94 秒 消耗品の準備時間:180 秒 魚雷発見:-3 km 敵艦発見:-4.2 km | |
強化型副砲照準器 | 3 回 | 副砲の安定性:+100% 副砲の散布界:-50% 消耗品の動作時間:30秒 消耗品の準備時間:160秒 |
詳細は消耗品を参照
ゲーム内説明
フッドは、高速の巡洋戦艦であり、長年に渡ってイギリス海軍最大かつ最強クラスの軍艦の座を守りました。本艦は一次大戦の戦訓を反映して建造されましたが、後に建造された戦艦とは異なり、水平装甲が脆弱でした。二次大戦の序盤に、旧式化していた副砲が撤去され、改良型の対空砲へと換装されました。
解説
- 概要
イギリスTier6プレミアム戦艦。巡洋戦艦として設計された、大英帝国海軍の誇りである。
Wowsのイギリス軍艦は英国面クセの強い性能を持つ傾向があるが、本艦もまた全体的に独特である。
同Tierツリー艦King George Vや同Tierプレミアム艦Nelsonとも全く異なる艦なので、使用感が被ることが無いという点でプレ艦としては安心。ただし戦艦初心者にはあまりお勧めできないので、購入の際は慎重に。
ツリー艦と異なり、HE貫通力に英戦補正が無い。
一方でAP弾は強制跳弾角度にボーナスがある。信管作動時間は他国戦艦と同じ0.033秒。
- 主砲
Mark I 38.1cm砲を連装4基装備している。これはTier5英国戦艦であるWarspiteと全く同じ砲であるのだが、射撃管制装置が更新されており射程が延びている。同格戦艦の中では射程が短い部類だが実用上は射程に困る事はまずないだろう。
史実において旧式砲弾を使用していた事を反映しているのかAPの貫通力がWarspiteと比較して若干落とされており(Tier6以上の戦艦砲ではScharnhorst(283mm)に次ぐワースト2位)、引き換えに強制跳弾角度が67.5°とボーナスが加えられている。*1
また、精度に関係するシグマ値はWarspiteの2.0から1.9に下げられている。
Tier5では強力な主砲であったがTier6では周囲の急速な強化に付いていけておらず陳腐化してしまっている。特にほぼ据え置きの貫通力が重装甲化に追いついていないため対戦艦ではいささか力不足感が否めない。出来ればペラペラな英国巡洋艦を狙いたい所である。しかし最大の難点はやはりAPの弾道だろう。Tier6戦艦の中では砲弾初速がぶっちぎりで遅く、極めて山なりな弾道を描く。全体的に交戦距離が伸び始めるTier帯でもあるため中距離以遠の敵に対しては苦労する事になる。ただし偏差に慣れさえすれば、かえってその弾道特性から甲板からVPを撃ち抜くことも可能になるため、短所と断言できるわけでもない。
幸い砲塔旋回速度が速いため、後述する速度を生かして距離を詰め、貫通力と精度を補う運用も可能だ。
- 副砲
全てHEを発射するものの、短い射程や門数の少なさに起因する投射量の少なさがネックになりあまり頼りになるとは言えない。また艦の後方に副砲が集中しているため前方への射角が良くないのも痛い。超接近戦を仕掛けた時に1回火を着けられたらラッキー位に考えておこう。
- 対空
102mm砲のダメージは66とコロラドと同等。40mm Vickers砲のダメージは59と非常に優秀である。さらに対空スキルやUGを使用した際には数値上、リシュリューをも超える自衛能力を誇る。
ただし、178mmロケット砲がダメージが小口径対空砲寄りである点と史実通り超短距離なため自艦の周辺1.5kmにしか影響を与えられず、艦隊防衛の防空要員としては頼りない。ただ、自衛能力に関しては同ティアではアトランタ以外に肩を並べられる艦がいないほどずば抜けている。
(とはいえ後述する水雷防御の低さ、同格や格上の凶悪な艦載機群、大和並みの全長を持つ船体とあまり空襲は受けたくない。)
- 魚雷
史実では載せていたのだが、WoWSでは搭載されていない。
- 抗堪性
史実における大きな排水量を反映してHPは67,600とTier7戦艦と肩を並べる値を誇る。Tier6戦艦としては破格の値であり同格戦艦の中では文句なしで1位である。巡洋戦艦と名乗っているものの装甲は他の戦艦に比べて遜色ない厚さであり、VPの配置も優秀であるため角度を維持できれば驚く程の粘り強さを誇る。主砲の射角が良いため攻撃力を維持しながら角度をキツく取れるのも嬉しい点である。
同格のNelsonと違い修理班は通常品であるが最大HP量の多さから1度に最大9,464(艦長スキルを組み合わせれば更に)回復可能。イギリス戦艦に共通の通常貫通弾ダメージの60%(他は50%)を回復待ちプールに送る特徴とあわせて、バイタルを抜かれない運用が出来れば試合終盤に近付く程ジワジワと効いてくるだろう。
ただし同格戦艦と比較すると水雷防御は低めであり船体の長さも相まって魚雷の被弾は致命傷になりやすい。相対する魚雷の性能が飛躍的に上がるTier帯でもあるため油断は禁物である。
- 機動性
同格独戦艦Gneisenauと同じ32.0ktとなかなかの快速である。陣地転換に困る事はまずないだろう。舵は同格戦艦と比較しても悪くないものの、長い船体を反映して旋回半径がT10戦艦と遜色ないレベルに大きい。このため他の同Tier戦艦の動きに慣れていると最初は戸惑うだろう。咄嗟の魚雷回避は極めて苦手であるため常にマップに注意して警戒しておく必要がある。
- 隠蔽
同Tierの戦艦とほぼ同じ水準であり、特に苦労する事はないだろう。
- 総評
残念ながら瞬間火力という面で見ると同tier戦艦と比較して明確に劣っており、特に対戦艦ではその性質が顕著に出やすい。しかしながら、対巡洋艦で見れば十分な火力であるし、当艦の強みであるHPと回復量や装甲によって、粘り強く戦う事が出来る。戦場で長時間生存する事によって、戦果を伸ばせるだろう。
史実
本艦はフィッシャー卿の「速力こそ最大の防御」というコンセプトに基いて計画された巡洋戦艦である。当初の計画では15インチ砲8門装備で常備排水量約36000t、さらに速力32ノットという高スペックの艦であり、この計画は1916年4月に発注された。しかしそのわずか一ヶ月後、ユトランド沖海戦において巡洋戦艦「インヴィンシブル」、「インディファデガブル」、「クイーン・メリー」が爆沈。さらに「ライオン」が主砲塔を撃ち抜かれて大破するなど、巡洋戦艦には深刻な防御上の問題点が発覚した。
この戦訓を反映して、フッドは巡洋戦艦としての速力はそのままに、防御面を強化するよう改設計され、当時の巡洋戦艦としては格段の防御力を与えられた。この過程で排水量が5000トン増加し、1920年の就役時点ではフッドは世界最大の戦艦となった*2。
フッドはイギリスの持つ最も強力な戦艦のうちの1隻として、「マイティ(強力な)・フッド」と呼ばれ国民に親しまれた。しかし、フッドは基本性能が高く、イギリス海軍においても数少ない高速戦艦として重要な存在であったため、戦間期に大規模なレストア、近代化改装などを受けることはなかった。機関の老朽化のために最大速力は28ノット程度になり、建造当時のままの防御力は、新世代の戦艦主砲に対してもはや安全ではなかった。
1941年5月24日、フッドはキングジョージ五世級戦艦「プリンス・オブ・ウェールズ」と共に、デンマーク海峡において「ビスマルク」、重巡「プリンツ・オイゲン」と交戦。14kmの距離から放たれたビスマルクの砲弾がフッドの後部弾薬庫を誘爆させ、フッドは先輩の巡洋戦艦たちと同じ最期を迎えてその戦歴を閉じた*3。
フッドの喪失はイギリスの民衆や海軍本部にとって大きな痛手だった。イギリス海軍は投入できる全戦力を以てビスマルクを追撃し、フッド喪失から3日後の5月27日にビスマルクを撃沈した。
2012年にフッドは英国政府によって公式戦没者墓苑に指定され、デンマーク海峡で今でも静かに眠っている。
小ネタ
ビスマルクとの戦闘では、僅か8分で後部弾薬庫を撃ち抜かれて爆沈してしまう。
1400人余りの乗員中、生存者は3人のみであった。
本艦の特色でもあるUP対空ロケットは、パラシュート降下する小型爆弾をロケットで自艦の周囲にばら撒き、引っかかった敵機を爆破するという代物だった。なお史実での評判は……察してください。
ユトランド沖で轟沈した「インヴィンシブル」で指揮を執っていたのは、艦名の元ネタになったサミュエル・フッドのひ孫であるホーレス・フッド少将で、「インヴィンシブル」と運命を共にしている。自分の名前の付いた戦艦と、自身のひ孫が同じ理由で海の藻屑になるなど夢にも思わなかっただろう。
編集用コメント
コメント欄
- 弾道に慣れてからが始まりだ -- 名無しの権兵衛? 2020-02-07 (金) 20:00:33
- テナントおじさん載せたら修理班4+ソナー4で大変よろしい。魚雷外したグナイゼナウのかと思いきや少し柔らかく感じる。弾道は弾着9秒くらいまではあまり気にならないかな? -- 2020-02-15 (土) 07:31:11
- アズレンフッド艦長のスキルグロリーオブロイヤル選択で36ノット以上出せちゃったよ -- 2020-04-15 (水) 05:12:14
- 攻め込める速力あるし史実通り魚雷くれ -- 2020-04-22 (水) 19:38:34
- この船、敵も味方も試合終盤まで生き残ってるのを見たことがない。... -- 2022-06-10 (金) 23:14:41
- なんで魚雷外してんの?史実の船で戦うゲームなんだろ?なら史実通りに作れよ -- 2022-10-12 (水) 08:02:33
- ソ連海軍に巨大戦艦や爆速空母がいるゲームで何を今更 -- 2022-10-12 (水) 12:59:23
- ベラルーシをなめんなw -- 2022-10-13 (木) 16:40:51
- ドイツ軍と戦闘した際のビスマルク側が撮影した映像が残っていたりする。もろに直撃して轟沈するフッドの最期が観られる。「Bismarck vs Hood」でググってみよう -- 2023-02-14 (火) 17:07:48
- 見たけどこれ直撃はしてなくない?艦後方に着弾してるし、この黒煙はフッドの砲撃によるものだし -- 2023-02-14 (火) 18:30:14
- ビスマルクの砲弾が後部主砲の弾薬庫(あるいは副砲の弾薬庫)に直撃→誘爆してあっという間に爆沈よ。ものの数秒で真っ二つにへし折れて沈んだもんだからたった3人しか助からなかった -- 2023-02-14 (火) 19:37:46
- hood自体が爆沈する映像自体はなくね? -- 2023-02-14 (火) 20:31:16
- 件の動画はプリンツ・オイゲンに乗艦していたカメラクルーが撮ったもの。1:20~2:16辺りにかけて発砲してるのがビスマルク。2:17以降は画面中央の黒煙が巡洋艦ノーフォークの煤煙、右手の黒煙がフッドの残骸。詳細のリンク -- 2023-02-15 (水) 00:11:07
- フッドが爆沈したのが1:36くらいのとこで画面右側の水柱の正体かな? -- 2023-02-15 (水) 09:52:25
- 見たけどこれ直撃はしてなくない?艦後方に着弾してるし、この黒煙はフッドの砲撃によるものだし -- 2023-02-14 (火) 18:30:14