ランブロス・カトソニス(ギリシャ海軍駆逐艦計画案?)

性能諸元
性能諸元の数値は、アップグレード・基本特性・艦長スキル・ブースター・迷彩などの補正がかかっていない素の状態の数値を入力してください。
部位ごとの装甲厚や散布界など、ゲーム内には載っていない情報は将来ゲーム内で見れるようになる可能性があるので暫定で0や0-1などとする
・基本性能
| Tier | 8 | 種別 | ツリー艦艇 |
|---|---|---|---|
| 艦種 | 駆逐艦 | 派生元 | Split |
| 国家 | ヨーロッパ | 派生先 | - |
| 生存性 | 継戦能力 | (A)17,300 (B)20,300 | |
| 装甲 | 全体 6-20mm ・艦首・船尾 19mm ・上部構造 13mm ・砲郭 19mm ・主砲 13mm ・重要区画 19mm | ||
| 対水雷防御 | ダメージ低減 | (A-B) 0% | |
| 機動性 | 機関出力 | 76,000馬力[hp] | |
| 最大速力 | 42ノット[kt] | ||
| 旋回半径 | 720m | ||
| 転舵所要時間 | (A) 6.4秒 (B) 4.5秒 | ||
| 隠蔽性 | 通常 | 主砲発砲時 | 火災発生時 | 煙幕内からの主砲発砲時 | |
|---|---|---|---|---|---|
| 海面発見距離 | 7.1km | 10.0km | 9.1km | 2.9km | |
| 航空発見距離 | 3.5km | 6.3km | 6.5km | - |
| 射撃管制装置 | 艦体 | モジュール | 主砲射程 | 最大散布界 |
|---|---|---|---|---|
| A-B | mod.1 | 10.0km | 0m | |
| mod.2 | 11.0km | 0m |
| 主砲 | 艦体 | 口径 | 基数×門数 | 最大ダメージ(火災) | 装填 | 180度旋回 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| A-B | 140mm/50 BL PI*(前期) | 6基×1門 | HE弾 2,000(10%) | 4.2秒 | 15.0秒 | |
| 140mm/50 BL PI*(後期) | 3.8秒 | 12.9秒 |
| 魚雷 | 艦体 | 口径 | 基数×門数(片舷) | 最大ダメージ(浸水) | 装填 | 射程 | 雷速 | 発見 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| A-B | 533mm Torped M1947 mod 0 | 2基×4門(4門) | 10,700(173%) | 75秒 | 9.0km | 80kt | 1.6km |
| 対空砲 | 艦体 | 口径 | 基数×門数 | 秒間平均ダメージ | 射程 |
|---|---|---|---|---|---|
| A | 20mm Oerlikon/Mk.24 mount | 6基×1門 | 22 | 2.0km | |
| 76.2mm/50 Mk.22/Mk.34 mount | 4基×1門 | 59 | 4.0km | ||
| B | 20mm Oerlikon/Mk.24 mount | 6基×2門 | 37 | 2.0km | |
| 76.2mm/50 Mk.34 76.2mm/50 Mk.22 | 2基×1門 2基×1門 | 29 42 | 4.0km |
・アップグレード
| スロット0 | スロット1 | スロット2 | スロット3 | スロット4 |
| ○ | ○ | ○ | ○ |
| 1 | ![]() | 主砲改良2 | +20%:主砲旋回速度 |
![]() | 照準システム改良1 | -7%:主砲弾の最大散布界 +20%:魚雷発射管旋回速度 +5%:副砲最大射程 -5%:副砲弾の最大散布界 | |
![]() | 対空砲改良2 | +20%:対空砲座の最大射程 | |
| 2 | ![]() | ダメージコントロールシステム改良2 | -15%:消火時間 -15%:浸水復旧時間 |
![]() | 操舵装置改良2 | -20%:転舵所要時間 | |
![]() | 推力改良2 | -50%:最大出力への到達時間 | |
| 3 | ![]() | 隠蔽システム改良1 | -10%:被発見距離:敵弾の散布界+5% |
![]() | 操舵装置改良3 | -40%:転舵所要時間 -80%:操舵装置修理時間 | |
![]() | 目標捕捉装置改良1 | +20%:最大視認距離 +20%:魚雷発見距離 +50%:敵艦強制発見距離 | |
| 4 | ![]() | 主砲改良3 | -12%:主砲装填時間 -13%:主砲旋回速度 |
![]() | 魚雷発射管改良3 | -15%:魚雷発射管装填時間 +50%:魚雷発射管の損傷(機能停止)の発生率 | |
![]() | 射撃管制装置改良2 | +5%:主砲最大射程 -3%:主砲の散布界 | |
![]() | 対空砲改良3 | +25%:平均対空ダメージ |
・開発ツリー
| 軍艦名 (必要経験値/購入クレジット) | モジュールスロット (必要経験値) |
| 当艦 | ━ | モジュールスロット1 (-) | ━ | モジュールスロット2 (-) | ━ | モジュールスロット3 (-) | ━ | 次の軍艦1 (-/-) |
| 船体 | ||
|---|---|---|
![]() | Lambros Katsonis 船体B | 5,000,000 |
| 主砲 | ||
![]() | 140 mm/56 Skoda (防盾付き砲座) | 625,000 |
| 射撃管制装置(照準装置) | ||
![]() | 照準装置 Mk8 mod.2 | 625,000 |
・消耗品
搭載可能 消耗品
| 十字キー左 | |||
|---|---|---|---|
![]() | 応急工作班 | 無制限 | 消耗品の動作時間:5 秒 消耗品の準備時間:40 秒 |
| 十字キー上 | |||
![]() | 発煙装置 | 2 回 | 消耗品の動作時間:20 秒 煙幕の持続時間:93 秒 消耗品の準備時間:240 秒 |
| 十字キー右 | |||
![]() | エンジンブースト | 3 回 | 最大速度:+5% 消耗品の動作時間:90 秒 消耗品の準備時間:120 秒 |
![]() | 対空防御放火 | 3 回 | 平均対空ダメージ:+400% 消耗品の動作時間:40 秒 消耗品の準備時間:180 秒 |
| 十字キー下 | |||
![]() | 警戒レーダー | 10 回 | 消耗品の動作時間:10 秒 消耗品の準備時間:90 秒 敵艦発見:-8 km |
詳細は消耗品を参照
ゲーム内説明
1920年代の後半に、ギリシャ海軍の指導者達の間で、より多くの通常の艦艇を建造すべきか、あるいはより少ないながらもより強力な艦艇を建造すべきかという論争がありました。1929年、ギリシャは前者のアプローチを選択し、イタリアから簡易化された4隻の駆逐艦を購入しました。後者のアプローチを取っていた場合、イギリスのE級巡洋艦のような5.5インチ(140mm)砲を搭載した大型艦艇を2隻発注していた可能性が考えられます。Lambros Katsonis(ランブロス・カトソニス)は、ギリシャ国民の解放闘争の指導者に因んだ艦名です。
設計年:1929
解説
- 抗堪性
前級から順当に強化されており、他国の同ティア砲撃型駆逐の中でも遜色ない。ただし、特別装甲が厚いとか修理班を持っている訳では無いのでHPの払い出しは慎重に。
- 主砲
良くなった点は前級から引き続き単装砲を使用しているが、6基に増設され数値上は火力が上がった事と射程が微増した事である。
それ以外は悪い点しかない。
前級とは異なる種類の単装砲を使用している影響か装填時間が3.6秒→3.8秒と悪化した。この点は新たに解放されたスロット6のアップグレードで改善は出来る。
それよりも致命的に問題なのは主砲6門を一斉射出来る射角が非常に狭い点である。
2番砲と3番砲が横並びに配置されているので一斉射には前方方向の極一部の射角でのみ全力を発揮出来る。それ以外は基本的に5門までしか使用出来ないので装填時間の悪化を考慮すると採用しているアップグレード等にもよるが下手したら前級よりも火力が下がる始末である。
まあ、そもそも全力を発揮出来ても素の状態だとメインツリーの同僚にDPMで負けてるが…。
幸い、サブツリーには消耗品として煙幕が搭載されているので、積極的に利用していこう。
ちなみに、第5砲塔が全周砲塔化している。
- 魚雷
2基×4門の合計8門と前級より門数が増えたにもかかわらず装填時間は変化せずに威力と被発見距離以外のあらゆる点が改善されている。が、それはあくまで数値上の話である。
なんと魚雷発射管が片舷に1基ずつという配置になっている。とどつまり一度に流せる魚雷は4本になる。これは前級の一斉射よりも減っているので制圧面で負けている。
元はE級巡洋艦の設計なので巡洋艦として考えれば普通の配置なのかもしれない。
一応、射角は広いので同ティアのBenhamみたいに左右に船体を振れば一斉射モドキは出来る。
- 対空火力
実質、何も改善されてない。
射程は0.5km伸びたのだが、肝心の中距離ダメージが前級よりも同じどころか低下してしまってる。
短距離ダメージは増加しているが艦載機に粘着された時位にしか役に立たないので微妙な所。
艦載機が飛んできそうだと判断したら素直に味方艦艇の対空圏内に戻ろう。
- 機動性
最高速度は据え置きにもかかわらず、船体の大型化の影響か転舵所要時間と旋回半径は悪化してしまった。
- 隠蔽性
最良隠蔽は4.9kmとなっており、これより悪いのは殴り合いが大好きなソ/仏/伊駆くらいである。
しかも、上記駆逐には修理班や特殊な耐久区画、排気発煙装置などを搭載しているのでHP関連に優遇のある相手をするには非常に厳しい。
居そうだと思ったら『警戒レーダー』を使用してあぶりだし、味方艦艇に追い払ってもらおう。クールタイムが短いので気軽に使いやすいはずだ。
- 総評
独特な武装配置の影響で折角の火力を十全に発揮出来ない実質Tier7.5程度の性能しかない。
全体的なステータス不足によって他国同ティアの艦に劣っていたり、一点に特化した性能故に扱いが難しい艦は数あれど、構造上の問題によって砲雷撃戦能力に致命的な欠点がある本艦は格下相手でも慎重に相手をするべきである。
とにかく、豊富な消耗品を駆使していかに優位を取っていくかを考えさせられる艦である。
これを乗り越えれば次のGdanskでは大活躍間違いなしである。
史実
本艦はギリシャ海軍がイタリアから駆逐艦を購入せず、イギリスのE級巡洋艦の設計案のうち140mm砲6門搭載案を採用していたら…というIF設定に基づく架空艦である。
小ネタ
PC版wikiによれば、本艦の艦名の由来は第2次世界大戦後半におけるギリシア内戦時の指導者「ランブロス・カトソニス」に因む、とされている。ところが筆者がギリシア内戦に関する項目を調べても、日本語の資料だとそれらしい人名と経歴が出てこない。
事の発端はドイツのバルカン半島侵攻に始まる。ユーゴスラビア侵攻に一段落をつけたドイツ軍は、続いて「マリタ作戦」を発動。北から陸路を伝っての侵攻のほかに北アフリカからも海路を伝って侵攻し、南北から挟撃されたギリシャ軍とイギリス軍はクレタ島へ撤退。これによりギリシャ本土はドイツとイタリアの共同統治下に置かれる。ギリシャ政府および国王はギリシャを脱出してエジプトにて亡命政府を立ち上げるも、その存在は希薄であった。またドイツ軍はギリシャ人協力者を使って新しい政府を立てるも、市民の反応は鈍かった。
これに対して市民の支持を集めたのはソ連の支援を受けつつドイツに対して最も抵抗を行ったギリシャ人民解放軍という軍事組織であった。ところがこの組織はギリシャ共産党の影響により次第に反国王派としての性格を強めていく。こうなると抵抗勢力内でも対立するグループが幾つもできはじめる。そして紆余曲折の上でドイツ軍・ギリシャ人民解放軍・ギリシャ民族共和同盟といった3つの勢力による3つ巴の争いが始まった。しかしソ連軍がユーゴスラビアに迫ると退路を断たれる危険からドイツ軍はギリシャから撤退。3つ巴の一角が崩れた事により、この時点で一旦全ての政治勢力が武装解除される事になった*2。
そうこうしている内に安全を確認した国王と政府がアテネに帰還して総選挙が行われると、選挙は王制支持派の勝利に終わった。こうなると面白くないのはドイツに対して最も抵抗を行った筈なのに存在感が薄くなってしまったギリシャ人民解放軍である。反国王派としての性格も持つ彼らは総選挙をボイコットしてユーゴスラビアへと向かった。彼らはギリシャ民主軍という名で再編され、ユーゴスラビアの共産主義政権の支援を受け国境を越えてギリシャ国内でゲリラ活動を繰り返す事になる。政府が組織したギリシャ陸軍はゲリラ活動に対して有効な対策を見いだせず、疑わしい村人の住む村を焼き払うという強引な作戦に出たため都市部には家を失った難民が溢れかえった。
このままゲリラ活動によりギリシャ国内の政情不安が続くと思われたが、事態は思わぬ方向から動き始める…ソ連とユーゴスラビアの関係が悪化し、ソ連からユーゴスラビアに対する支援が断たれたのである。こうなるとギリシャ民主軍の内部でもソ連支持派とユーゴスラビア支持派に分裂して内部抗争が発生。ユーゴスラビアはこの争いを嫌って国内でのギリシャ民主軍を追放、ギリシャ民主軍の残存勢力はアルバニアに渡って活動を続けたものの…アルバニアも国内でのギリシャ民主軍の活動を禁止した事からギリシャ民主軍の指導者は戦闘中止を表明。ギリシャ内戦はこれをもってあっさりと終了した(1949年10月)。
ゲーム内説明にある「1929年にトルコはイタリアから4隻の駆逐艦を購入」とあるのは「コジャテペ」級駆逐艦(50口径120mm単装砲4基、533mm3連装魚雷発射管2基搭載)2隻と「トゥナズテペ」級駆逐艦(50口径120mm連装砲2基4門、533mm3連装魚雷発射管2基搭載。こちらはデミルヒサル級の前の駆逐艦に当たる。)2隻を指すものと思われる。
なおライバルでもあるトルコ海軍が改タービン級でもある「ダルド級」に似た性能を持つ駆逐艦を4隻も建造した事を重く見たギリシャ海軍は、ゲーム内説明にもあった「普通の艦艇を量産する方針」と「強力な艦艇を極少数生産する方針」のうち前者に舵を切り、イタリアに対して「ウチにも同じような奴を4隻頼む」とオーダーを出し「イドラ」級駆逐艦として採用している。ゲーム内説明ではこういった経緯が省略されており判りにくいが…要はトルコの真似をした結果後者の案は採用されませんでした、もし採用されて居ればというIFを実現したのが本艦ですよという趣旨である*3。
本艦の砲配置を見て「この形どこかで…」と思い当たった艦長も多いだろう。そう、この配置はイギリス巡洋艦第1ツリーの「エメラルド」の砲配置に非常に良く似ている。というよりもエメラルドの第2砲塔を取り払い、やや後方の舷側にあった第3第4砲塔をそこに仲良く並べるとこの形になるのだ。
一応この形は「エメラルドの砲配置だと艦橋周りが梯形配置である」ために必ず第3第4砲塔のどちらかが死角になってしまうという弱点をカバーしようとしたものなのだろう。確かに本艦の第2第3砲塔は仲良く並んでいる為に第1~第3砲塔までを比較的簡単に前方に指向する事が可能*4。とはいえこの主砲配置は単装砲を想定したものであってティア帯を考慮するとかなり古臭く、基本的には5門しか指向できないと考えておいた方が良いだろう。




















16km魚雷の米駆?知らんな-- 2024-10-23 (水) 14:19:13