AARパーツ考察/砲弾のすすめ/弾頭解説

Last-modified: 2022-09-24 (土) 22:05:31

榴弾

砲弾といえばこれでしょ!砲弾界のアイドル、範囲攻撃 派手な見た目、敵を覆う爆炎には思わず「やったか?」と言いたくなる程。そしてその言葉の後のお約束、かすり傷で現れる敵もFTDでは再現される。
リアルの印象と派手なせいかとりあえずで使ってる人も多いのではないだろうか。だがそのお手軽感とは裏腹に非常にトリッキーなタイプである。

対装甲

当然ではあるがHEダメージを発生させる。
APは1であり硬いものにはめっぽう弱い実は例外はあるが、アドキャでは不可能な域なので割愛する。
例えばこの500mm8mローダーいっぱいに火薬を詰めた脳筋砲弾を
HEshell_UI.jpg
一般的な鉄二枚装甲に撃ったとする。
HEWall.jpg
…ちゃんとブロック破壊もして広範囲爆破はしてるが…アドキャ最強クラスの爆発でこれである。つまりこれ以下の口径や炸薬量だと鉄1層も穴が開かないということだ。
と散々HEアンチとなっているが全く使えないかというと全くそういうことはない。
同じ砲弾をAIコネクタ(AC1 100HP)に最大火力が発揮できるように撃ち込んでみた画像である
HEAIWall.jpg
ラミエルがすっぽりハマりそうな大穴ができた。このように柔らかいブロックなら掠ったもの全て消し炭にするポテンシャルがある。

爆発範囲の罠

弾薬を選ぶ時に爆発のダメージの横に爆発範囲(explosion radius)が書かれている。一見この範囲内ならダメージを与えられるように見えるが、全然そんなことは無い。
爆発は中心から離れればダメージは減る。そして表記されてる爆発範囲の約半分でダメージはほぼ0に落ちる
ただ非常にややこしい話だがあくまで至近弾の話である。砲弾が直撃していればまた別の計算が行われる。

つまり皮肉な話だがHEは直撃させるのが望ましい

Flak

ダメージは同じくHE属性
語源がドイツ語の「高射砲」から来てるように、性能も対空弾である。
特性として

  • 範囲がHEの約3倍の代わりにダメージが約8割
  • 装甲のAC値が1.5乗されて計算される。

範囲3倍はすごいと思うかもしれないが、考えてみてほしい、HEでも装甲に対してあのザマである。そして肝心の範囲も上で言ったの同様に至近弾は減衰の効果をモロに受ける。
つまりFlakは木材も含めた構造体どころか一部内部部品にすらダメージがほぼ通らない派手な花火になることがほとんどである。
極限まで小型化してちょこまか動く敵を狙う場合なら多少使えるかもしれないが、処理が特殊なCIWSを除いて基本的には使用をお勧めはしない

榴弾のすすめ

撃つものによってゼロ百の結果になるのがHEの特徴である。つまり基本的には装甲で覆われてる戦車や船、飛行艦に直接撃つには向いていない。逆に軽装甲な飛行機などの小型機、また船の内部で炸裂できる徹甲榴弾など、柔らかい部品を直接壊せる場面なら輝くだろう。
メリット

  • 柔らかいブロックの広範囲攻撃

デメリット

  • 装甲に非常に弱い


筆者の私感
最近は飛行機も全面ブロックで覆われてることが多く、純粋な対空能力で言うとレーザーやPACが強いことが多いので使用条件もかなり限定的。
対艦は露出してる索敵やLMD狙いのような柔らかい所狙いも可能だがAPが高いFragの方がその点では優位だろう。純HEは筆者は基本的には使わない。



FRAG弾

敵に鉛の雨を降らせたい時にはもってこいの砲弾だ。あまりピンとこないが、実はリアルの榴弾もこっちの効果がメインらしいとか…
そして余談だが昔は大量の破片で砲塔が誘爆した時はゲームもろとも破壊するある意味最強砲弾であり、素の性能でも昔は最強の一角でもあった。そんな昔はヤンチャだったFrag弾である。

概要

当たった場所にFragを発生させる。発生するFragはKDダメージなので実質小型の徹甲弾が出てる感じだ。APは4固定なのはちょっと心許ないがHEよりかはだいぶマシである。Fragが発生する角度は調整でき、角度を絞れば絞るほどダメージは減る。一長一短なので用途に合わせて調整しよう。
発生する破片の数は破片数=基礎ダメージ^0.27である。難しいが、要は破片が段々増えなくなってくると思えば良い。アドキャならどんなにデカくても30弱で頭打ち、普通は20弱個くらいだ。

角度の選び方

角度180°から1°の範囲で選ぶことがきる。ただし角度が広い方が総合ダメージは高くなる。
ではどの角度が良いのか?
百聞は一見にしかずという、画像を交えながら見ていこう


貫通力

貫通力を顕著にするため、500mmの8mいっぱいのFragを木材にうった。
見ての通り1度の方が同じ箇所に破片が集中するためAP弾のような挙動になる。

1度の場合
Frag1deg.jpg
60度の場合
Frag60deg.jpg

加害範囲

敵が軽装甲な場合角度は広角の方が良い時もある。
下は極端な事例だが1度は破片が集中しているため過貫通しているが、90度はより広範囲に損傷を与えている。

1度の場合
Fraglaser1.jpg
90度の場合
Fraglaser90.jpg

角度減衰

合計ダメージは広角の方が高いが、実際に火力が高いとは限らない
理由としては以下のことが起きるからだ

・弾着角度によるダメージ減衰
・跳弾
・そもそも外れる

垂直の壁に当たった場合、端の破片は中心のものより角度があるため、与えるダメージが減衰する。さらにAPが4なため跳弾の可能性も起きやすく、角度がキツくなる場合さらにその確率は高くなる。
角度が鋭角になればなるほど全てのFRAGが垂直にあたるため起きにくくい。
角度減衰の詳細についてはここで
Fragtimed60.jpg


そして広角にしすぎるとそもそも目標にあたることない破片が発生する
例えば垂直の壁に180度のFragを発射すると下の画像のように半分が当たらない
File not found: "Fragwall180.jpg" at page "AARパーツ考察/砲弾のすすめ/弾速、口径編"[添付]

なんとなくの角度のすすめ

これらを踏まえ筆者がよく使う砲弾の角度はこれである。

  • 純Fragでそのまま撃つなら:60度
  • APFRAGなどで内部で炸裂する場合:180度
  • 対空:180度
    貫通力のために鋭角にするのもありだが、一発の火力の低いアドキャだとあまり貫通距離が伸びない。確かに弾速に依存しないと言う利点はあるが筆者的には貫通したいなら素直にAP系を使うことをおすすめする。

Fragのすすめ

このように徹甲弾のように振る舞えたり、対空戦闘ができる多彩な弾種である。Fragの射程は200mほどなので実はHEより広範囲をカバーすることができるので対空弾としても悪くはない。一方でHE同様APに不安があるので重装甲相手には不安が残る。

筆者所感
HE使うなら大体こっち使う、程度には良く表面削りには便利だったりする。しかしやはり重装甲相手には基本効かないという不安が多い。一方徹甲榴弾のような振る舞いをさせることもでき、これは中々強い。

AP 弾