神獣倶利伽羅竜王降臨/会話

Last-modified: 2024-04-25 (木) 13:19:29
ネタバレ注意
導入

アーニャ

──くりからりゅーおー?
うーん、どこかで聞いたような……。

レーヴ

東の国の、伝説上の護法竜ですね。
邪悪を滅ぼす、叡智の竜と伝わっています。

シズカ

えぇ、その倶利伽羅竜王の封印が、
解けそうになっていると報告が入ったのよ。

アーニャ

んんん……?
悪者を倒してくれる、いい竜なんですよね?
封印が解けたら助けてくれるような気が?

リキュノス

ことはそう単純でもないようなのだ。
というのも──えーっと、何だった?

フェリシア

カッコつけたんだから、
最後まで説明してくれるものだとばかり……。
──こほん。
神獣「倶利伽羅竜王」は、
確かにこの世界のために戦った存在よ。
ただ、その封印が解けるということは、
間違いなく暴走状態に陥り、
周辺を破壊し、焼き尽くすということも意味しているの。

アーニャ

味方なのに、襲いかかってくるんですか?

フェリシア

倶利伽羅竜王は、大地の気の流れ──龍脈の、
結節点の傍らで、自らを封印しているの。
あまりに強すぎる龍脈は、
大地にも、人々にも悪影響を与えるからね。
倶利伽羅竜王はその制御のために、身を捧げたのよ。

クローディア

そして、龍脈を封印する要石の役割を担っていた
倶利伽羅竜王は、長いあいだ強い力に触れ続けた結果、
次に目覚める時には、暴走する運命にあったのですね。

フェリシア

えぇ。だから古文書にも、こう書かれているわ。
善なる護法竜、倶利伽羅竜王目覚めし時、
勇敢なるもののふは、剣をとり、その武威を示すべし。

クローディア

つまり……。
倶利伽羅竜王が目覚める時には、
全力でお相手して、トドメを刺せということですか……。

フェリシア

今この時代に、神獣を相手に戦った経験があるのは、
世界広しと言えども王国軍くらいよ。
だから、私たちが相手をするしかないわけね。
さて、そういうわけで作戦会議よ。
まず、倶利伽羅竜王の封印は、まだ完全には解けていないの。
でも、戦闘が始まれば、封印解除も時間の問題。
可能な限り、完全に目覚める前に攻撃を加えたいわね。

クローディア

それから、龍脈というのも気になります。
強力な気の流れがすぐ近くにあるのですよね?

フェリシア

えぇ。もし倶利伽羅竜王が目覚めたのなら、
絶対に龍脈に近づけさせてはだめよ。
大地の力を得たのなら──苛烈な攻撃が始まるでしょうね。

アーニャ

あっ、それから神獣ということは、
「神の威光」の力も持っていますよね?

フェリシア

えぇ、間違いなくね。
王子、兵の編成は慎重にするのよ?

リキュノス

よし、ではさっそく東の国へ向かおうか!
ふふふ、今から腕が鳴るな!
中級
開始時

レーヴ

──不気味なほど、静かですね。

シズカ

周辺の民は全員避難が完了しているわ。
それにしても、気配がなさすぎるけど……。

ハクノカミ

龍脈から漏れ出す気と、
倶利伽羅竜王の鼓動に怯えて、
動物たちも逃げ出しておるのだろう。
なるほど、竜王を名乗るだけはある。
こやつが目覚め、龍脈に触れたなら、
この周辺は焼け野原となるだろうて。

ホムラ

そいつは困る。
何が何でも、竜王サマには
ここで倒れてもらわなくちゃな。

エルドラ

でも、誰かのために戦い続けて、
その後も龍脈の楔となって、
目覚めた後には、倒されなくちゃいけないなんて……。

アーニャ

……うん。
何だか、可哀想な気がします。

ハクノカミ

……ふたりは、特にそう思うことじゃろう。
しかしこれは、倶利伽羅竜王の願いそのもの。
誇り高き竜王の最後の戦い、
そこに涙は似合わぬというものじゃ。
偉大なる竜の物語、その最後を、
王子よ、見事に飾って見せるがよい。

王子

…………!!
戦闘中
NPC:龍脈封印の重石
倒されると
敵の攻撃と防御が
アップします。
倒されても★の評価には
影響しません。
倶利伽羅竜王が第二形態に移行

フェリシア

──王子、倶利伽羅竜王の封印が解けたわ!

シナト

倶利伽羅竜王、龍脈に向けて移動開始!
まずいまずい!
若、あいつを龍脈に近づけさせるなよ!
極級
戦闘中
倶利伽羅竜王は龍脈に到達するか
一定時間が経過すると
完全体になり、
攻撃がより強力になります。
また、完全体の
倶利伽羅竜王がいる間は、
悪天候『灼熱波』が発生します。
      (1/2)
    悪天候:灼熱波
・味方に『強力な継続ダメージ』
・悪天候の影響を受けない特性を持つ
ユニットは『継続ダメージ』を
受けません。
      (2/2)
俱利伽羅竜王が完全体に移行

フェリシア

──王子、倶利伽羅竜王の封印が解けたわ!

クローディア

な、何だか熱くありませんか……?

ハクノカミ

倶利伽羅竜王め、
周囲の大気温度を急激に上げ始めたな。
王子よ、既に辺り一帯は『灼熱波』に包まれた。
この熱では兵も長くは持たぬじゃろう。
もはや一刻の猶予もないぞ!
終了時

アンナ

──倶利伽羅竜王、砕けていきます。
私たちの、勝利です!

クローディア

どこか、誇らしげな散り様ですね……。

リキュノス

神獣としての使命を果たし、
最後には、未来を託せる強者に出会えたのだ。
きっと満足の行く最後だっただろうさ。

フローガ

龍脈も流れが正常化しています。
おそらく、散り際の力の奔流で、
倶利伽羅竜王が整えていってくれたみたいですね。

ミスリア

ついでに素材も残していってくれてたりー……。
んー、んっんー……ないなぁ……。

キャラット

ん……いや待って待って?
ミスリアの専門分野が落ちてない?

ミスリア

えっ? えーっ、わー、わー!?
すごい! 倶利伽羅竜王の剣だー!

キャラット

これは……!!

ミスリア

腕がなっちゃうね……!!

フィリス

さて、それじゃあ後は、周辺の安全確認か。
避難している人たちも不安だろうし。

ソーマ

ですね。
手分けして、異常がないか確認してきましょう。

ミスリア

あっ、王子はこっちこっち。
採寸しないとだめでしょー?

キャラット

倶利伽羅竜王に、
世界を任せられたのは王子様だからね。
これから作る武具もちゃんと専用設計にしないと♪

ミスリア

ふっふっふー。
竜王ちゃんの期待は大きいよー?
これからも、いっぱい頑張ろうねー♪
終了後

シズカ

──あの後だけど、龍脈は安定しているし、
周辺に魔物の被害も出ていないわ。
倶利伽羅竜王の強力な気配の残滓と、
正常化した龍脈が、
魔物除けの結界のような作用をしているみたい。

アンナ

それなら、あの街の人々も、
すぐに元の生活に戻れそうですね。

エルドラ

それにしても、壮絶な生き様でしたわね……。
戦うために生まれて、
死をもって次代に使命を受け継ぐなんて。

リキュノス

神獣は神々の兵器だとは言うが、
倶利伽羅竜王からは、
武人の魂のようなものが感じられた。
きっと、王子殿の戦いでは、
使命だけではない、
武人としての高揚を感じていたに違いない。

エルドラ

満足していてくれると、嬉しいですわね。

ミスリア

──してると思うなー?
満足、絶対してるよ。

アンナ

あら、ミスリアさん。
王子の装束ができあがったのですか?

ミスリア

もっちろん。
何しろ今回は神獣の遺した剣だったからね。
ミスリアちゃんの専門分野だよ?

キャラット

……魔剣専門家って肩書、
改めて思い知っちゃったなー。

ミスリア

ふふーん、もっと褒めたまえー。
ご褒美はおいしいごはんでいいよ?
──あっ。
おっとっと、おいしいごはんの前に!
王子様、倶利伽羅竜王から受け継いだ武具を
身にまとう時には、
称号を「竜王の炎を祓う者」にしてねー。

アンナ

千年戦争を戦った神獣、倶利伽羅竜王からも、
この世界の未来を託されてしまいましたね……。
責任は重大ですが、
歩みを止めるわけにもいきません。
ともあれ、此度の神獣、
倶利伽羅竜王討伐。お疲れ様でした!

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