長らくネタスキルとして不動の地位を築き上げてきたInfernoを主体とするビルド。
誰も本気でHell単独制覇を成し遂げようなどとは考えなかった、超不遇の火吹き娘にも愛の手を!
構想
長い長いInfernoブレスで汚物を消毒しながら戦う。
とにかく安心して火を吹くことに専念できる環境作りが生命線であり勝利の鍵になる。
戦い方
本来ならば
火炎スキルを目一杯ブーストし、一歩先を行く傭兵に群がってきた敵に向かってInfernoを発射だが、このスキルでは集団を同時に狙い撃てないので、とにかく時間がかかる。
また前線の壁が傭兵一人しかいないため、手強いFIに包囲されてあっけなく昇天したり、すり抜けてきた敵に直接ソサ本体が襲われたりと、非常に脆いと言わざるを得ない。
Hellでは最初のエリアからFIのFallen&Shaman軍団がお出迎えしてくれることを考えると、このままでは手詰まり必至である。
そこで
各種の召喚系チャージ装備にスポットを当ててみる。
傭兵一人で荷が重いなら、前線の枚数を増やして矛先を分散させれば良いのだ。
炎スキルブースト量を多少犠牲にしてでも、多人数の軍団を編成することにより安定感は劇的に増す。
組み合わせ方の詳細は装備例・装備オプションにある。
FIの敵には、増やした前線の陰からStatic Fieldで削ったりGlacial Spikeを撃ち込んで凍らせてみたりする。
シナジーが共通のEnchantを取得し、前線の傭兵や召喚軍団にかけてやれば殲滅効率も飛躍的に上昇する。
パーティプレイ
最大の違いは、ソロプレイ最大の懸案事項だった壁役を確保できる点である。
全ての召喚チャージ装備を脱ぎ捨て、純スキルブースト装備に着替えて戦え!
Inferno+3の2穴StaffでRW Leafを発動すれば、最大でLv56, 約30yardsもの超ロングレンジブレスを放射可能である。
火を吹いてる間に置いて行かれても泣かない。
良い点
- Infernoのマナ消費量が少なく、またシナジー目当てでWarmthに振り込むため、マナ切れはほぼ気にしなくて良い。
- 本体・従者とも非常に珍しくインパクト抜群なビルドなので、パーティプレイでの外人受けが良い。
- 多めの壁役に恵まれ、一部の激戦区を除いては意外にマターリとした進行が可能です。(※十分な装備がある場合)
- サブスキルのはずの召喚+Enchantが組み合わせによっては凶悪な強さを発揮する。
- Sorceressのとってもsexyな苦悶の声や断末魔が他のビルドより多めに聞けます。(※十分な装備が無い場合)
欠点
- 頼れる召喚チャージ装備はとにかく高価。
また、金がかかるのは初期費用だけではない。チャージの修理代というメンテ費用もかなりの額になるので、Goldを貢いでくれる集金キャラを別口で持っていないと厳しいかも。
スキル配分
主役のInferno、およびダメージボーナス源となるWarmth、Fire Masteryは最優先でMaxになる。
ソロプレイならば壁役強化の意味でも、シナジーが共通のEnchantが次に振るべきスキルとなるだろう。
Fire Spells
- Warmth: 20 (Max)
- Fire Bolt: 1
- Fire Ball: 1
- Inferno: 20 (Max)
- Enchant: 1~20 (Max)
- Fire Mastery: 20 (Max)
Lightning Spells
- Static Field: 1
- Telekinesis: 1
- Teleport: 1
Cold Spells
- Frozen Armor / Shiver Armor: いずれかを1~
スキルオプション
ソロ進行を前提にEnchantをMaxにすると、Fire系で82pt、Light系で3pt、Cold系で最低1ptが予約済み。
残りの候補としては…
- Glacial Spike
優秀なFI足止め手段。早い段階で取得してもOK。
- Shiver Armor
Armor系最高のDefenseボーナスを誇るスキル。
Infernoの性質上、ブロックでさえも足を引っ張るので、残りptを注ぎ込み高Defにする意味は十分にある。
- Frozen Orb / Cold Mastery
NMまでなら1ptでも通用する。
多すぎる経過スキルのせいで取得すると完成が遅れるのがネックか。
- Telekinesis / Energy Shield
Energy Shieldを1pt取得しTelekinesisに残り全部。
Telekiに振り切る余裕があまりなく、少ないマナでの運用は微妙。
装備をスワップすると武器にチャージした召喚物が消えてしまうため、RW Call to Armsとの共存も難しい。
- Fire Wall
召喚軍団で足止めできる環境を利用し、Infernoとの十字砲火と洒落込んでみるのもまた一興。
Inferno自体にはCasting Delayが存在しないので併用も可能。
ステータス配分
中距離戦闘主体とは言え、流れ弾が当たったり本体を直接狙われたりもするので、ブロック率は十分に固めておいて損はない。
マナは装備やチャームで最終的に500ぐらい確保できれば、火を吹き続けても息切れせずに済む。*1
- Str: 装備の要求値 (参考:Stormshield :156)
- Dex: Stormshieldでのブロック率75%達成値。または装備の要求値。
- Vit: 残り全部
- Ene: 初期値
装備
火炎スキルブースト重視、高いレジストの確保といった点はSorceressの他のビルドとも共通である。
ただし、ブロックが成功してもInfernoは中断を余儀なくされてしまうため、本体は出来るだけDefenseを高くして被弾機会そのものを減らしたい。この点が他のビルドとは一線を画す。
FCRも稼げれば稼ぎたいところであるが、Infernoには連続詠唱という概念がないので、他のビルドに比べれば優先度は下がる。
また、ソロ進行とパーティプレイでもコンセプトは全く異なる。
ソロならば壁役を出来るだけ多く確保して、Sorceress本体が攻撃に晒される可能性を少しでも減らす努力が必要。
もともとクラス特性として攻撃性能に優れる一方、守備面での脆さが目立つので、召喚偏重ぐらいで丁度良い。
傭兵の装備も、敵の弱体化Curseを投射可能な武器防具を優先的に使ってやるとさらに盤石である。
一方、パーティプレイならば攻撃の矛先が他の前線ビルドに分散されるため、召喚チャージ装備は必携というわけでもない。
Infernoブースト偏重にしても生き残れる可能性は上がるだろう。
召喚の基礎知識
召喚チャージ装備一覧
併用可能な召喚物、両立が不可能な(片方を召喚するともう一方が消える)召喚物を知っておかなければならない。
クラスの後に付した番号が同じ物は共存不可、異なる物は同時召喚可能。
Etherealの武器防具は召喚の再チャージが不可能であることにも注意。
Original Class | Skills | Charged Item(level/charges) |
Amazon | Valkyrie | RW Harmony(lv2-6/oskill), RW Peace(lv15)*2 |
Druid1 | Raven | Cranebeak(lv8/15), RW Heart of the Oak(lv14/60) |
Druid2 | Oak Sage | Wisp Projector(lv2/15), RW Heart of the Oak(lv4/25), Nature's Peace(lv5/27) |
Heart of Wolverine | RW Passion(lv3/12), Wisp Projector(lv5/13), RW Oath(lv16/20) | |
Spirit of Barbs | Wisp Projector(lv7/12), RW Bramble(lv13/33) | |
Druid3 | Summon Spirit Wolf | RW Crescent Moon(lv18/30) |
Summon Dire Wolf | ||
Summon Grizzly | RW Beast(lv13/5) | |
Druid4 | Poison Creeper | Carrion Wind(lv21/15) |
Necromancer1 | Clay Golem | RW Stone(lv16/16) |
Blood Golem | Bloodmoon(lv15/9), RW Death(lv22/15) | |
Iron Golem | RW Oath(lv17/14), Metalgrid(lv22/11) | |
Necromancer2 | Revive |
お薦めの装備と召喚物
- RW Stone / Clay Golem
Lv16のClay Golemの持つSlow効果は実に60%。
チャージ費用も比較的安価で、強敵の弱体化に絶大な力を発揮。*5
ボス戦においては文句無しにエース級の働きを期待できる。
鎧自体の高Defenseも、ブロックに至らず攻撃を回避できるためInfernoとの相性が良い。
シナジーバグ修正により、Non-Etherealは火爪メインの熊ドルから見放され「終わった」感の漂うルーンワードだが、まだまだ使い道はある。
- RW Beast / Summon Grizzly
熊自体の固さもさることながら、装備時のFanaticismオーラによる強化もポイント。
なにかとARの不足が課題になりやすい召喚物だが、EnchantとFanaticismがあれば攻撃回数・命中率ともに大幅な改善が期待できる。
唯一の欠点はチャージ回数の少なさから来る修理費。1回あたり5万以上取られるので、死なせない立ち回りが重要。*6
- RW Eternity / Revive
前述のGolemやGrizzlyで通常は押していけるのだが、敵の数があまりに多かったり、キツイ属性攻撃*7が飛んできたりすると思いの外あっけなく沈んでしまう。
そこで役に立つのがRevive。
壁としての耐久度は、Sorceressが利用可能な全召喚物中で最高レベルを誇る。
このルーンワードは非常に高価だが、盾を併用可能な唯一のReviveチャージ装備であり、その使い勝手の良さは群を抜く。
88回という余裕のチャージ数のためか、1回あたりの修理費用は数千Goldと意外に安い。*8
- Nature's Peace, Wisp Projector / Oak Sage
指輪のうち一つはこれを装備し、ライフ増強のために呼び出しておきたい。
すぐ死んでしまうのは本家Druidでも同じ。
チャージ費用は安価なので、掛け捨て保険の気分でどうぞ。
装備例
ソロ進行編 (召喚スキル重視)
- 片手武器・表
- 右手表: RW Beast
- 左手表: Stormshield、RW Spirit、RW Phoenixなど
- 両手武器・表
- 裏装備
- 右手裏: RW Eternity
- 左手裏: Stormshield、RW Spiritなど
- 頭: Sor+2/Fire+3&20%FCR +αのサークレット、Harlequin Crest、RW Deliriumなど
- 胴: RW Stone
- 手: Magefist
- ベルト: Thundergod's Vigor、Arachnid Meshなど
- 足: Marrowwalk、Sandstorm Trek、不足レジストを補えるレア・セット・ユニークなど
- 護符: Mara's Kaleidoscope、Tal Rasha's Adjudication、Caster Craft、Fire+3の青護符など
- リング1: Nature's Peace、Wisp Projectorなど
- リング2: FCR+レジスト、The Stone of Jordan、Bul-Kathos' Wedding Band、Raven Frost、Carrion Windなど
パーティプレイ編 (火炎スキル重視)
- 片手武器・表
- 右手表: Eschuta's Temper, RW Heart of the Oak, Fire+3/Inferno+3のMagicオーブなど
- 左手表: Stormshield、RW Spirit、RW Phoenixなど
- 両手武器・表
- 裏装備
- 右手裏: RW Call to Arms、Lower Resistチャージワンドなど
- 左手裏: RW Spirit、Lidless Wallなど
- 頭: Sor+2/Fire+3&20%FCR +αのサークレット、Harlequin Crestなど
- 胴: Ormus' Robes (Inferno+3)、RW Chains of Honor、RW Enlightenment、Skin of the Vipermagiなど
- 手: Magefist
- ベルト: Thundergod's Vigor、Arachnid Meshなど
- 足: Sandstorm Trek、不足レジストを補えるレア・セット・ユニークなど
- 護符: Mara's Kaleidoscope、Tal Rasha's Adjudication、Caster Craft、Fire+3の青護符など
- リング1: The Stone of Jordan、Bul-Kathos' Wedding Bandなど
- リング2: 同上
装備オプション
レジストはチャームで足りない分を確保し、Maxをキープしたい。
ライフ・マナも息切れしない程度に上乗せを。
Sorceress用Torch、Annihilus、火炎GCなどがあれば、出来るだけ。
そして重要なのがGheed's Fortune。
トレハン向きでもないのになぜ? と思う人もいるかもしれないが、連戦により消耗した召喚チャージの補充には莫大なメンテ費用がかかる。長期的に見ると、獲得Goldと買い物割引の両面でこのGCの有無がボディブローのように響いてくる。
MF指向のキャラとは欲する要素が違うので、割引%>獲得Gold修正(>MF)の順に重視。
WWアサのRW Chaosほど一箇所に集中して修理費がかかるわけではないので、Ortの充填レシピを使うかどうかは微妙なところ。
靴ではMarrowwalkのBone Prisonチャージが場面によっては使える。
ボスやOblivion Knightを閉じこめ、身動きできないようにしてから火を吹いたり、全員でTeleportして突撃をかけてみたりと戦術に幅を持たせてくれるだろう。
もっとも修理費用がかなり高額なので濫用は禁物。
その他
同じくInfernoを主力とし、なおかつ前衛として頑張るビルドも興味があれば(→Megademon Sorc)。
育成
最序盤はFire BallやFire Wallの付いた杖・オーブやRW Leafで押し切ろう。
Sor Skill+に加えてFrozen Orbの付いたオーブがあれば、Nightmareまでの快進撃は約束されたも同然と言える。
逆に言うと、そのような育成用下準備無しでこのビルドに挑めば玉砕の可能性が極めて高いということでもある。
RW StoneをDusk Shroudベースで作ればLv49から、Archon PlateでもLv63から装備できる。適切な召喚物の活用が命綱になるHellに備え、NMで戦っている間に使い方をマスターしておきたい。
傭兵がThe Reaper's Tollを持てるLv75まではNMでレベル上げに専念した方が良い。
尚、まさかやりはしないだろうが辛いからといってEnchantを乗せたDemon Machineなぞ撃ったりしない事。
Enchantressに転職してしまい、二度と火を吹かなくなる恐れがある。
傭兵
殲滅力、壁としての耐久度、オーラやCurse投射装備の活用を考えるとAct2傭兵が鉄板。
オーラはDefenseをさらに上積みできるDefiance、敵の行動力を引き下げるHoly Freezeあたりが無難と言える。
求める役割は主にFIモンスターの撃退とSorceress本体の被弾回避であるから、Curse投射による敵の弱体化に重点を置いた装備構成にすると難易度が下がるだろう。
傭兵の装備例
- 武器: The Reaper's Toll
- 頭: RW Delirium
- 鎧: RW Gloom
直接向き合う敵はDecrepifyで弱体化。
攻撃時と被弾時にはより広い範囲にConfuse、Terror、Mind Blastをばら撒いて矛先を本体に向かせない。
そして遠隔射撃はDim Visionで一時的に後続を遮断。
頭はRW Dreamという上位候補もあるが、そちらは被弾時限定のため効果は薄い。
敵の同士討ち効果という面に限ってはRW Deliriumの方が圧倒的に優秀である。
注意点
激戦区でレベルアップが近い時は要注意。
レベルが上がった瞬間、チャージ式の召喚物が全員吹き飛びます。
Clay GolemのSlow効果によるボス戦貢献度は絶大だが、一箇所だけ使ってはいけない場所がある。
Ancients戦では、Talicとの接触はタブー。
Whirlwindがスローになり、かえってヒット回数が増えて危険である。