【しりょう】

Last-modified: 2025-09-08 (月) 11:55:18

概要

がいこつ系モンスターの一種で、強さとしては中ほど。漢字で書くと「死霊」。
同種属に【がいこつ】【がいこつけんし】【しりょうのきし】【かげのきし】【しにがみ】【追憶のがいこつ】【下級亡霊兵士】【大死霊】がいる。DQMSLには味方として【ぼうれい騎士】【ローラント】にぼうれい騎士が跨った【霊馬の騎士】がいる。

DQ10オンラインの職業、【デスマスター】が戦闘中に呼べるモンスターも「死霊」である。

DQ1

がいこつの上位モンスターで、FC版だと他の3種とは向きが左右逆になっている。
更なる上位種にしりょうのきし、かげのきしがいる。
出現場所は【リムルダール】南や、【ドムドーラ】北。【ゴールドマン】と同じ生息域と書けば分かりやすいか。
倒した際の獲得経験値と比較して獲得ゴールドがかなり低い(そして特に経験値が高いわけでもない)。
こいつの生息域は中盤以降の狩場として優秀だが、こいつ自身は特に旨味もなく出てこられるとちょっと損した気分になるプレイヤーもいるかも。
【キメラ】【リカントマムル】等、同じ地域に出現するモンスターの中ではステータスは低めで、この辺りは初登場時点では頭一つ抜けていた骸骨とは対照的。
しかし【ホイミ】を習得しているので、攻撃力が低いうちはなかなか倒れてくれないという厄介さを持つ。
敵のホイミはこちらと違って20~27も回復するので、【はがねのつるぎ】で攻撃していても相殺されてしまう。
また骸骨と同様回避率も若干高く、ほぼ無駄行動な【マホトーン】を使うリカントマムルよりは面倒な敵と言える。
骸骨と違ってラリホーは効き辛いが、マホトーンは確実に効く。鬱陶しいと思ったら黙らせよう。
ただ上位種の死霊の騎士に比べるとホイミを使う頻度は低く、あちらほど攻撃力も突出していないのでそれほど凶悪でもない。
マホトーンを覚えるレベル10程度あってそれなりの防具を揃えればこいつの攻撃力以上の守備力にもなっているため毎回マホトーンを使うほどでもないだろう。
 
FC版ではポーズががいこつと反対になっており若干違和感を覚えたが、Ⅳのがいこつけんしからリメイク、外伝での再登場に至るまですべてこちらの向きが採用されている。
ちなみにホイミはゾンビのしぶとさを限られた技術の中で演出したものであるわけだが、今やルカナンと並んで骸骨系モンスターのお家芸となった。

長い雌伏の時代

後述の通り、DQ1のモンスターの中で後の本編や外伝に最も遅く再登場したモンスターである
「死霊」という名前自体は一般的なものだが、彼はDQ1以降長い間再登場できていなかった。
例えば、下位の骸骨はDQ8で剣を持ってリニューアルすることに成功。
同僚の【リカント】はDQ9で出番が無かったことをネタにしつつも再登場した。ついでに【メーダロード】も再登場している。
外伝作品では、素手仲間の【まほうつかい】【よろいのきし】が剣神ドラゴンクエストで武器をひっさげて甦った。
また、【おおさそり】がキャラバンハート、【メイジドラキー】が少年ヤンガスで再登場した。
そして【ドロルメイジ】がDQMJ2に登場したため、彼だけが取り残された。
しかし、ついに3DS版7でトクベツ枠とはいえ、27年ぶりに涙の再登場を果たした。
これで晴れてDQ1モンスターは全て後の本編・外伝に何らかの形で再登場したことになる。おめでとう!
結果的に再登場が一番遅くなったという記念すべきモンスターになってしまったのだが…。
 
かの【マ ク ロ ベ ー タ】スレでもスレタイに上がったのは終盤である。
また、2018年10月26日からおこなわれたドラゴンクエストモンスターズ 20周年記念 モンスター総選挙では、
ナンバリング初登場のモンスターとしては唯一、画像にモンパレのゲーム画像が用いられているという不遇な扱いを受けてしまった。
制作者からもファンからもなかなか話題に上らない、不遇モンスターの元祖と言えよう。
 
他のRPGではあまり見られない要素「回復呪文を使うゾンビ系」の元祖だというのに……。
(なお一般的なファンタジーではゾンビに回復呪文を使うと「腐敗を活性化するため逆にダメージとなる」世界観が主流であり、ドラクエでも【ゾーマ】にホイミが攻撃呪文として効く裏設定として実装されている。)
 
そうなった原因は「名前や外見が一般的すぎて華が無い」「同種が多いので競争率が高い」等が考えられる。
実際、DQ1内で見ても初登場地域では周辺のモンスターよりも一回り強い骸骨や死霊の騎士、全身真っ黒の姿と高い回避率が印象的な影の騎士に比べると存在感が霞んでいたのは否めない。
DQ4では同種がさらに増えているので、今更しりょうの入る余地は無いと判断されても無理はないだろう。
DQ4には【しりょうつかい】という格好の相方候補もいたのだが、その座を死霊の騎士にかっさらわれたのは痛かった。
 
余談だが週刊少年ジャンプに初めてDQ1の紹介記事が乗った際、筆頭(一番右上)に描かれていたモンスターがなんと「死霊」だったりする!
…ただし、このイラストやドット絵の写真は剣持ちでカラーリングも茶色服に紫ズボンなので、おそらく「しりょうのきし」の初期名が死霊だったというのが正しいようである(ポージングのみ死霊はしりょうと同じでしりょうのきしとは左右逆だが)。
 
その後、同誌ではFC版3の頃にDQシリーズにおける「好きなモンスター」と「嫌いなモンスター」の人気投票を行っている。
このとき、好き票と嫌い票の両方を合算する形で「人気の無いモンスター」の集計が行われており、しりょうがダントツ1位の低得票に輝いた。
当時としては珍しくメディアで注目された例である。
 
ちなみに1986年12月に発売された双葉社版ゲームブックには、ガイコツ属4種の中で唯一登場していない。DQ2すら発売されていない時代から既に不遇の影が付き纏っていたようだ。
【小説ドラゴンクエスト】にも未登場。とはいえこちらはがいこつも未登場だが。

DQ7(リメイク版)

【トクベツなモンスター】No.020。
配信石版【すばやい剣プレゼント】および【亡霊たちのパーティ】に登場する。
前述の通り、27年ぶりの再登場となった。
さすがに基礎ステータスは上がっているが、カラーリング・素手・ホイミを使用する等、仕様はほぼそのまま。
HPはそれほど高くないので、ルカニで守備力を下げてとっとと倒してしまおう。
【デスマシーン】を倒せたパーティならまず負けないはず。

ビルダーズ1

DQ1の世界観だからか本作でも再登場。3章以外に登場する。
 
この系統共通の特徴として、かなり離れた場所からサーチし、しつこく追っかけまわしてくる。
加えてHPが減るとホイミで回復する他、倒すと一定確率でHP半分で蘇る能力を持つ。
消滅を見ず先に進んでいると、思わぬ攻撃を食らうことも。
倒すと高い確率でアイテムを落とすため、もし倒してもアイテムを落とさなかった場合は復活を警戒すること。
また、原因は不明だが、復活時に前方に飛びかかってくることがある。正面にいると思わぬ接触ダメージを受けることがあるのでなるべく側面か背後で待ち伏せしよう。上位の死霊の騎士も同様。
 
メルキド編では拠点襲撃や【竜王軍バトル】で出現。
 
リムルダール編では旅のとびら・赤の先の遺跡地帯に生息しており、強力な武器の材料となる【さびた金属】を落とすため、倒す必要がある。
 
ラダトーム編では旅のとびら・赤の先に出現。上位種の影の騎士より登場が遅い。
落とすアイテムは【骨】【ボロきれ】
また、【ラダトーム避難所】内部にも出現。
【かぎ】を落とすため、奥に進むためには必ず倒す必要がある。

ビルダーズ2

【オッカムル島】の神殿にて床の穴から落ちるとその先にうじゃうじゃいる。
出番はここだけであり、固定シンボルのため復活もしないので再戦もできない。

モンパレ

Bランクで登場。

星ドラ

本作ではジョーカーシリーズのしりょうのきしの様に鎌を持っている。

チャンピオンズ

グランディーネ諸島に生息。