概要
DQ1などに登場。赤い色(FC版、10ではピンク)の【ドラキー】で、系統では【ドラキーマ】に次ぐ二番目にあたる。
他の同種属に【タホドラキー】がいるが、本編での共演は10まで果たされなかった。
ナンバリングではタホドラキーの上位種だが、外伝ではこちらが下位種になる作品もある。
実は開発当初は存在しなかったモンスター。DQ1の開発資料を見ると、【まほうつかい】と【がいこつ】の間に存在するのは「タホドラキー」。当初はあちらが登場する予定だったようだ。
開発中に、何らかの理由でタホドラキーはメイジドラキーに名前を変えて登場することになった。
本来は登場するはずのなかったモンスターであるためか、その後本編シリーズではDQ2以降DQ10まで出演機会が全く無かった。
特にDQ8やDQ9では他のドラキー3種は全て出ているにもかかわらずである。
いつしかマイナーモンスターの代表格にまでされてしまう始末。
近年では不遇が少しずつ改善されている。
「メイジ(Mage、魔法使い)」の名を冠するシリーズ初のモンスター。
なお"Mage"は日本のファンタジー作品では「マージ」「マギ(正しくはラテン語のMagi)」と音訳されることもある。
英語版の新訳においては”Drackolyte”と呼ばれる。これはドラキー+アコライト(acolyte、侍祭。司祭の補助をする役)が由来。
ほぼそのままの呼び名である"Drackmage"はタホドラキーのほうを指す。
早くもDQ3で【マージマタンゴ】【エビルマージ】【アークマージ】が登場し、それ以降は似た意味で「メイジ」「マージ」「マジック」が混在している状態である。
モンスターではマージ、アイテム等ではマジックが採用されることが多く、メイジはやや押され気味だが、DQ10で「メイジ」の名を冠するアイテムやスキルが新しく登場しており、少し盛り返しつつある。
なお、呪文についてはドラクエ特有の「マホ○○」が主流である。
ちなみに、「メイジ」が英語、「マージ」はフランス語と解説されることもあるようだが、フランス語の発音[maʒ]だと一般的には「マージュ」と表記される(例えば人名の「Du Mage」は「デュ・マージュ」)。
まあ実際に日本人が聞くと「マージ」に聞こえなくもないが。
DQ1
【マイラ】、【リムルダール】、【岩山の洞窟】の周辺にかけて出現する。
齢を重ね賢くなったため、呪文を覚えたようで【ギラ】を使ってくる。序盤で遭遇するとなかなかの強敵。
FC版では岩山を隔てた【ラダトーム】側に出没エリアがはみ出しており、うっかりLv1などで近づくとなすすべもなく焼かれるので注意。
リメイク版では修正されている。
まほうつかいに毛が生えた程度の強さなので対処法も一緒。
ただ最大HPは魔法使いより2高い15もあるため、ギラの最大ダメージを超えるHP13以上で現れることが多い。
FC版では味方サイドのギラのダメージが5~12と低いためかなりの確率で焼け残ってしまう。
経験値は5と、ギラを覚える前まで相手にしてきたであろうスライムベスやドラキーと比べれば数倍稼げる相手。
しかし【ラリホー】を覚えるLv7までの膨大な必要経験値を考えると、5ずつしか入らないのはむしろ相対的に少なくなったと言える。
それでもこの時期はコイツと【おおさそり】を相手にするのが最も効率が良い。
リメイク版ではギラ1発で確実に沈むため、Lv4からの稼ぎモンスターになってしまった。
ゲームブック(双葉社)
「○○なわけだ!」という口調。
また裏表紙に凶悪な(?)顔をしたイラストが載っており、複数のページにも穴埋め的に同じイラストが載っているため嫌でも印象に残る。
DQ3(ゲームブック)
下巻序盤に登場する。
魔法使いのマニィから「ゴムまり」呼ばわりされる。
DQ10オフライン
【ベコン渓谷】に生息。
攻撃呪文が【イオ】になったほか、【マホトーン】、【マホトラ】も使う。
通常ドロップは【まほうの小ビン】、レアドロップは【赤い宝石】。
DQ10オンライン
長期のブランクを経てついにナンバリングタイトルに復帰。しかし他の3種にあるシステムのメッセンジャー的役割が無いなど、扱いは良くない。
まめちしきでも「長らく修行に出ていたが、その間に他のドラキーからは忘れ去られた」と書かれる始末。
「おめかしカラー券」で仲間のドラキーの見た目をこいつに変更可能。
詳しくはこちらを参照。
DQ11
【グロッタ地下遺構】や夜の【ユグノア地方】に出現。
DQ10に引き続きイオやマホトーンを唱える。
出現時期としてはかなり弱い方で、場合によっては初顔合わせの段階からシンボルが逃げていく。そのためか、戦闘でもこちらが強いと逃げることがある。
火力は低いものの、素早さだけは非常に高くなっている点が地味に嫌らしい。
ドロップアイテムは通常枠で【レッドアイ】、レア枠で【まほうのせいすい】。
3DS版では【時渡りの迷宮】3~4階層にも登場。なぜか本編とは逆にこちらではタホドラキーより先に出てくる。
邪ver
ユグノア地方に出現。3DS版では【名もなき地】(【忘れられた塔】北西、【ダーハルーネの町】北西)にも出現する。
邪モンスターになって呪文のパワーが上がったのか、【イオナズン】を唱えてくるようになっている。
ジョーカー3
DQ10同様ドラキー、タホドラキー、ドラキーマと共演。10とは異なりタホドラキーより下位である。
【魔獣系】のEランク。スキルは【眠りの力】?。
特性は【スモールボディ】、【みかわしアップ】(固定)、【いきなりインテ】。+25で【MP吸収攻撃】?、+50で【呪文会心出やすい】、+☆で【自動MP回復】。
メガボディ化で【AI2回行動】、ギガボディ化で【暴走頭脳】、超ギガボディ化で【聖賢】。
【スカウトQ】の最初のお題で、「【HPかいふく】を持ったメイジドラキー」を連れてくることになる。
【ドルイド】と【ドラキー】の配合で条件を満たせるので、崩落都市でスカウトしよう。
スカウトQで最初のお題なのは優遇されてる……かもしれない。
能力値は【暗黒神ラプソーン】とほとんど変わらない。固定特性まで同じ。
長所である素早さという分野で僅かに劣ってしまっているが、休みへの耐性はラプソーンよりも高いので差別化はできている。
DQM3
【悪魔系】Eランク。
野生では【アイスの迷宮】、【甘味楼の魔界】・上級、【エビルプリーストの隠れ家】で登場。
特に隠れ家では仕掛けを解こうとする際に飛んできてエンカウントする邪魔者である。
ドロップアイテムは【あやしいくすり】、レアドロップは【爆発のイヤリング】?。
悪魔系とスライム系の系統配合、ドラキーと【コンジャラー】の特殊配合で生まれる。
特性は【ときどきインテ】、【いきなりマホカンタ】(Lv20)、【闇ブレイク大】(Lv40)。
Lサイズ化で【1~3回行動】、【超魔力暴走率アップ】、【魔力の強風】(Lv60)。
所持スキルは【睡魔】。
【メトロゴースト】との配合で【ドラキーマ】、【ベビーサタン】との配合で【ミニデーモン】を作れる。
少年ヤンガス
不思議のダンジョンシリーズにおいても本編同様、長らくお呼びがかからず縁遠い存在だった。
特にトルネコ2、3では他のドラキー3種は全て出ているにもかかわらずコイツだけが無視されていた。
しかし、少年ヤンガスで20年もの長い沈黙を破り遂に登場。【ベホイミスライム】と境遇が似ているといえなくもない。
【おそろしの大水道】などに登場。
ドラキー系の例に漏れず、【きまぐれ】持ちでなかなか近寄ってこないが、【ボミオス】、【マヌーサ】と使う呪文は意外に嫌らしい。
【いにしえの闘技場】の5Fでは【メイジキメラ】やドラキーマと一緒になってボミオス・メダパニ・マヌーサと鬱陶しい。
成長限界はレベル36。
デフォルトネームは♂が「メラキー」、♀が「ラキーメ」。
仲間としては、本編クリア後にしか仲間にできず、最上位種のドラキーマの使い勝手が良いため、あまり優遇されていないようだ。
配合パターンは【アイアンクック】×【ギズモ】。まあ捕まえた方が楽か。
モンパレ
あくま系のEランクのモンスターで、荒れ地の大陸からの登場。初期特技は【ギラ】。
今作のメイジやメトロに始まるEランクモンスター全般に言えるのだが、ランクの割に賢さやMPの成長率が非常に高い。
メイジドラキーも例外ではなく優秀で、上位のランクの呪文使いモンスターに引けを取らない。
加えて多くの攻撃呪文に対する耐性を持つうえにタイプ空中のおかげで地上モンスターからの被弾はないと至れり尽くせり。
とはいえドラキーなので耐久力は低く守備力は紙同然。ドラキーと違いHPはなかなか高いので呪文やブレスになら結構耐える。
ランクの同じタホドラキーもメイジドラキーと全く同じ成長傾向なので、どちらを選ぶかは完全に好みだった。
しいて言うならあちらは初期特技が【ルカナン】なので賢さを生かすには攻撃呪文の【とくぎ伝授】?が必須だが、
賢さの成長はタホの方が高くなっていた。もっともどちらも最終的にはほぼカンストするのだが。
バトルスキャナー
第二章からの登場と、やや同系統より遅れての登場。
基本ステータスはHP:257、ちから:168、すばやさ:160、かしこさ:74、みのまもり:95。
技はイオ→ヒャダルコの順に変化していく。
これだけ呪文推しながら相性最高の性格は、【ワイルド】である。
見ての通り呪文しか使えないくせに、かしこさは最高性格のワイルドで82とおバカ(ワイルドは元々かしこさに補正がかからない性格なので仕方がないとも言えるが)。
そのくせちからはサイズの割に妙に高いが、もちろん宝の持ち腐れ。似たような奴もいる。
どうしても使いたいのなら、【ずのうめいせき】などのかしこさに補正が掛かる性格を厳選しよう。
厳選したところで使えるとは到底言えないが。
剣神
世界観がDQ1と同一の為か出演している。
左右のどちらかから飛んできて、ルカニを唱えて去っていく。
ルカニを唱える前に倒すこともできるため、積極的に倒すべし。
ソード
【鏡の塔】に出現。集団で現れ、【ヒャド系】の呪文で攻撃してくる。
外観部分ではタホドラキーと組んで出現する。
ビルダーズ1
第2章で青のとびら~緑のとびらに至るまでダラダラと出てくる。
ドラキーはこっちから手を出さない限り襲って来ないが、こいつとドラキーマは認識されると襲い掛かってくる。
なんと【ベギラマ】を習得しており、大火球をぶち込んでくる。威力は低めだが。
同じエリア(赤のとびら)でギラを使っている【まほうつかい】は泣いていい。
しかし一番厄介なのは初登場の青のとびらの先の【マヒの森】。
ヤシの木だらけで視界が悪いので見落としやすい。
そしてベギラマをかわそうとしてマヒ花に突っ込んでしまうのはよくあること。
ビルダーズ2
【ムーンブルク島】の【ムーンペタ】周辺に出現。
倒すと【ジャガイモ】を落とすため、うっかり畑を全て壊してしまったプレイヤーの格好の標的となっている。欲を言えばレアでタネを落としてほしかったのだが…。
トレジャーズ
運べるお宝の数は2、お宝ガード率は100%。【探索れんけい】はかっくう。
特技は【ギラ】(【ベギラマ】、【ベギラゴン】)、【マホトム】(【マホトーン】)、【マヌーサ】、【かえんぎり】、【ソニックボイス】?、【バットリサイタル】を覚える可能性がある。
特性は車がかりの陣、じょうねつか、スタンの使い手、おちょうしもの、かがみのこえ、のいずれか。
落とすアイテムは【まりょくの粉】、【こうもりのはね】。
生息地は【セナック火山島】、【竜玉の迷宮】。
ライバルズ
第3弾「不死鳥と大地の鳴動」に収録された占い師専用のレアカード。
1/1/2
死亡時:死亡したマスの地形を天啓の祭壇に変える
この効果で地形の上書きはできない
天啓の祭壇はこの地形の上でユニットが死亡した時に死亡したユニットよりコストが1高いカードをデッキから引く効果を持っている。デッキ構築を工夫すれば特定のカードをサーチすることができた。
また第10弾「破壊と創造のフロンティア」では「炎のメイジドラキー」名義で商人専用のレアカードとして実装された。
1/1/2
死亡時:正面にいるランダムな敵ユニット1体ににこのユニットの攻撃力と同じ数分のダメージ
死亡時効果は【ちからのたね】などでこのユニット攻撃力を強化すればダメージも上昇し、ユニットを討ち取りやすくなる。
ウォーク
メインストーリー6章全般にザコとして登場。
基本職では盗賊以外のキャラが安定して先手を取るのが難しいほど素早く、6章の洗礼とばかりに100程度のダメージのイオラを浴びせてくる。
イオラやマホトラでじわじわと削られ、魔法使い系のキャラは先攻マホトーンで封殺されることも度々起こる。
そのため、こいつが頻繁に出てくる6章は、5章をクリアしたばかり程度の戦力ではあまり狩りには向いていない。
こころは紫色でコストは78。
タクト
悪魔系のDランク、まほうタイプで登場。
使用とくぎは【ヒャド】/【ギラ】
ドラけし!
2022年6月6日から発売したリアルドラけしについてるシリアルコードから獲得できる。
星3の青属性で、スキルはイオラ。
蒼天のソウラ
1巻で登場。
ソウラとマルチナのパーティで発見した【宝箱】を横取りしようとしたカティ達が
「メイジドラキーを狙った」という大義名分でギブへ妨害の【メラミ】を放つ。
妨害ではなくモンスター退治であるという証拠の為の出演という哀れな出番となった。
その他、1巻カバー折返しに【どくろあらい】、【シールドこぞう】と一緒にフルカラーで登場した。