概要
鋼の剣。漢字の使える環境では「鋼鉄の剣」と書いて「はがねのつるぎ」と読ませるのがドラクエ流。
「鉄」と何が違うのかと言えば、鉄は物質の単体の名前。その鉄に様々な成分を混ぜたり、不要な成分を除去し、ひと手間かけて優れた性質に調整した加工材料が「鋼」と呼ばれる。
刃物作りに使う金属「刃金」が語源なだけあって、高品質な素材が使われた剣。
英語表記は長らく「Broad Sword(幅広の剣)」だったが、近年は「Steel Sword」となった。
ちなみに鎧は「鋼鉄」の下に「鉄」が存在していたが、剣はDQ1からDQ8まで永らく「鉄」は存在せず、いきなり「鋼鉄」というスタイルを貫いてきた。
ただし存在しなかったのは「鉄製の剣」であって、そちらが登場するまでは他の鉄製武器(斧・槍など)がそのポジションを担っていたと言えるが。
本編全シリーズ皆勤賞の偉大な武器で、外伝作品にも登場機会が多い。
主に序盤から中盤に切り替わるあたりで店に並ぶようになる。
【どうのつるぎ】のような鋳造品ではなく、職人の手で一本一本丁寧に作られた本格的な剣。
お値段は1500G~2800Gと初めてお目にかかる時点では高いが、その分攻撃力も高いので、大抵の場合はしばらくこれのお世話になる。
ドラクエの銅の剣は形こそ剣だが切れ味が悪く、作品によっては日用品としても使われているような記述すらあるので、鋭い斬れ味を持ち純粋な戦闘用として造られた鋼の剣からが、本当の意味で「剣」を手にしたと言えるだろう。
ある意味で一番スタンダードな剣であり、「これを使いこなせてこそ、一人前の戦士と言えよう」とコメントがある【公式ガイドブック】もある。
武器としてはシンプルながら、今まで銅の剣や【こんぼう】などといったイマイチパっとしない武器を使ってきたプレイヤーにとって「鋼鉄」という単語、そして「斬れ味鋭い本格的な剣」は魅力的に違いない。
また、これが並ぶ前後に金属製の防具も店頭に並ぶことも多く、多少時間をかけても金を稼いで
E はがねのつるぎ
E てつのよろい
E てつのたて
E てつかぶと
のようにいかにもなスタイルで完全武装させんと奮起したプレイヤーも多いのではないだろうか。
時期的にも序盤の終わりごろで扱われることが多く、この辺りから物語がいよいよ本格的に動き出すという昂揚感の中、安くはないが、決して手が届かないわけでもない「一人前の本格的な装備」にふさわしい絶妙な金額も相まって、根強い人気を誇る。
後述の通りDQ3等では【てつのやり】の方がコストパフォーマンスで圧倒的に勝るのだが、RPGの世界にあって剣は象徴的な武器であり、勇者など特に思い入れの強いキャラはやっぱり剣で、という人も少なくない。
というより、縛りプレイでもないかぎりそこまでコスパを気にするメリットはない。
ちなみに、FC版の頃の説明書では「はがね」は鉄より軽いとある。ドラクエ世界の鋼がどんな合金なのか判らないので物質としての比重はともかく、そもそも刀剣用の鋼は粘り強く丈夫な金属を求めて生み出されたもので、品質の良い鋼があれば刀身は薄く軽く作ることができる。そういう意味で鋼製の武器が鉄製より軽いというのは正しい。
漫画版でも下記の【ダイ】を初め、【アベル】やボッツも愛用し、テンも一時使用した名剣でもある。
ダイの大冒険では「鋼の剣」「鋼鉄の剣」表記が混在している。
ちゃんと刃つけされた武器ながら、その語感からしばしば「はがねぇ(刃が無ぇ)つるぎ」などと駄洒落に使われることも。
DQ4ではリメイク版の会話システムで【パノン】が酷評したり、DQ7では【いっぱつギャグ】(そちらは正確には鞭だが)でネタにしていたが、よもやDQ11でまたも出てくるとは…。
DQ1
攻撃力20。【リムルダール】と【メルキド】の【武器と防具の店】で1500Gで購入できる。
上位武器の【ほのおのつるぎ】はメルキドまで遠征しなければ手に入らない上、9800Gとかなり差があるので、長い間お世話になる。
【ローラ姫】を救出する際や【ガライの墓】、【ゴーレム】戦では是非とも欲しい。
Lv7になって【ラリホー】を覚えたらリムルダールへ行く前に【岩山の洞窟】の100G以上入った宝箱に足しげく通って貯金して、リムルダールでこれを買うことが強く推奨される。
そして、この剣を持って再び岩山の洞窟に通えば【まほうのよろい】を購入できるほどのお金も意外とあっさり貯まる。
なお本作では【てつのおの】より攻撃力が高い。
DQ1の【ファミコン神拳 奥義大全書】では「こうてつのつるぎ」と誤った読みで表記されていた。
同書内でも、ステータス画面の写真では装備している状態に「ぶき:はがねのつるぎ」と書かれていたことから、この部分を「はがねのつるぎという固有名詞」と認識せずに読み間違えて表記したと思われる。
ちなみに同じく「鋼鉄」と書いて「はがね」と読む【はがねのよろい】は正しく表記されている。
ゲームブック(双葉社)
原作ゲーム同様、上から3番目の武器。
主人公のレベルを5にする上で必要となる。
DQ2
攻撃力30。最速では、【ムーンペタ】で1500Gで購入、もしくはメタルハンターのドロップで入手可能。
【ローレシアの王子】のみ装備可能。今までの武器とは次元が違い、これを入手すれば与えるダメージが一気に跳ね上がるので、【風の塔】攻略時までには絶対に購入しておきたい。
ムーンペタ初到着時に1500G持っていないなら、まずは【てつのやり】を買って攻撃力増加を図り、その後に鋼鉄の剣を買ったら鉄の槍を【サマルトリアの王子】に譲ってもいいだろう。
ただ、ムーンペタ到着直後は【マンドリル】対策として、ローレの守備力の強化も図りたい。
もう少し攻撃力があればマンドリルを一撃で倒せるというぐらいなら剣を優先してもいいが、これを装備してマンドリルを一撃で倒せるのは大体レベル13前後。普通にプレーしていれば鋼鉄製品を買おうとしている時期のレベルは高くても10程度なので、この剣があっても結局倒すのに二手かかる。そのため【はがねのよろい】の方から買うのがベターだろう。価格面でも500Gも安いのでなおさら。
リメイク版
性能もお値段も据え置き。
しかしリメイクでは【まどうしのつえ】の攻撃力が上昇し、攻撃力の差がたったの3と、この剣に迫る攻撃力を得ている。リメイク版DQ2においてローレシアの王子が装備できない武具は全く存在しないため、魔道士の杖をローレの武器にしてしまうことも問題なく可能。
ただし、まどうしのつえは【ムーンペタ】までの間では【福引き】でしか手に入らないので、この剣を装備できないサマルに杖を持たせた方が打撃力としては効率が良い。【ルプガナ】まで行けば両方とも武器屋で買えるようになるが、鋼鉄の剣の方が値段もずっと安い。
ローレに道具使用のギラ役をやらせることは滅多にないと思われるので、彼用として買うならやっぱり鋼鉄の剣の方が良いだろう。
また【ロトのつるぎ】をサマルも装備できるようになったため、リメイク版ではロトの剣をサマルに渡し、ローレはこちらを使い続けた方が総合的な攻撃力は上となる。そのためリメイク版ではFC版より総合的な使い勝手は上昇していると言えるかもしれない。
DQ3
攻撃力33。買値は1500G。
【勇者】・【戦士】・【武闘家】・【商人】・【賢者】が装備可能。ただし武闘家が装備すると攻撃力が16低下する。
なお本作では攻撃力で鉄のオノの後塵を拝すこととなる。
モンスターは【がいこつけんし】がドロップする。
FC版では【ロマリア】到達時から店頭に並んでいるので、お金さえあればアリアハン大陸脱出後にすぐに購入可能。
同じ店に並ぶ【てつのやり】と比べて価格はほぼ倍なのに攻撃力が5しか違わないが、この段階だとその5ポイント(実ダメージ2~3)という差が敵を倒せるかどうかの境目になることも多く、決して無意味ということはない。
と言っても、この時期の1500Gというのは相当高額で、ロマリア初到達時にそうそう手が出る値段ではない。
編成次第では【くさりかたびら】3着(計1440G)を買う方が堅実なパーティ強化策だろうし、無理にロマリアで買わずとも【カザーブ】でも売られているのでそちらで購入してもいい。プレイ時間短縮や効率重視なら、そのままスルーされることもままある。
なかなか手が出ないだろうが、【カンダタ】戦にはこのクラスの武器を装備して臨みたいところ。これを買えるぐらい資金が貯まる頃には、レベルもちょうどいい感じに上がるというところもポイント。
なにより、ここの武器屋で唯一4桁の価格で堂々と陳列されていることや、はじめての「本格的な剣」であるこの武器に憧れて買い求めたプレイヤーは多いだろう。
また、鉄の槍は僧侶にも使い回しが効くので、鉄の槍→鋼鉄の剣とランクアップさせていくのも悪くない。
この次の勇者の装備候補は、早ければ【アッサラーム】か【イシス】で【てつのオノ】だが買い替えるにはコスパが少し悩みどころ。いっそ【ジパング】まで我慢して【くさなぎのけん】にジャンプアップしても良い。いずれにしろ後々売り払うことを考えれば実質価格は375Gなので、十分元の取れる買い物になるはずだ。
上述のように、【カザーブ】などでも購入できるが、なぜか【マイラ】でも売られている(DQ1を意識してのことならリムルダールだろうが)。
もしくは売られているのが道具屋ならば、「ここの主人は、腕のいい刀鍛冶である」という演出になっただろうに。
リメイク版
買値が1300Gに値下がりした。
その代わり、通常の店では【めざめのこな】使用後の【ノアニール】や【アッサラーム】まで行かないと買えなくなり、FC版に比べて通常の店頭で購入できるのがかなり遅くなった。
購入するためには【ノアニール西の洞窟】攻略かアッサラーム遠征をする必要があるが両方レベルを上げないとかなり危険。一方で運が良ければ第1の【すごろく場】にてゴールの景品として手に入り、【よろず屋】で購入することもできる(SFC版/GBC版のみ)ので、面倒くさがらずに【シャンパーニの塔】突入前にはぜひ1つは手に入れよう。
スマホ版以降ではすごろく場が廃止された影響か、再びカザーブで購入可能になった。
普通に稼いでカンダタ戦に備えたい。
また、なぜか商人が装備不可能に。
このせいで鉄の槍から【てつのオノ】の間に使える商人用の対単体武器が無く、しかも鉄の槍もFC版から攻撃力が低下しており、攻撃力差は7に開いている。カンダタ戦(1回目)における商人の戦力が低下するはめになってしまった。
意味がないことに気づいたのかマイラでは販売されなくなったが、FC版からのファンへのサービスか現地にカンダタに王者の剣と騙されて買ったという住人が追加されている。
小説版
【アリアハン王】が勇者アレルの旅立ちの際、特別に誂えたこの剣をくれる。
また、商人のサバロが【船】とセットで2振りをくれる。
DQ4
攻撃力40。【勇者】と【ライアン】、リメイク版ではさらに【ピサロ】が装備可能。
最速で購入できるのは【ボンモール】の武器屋(第三章・第五章共通)で、価格は2000G。
【女神像の洞窟】の宝箱にも入っている。
また、通常は【しりょうのきし】、【ブラッドソード】が稀に落とすが、第3章に限りドロップアイテムがランダムなため、どのモンスターでも落とす可能性がある。
ただし、この剣と【てつのよろい】だけはトルネコのレベルによってドロップ率に補正がかかり、低レベル帯では極めて低確率。
値段が上がったのに対応して、これまでで最高の攻撃力を誇る。
前作では割と装備可能者が多かったのに、本作では同じ位置付けにある【トルネコ】(商人)や【アリーナ】(武闘家)は装備できず戦士系専用となった。武闘家に関しては前作でも実質装備できないのと同じだったが…。
一方で【きせきのつるぎ】や【はぐれメタルのけん】といった「特別な剣」は装備者が多く、「スタンダードな剣」である鋼鉄の剣の方が扱いにくい形になっている。
とはいえこれに関しては「剣術の専門家でなくとも扱いやすい」ことも特別な点の一つである、とも取れるが。
装備可能者のうちピサロはまず論外として、ライアンもこの武器を購入する機会が無いまま第一章のうちに【はじゃのつるぎ】を発見できる可能性が高い。
実質的に武器として有効活用するのは勇者のみとなるだろう。
第五章では船を手に入れるまでの最強武器。特に【裏切りの洞窟】に挑む際にこれがあると心強い。
ボンモールで買ってもいいが、第三章で女神像の洞窟の宝箱をスルーして第五章で改めて入手するのが賢明。
その場合、勇者はLv1にして【てつのよろい】と併せて装備することも容易にできる(普通は取りに行く間にレベルが上がるが)。
武器として使うことはないが、第三章ではこれと鉄の鎧を7つずつ(リメイク版では6つずつ)仕入れて納入するサブイベントがある。
王様にも本格的装備として認知されているようだ。
また【ボンモール北の村】の道具屋では10Gという異常な安値でこれを販売している。もちろん詐欺なので、安易に「ここで仕入れて別の町の店で売れば大儲けだ」とか思って買わないように。
さらに【レイクナバの武器屋】で破邪の剣が入手できなかった場合には次善の策としてボンモールの鋼鉄の剣を第五章に持ち越すことになる。
【トルネコ】自身はこの武器を装備できないが、ランダムドロップを含め、何かとこの武器とは縁が深い。
また前述の通り、【スタンシアラ】ではこの剣についての駄洒落を言う【兵士】がいる。
小説版
【ライアン】の【初期装備】。彼の養父の家に伝わる剣であり、一章から五章まで常にライアンの腰にあったが、【バルザック+】戦を前に【バトルアックス】に買い替えられた。
養父曰く「魔剣」であり、さながら剣自らが血を求めているかのような描写がある。ライアンはそれを、本当に剣自体が意思を持っているのか、あるいは自分が血に酔っているのを剣のせいにしているのかと葛藤していた。
剣の正体については明かされず、バルザック+戦のときに「もう受け入れた」という言及があったのみ。
DQ5
攻撃力33。買値2000G。
DQ4の上がった値段のまま、DQ3での攻撃力に戻ってしまった。
攻撃力40は【パパスのつるぎ】までおあずけ。
最速では、青年になり戻ってきた【ラインハット】で購入可能。
【ホークマン】、【りゅうせんし】、【シュプリンガー】が稀に落とす。彼らの愛用品と思われる(実際に【ホークマン】と【シュプリンガー】は装備できる)。
【主人公】、【ヘンリー】、【男の子】、【ピピン】の他、仲間モンスターでは【スライムナイト】などの正統派剣士系の【装備グループ】を筆頭に、人形系、悪魔系など、剣士系に該当するタイプの仲間モンスターが軒並み装備可能。
【スネークソード】などが装備できる【くさったしたい】のグループはなぜか装備できない。
主人公やヘンリーの武器としてはラインハット編での最強武器ではあるが、全体攻撃の【やいばのブーメラン】(攻撃力25)やグループ攻撃の【チェーンクロス】(攻撃力28)からわざわざ買い換えるメリットは少ない。
仲間モンスターが増えてきて、他にも買いたい武具が多くなる時期。スライムナイトが加わっていない場合、購入するかはよく考えたい。
パーティ構成、進行度などから鑑みても「スライムナイトのための装備」という側面が強い。
リメイク版ではさまようよろいも装備できる。
ピピンの初期装備にもなっている。
彼はしがない一兵卒に過ぎないと思うのだが、【グランバニア】兵の制式装備かなにかなんだろうか。
ステゴロや銅の剣で旅立たされる過去の勇者たちを思うと、とても豪華。
【ローレシア王】もこれくらい太っ腹なところを見せてもらいたいものだ。
もっとも彼を使わないという人は当然、そうでなくとも今更過ぎる装備なので、とっとと売り払って別の武器購入のための資金にでもするといい。
さらに男の子の初期装備である【モーニングスター】をピピンも装備できる、という点が不遇さを高めているのだが…。
DQ6
攻撃力33。かっこよさ16。2000Gで販売。
最速では【アモール】上下共通で購入可能。
人間では【主人公】・【ハッサン】・【テリー】・【アモス】が装備できる。
モンスターでは【装備グループ】B・C・D・Eのキャラが装備可能。
主人公とハッサンにとっては、アモール~ゲントの村到達までの最強武器である。
主人公は【アモール北の洞窟】で手に入る【やいばのブーメラン】と使い分けてもよいだろう。
アモール~ゲントの村の間にはボス戦が3回(【ホラービースト】、【ポイズンゾンビ】、【ムドー(幻)】)もあるので、早めに購入しておきたい。
とは言え、この時期で2000Gは結構な大金であるため、2人分購入するか節約のために1本だけで我慢するかはなかなか悩ましい問題である。
【地底魔城】を過ぎれば主人公用には【はじゃのつるぎ】が販売されるようになるため、タイミングと資金力次第になるだろう。
2本購入しなかった場合には、こちらを与えられなかった方は刃のブーメランor【てつのツメ】で間に合わせることになるので火力不足を覚悟すること。
主人公に持たせても雑魚戦では刃のブーメランを多用する&ハッサンの方が長期間(【ほのおのツメ】入手まで)お世話になることから、どちらかと言えばハッサンに優先して持たせることになるだろうか。
改めて言うまでもないが、後で売ることを考えれば実質価格は500Gである。
漫画版
主人公=ボッツが最初から背負っている剣がこれと言うことになっている。
当初は抜くことさえできず【ひのきのぼう】で戦っていたが【ちんもくのひつじ】との戦闘で抜刀。この時は火事場の馬鹿力で強引に使っていたが、その後は重くてまともに振れず、【試練の塔】での戦闘でハッサンから「腰を落として剣の重さで振れ」という助言を受けてからはようやくいっぱしに扱えるようになった。
その後真ムドー戦まで使われ続けていたが、ムドーにトドメを刺す際に折れてしまった。以降はレイドック王から賜った【はじゃのつるぎ】に持ち替えた。
上記の破損時に柄にレイドックの紋章が刻まれていることがわかり、ボッツがレイドックの王子であることの証明になった。
どうやらボッツがレイドックから持ち出した物らしい。
DQ7
攻撃力33。かっこよさ16。買値2800G。
【主人公】・【ガボ】・【メルビン】・【アイラ】が装備可能。
ただしガボが装備すると攻撃力が16低下。
入手時期などを考慮すると、基本的に主人公以外に購入することはないだろう。
最も早い購入ポイントは【ふきだまりの町】。
キーファが抜けた直後にまさかのまともな剣のご登場である。
彼が装備できれば槍や金槌や斧に比べて随分と様になっただろうが、残念ながら時期的にも設定的にも彼には装備できない。
順当にゲームを進めた場合、難関で知られる【ダーマ神殿】攻略時における主人公の武器としては最高の攻撃力を誇る。
ただし、先に購入できる【やいばのブーメラン】との攻撃力差は7しかなく、おまけにダーマ編のボス戦は複数の敵を相手にするケースが多い。
同時期には【みかわしのふく】等優先して購入したいアイテムがあるので、刃のブーメランを装備している場合は購入を見送った方が良い。
【フォロッド城】編にて【からくり兵】から運良く【鉄のオノ】を入手できていたり、【旅の宿】の【カジノ】の【ラッキーパネル】で装備を整えたりしていた場合は、なおさらこれを購入する必要は無い。
しかし、前者はドロップ率がかなり低く粘るほどの物ではないし、後者はやりすぎるとゲームバランスを崩すほど装備が整いすぎてしまうため邪道として封印する人も多い。
メルビンの初期装備でもあるが、正直今更。
よほどうっかりしていなければ直前のハーメリアで【ようせいの剣】なり【さざなみの剣】なり手に入れているはずなので、とっとと持ち変えさせよう。
こんなんでも一応メルビンの出自からすると、オルゴ・デミーラとの決戦にも用いられた名剣のはずだが…。
リメイク版で追加された新エピソードなども鑑みると、封印直前は緊急時であったために間に合わせの装備しか用意できなかった可能性が考えられる。
ちなみに【ルーメンの洞窟】ではシリーズ全般で見ても非常に珍しく、宝箱に入っていない地面に転がっているはがねの剣を拾うことができる。
【ヘルバオム】に食われたいずれかの故人の持ち物だろうか。演出としてはなかなかだが、時期的には完全に戦力外。「犠牲者の思いを乗せて」というならもう少し強力な剣でも良かったのでは…。
直前の【闇のドラゴンの塔】では【まどろみの剣】、同時期に攻略可能な【プロビナ】では【プラチナソード】といった名剣がタダで入手可能なため尚更ガッカリ感が強い。
DQ8
攻撃力35。買値2000G。【アスカンタ】、【パルミド】で買える。
【主人公】の他、【短剣スキル】30以上に上げた【ゼシカ】も装備可能。
ドロップモンスターがやけに多く、
【ブル】(1/256)
【メタルハンター】(1/256)
【じごくのよろい】(1/256)
【しりょうのきし】(1/256 or 1/128)
【ガーゴイル】(1/256)
【モビルフォース】(1/64)
【モビルライト】(1/128)
【キラーマシン】(1/128)
【ボーンファイター】(1/256)
以上9匹10種の敵が落とす。
確率は三者三様だが、なぜか皆一様にレア枠で通常枠で落とす敵は一匹もいない。
剣カテゴリの武器は最初の町の【トラペッタ】で買える銅の剣からさっぱり登場しないため、主人公を【剣スキル】一本で育ててきた場合はこれが店頭に並ぶまで我慢するハメになる。それだけ、手にしたときの喜びは大きいだろう。
逆に長い空白期間に槍に浮気しそちらが本命になってしまった人からすれば今更なんだとなってしまうかもしれない。
同地域の宝箱にも入っているが、開錠には【まほうのかぎ】が必要。
【トロデーン城】攻略までお預けにするのは現実的ではないのでアスカンタに着き次第購入したい。
なんなら【マイエラ地方】の攻略を一旦後回しにして、これだけ買いに来てもいい。
あるいは「スキルは【ゆうき】最優先、武器は【ハイブーメラン】か単体なら【てつのやり】【ロングスピア】(どれも錬金で無料・激安入手可能)」なら魔法の鍵まで待ってお金をケチるのもいい。
【ライデイン】を覚えて雑魚戦が楽になる頃にこれを入手、剣スキルを上げつつハイブーメランと併用という展開となる。
意外なことに錬金には何ら関わりがなく、これを作るレシピもなければ、これを使ったレシピもない。
よって不要になり次第売却してしまってかまわない。
ちなみに剣カテゴリーの武器は同一デザインの使いまわしがやたら多いが、これは従来のオリジナルデザインを踏襲しており、焦げ茶革の鞘も含めて他に流用した武器もない一品物であるなど、地味なところで優遇されている。
DQ9
攻撃力45。
【はじゃのつるぎ】よりも攻撃力が上になった。
シリーズで初めて店頭に並ばなくなり、練金釜による製造でしか入手できなくなった。
【てつのつるぎ】、【てっこうせき】、【ようがんのカケラ】各1個を合わせて完成する。
ドロップするモンスターもおらず、今作ではスルーされてしまうことも多いかも知れない。
すれ違い通信をしまくれば、【天使の泉】から素材が得られる可能性があるので、最速で【ベクセリア】到達直後に作れるようになる。
泉から得られなくても【アユルダーマ島】到達後に素材を揃えられるようになる。
これとてっこうせき×2+ 【ヘパイトスのひだね】×1の練金で攻撃力62の【たまはがねのつるぎ】になる。
たまはがねへの素材もアユルダーマまでにそろうので、作るならそのまま上を目指してみよう。ただし、たまはがねのレシピは【グビアナ地下水道】にあるので、早めに欲しければ自力で作らねばならない。
DQ10オフライン
主人公(【戦士】、【バトルマスター】、【魔法戦士】、【遊び人】)、【ヒューザ】が装備可能な片手剣。
- | +1 | +2 | +3 | |
攻撃力 | 33 | 37 | 41 | 46 |
みりょく | 5 | 6 | 8 | 9 |
【キーエンブレム】を4個入手したあと、【小国】にて2200Gで売られるようになる。
【ふしぎな鍛冶】で作成可能。レシピは【はがねの武器図鑑】に記載。
必要な素材は、【ぎんのこうせき】x4、【どうのこうせき】x3、【青い宝石】x1。
アズラン外伝クエスト【ヴァルハラの戦士たち】で、このアイテムの納入が要求される。
DQ10オンライン
レベル28より装備可能。基本攻撃力は33。
詳しくはこちらを参照。
DQ11
【主人公(DQ11)】・【カミュ】・【シルビア】・【グレイグ】が装備可能。
うち直しに必要な宝珠は7つ。
- | +1 | +2 | +3 | |
攻撃力 | 35 | 37 | 40 | 43 |
【ソルティアナ海岸】、【ユグノア地方】、【デルカコスタ地方】の各【キャンプ】と、【ソルティコの町】、【グロッタの町】の【武器屋】にて2000Gで売っている。
【ふしぎな鍛冶】でも作成可能。レシピ【鋼鉄武装目録】に記載。
必要な素材は【ぎんのこうせき】x2+【てっこうせき】x1+【ブルーアイ】x1。
レシピは分かりやすいところに置いてあり、そのうえレシピ入手時点までで順当にアイテムを拾っていればブルーアイは2つ手に入っているため、店売り品を買う必要は皆無。
【ぎんのレイピア】があるうちはそれほど優先して作る必要もないが、片手剣メインにしている場合は作っておいて損はない。
ただし、【さんぞくのサーベル】を+3まで鍛えたり、ソルティコのカジノで【プラチナソード】を入手していた場合は、出番は無いだろう。
ちなみにこの武器が必要になるクエストが存在するので1つは持っておこう。
【デルカダール王】も愛用しており、魔王軍によるユグノア襲撃の際にはこの剣をもって果敢に応戦したが、彼に取り憑いた【魔王ウルノーガ】によって主人公の父【アーウィン】の暗殺に使用されてしまった。
DQ11S
追加シナリオ【カミュと不思議な相棒】の中で拾える武器の1つとして登場する。
トルネコ2
DQ4でトルネコが装備できなかった影響か、トルネコ1では登場しなかったが、今回はちゃんと装備できる武器として登場。
表記は鋼鉄の剣。【Vジャンプブックス】によると読み方は何故か「こうてつのけん」。対になる【鋼鉄の盾】と登場時期は同じである。
初登場は中盤の【火吹き山】。攻撃力は9と高く、序盤で拾えると嬉しい武器の一つ。鉄の斧よりも強い。
しかし火吹き山では【はぐれメタルの剣】も出るため、そちらを先に拾うとほぼ用無しになるかわいそうな武器。
それでも攻撃力は十分なので、【せいぎのそろばん】までのつなぎとして使っていける。
そこそこの攻撃力と、知名度の高さゆえか、【風来のシレン】シリーズの「カタナ」的ポジションともいえる。
DQ3でカンダタがロトの剣と偽って鋼鉄の剣を売っていたからなのか、【ロトの剣】と形状が似ており、攻撃時の音も同じ。
戦士の技はせいぜい【トンネル】か【かなしばり】くらいしか役に立つ技がセットできない。
あえて技をセットせず、通常攻撃用武器として使っていくといいだろう。
正義のそろばんを拾ったら、【ひかりのはどう】発動用の剣として使ってもいい。
トルネコ3
【海竜の灯台】や【グレートバレイナ城下町】にて1800Gで購入できる。
攻撃力は10で、印数は3。
エンディング前に入手できる武器の中では比較的攻撃力が高く、入手が楽である。
基本能力では【シャドーブレイク】に劣るが、あちらは20000Gもする上にまったく役に立たない能力付き。
後々他の武器に合成することを考えると、余計な能力が無く安いこちらを鍛えるのもいいだろう。
少年ヤンガス
攻撃力6 印数3 1800G
武器屋で売っていて修正値上限は+30と高め。
持ち帰った武器を合成することによって倉庫を圧迫せずに手軽に修正値を貯めておくのに使える。
バトルロード2
第一章に登場する戦士専用の武器。
上昇ステータスは、ちから+46 みのまもり+10。
使える技は「気合斬り」と「れっぱ斬り」。
前者は空高く飛び上がり、敵1体に剣を振り下ろす。後者は空中で剣を振り衝撃波を起こして敵全員を攻撃する。
これといった特徴は無いが、属性を考えずに攻撃できるため、初心者にとって扱いやすい剣である。
スラもり2
主人公がスライムで剣を装備できないので、資材の一種として扱われる。
錬金で【鉄くず】×2と【鉄の矢】×1を合わせて作るか、倒した敵が落とすかで入手可能。
特に【空中要塞デスモージャ】にいるさまようよろいは、必ずはがねのつるぎを落とすので狙い目。
(さまようよろいは前作スラもり1でも倒されると剣を落とすが、そちらは鉄も鋼も玉鋼もなく、ただ『剣』と呼ばれていた)
【勇車バトル】で砲弾に使った時の攻撃力は28。
フィールドで普通に落ちているような素材よりもひとまわり攻撃力が高い中ランク程度の武器と言える。
ここから錬金で【きせきのつるぎ】→【バスタードソード】→【メタルキングの剣】とランクアップしていける。
さらに、町の図書館にコイツを20本欲しがっているスライム「サイバーグ」がいる。
渡すとお礼に特バルカンだまの錬金レシピをくれるので、少々骨は折れるが、頑張って集めまくろう。
スラもり3
どう見ても前作と同じものだが、名前が「はがねのけん」になった。
同じ扱いを受けたものに【ふぶきのつるぎ】がある。
効果は前作と全く同じだが、【フナデルのやしき】のさまようよろいの?袋で早期に入手することができる。
その場合、時期的に必殺級の攻撃力を持ち、ちょっとしたバランスブレイカーと化す。
【スーラシアこうざん】や【トンガリこふん】付近の列車から入手することが出来るが、その頃には攻撃力28では物足りないだろう。
スーラシア到達後、交易でこれを1個と【きのや】2個でしゅりけん、これを3個といやしチューリップ2個できせきのつるぎと交換できる。
また、船のマストをレベル4にする際、1300Gに加えてこれを4個と【ミサイル1】が2個必要。
ヒーローズ1
【アクト】専用装備で、攻撃力+34。
野営キャンプの頃から販売されており、価格は2000G。
初期装備より攻撃力が2倍になる為、【ギガンテス】戦までには買っておきたいところ。
【スライムソード】を持っている場合はそちらを【メーア】に渡してアクトははがねのつるぎを装備すると若干戦力が上がる。
ヒーローズ2
【ラゼル】、【テレシア】の職業が【戦士】もしくは【バトルマスター】の場合と【テリー】が装備可能。
今作では以前より価格が1800Gとやや安くなっており、さらに攻撃力が1ポイント上がって35となっている。
ビルダーズ1
1章と終章で作成可能な剣。攻撃力35。
【はがねインゴット】1個で作れる。必要な作業台は【神鉄炉と金床】。
鉄製の武器をさらに上回る攻撃力で、作れるようになった頃には間違いなく主力武器になれる。
はがねインゴット1個だけでお手軽に作れる点も魅力的。
1章では【ウォーハンマー】と並ぶ最強武器候補。
終章でも【ラダトームの魔城】攻略~【三賢者】救出に至るまで、【おうじゃのけん】作成まで長らく世話になる。
ビルダーズ2
レベル21になるとひらめく武器で、順当に進めていれば【ムーンブルク島】で最初に作成可能になる武器。攻撃力は64。
必要な作業台は金床だけになり、【はがねのインゴット】3個で作ることができる。
ムーンブルク島でひらめく武器では最も作りやすい武器でまずはこの武器への持ち替えを目指すことになる。【てつのつるぎ】の素材である【鉄のインゴット】ははがねのインゴットの素材でもある。素材の節約のためにも兵士達にはてつのつるぎを飛ばしてこっちを配るようにしたい。素材の無限化が完了しているなら人数分両方作っても問題ない。
レベル26になると上位の【ほのおのつるぎ】をひらめくが、そちらは量産するには素材の【ばくだん石】が厄介。【キースドラゴン】を倒してひらめく【ガイアのつるぎ】はムーンブルク島では手に入りにくい【金のインゴット】を使うのでムーンブルク島の時点では兵士用の武器としては現役でいられるだろう。
またほのおのつるぎや【いなずまのけん】、【ひかりのつるぎ】と言った魔法の剣のベースとしても使われているようで、それを作成する際にも素材として必要になる。
トレジャーズ
【お宝】の一つとして登場。
お宝No. | 141 |
レアリティ | トレジャー |
カテゴリー | ヒストリー |
コレクション | 武器 |
標準価格 | 300,000G |
星ドラ
☆3装備で登場。
こうげき力 20・最大強化で 40
メインスキル【やいばくだき】
ウォーク
星3武器。
かえん斬りを習得。
ライバルズ
戦士専用のベーシックカード
2/2/2
至って平凡な武器。
初期の頃は使われていたが、レックスを始めとする攻撃をトリガーにするカードが増えてから、軽い武器は攻撃力よりも耐久力が重視されることが多くなり、兵士長の剣や【さんぞくのサーベル】等の丈夫な武器に居場所を取られていった。
タクト
Bランク武器として登場。
基本値 : HP+27・こうげき力+8
特殊効果はなし。
錬金候補 : 息ばつぐん+2%・メラ属性物理威力+2%・ギラ属性息威力+2%・HP+23・こうげき力+5・すばやさ+6 他
ドラけし!
☆2・黄属性で登場。最大レベルは40。
MAXステータス HP 130・こうげき力 155
スキルは【かえんぎり】
チャンピオンズ
星3武器。
超はやぶさ斬り(必殺技)、かえん斬り、やいばのぼうぎょ、さみだれ斬りを習得。
ダイの大冒険
ダイでは「つるぎ」ではなく「けん」と読む。
物語前半にダイがロモス王から貰った一本がベンガーナ訪問まで、新たに購入した二本目がバラン戦の第1Rまでと、更新を挟みつつ長きに渡って活用された。
激戦を潜り抜けてきた一本目は【フレイザード】戦後の頃には刃こぼれが目立っており、寿命だと話していた。
そして武具を買いに行った先の【ベンガーナ】で【ヒドラ】と戦った際、その頑丈な顔面に叩き付けたところで砕けている。
新たにベンガーナで購入した二本目はバランのギガデインを防ぐ避雷針代わりに手放したが、戦闘後に回収したのか【ポップ】が記憶を失ったダイに渡している。
後に記憶を取り戻したダイは【竜闘気】を実戦で扱えるようになり、並みの剣ではその力に耐えられないため、鋼鉄の剣の出番はここまで。しばらくは新たな剣探しのクエストが繰り広げられることになり、メイン武器の座を最強の剣に譲ることになった。
二本目はクロスブレイドで【ベンガーナの剣】として登場している。
アベル伝説
失われた都【モーラ】で女王から聖なる水とともに授かる。
以後【ふぶきのつるぎ】を手に入れるまでの【アベル】の愛剣となり、入手後は【デイジィ】の剣になる。
しかし、亡霊の島で【ジキド】にへし折られてしまった。
ロトの紋章
読み切りの過去編で【フルカス】が使用。
フルカスに化けていた【デスストーカー】が【フォン】にボコボコにされ、這う這うの体で逃げようとするところを、本物のフルカスが居合抜きからので一閃ではがねのつるぎを振るい、幹竹割りに斬って捨てた。
この時点では【けいこぎ】しか着てなかったフォンや、初期装備の【カダル】に比べ、フルカスはこの剣に【てつのよろい】と、旅立ち時を考えれば破格の装備を纏っている。さすが王宮勤め。
また、アリアハンにて【アルス】が【ジャガン】に敗れ、それまでの装備が破損してしまった際、修業中に間に合わせで使っていた剣が鋼鉄の剣にも見えるが、柄や鍔などの細部が違うため断定はできない。
天空物語
テンの2番目の武器として登場。これ以降テンは真剣を使う場面が増えていく。
実際に使っている場面があるのは、第2巻のチゾット山道内部のみというごく僅か。
見た目では公式デザインのものと全く同一だが、第3巻でテンがある人の剣を持った時に、「重い。大人用の剣だ」と言っていることから、テンが使っているものは恐らく子供用に軽量化されたカスタマイズ品だと思われる。
蒼天のソウラ
10巻のスライムドーン!!コラボ漫画で登場。【ゼニまる】の装備であったがいい所なくあしらわれ、【アスケシュ】から青の聖石を譲り受けた代金としてソウラに手渡される。
スライムドーン!!
2巻の蒼天のソウラコラボ漫画で登場。前述の通りである。
ドラゴンクエスト4コママンガ劇場
【柴田亜美】のネタ「はがねの剣100万本」(5巻P122)が有名。ニセ勇者はボケたつもりだったが、店主に「うーら!うら!!うら!!」の掛け声とともに大量のはがねのつるぎを浴びせかけられることとなる。