概要
扉を開けることができる使い捨ての鍵。
ドラクエでは様々な名前の鍵が存在するが、単に「かぎ」の名称だけで登場している作品もある。本頁では「かぎ」の固有名詞で登場する物のみを取り扱う。
他の鍵については、【扉】などを参照。また、1990年頃に販売されていたグッズについては、【鍵シリーズ】を参照。
DQ1
【やくそう】と同じく、他のアイテム欄とは別のかぎ専用の枠が設けられており、最大6個まで所持することができる。
まず最初はゲームスタート直後に宝箱から手に入る。DQ史上、【たいまつ】と並んでプレイヤーが最初に手にしたアイテムの一つである。
【ラダトーム】王の【ラルス16世】はこの鍵を渡しておきながら、玉座の間の出口に扉を設置するというふざけた真似をしてくれる。しかし、この仕様によりRPGを全くプレイしたことが無いプレイヤーも、「ウィンドウを開き、【とる】コマンドで宝箱からカギを入手し、【とびら】コマンドで(あるいは【どうぐ】コマンドから「かぎ」を選択して)扉を開ける」という最低限の動作を覚えることができる。
これはFC版発売当時革新的だった「TVゲームにおけるRPG」をどう理解させるか考えた結果のデザインである。その意味でラルス16世に悪気は無いので許してやってもらいたい。
さらに言えば、これは同時に別のことも教えている。かぎの入った宝箱は玉座の裏側にあって、王様の言う「そなたのよこにある たからのはこ」とは言いがたい。これは明らかに狙った配置だろう。つまり「言われたこと」だけではなく「できることは何でもやってみる」というゲームのセオリーを学ぶわけである。
ある意味「勇者行為」について王様からお墨付きをもらっているようなものであり、世界を救うためには綺麗事だけでは済まないという意味では、後の【ろうやのカギ】や【とうぞくのかぎ】にも通じるものがある。
なおこの扉のみ一度開けたら開きっぱなしになるので、王に再会する度に鍵を用意する必要はない(内部処理上は、扉と宝箱のある玉座の間と、扉と宝箱のない玉座の間の2種類のフロアのデータが別々に存在し、前者から1階へは一方通行のため、一度1階に降りると二度と前者の玉座の間には入れなくなっている)。
その後、城の1階に降りるとさっそく扉が見つかり、ラダトームの町や【ガライの町】でも目にすることになるが、次の鍵は【リムルダール】の【鍵屋】までお預け。それまでは指をくわえて待つことになる。
鍵屋はリムルダール以外にラダトーム城と【メルキド】にもあるが、リムルダール以外では全て扉の内部にある。宝箱から入手できる鍵は【竜王の城】にもあるが、これも鍵を消費しないと入れない場所にあるので意味が無い。
従って、鍵を切らした場合は再度リムルダールまで行く羽目になるので(【ルーラ】でラダトーム以外に飛べないDQ1ではかなり面倒)、多くて困ることは無く、店を見つけたら持てるだけ買っておくのが良い。
1つでも鍵が残っていれば最悪ラダトームでも補充できるが、ここで買うのはやや値が張るという問題もある。
店ごとに値段がバラバラなので、詳しくは上記の鍵屋を参照。
なお、重要アイテムの入手には鍵が必要なので、リムルダールに行くのは必須である。
【たいようのいし】を取るのに1つ、【ぎんのたてごと】を取るのに2つ必要なので、ゲームクリアのために最低限買う必要のあるかぎは合計3つとなる。
さらに【ローラ姫】を助ける場合はもう1つ、【みかがみのたて】を買うのにも1つ必要となる。
リメイク版
FC版等と若干アイテムの扱いが変わり、6個までまとめ持ちできる点は変わらないものの、専用枠ではなく通常のアイテム枠(10枠)の中で扱われるようになった。したがって鍵を手に入れようとした時に既に道具欄を10枠全て埋めていると持てない。
【ガライの墓】の宝箱からも入手可能になったが、これも鍵が必要な場所の中にあるため、やはり鍵が無い場合はリムルダールへ行かなくてはならない。
なお、上記の理由から、銀の竪琴の入手時に用意する必要のある鍵は1つのみとなった。しかし竜王の城の正規ルート上にも扉が1カ所設けられたため、最低限買う必要のある鍵の個数は3個で変わらない。
ちなみに【岩山の洞窟】にも扉が1カ所設けられたが、迂回すればいいだけなので無駄遣いしないように。
リメイクにあたり、鍵屋における買値が下がっており、特にリムルダールでは16Gで買える。
それは良いのだが、SFC版からスマホ版まで、売値がFC版の26Gから変わっていないおかげで【錬金術】が可能になってしまった。
しかもリムルダールの鍵屋にあるツボを調べると鍵代を手に入れることもできる。
6個までしか持てず、しかも利益が1個に付き10Gなので効率は悪いが、モンスターと戦わず資金稼ぎができるため、低レベルで進める場合は逃げまくってリムルダールまで行き、そこで【はがねのつるぎ】等の強力な武器防具を購入するのがセオリーとなっている。
PS4・3DS版以降では売値が16Gに修正され、この錬金術は出来なくなっている。
ゲームブック(双葉社)
原作ゲーム同様、使い捨て。
ただし同時にいくつでも持てる。
ゲームブック(エニックス)
使い捨ての鍵は登場せず、その代わりにフィールド宝箱を開ける「銅の鍵」と、沼地の洞窟の扉を開ける「鋼鉄の鍵」が登場する。
まほうのかぎとの関連
このかぎのアイテム名は単に「かぎ」だが、鍵屋が「どんなとびらでも あけてしまう まほうの かぎ」と称して売っており、「魔法の鍵」名義で現実に商品化もされている。
DQ3ではリムルダールの、後に鍵屋となる家に住んでいる老人がまほうのカギを探しており、実際に【まほうのかぎ】を持っていくと「これと同じものを作って売ろうと思っている」と言われる。
そしてエンディングでは模倣に成功したものの完璧ではないらしく、一度使うと壊れてしまうと嘆く。
本編には全く関係しないが、さりげなくDQ1と繋がっていることがわかるイベントである。
リメイク版DQ1では取得時のメッセージにも「まほうのカギ」と表記されるほか、鍵屋にはDQ3での設定が逆輸入されており、エンディングで訪れると「壊れない鍵の研究をさらに続けていく」旨が聞ける。
トルネコ2、トルネコ3
「カギ」の名前で登場。
カギ自体はダンジョン内でランダムで拾えるが、使い捨てなのはDQ1と同じ。
特定のダンジョンの特別な階に登場する【宝物部屋】の扉を開けるのに使う。
宝物部屋の中にはレアアイテムがあるのだが、中にはもう一つ扉があったり、開けなくてもいい扉もあったりする。
扉のないところでカギを使うと何も起こらず消えてしまう。【催眠攻撃】で使わされないように注意しよう。
傾向として、持ち込み可のダンジョンではカギの入手確率が低めなので、事前に用意する必要がある。
持ち込み不可のダンジョンでは割と拾えるので、カギが無くて悔しい思いをすることはあまり無い。
また、トルネコ2では【井戸のダンジョン】、トルネコ3では【いけにえのほら穴】でカギが必ず拾える。
トルネコ2の場合、魔法使いの【アバカム】でも代用可能。
ヒーローズ2
片仮名表記の「カギ」。鍵を開けるイベントアイテム。
【クレティア】の地下牢の出口を開ける鍵は巡回している看守の【キラーマシン】が持っており、クレティア城の庭園への扉の鍵は宝箱に入っている。
ビルダーズ1
ひらがな表記で「かぎ」。錠のかかった扉の前で使うと鍵を開けることができる使い捨てアイテム。DQ1に準じたと言うべきか。
今作では扉自体を壊してアイテム化することができるが、錠のかかった扉は壊すことができず、かぎを使うことでのみ通れるようになる。
開錠した後は普通の扉と同じ扱いになるので壊すことが可能になる。
このため大量生産する必要はない。
必要な材料は【液体銀】1、【さびた金属】1。
【2章 リムルダール編】と【フリービルドモード】で作れるようになるが、材料の液体銀を用意できるのもその二つのみなので、それ以外の章でかぎが必要な場合、別の手段で完成品を手に入れる必要がある。
ビルダーズ2
前作と異なり、カタカナ表記で「カギ」。上位アイテムとして【金のカギ】がある。
錠前ひとつを開く使い捨てなのは変わらないが、入手は現物を宝箱等から得るだけで自作はできない。純粋に「鍵を手に入れて扉を開け、先へ進む」というフラグ管理要素になっている。
……のだが、仕様の隙が多く、実は金のカギも含めたいずれのカギも使用せずにゲームをクリアすることができたりする。
バトルスキャナー
鍵がかかったクエストを解放するために必要。
チケット入手時にランダムで付加される。