概要
DQ1とDQ3に登場する町。
【アレフガルド】南西の砂漠地帯に位置する。
この砂漠地帯の名称は、FC版DQ1の【取扱説明書】では「ドムドラ砂漠」と表記されているが、それ以外の資料・書籍では「ドムドーラ砂漠」となっている。
世界設定が変更されたのか、単なる誤植なのかは定かではない。
SFC版『DQ1・2』の【公式ガイドブック】での英語表記はDomdora。英語版での地名はNES版ではHauksness、GB/GBC版ではDomdora、スマホ版ではDamdara。
DQ1
【ガライの町】から南方に【橋】を2度渡って到達する場所になるが、この周辺になると敵の強さが一気に跳ね上がるため、うっかり低レベルで来ると敢えなくラダトーム送りにされる。【岩山の洞窟】周辺と違って、ここは序盤に来る場所ではないのだ。
初プレイ時にうっかりこの地域に足を踏み入れ、実際にラダトームに強制送還されて、「ここはまだ来るべき場所ではない」と悟ったプレイヤーも多いだろう。
順当に進めた場合でも、このあたりの地域が大きな壁になる。
【ガライの墓】をクリアして【まほうのよろい】を買った後は、この先へ進むしか目的が無くなってしまう。
ドムドーラのシンボルを含む北東側のエリアは【聖なるほこら】周辺の敵しか出ないので、それだけのレベルと装備があれば、とりあえずドムドーラまでは行けるだろう。
しかしちょっとでも西側や南側のエリアに足を踏み入れようものなら更に強力な難敵がひしめき、長期間の探索となるとまだ厳しい。
この先の目的地となると、はるか彼方の【メルキド】、しかもシリーズ初の【ボス級モンスター】である【ゴーレム】が立ちふさがる。
周辺地域で初登場する【よろいのきし】に薬草なしで楽に勝てないようなレベルでは、メルキドまで辿り着くのは難しいだろう。
しかもだんだんレベルアップの間隔が開いていき、しばらくは戦闘に有用な呪文も覚えない。
かといってより強い装備を求めようにも、これ以降はより強い中ボスを倒した後でしか手に入らないので、逃げまくって進んでも返り討ちに遭っては意味が無い。
つまり、多くのプレイヤーはこのあたりで足止めを喰らって、地道に経験値を積むしかやることが無くなるのだ。
シリーズでも屈指の中だるみポイントであり、RPGに慣れない初心者はこのあたりで投げ出すことも多かったのではなかろうか。
レベルが上がってから来た際も急に敵が強くなるため、そろそろこの辺りで休憩しようと思いたくなるところ。
そこで【町】のシンボルに誘われて試しに入ってみると、BGMが違う上に、施設が何も営業していないどころか人っ子一人いない。
魔物によって滅ぼされ、【廃墟】と化しているのだ。この時の絶望感はトラウマモノで、シリーズ伝統の「既に廃墟になった場所」の最初の例である。
【取扱説明書】に「いくつもの町や村が、魔物たちにより、あとかたもなく滅ぼされたそうです。」と書かれており、設定上はドムドーラ以外にもあるということだが、ドムドーラ以外は文字通り跡形もなくなったようだ。
しかも未だに魔物が居座っており、【キラーリカント】【スターキメラ】【ドラゴン】【だいまどう】と、周辺よりもかなり強い魔物(【メルキド】周辺及び、ラスダンの【竜王の城】レベル)が出現するので、何かあるのではと気になるのは分かるがレベルが十分に上がるまでは決して足を踏み入れないこと。
ここで流れるBGMは【洞窟】の中階層のバージョン。
かつて【ゆきのふ】の経営していた武器屋の跡地の裏には【ロトのよろい】が埋まっており、この情報は【メルキド】の町で聞くことができる。
しかし、その手前では強敵【あくまのきし】との強制エンカウントが発生するため、こいつを倒さなければ手に入れることはできない。
ロトの鎧を手に入れられるほどの実力があれば、同じモンスターの出るメルキド周辺と比べてここはラダトームから近く、またダンジョンと違って【ルーラ】一発で帰還できるため、竜王の城に挑む前の【レベル上げ】の場所としても利用できる。
ただし悪魔の騎士にはマホトーンが確実に効くわけではないので、事故死のリスクが完全には排除できないことに注意する必要がある。
効率よく狩るにはある程度の強さも必要であるため、必要な買い物が済んでいないような早い時期に狩りまくるのはあまり推奨できない。
【ベホイミ】習得前のレベルであればロトの鎧の取得後に周辺フィールドの雑魚を狩りまくったほうが安全で、コストに対する報酬の効率も良い。
より強い敵と戦いたい場合であっても、メルキド付近でドラゴンでも狩っていたほうが無難だろう。
宿屋を利用すれば城からの遠さもさほど問題にならず、FC版の場合は【みかがみのたて】取得後に【トヘロス】で【だいまどう】以下の厄介な敵を回避できる利点もある。
リメイク版
フィールド上のシンボルが通常の町と異なるものになり、廃墟であることがより分かりやすくなった。
BGMにDQ2と共用の【レクイエム】が使われるようになった。
またエンディングで訪れると【ガライ】の幽霊がおり、話しかけるとBGMが通常の町のBGM【街の人々】に変化するという感動的な演出となった。
この周辺は北側に【ゴールドマン】、南側に【メタルスライム】と経験値、G両面で稼ぎ場として利用できる。
スマホ版ではロトの鎧がある場所がキラキラと光っているが、砂漠地帯にあり色的に見づらい上にマップの端の方にあるため、何も知らないと見落とす可能性が高いので注意しよう。
オリジナル版と比較しても地形の縮尺に変化がほぼない、めずらしいマップになっている。
小説版
元々は草原の町だったが、200年前の【りゅうおう】出現の際の天変地異がもとで砂漠に変わったという設定になっている。
更に15年前、主人公アレフが誕生した町でもあったのだが、その命を狙って現れた悪魔の騎士率いるドラゴン部隊によって滅ぼされた。
竜王の打倒後、アレフはこの町を復興させた上でアレフガルドから去っているが、小説DQ2ではその後の町の顛末についての言及はされていない。
同じ作者による小説版DQ3には、アレフガルドの町で唯一名前すら登場しなかった。
ゲームブック(双葉社)
入口で【キラーリカント】を倒さないと入れない。
【スライム】からドラゴンまで、様々なモンスターが潜んでいる。
DQ3
アレフガルドの地形がDQ1と異なっており、ガライヤ半島を経由することなくラダトームから直行できる。
この時代ではまだ滅ぼされておらず、それなりに活気溢れる町であり、店などもちゃんと機能している。
DQ1では店の建物しかない町だったが、本作では町の外壁の外までエリアが広がっており、そこに民家や牧場などが存在する。
その牧場には、【おうじゃのけん】の作成に必要な重要アイテムである【オリハルコン】が落ちている。
このほかに【マイラ】に【ようせいのふえ】があるという情報も手に入る。
ラダトームから最寄りの町であることもあり、真っ先に直行してオリハルコンを回収し、次にマイラへ向かえば手早く王者の剣の購入を目指せる。
【武器と防具の店】は2軒あり、【戦士】最高の盾となる【ちからのたて】を購入出来る。
しかし片方は生まれたばかりの息子の事で頭がいっぱいらしく利用できない。
エンディングになるとその息子の名前が「ゆきのふ」と決まったことが判明する。
リメイク版
FC版ではドロップ限定品だった【ふぶきのつるぎ】がここの店頭に普通に並ぶようになった。
また、【あぶないみずぎ】が【アッサラーム】で販売されなくなったので結果この町の専売商品と化した。
…しかし、力の盾が新装備の数々に追いやられ存在意義を怪しくされてしまった事もあり、数々の専売品がありながら残念ながら実用面ではこの町で買い物をする価値は暴落している。
【井戸】を調べると水が枯れてしまっており、近いうちに人が住めなくなるのは時間の問題。
また、魔物によって滅ぼされることを予言している【あらくれ】がいるあたり、皮肉としか言いようがない。
その井戸の水たまりの傍と、牧場の厩の中で【ちいさなメダル】が拾える。
前述の妖精の笛の情報をくれる人物は、FC版では普通の女性だが、リメイク版だとなぜか【エルフ】に差し替わっている(セリフは同一)。
また【アッサラーム】出身の踊り子【レナ】がこの町におり、彼女と会った後アッサラームの座長に会うと【まほうのビキニ】がもらえる。
HD-2D版
町のイメージが変わって、舗装された道がなくなり、町の隅の方の建物が砂に埋もれているという描写が加わった。
元々教会の無い町であったが、その役を担う【神父】が道具屋の近くに立っている。
子供の名前を考えている武器と防具の店の主人の妻からは、【オルテガ】がこの町にもやってきたという話が聞ける。
町の南西では、女性に化けた【はぐれモンスター】のアークマージを保護できる。
ちいさなメダルは厩で拾える1枚のみとなり、井戸のアイテムは【ラックのたね】に差し替わっている。
本リメイクにおいて追加された【バンデッドメイル】はここで購入するしか入手手段の無い正真正銘の特産品。
周辺には【ひみつの場所】が多数ある。
町から北の入江(海上)ではマリンスライム、町から南西の砂漠ではキメラ(姿に反応するタイプ)を保護できる。
東の内海沿いのひみつの場所ではあぶないみずぎを拾うことができ、他に南東の湖に近い場所にもひみつの場所がある。
DQ11(3DS版)
始まりの祭壇から行ける【冒険の書の世界】のひとつとして登場。必要な【冒険の書の合言葉】は【時渡りの迷宮】第7階層の宝箱にある。
グラフィック・BGMはFC版DQ1を再現しており、曲は【洞窟(曲名)】。
あくまのきしによって死者が呼び戻されており、入口にいる男性から討伐クエスト【在りし日の幻影】を依頼される。
呼び戻された死者の中にはゆきのふらしき【老人】の姿も。
ロトのよろいのあった場所はすでに掘り返されており、DQ1から時間が経っていることが分かる。
クエストクリア後はリメイク版DQ1のエンディングと同じくBGMが【街の人々】に変わる。
DQ11S
冒険の書の合言葉は【天空の古戦場】地下8階で手に入る。ドムドーラは(DQ3のほうといえど)同じく【オリハルコン】が手に入る場所なので、その繋がりとして覚えると楽かもしれない。
グラフィックはリニューアルされているが、BGMは3DS版からそのまま。
DQM1
名前は出てこないものの、【バザーのとびら】のぬしである【あくまのきし】がいる場所はDQ1のドムドーラが再現されている。
クリア時に現れるわたぼうの説明によれば、ずっと昔に滅ぼされた町とのことである。なお、店のカウンターの跡地を調べると「いらっしゃい…」「また…きてくれよ…」と返ってくるホラーな演出がある。
剣神
本作ではストーリー中は登場しないが、復活の呪文を入力することで暗い街であくまのきしと戦うイベントが発生するため、そこで補完されていると思われる。
本作に鎧の概念はないため、代わりに勇者の呪文【ライデイン】が手に入る。
ビルダーズ1
【メルキド】編の【旅の扉】・赤の先の島がかつてドムドーラと呼ばれていた地方らしい。
ドムドーラにゆかりのあるあくまのきしや武器屋ゆきのふの子孫【ゆきのへ】がいることから、牢獄のある廃墟がドムドーラの町跡と思われる。
すでにドラクエ1の時代に滅びているためか、【ガライの町】や【ラダトーム】の町に比べ町を再建しようとするビルダーは少ない。
また、ゆきのへが捕らえられていたL字型の牢獄が破壊できないためドラクエ1、ドラクエ3どちらのドムドーラも再現ができない。
ちなみにこの辺りには竜王を崇める【ピラミッド】が建てられている。
【メルキド録】にはドムドーラにある【ピラミッド】に【火をふく石像】がある事が記述されている。
ドラけし!
DQ1イベント「悪の化身とロトの勇者」のステージ。
第一ステージはメルキドからドムドーラまでの道のり「ドムドーラへ」で、出現モンスターは【ドラキー】、キメラ、メイジキメラ、だいまどう、スライムベス、【ドラゴン】。そして1にいない【サボテンゴールド】。
第二ステージでいよいよドムドーラに到着。
出現モンスターは【だいまどう】、【キメラ】、【メイジキメラ】。そして場違いな【スライムベス】に1にいない【ブラウニー】と【マージマタンゴ】。
ボスは【あくまのきし】で、隠しステージにて獲得できる。
アベル伝説
22話で登場。
竜伝説にまつわるストークの神殿に入るのに必要な【かわきのつぼ】がこの町にあることを老婆の姿の【ミネア】から知った【アベル】たちが、彼女とともに訪れる。
町は【あくまのきし】が乾きの壷を用いて滅ぼし、流砂を抜けた先の空洞に埋まってしまっていた。神殿には手下の【よろいのきし】もいたが、倒すと神殿もそれに合わせるように崩れだす。
悪魔の騎士をアベルたちが倒すと乾きの壷が現れ、同時にミネアの老化の呪いも解け、囚われていた姉【マーニャ】も救出され、町は地上に姿を現し水と緑を取り戻す。
砂漠の中の町、悪魔の騎士がいる、と原作再現が多い。
ロトの紋章~紋章を継ぐ者達へ~
【リー(ロトの紋章)】がアレフガルドに着いて、向かおうとした。
エピローグでは復興しており、【ボルゴイ】、【ルナフレア】が移住。二人は鍛冶職人の男性と共に、武器屋を開く事が匂わされている。アルスから託されたロトの鎧を大事に保管している。