【よろいのきし】

Last-modified: 2020-11-01 (日) 19:21:36

概要

DQ1などに登場するモンスター。
赤いモヒカン付きの青い兜と青い鎧が特徴。上位種に【あくまのきし】【しにがみのきし】がおり、系統最下位種。また3DS版とDQ11の2Dモードでは、【デルカダール重装兵】のグラフィックがこのモンスターの色違いとなっている。
 
作品によって設定が異なり、DQ1の【公式ガイドブック】では「【りゅうおう】の呪いで動く甲冑」「意思を持つ鎧」といった記述も見られ、この時点では中の人がいない「動く鎧の魔物」という設定だった。
対して最近の作品では同じ鎧型モンスターたる【さまようよろい】系統と差別化するためか、あちらが一貫して「何らかの理由で意思を持つ空の鎧」という設定であるのに対して、こちらは「鎧を着た魔族の騎士で中の人が存在する」という設定になった。そのため【悪魔系】に分類される。
よろいのきしはさまようよろいに対し、「あんなカラッポなやつと一緒にするな」という意識を抱いている模様。
 
メジャーモンスターであるさまようよろいには登場頻度・知名度共に及ばなかったが、最近は行動パターンも異なる特色が出されており、さまようよろい系統とは明確に差別化が図られている。またそれに伴い出番や知名度も徐々にだが向上してきている。
さまようよろい系列との外見的差異として、一番わかりやすいのが前述した兜の頭頂部に立つモヒカンである。混同しがちな人はここに注目してみるといいだろう。
また、さまようよろい系と比べると肩当てや靴部分がかなり大きめに作られており、そのぶ厚そうな見た目からかなりの重装備であることが感覚的に伝わってくるデザインになっている。
実際の攻撃モーションも、剣術でスマートな動きを見せるさまようよろいに対し、こちらは盾を利用したタックルに代表されるような力強い動きが多い。
上記のデルカダール重装兵は【デルカダール兵】(2Dだとさまようよろいの色違い)と同時出現するため、ディティールを細かく見てみるのも面白い。
ちなみに同じアーマー系の中では、【デビルアーマー】系統も同じく中の人がいる模様。
 
上位種が斧や盾で武装しているのに対し、鎧の騎士は純粋に鎧をまとっただけの徒手空拳状態が特徴。
なお、【週刊少年ジャンプ】1986年11号でドラクエが初めて紹介された際には「デビルファイター」という名前で原画が掲載。ちゃんと斧と盾で武装していた。のちに原画は【ドラゴンクエスト モンスターズ】などに再録されている。
DQ1・2のモンスターはリメイク版や続編での再登場では同型のモンスターと同じ仕様(武器を装備する)になる場合が多いが、こいつはナンバリングでは一貫して斧も盾も持たない。ある意味特別扱いである。
特にDQ10とDQ11では3Dで動かす為、当然武器持ちの同型モンスターと違うモーションを用意しなければならないことを考えるとすごいこだわりようである。
ちなみに、後輩のさまようよろいと異なり原画イラストでは鎧の金属光沢がなく、ゲーム内でのデザインでも光沢が描かれていなかった。SFC版リメイク作以降は鎧にマット加工の金属のような鈍い光沢がある。
 
余談だが「騎士」という言葉は国語辞典的にいえば『馬に騎乗して戦う戦士』という意味だが、見ての通りこのモンスターは馬に乗っていないので厳密には意味が通らない。
代わりに前述の意味から派生した階級・身分(必ずしも騎乗戦士ではない)という意味もあるので、こちらなら騎馬していなくても一応は名前となりに矛盾はないことになる。
ファンタジー作品などでは「厚い装甲に身を包んだ戦士」→「重騎士」という解釈がなされることも多く、こいつはその走りの位置に属するのかも知れない。

DQ1

出現場所は【ドムドーラ】【メルキド】【竜王の城】の周辺。全身に鎧を纏っている割には得物を持たずステゴロという、漢らしいのかそうでないのかよく分からないスタイルをしている。せめて斧くらい持ってきても良かったのでは…?
鎧を纏っているだけあって守備力が78と高く、この地域では【しのさそり】に次ぐ。さらに【マホトーン】を使って呪文を封じようとしてくる。
ステータスは初めて出会った辺りではかなりの脅威。
【ラリホー】耐性が低めなので眠らせるか、いっそ攻撃に徹するかの二択で戦おう。
マホトーンをどれだけ回避できるかでこちらの被害が変わってくる。
 
それだけに【ロトのよろい】を手に入れて、ある程度強くなってから戦うと、経験値稼ぎで一番効率がいいモンスターとなるだろう。マホトーンが【無駄行動】になり、被害はだいぶ軽減されるので、かなり楽に狩ることができる。
経験値33は中途半端に思えるかもしれないが、【ラリホー】頻度が高い(一応マホトーンが必中ではあるが)【メイジキメラ】が34、攻撃の回避率がメチャメチャ高い【かげのきし】が37なのだから、厄介さもなくMPを使う必要もないのにこれらとほぼ同等の経験値が得られるので地味ながらおいしい相手。
 
なお、海外版Dragon Warriorでは、こいつの名称はただの「Knight(騎士)」であり、上位種のしにがみのきしの名称が「Armored Knight(鎧を着た騎士、よろいのきし)」となっている。

リメイク版

攻撃力と守備力が若干下がった事でわずかに弱体化している。
ただし、鈍重そうな見た目に反して素早さは45と同じ地域の敵の中では高く、意外と先手を取られやすい。
行動パターンが特徴的で、奇数ターンは通常攻撃、偶数ターンは通常攻撃かマホトーンの二択で攻めてくる。所謂「二段階ローテーション」。
ラリホーが更に通用しやすくなっているので、マホトーンを喰らう前に眠らせてしまおう。
獲得経験値は78、ゴールドは150にそれぞれ上昇している。
 
GB版のこの系統は色数の関係で鎧の陰影の付け方が全員微妙に異なっており、単に色を変えただけの色違いではなくなっている。

小説版

ドムドーラで主人公アレフを襲撃する。
竜王に操られている鎧の怪物であり、中身は空っぽである。

DQ10

ナンバリング作品としては第1作以来の登場。第1作に準じて素手。
同作より、中身があることが図鑑に明記され、行動に【タックル】が加わった。
アスフェルド学園にはNPCとしてヨロイ先生が登場している。
デスマスターの特技【死霊召喚】で呼び出して使役することもできる。
詳しくはこちらを参照。

DQ11

ユグノア地方に出現。
やっぱり素手であり、マホトーンやタックルを使ってくる。
モンスター図鑑の説明によると、さまようよろいと間違えられる事が多く、あんなカラッポなヤツと一緒にするなと思っているらしい。
ドロップアイテムは【ぎんのこうせき】【りせいのリング】 (レア)。
特に理性のリングは【アラクラトロ】【魔道士ウルノーガ】戦で役に立つので、ありがたく頂いておこう。
 
因みにしょうもないダジャレネタになるが、DQ11Sでは追加ストーリー【気高き戦姫マルティナ】にて「きっしっし」が口癖の個体が登場する。

邪ver

こっちもユグノア地方に登場。3DS版では【名もなき地】(地図の東端の島)にも出現する。
攻撃力は上がっているものの、行動パターン・ドロップアイテムは通常版と何も変わっていない。

剣神

斧と盾を持って17年ぶりに復活。
雑魚扱いではあるものの、盾でこちらの攻撃を常にガードしてくる強敵。
奴自身が攻撃に転ずる際の隙を突けば良い。
上位種も戦い方は同じだが、より攻撃時の隙が少なくなっている。

DQH2

斧と盾を持っているが、討伐報告などで見られるイラスト版では素手。
【ゴルダ砂漠】では旅の商人の【こきゃくリスト】を奪った個体が登場し、物は奪った時点で自分の物というジャイアニズムを発揮する。
手ごわいが、【ゴーレム】のコインで変身すれば有利に戦える。
その後は【ジャイワール】国境に野生で登場する。
盾を構えている間に一閃突き等の盾ガード無視攻撃を当てると防御が崩れ怯み状態にすることができる。これは上位種も同じなので覚えておこう。
モンスターコインはヘンシン。

DQSB

4章で登場。星2のノーマルチケットで、モンスターレベルは67。
赤ボタン技のみで、なぐりつける→ヘビータックル(20)の順で変化する。
戦士の職業アイコンを持っており、戦士と相性が良い。
今作ではステゴロ。
上位種たちは「デビルタックル」「しにがみタックル」という固有技持ちなので、
それにあわせたのか「ヘビータックル」という技を持っている。

DQB

一章と三章に登場。
一章では旅のとびら・赤の先の【ピラミッド】周辺、三章では旅のとびら・青の先の大陸に生息している。
剣神同様、斧と盾を持ち、斧による攻撃のほか、体当たりや盾による防御(攻撃を完全にガードする)を行う。
斧の攻撃は【おおきづち】と同等の破壊力があり、【土】ぐらいなら破壊してくる。
体当たり中、何かにぶつかるとしばらく動けなくなるので、その隙を攻撃しよう。
 
一章では【きずぐすり】か低確率で【鉄のインゴット】、三章では低確率で【よろいのかけら】を落とすことがある。

フリービルドモードでは住人としてやってくることも。
戦闘ではまあまあ強いがダメージが大きくないためあまり役には立たない。

DQB2

基本的には前作と同じ行動をとる。【ムーンブルク島】で登場するが、あくまのきしの登場回数が多くあまり目立たない。また、【ウゾーン】軍としても登場する。

アベル伝説

ドムドーラであくまのきしの手下として登場している。
上位種があくまのきしで下位種のコイツが手下、というのは正しい。

DQウォーク

メインストーリー4章2話~4章7話などに出現する。あまり見かけないモンスター。また、腕試しクエストの第3弾(推奨レベル基本職25)でも最終戦に登場している。いずれもマホトーンとタックルを使う。
こころの色は黄でコストは51。黄色にしてはちからもちゃんと伸びる他、体技ダメージアップやドラゴン系への特効、混乱と即死耐性も得られる。グレードSでマホトーンを覚える。

DQT

ストーリークエストでドロップするモンスター。悪魔系Cランク。
【つきとばし】【ローリングアタック】を覚える。強力なローリングアタックを覚えられるため低ランクのモンスターでは強い方。
バギとデインに強いためそれらが多用されるクエストでは前衛として起用しても良いかもしれない。
 
DQ1イベントでは、彼が主役のバトルロードが解放されていた。上司である【スターキメラ】【しにがみのきし】、部下の【スライム】達に板挟みにされている彼のストーリーは社会人のユーザーにはなかなか共感できるものがあったことだろう。
ストーリー中で、DQ1プレイ済みの人はよく知っている「一階の玉座の裏に隠し階段を作る」事を提案したことがスターキメラを通じて竜王に評価され、竜王からメルキド地方を与えられた。実際、彼はドムドーラ~メルキド地方を中心に出現するので、原作にも通ずるという点でもよくできたエピソードである。

モンスター物語

【モンスター物語】内の一節『呪いのブラックメイル』においては、大魔道カトゥサが作ったブラックメイルが元となっている。
このブラックメイルを捕えた人間に着せることで呪いが発動、色が青く変化して鎧の騎士になる。
当然中の人間は意思の無い操り人形になるという、魔族らしい非人道的なモンスターといえる。
また鎧の騎士になってしまった人間を救う手段は無く(少なくとも本編内では描かれない)、装着者が正気を取り戻すのは傷を負って中の人間が死亡する直前だけである。
 
ブラックメイルの作成手順としては、まずカトゥサが用意した漆黒の鎧に魔力と呪いを込めて、それを異世界から召喚した【フレイム】の炎で熱した後に【ブリザード】の冷気で固めることで定着させる、というもの。
しかしこの作成方法は、作業を行うフレイムとブリザードの安全性を全く考慮していない危険なもの(「熱して冷す」のを直接鎧に触れて、しかも直後に行わなければならないため、うっかり入れ換わりのタイミングをミスするとぶつかって対消滅。またブリザードにとっては超高温の鎧に触れなければならないという拷問)。
実際、召喚されたフレイム&ブリザードたちも命令を聞いて内心物凄く嫌がっていたが、召喚した主には逆らえないため死を覚悟して任務に臨むハメになった。
人間相手だけでなく作る側の魔物にとっても非人道的な代物であった。何とも傍迷惑な。
 
こうして作り上げたブラックメイルだが、何も裏事情を知らなければとても見事な造りの(=害の無さそうな)鎧にしか見えないため、カトゥサ自ら人間の武器商人に化けて【ドムドーラ】に売りに行くという大胆な方法で試作品のテストを行った。
【ルプガナ】出身の武器商人バーン」を名乗って露店を出し、見事町の富豪に売り付ける(その富豪の娘と結婚する青年戦士への祝いの品として)ことに成功。
ちょうどその時に魔物の軍勢が(恐らくカトゥサの指示により)ドムドーラへ押し寄せたため、青年戦士はブラックメイルを纏って出陣……しようとした瞬間に呪いが発動して鎧の騎士に変貌。
その青年の兄は必死に弟を説得するも届かず、やむなく弟を殺害する。
カトゥサはせっかくの鎧の騎士が倒されてしまったことに若干の落胆を滲ませつつも、「今後は捕虜となった人間は皆鎧の騎士となるだろう」という恐ろしい宣言を残して去っていった。
 
……のだが、実はカトゥサによる上記の無茶な命令のせいでフレイムとブリザードの集団のうち半数が命を落とした(割合については不明だが、上記の手順からするとブリザードの方がより危険であるので、恐らくブリザードの犠牲の方が多かったと思われる)上、彼等を召喚した魔法陣まで破壊してしまう失態を犯していたことが後に明らかとなる。
さらにこの魔法陣は、竜王がラダトーム攻略の為に用意したものであり、カトゥサはこれを竜王に無断で使用していたことまで発覚。
一応鎧の騎士が一定の戦果を挙げたこと、加えてカトゥサ自身のそれまでの功績を評価されてこの失態は竜王以外には秘匿されたようだが、それでも彼が竜王を激怒させたことは変わらず、挽回の為にカトゥサは【ゴーレム】を倒そうとするが…。
 
ちなみにカトゥサは鎧が一つ完成すればあとは苦労せずに量産できるはずと考えており(逆に言えば一つ完成させるだけで上記の甚大な犠牲を出したということである)、実際に『呪いのブラックメイル』の半年後を描いた『メルキドの守護神ゴーレム』ではゴーレムに対して三百の鎧の騎士が投入されている。
 
そちらの話では悪魔の騎士と死神の騎士が幹部として普通に会話しているので、実際には彼らの姿に似せた量産型という位置づけで、厳密には別種なのだろう。
ちなみに、挿絵で描かれているのはどう見ても斧を持ったさまようよろいであり、さらに別の挿絵ではテキストでは「強大な戦斧が握られ」とあるにも関わらず剣を持っており、完全にさまようよろいの姿である。頭部しか描かれていないが、ブラックメイルも黒いさまようよろいのそれである。
副題のページに描かれた挿絵はよろいのきしに準じているので、幹部である悪魔・死神の騎士と区別する為にさまようよろい似にしたのかもしれない。