【もし 他に行く当てがないんなら グロッタの南に 行ってくれないか?】

Last-modified: 2021-12-13 (月) 00:14:12

DQ11

【仲間会話】で聞ける【カミュ】の台詞。
全文は、

「なあ (主人公)。じつはな……
魔王を倒した後 ケトスに乗って
みんなを 故郷に送りとどけただろ。
 
……その時 グロッタの町の南で
何かが キラッと 光った気がしたんだ。
あの光は 普通じゃないように感じてな。
 
もし 他に行く当てがないんなら
グロッタの南に 行ってくれないか?
どうしても 気になってしかたないんだ。」

【魔王ウルノーガ】討伐後の【エンディング】内において、カミュはこの台詞の通り地上に光る何かを見つけており、彼に従って指定の場所に行くことでクリア後ルートのストーリーは進む。もし見逃していたらそのままゲームが終わるであろうとても大切な台詞と言える。
ただ問題は、クリア後ルートが始まってから件のグロッタ南に行くまで、カミュは世界中どこに行ってもほとんどこの台詞しか喋らなくなることである。
 
真面目な性格や、最初に仲間になる相棒というポジションもあってか、カミュはストーリー全体を通して、こうしたプレーヤーが目的を忘れないようにするためのナビゲーション的な台詞が他の仲間より多くあてがわれている傾向がある。
中でもこのシーンでは、大念願だった魔王ウルノーガの討伐直後、他の仲間たちが平和になった世界や【ベロニカ】を喪ったことに思い思いの感慨を漏らす中、カミュだけが空気を全く読まずメタメタな台詞を吐いて謎の光にご執心、というやたらシュールな状況のため非常に目立つ。
おかげで彼は「勇者のカーナビ」や「ナビュさん」といったろくでもない数々のあだ名と共に、カーナビキャラといういじりネタがすっかり定着する羽目になってしまった。
 
なお、カミュの故郷である【クレイモラン地方】に行ったときはさすがの彼もナビ業務をお休みし、きちんと【マヤ】との今後についての話題を語ってくれる。
この間は、グロッタ南に関するナビ台詞は【シルビア】が受け持っているが、エンディング中の映像では、この光を見つける前にシルビアを【ソルティコの町】に送っており、彼はこの光を見ていないはずなので、若干不自然な台詞に聞こえる。一応、クリア直後にラムダから出ようとしたときの強制会話ではカミュがパーティー全員の前でこの台詞と同趣旨のことを言うので(このときが初出)、その際の内容を言っているという扱いか。
 
また、【ユグノア地方】のフィールドではナビ台詞が

「(主人公) 空から見た 不思議な光は
グロッタの町の南で 光ったよな?
 
せっかく 近くまで 来たことだし
あの光の正体を 確かめてみねえか?
とんでもない お宝があるかもしれないぜ?」

というものに変わり、シルビアもナビ台詞を言うようになる(台詞はクレイモラン地方のものと同じだが、「もし 他に行く当てがないんだったら~」以降の台詞が省略されている)。
 
ちなみに、この時期の【冒険ガイド】では

仲間たちの話を聞きながら ルーラを使って 平和になった世界の様子を 見にいこう。

……ということで、仲間会話の使用をプレーヤーに促しているのがミソ。
もし冒険ガイドが「グロッタの南に行ってみよう」では露骨すぎるし、せっかくの世界巡りをすっ飛ばしていきなりグロッタ南が目的地扱いになってしまう。
そういう意味では、世界巡りをしながら仲間の誰かがさりげなく(むしろ露骨過ぎるのだが)ヒントを出してくれる程度がちょうど良いのかもしれない。
 
実際のところ、クリア後ルート開始直後から時を遡るまでは世界各地でこの間しか見ることのできないミニイベントが多く配置されている。
カミュの言うことに素直に従っているとそれらを見逃すことになりかねない(これらのイベントは見逃してしまうと【旅のおもいで】に登録されない)ので、カミュの言うことはとりあえず置いといて思う存分世界を巡ってから謎の光を目指した方が良い。
 
世界巡りの際に、このナビ台詞ではないカミュのコメント(およびクレイモラン地方でのシルビアのコメント)を読むには、グロッタ南の遺跡のイベントを視聴し、【神秘の歯車】を探そうという段階になってから時の番人に会うまでの間にフィールドや世界各地を回ると良い。今度は【セーニャ】のフィールドの仲間会話の内容が固定されてしまうが街中ではちゃんとコメントしてくれる。
 
エンディング中にキラキラを見つける、というところはDQ6のノーマルエンディングでの【テリー】を思わせる。こちらでもクリア後にテリーがキラキラを見つけた場所を実際に探索することで、裏ダンジョンへのキーアイテムが見つかる。