【マヤ】

Last-modified: 2024-03-10 (日) 05:04:44

概要

DQ11に登場する女のキャラクター。
英語版での名前はMia(NES版DW4の【モニカ】と同名)。
 
なお、英語版における "Maya" はDS版DQ4の【マーニャ】に使われている。

DQ11

【カミュ】の妹。
兄そっくりの水色髪のポニーテールやつり目、やんちゃな表情が特徴的な少女で、服装はホットパンツのヘソ出しルック。寒冷地の【クレイモラン地方】で生活しているのだが寒くないのだろうか。
格好自体は【ゲルダ】に似ているが、当人が子供っぽく胸も控え目なので色気よりも活発さが強調された印象である。
 
男だらけの環境で育ったからか、一人称は「おれ」、小柄でかわいらしい見た目に似合わず我儘でひねくれ者、粗野な性格というなかなか強烈なインパクトを持つ妹キャラ。笑い方は「いしし」。
兄のことを普段は「兄貴」と呼んでいるが、兄に聞こえない時や咄嗟の事態には「お兄ちゃん」と呼ぶこともある。
ぶっちゃけてしまえば、ややツン要素が強めのツンデレ。
 
そんなこいつの本質はDQ6の【ターニア】・DQ7の【リーサ】・リメイク版DQ5の女の子・DQ8の【ゼシカ】から続くお兄ちゃん大好きっ子。
後述の事情により、カミュがクレイモランを出奔して以降の5年間、体の成長自体が止まっていたため、精神年齢も12歳前後のままと思われるのでまだまだ幼いのだろう(おそらく不思議のダンジョン時代の【ヤンガス】と同じくらい)。実際に【セーニャ】は「カミュさまの幼い妹」と言っている。
 
もともとは孤児であり、兄と共にバイキングに拾われ下働きさせられていた。
食べるものにも事欠くその貧しい境遇から金品に対する執着は人一倍でバイキングの金品を盗んでは兄に迷惑をかけていた。
5年前、誕生日プレゼントとしてカミュから貰った首飾りを悪態をつきながらも、嬉しそうにいそいそと身に着けると……。
なんと、触れたものを黄金に変える能力を手に入れる。
彼女は大喜びで身の回りのものを次々と黄金へ変化させていくが、その行為は次第にエスカレートしてゆき、ついには生きた動物などをも黄金に変えてしまう。
命を省みない暴走行為を兄に叱責され、彼の説得により反省したマヤは首飾りを外そうとする。だが首飾りは呪われていて外すことが出来なくなっていたばかりか、彼女自身も首飾りの呪いで黄金の像に変わり果ててしまったのだ(この時カミュは黄金に変わることを恐れ、助けを求める妹に触れるのを躊躇したことを深く後悔していた)。
 
ちなみにギリシャ神話には元ネタらしきエピソードがある。「きんのすきなおうさま」というタイトルを聞くとピンと来る人もいるかもしれないが、内容は次の通り。

酒と豊穣の神ディオニューソスに願い 「触れたものを何でも黄金に変える能力」
を授かった 「ミダース」という王様がいた。 だが彼はこれを制御できずに
食事や自身の娘まで黄金に変えてしまい、自らの破滅を悟るのだった。

という話である(なお『王様の耳はロバの耳』の王様もこのミダース)。
 
【石化】と黄金化で性質は全く異なるが、相手を無機物に変えたり、首飾りの力が暴走した際に無数のヘビのような触手攻撃だったり、使用者が妹だったりなど、同じくギリシャ神話に出てくるゴルゴン三姉妹の「メデューサ」の特徴を連想させる要素もある。
 
なお、本編開始前にカミュが【レッドオーブ】を盗んだ理由は、預言者の言葉を信用したからではなく、彼女が欲しがっていたからである。

キャラクタープロフィール

職業元バイキングの手下
しゅっしん正確な生まれは不明。幼少期、クレイモラン地方のはずれで、バイキングに拾われた。
しんちょう145cmくらい
たいじゅう37Kgくらい
すきな食べ物カミュが作った肉と魚の煮込み料理
たいせつなアイテム毎日みがいているコイン
好みのタイプ「……はぁ? 恋愛? そんなの金にもならないしキョーミないっての!」
座右の銘金で買えないものもあるけど、たいていのものは金で買える!

DQ11開発・広報チーム監修のキャラクターブックより引用。
作中内での回想でもコインを磨いているが、この時には磨き布を左手に持っていたので兄貴同様に左利きの可能性が高い。

世界に異変が起きた後

多くの少女は、【メイデンドール】のようなモンスターになってしまった(もっとも、マヤはこのモンスターと全然似てない)が、黄金化していた彼女の場合それとは真逆である。
【魔王ウルノーガ】に負の感情に付け込まれ、【イエローオーブ】の力を与えられ、六軍王のひとり(紅一点)としてよみがえる。
欲の赴くままにかつて自分をこき使っていたバイキング達を【黄金兵】に変えて下僕とし、クレイモランに【黄金病】を流行らせるなどやりたい放題。
黄金化した住人を、自らの居城【黄金城】へと運び込ませていた。
自らを止めるために黄金城を訪れた兄に積年の怒りと恨みをぶつけ、首飾りの力を全開して【鉄鬼軍王キラゴルド】と化し、襲い掛かって来る。
女性モンスターにしては珍しく女性の面影が皆無である姿に変身する。
なおこの際実の兄に対して「ペットにして死にたくなるほど可愛がってやろうと思ったのに……」と問題発言をかましてくるが、既に同じようなことを【呪われしマルティナ】に言われているため、インパクトは薄い。
というよりマルティナの時は前後のやり取りからムフフ展開を思わせるユーモアのある内容だったが、こちらは兄妹の経緯からして復讐と憎悪の感情が込められた発言なのでシャレにならない。
まあバイキング達も魔物に変えているので、実際に彼女にその気があったならおそらく兄も何か別の姿に変えるつもりだったのだろう。
このときの兄に対する呼称(というより罵倒)は「クソ兄貴」になっている。
 
戦闘後は黄金化のチカラを暴走させるも、黄金に変わることも厭わずに自分を止めようとした兄の真心に触れ、もとの人間の姿に戻ることができたものの、強大な力を取り込んだ代償で気を失いそのままクレイモランの教会に預けられることに。
魔王討伐後はようやく目を覚ましたものの、城下町を訪れてみると既にマヤの姿は無く、他の人からも「暗い顔をしていた」「女の子が1人で小舟に乗って出ていった」と言う話を聞ける。
ということで探してみれば風穴の隠れ家にいるのだが、本人曰くキラゴルドとして暴れまわってた時の記憶は無いが、ふとした拍子にクレイモランの人々に迷惑をかけた事実を知ってしまったために塞ぎこんでいる。
 
その点でも深く反省しているのだが、よくよく話を聞いてみると「兄貴に嫌われたのかも」という理由が大きかったようだ。
…ともあれ兄貴の機転もあって元のツンデレな調子を取り戻し、改めてカミュと和解した。
兄と共に「世界中のお宝を探す旅に出る」のが今後の夢なのだとか(もう殆ど開けてしまった気もするが)。
許されない事をしたが、首飾りの呪いの事は不可抗力とも言え、何よりホメロス等人間を手駒とすることを得意とするウルノーガにつけ込まれてしまったので仕方ない部分もある。黄金に変えられた人々も無事に元に戻ったので、誰も殺めずに終わったのは本人にとっては不幸中の幸いか。
 
ちなみに兄貴はマヤを将来のために教養を付けさせたいから【メダル女学園】に通わせたいと話している。
マヤの性格とメダ女の教育方針を考えるとあそこはマヤにとって窮屈でしかないような気がするのだが、そのあたりはカミュもわかっている様子。
なおマヤに関するメダ女内での会話の内容が異変後の世界だけでも三種類あり、マヤの回想を見た後~キラゴルドと戦う前だと「…マヤを通わせたかったぜ」と悲しげにつぶやくが、キラゴルドを倒した後~【ケトス】入手までの間だと、妹の制服姿を想像して、主人公に対して「むっなんだよそのカオは。俺が兄バカだっていいたいのか?ならお前はどう思うんだよ!」と腹を立ててくる。
ケトス入手後に改めて話してみると、兄妹ともにロクな育ちじゃないからマヤにはまともな教育を受けさせたいという旨と、いずれ好きな相手ができたときに恥ずかしい思いをさせたくないというちゃんとした兄貴らしい一面を見せている。
その後しばらくはメダ女でのマヤの話は聞けなくなるが、【天空魔城】突入後にメダ女に行くと再び妹の制服姿を想像して逆ギレする兄貴になる。

過ぎ去りし時を求めた後

ウルノーガが魔王化していないためキラゴルドにはならず、5年間ずっと黄金像と化したままである。
こちらでは【勇者のつるぎ・真】の力で呪いを解除することで元の姿に戻ることができ、ふたたび兄と和解する。
ただしこの時の会話から、【ベロニカ】同様キラゴルド時代のことも「夢の中の記憶」として覚えている様子。
呪いと黄金化の力を失ったバイキングの首飾りは【海賊王の首飾り】となり、そのまま主人公たちの手に渡った。
この時系列でもマヤの夢は「カミュと一緒に宝探しの旅に出ること」である。
 
魔王ウルノーガでも勇者のつるぎ・真でも元の姿に戻せたのは魔王の剣が元々勇者のつるぎ・真であり、両者共同じ力を持っていた為であろう。
もっとも大樹の力を得た魔王にしてみれば、この程度の芸当は造作のないことで特に剣は関係なかったのかも知れないが。
 
それ以外での出番はないが主人公と【エマ】の結婚式には参列していたらしく、自宅に飾られた記念の絵にはその姿が描かれている。
……のだが、別に彼女を救出しないまま結婚しても描かれてしまうという痛恨の矛盾があったりする。
【アーウィン】【エレノア】にも言える問題ではあるが、過ぎ去りし時を求めた後のイベントの殆どが任意イベントであるが故の弊害とも言えるだろう。
気になる人は、エマと結婚する前に呪いを解いてやろう。
 
ちなみに、ベロニカは彼女のことが気に入ったようで、マヤ救出後の仲間会話では「すっごくかわいかったわね。気が合いそうな気がしたわ。今度セーニャと取り替えっこしてもらおうかな。たまには気分転換したいのよ」と言ってくる。

DQ11S

CV:水瀬いのり(キラゴルドも同じ)
ストーリーでの出番はほぼ変わらずだが、追加ストーリーの【カミュと不思議な相棒】内でカミュに妹がいると言及され、カミュの回想中に表情こそ隠されてるもののその存在を見せることとなる。
また、発売前の特設サイトで行なっていた「開運おみくじS」では特別なボイスが公開されたり、DLCのボイスドラマにもいくつか登場しているため、NPCの中では割と優遇されている。
またDQ11Sの少し前に発売されたキャラクターブックでも、勇者一行と【ホメロス】に次いで紹介され、担当声優のインタビューも掲載されている。
そのためDQ11Sから始めたプレイヤーには、それらの情報を配信した情報サイトでマヤの存在を知り、ゲーム販売以前からカミュに妹がいると知った人も多かったようだ。
 
なお、【幸せになりたい!】でカミュを選んだ場合でも、自宅の一枚絵を除きマヤの出番は全くない。
それどころか兄貴は「平和になった後は主人公と一緒に宝探しをしたい」と言い出し、一時帰省中も「早くイシの村に帰って相棒と~」と手紙をよこしたりと主人公にかまけてばかりになる。
自宅内の会話でもカミュは「【デク】を呼んでパーティしようぜ」と提案することはあっても、マヤについて言及することは無い。
そのため兄貴と一緒に旅をしたいと夢見るマヤにとっては寂しい展開になる。

トレジャーズ

幼少期の彼女が主人公として登場。
【バイキング】?の船にて捕まっていた【トンブー】【ミューシャ】を救出したことで【はてしなき竜の大地】でのお宝探しが始まる。
武器は【竜の短剣】で、パートナーはトンブー。
【ファスカル島】下層のめざめの泉に飛ばされ、キラリンや【ニャゴス】の協力を経てカミュと合流。その後は拠点でカミュとプレイヤーキャラを切り替えて操作できるようになる。
「いしし」という笑い声はこの頃から健在。終盤のイベントで大人版の彼女らしき影と対話する場面があるが、本編イベントの約束通り、兄と旅をしているようだ。

ファドラの宝島

【はてしなき竜の大地】に来た理由の時点で原作と違う経緯である。
バイキングの元で下働きをさせられてた所を突如不思議な光に包まれたのが原因で、宝を持たない事を理由に冷遇されてきたが、【トレザ】の食料を奪おうとしたところ事情を理解してくれて弟子にしてもらった。

そして師匠と共に宝島を目指すことにしたがある日師匠が失踪し、宝島を手がかりに師匠を探す事に。
【ホイミス】の手引きによってニャゴスの船を入手し、【ウサンク・サギー】の計らいによってお宝ハンター組合に加入できた(団名は【ニャゴス団】?だが)。

ドラけし!

DQトレジャーズイベント「蒼き瞳と大空の羅針盤」のクエストストーリーで登場したのち、中盤にてドラけし「少女マヤ」が実装。頭部にトンブーがくっついている。
限定ドラポンから排出される星5の赤属性で、スキルは特殊なとびとびの広範囲を物理攻撃しつつ宝箱ドロップ率を上げる「お宝コンパス」。

また当イベントのバトケシ!にてダメージアップ特大を持つ。

ライバルズ

第9弾カードパック「再会と誓いのロトゼタシア」にて実装。兄カミュが初期リーダーを務める新職業「盗賊」専用レジェンドレア。
CVは11S同様、水瀬 いのり。

4/2/2 冒険者
速攻 れんけい:2回攻撃を得る
このユニットが敵リーダーを攻撃した後、相手の手札のカードと同じカードをランダムに1枚手札に加える

流石というべきか、盗賊のクラス特性である盗みが2回も行える。
また、その際に相手の手札が実質1~2枚確認できるし、相手リーダーに即座に4ダメージ与えることにもなるので、たかが盗むだけの楽しいカードと侮ってはいけない。
【勇者イレブン】と使えばれんけいがLv2スキルで簡単に発動できるし、Lv3スキルで再利用できるので是非併用しよう。