【へんげのつえ】

Last-modified: 2024-04-27 (土) 07:41:55

概要

DQ3、DQ4、DQM2、トルネコシリーズ、スラもり1に登場するアイテム。
「へんげ」は漢字で書くと「変化」。「へんか」と同じ漢字だが、「へんげ」の場合は「変化」の「化」の意味合いが強く、主にフィクション作品で生物が他の姿に化けることを指す。「変身」とも似ている。
その名前のとおり、これを使うと色々な姿になることができる。
その種類はおじさん・老人・バニー・あらくれなどの人間キャラのほか、ホビット、【スライム】【キメラ】などの魔物の姿まで多数。
効果時間は作品にもよるが、だいたい十数歩ほど歩くと切れるものが多い。
「姿を変える」という意味では呪文の【モシャス】にも似ているが、大抵は全く異なる効果となっている。
 
なお、基本的にどの作品でも使用者自らまたはパーティー全員を変化させる用途でしか使われず、他者を変化させることもできなくはないようだが、その事例は極めて少ない。
例外的に、トルネコシリーズでは杖と言うアイテムの仕様上、逆に他者にしか使えず、自分に向けて使うには水晶の反射を使うなどの一工夫が必要となる。
 
ちなみに「杖」という名前ではあるが、このアイテムが武器として登場したことは一度もない。
同じくイベントアイテム出身の【あまぐものつえ】は後に武器になったのだが。
 
4コマ漫画劇場でもよくネタにされるアイテムである。
【勇者ヨシヒコと導かれし七人】ではヨシヒコの妹のヒサが様々なゲストに姿を変えていた。
 
DQ10オンラインでは2018年春の季節イベントで【へんげのステッキが登場。
この作品ではではなくスティックのようだ。どちらにしろ武器として装備はできないが。

DQ3

元々は【サマンオサ王】が所有していたが、【ボストロール】に奪われてしまう。
そしてボストロールはこれを悪用して王に成り代わり、民に圧政を布いていた。
ボストロールとの戦闘に勝利後、部屋内に出現する宝箱から入手できる。
これを【グリンラッド】老人に渡すと、【ふなのりのほね】と交換してもらえる。
ちなみに、ここから【あいのおもいで】を経て最終的に【ガイアのつるぎ】を手に入れるのが最終目標となるが、そもそもボストロールと戦うために必要な【ラーのかがみ】からカウントすると、都合4つものイベントアイテムを経てようやくガイアのつるぎに辿り着く。
 
……が、実はこの変化の杖、もう1つ意外な使い道がある。
【エルフの隠れ里】【ホビット】に変身すれば【道具屋】で買い物をすることができるのだ。
これは『ファミリーコンピュータMagazine』の裏技コーナー「超ウルトラ技+1」で『変化の杖を使い お得な買物!!』というタイトルで採用された(1988年6号・最高ランクの『優勝技』)。
ちなみに同誌の同コーナーでDQ3の裏技が掲載されたのは同号からである。
しかし、この杖自体ストーリー上重要アイテムだったことに加えて、同号の発売日は3月4日とソフト発売日(2月10日)から1ヶ月も経過していなかったこともあり、早期なネタバレとなったことを翌7号の同コーナー最後に同誌編集部はエニックスに詫びている。
 
店で売られているもので目を引くのは【てんしのローブ】【いのりのゆびわ】
特に祈りの指輪はFC版では隠れ里でしか買えない(ドロップするモンスターもいないので、宝箱等他の手段で確実に入手できるのは4つのみ)ので、イベントでの用途以上に利用価値は高い。
それだけにみすみす船乗りの骨と引き換えてしまうのは躊躇われるのだが、この手順を踏まないと【幽霊船】が出現せずストーリー進行が滞ってしまうため、涙をのんで交換せざるを得ない。おまけにこの杖の有無によって入手が左右されるアイテムの有用性や、杖を入手する時期は【サマンオサ】で高額な武具を買ったばかりという場合が多く金欠状態になりがちという現状も手伝って、何かと頭を悩ませてくれる存在である。
 
シナリオ中で船乗りの骨と交換する都合上、本来なら手元に残しておけないアイテムだが、FC版では裏技を活用して1本(やろうと思えば複数本でも)確保することができる。
詳しくは【アイテム増殖・保持技】を参照。
 
また、特に意味はないが、変身して各地を廻ると楽しいリアクションが見られる。
例えばモンスターに変身して海賊の頭に話しかけると「あれーっ」と言ってびびる。子分のほうがよっぽど頼もしいセリフを吐く。
モンスターの姿で町娘に話しかけると、なぜか「きゃーっ! かわいいーっ!」と言われる。スライムは分かるが骸骨や悪魔まで…
うつむき婦人に話し掛けても同様であり、神妙な預言者やら葬式の参列者たちがいきなり若々しい歓喜を叫ぶので、いささか面を喰らうだろう(葬式の場合はバグ技で先行入手しておく必要がある)。
一方で、女であっても【踊り子】は海賊の頭と同じく普通に怖がるし、エルフや【ヒミコ】には効かない。
モンスターに変身していると【ノルド】などのホビットたちは正体を見破って親しげに話してくれる。
もし早期に【アバカム】を覚えて【おうのてがみ】関連イベントをスキップしていればノルドとは他人同士のままになるが、その場合もなぜか急に態度が変わって親しげになる。
オルデガと旅をしていたという【ホビットのほこら】のホビットなら分からないでもないが、面識のない他のホビットたちも同じ反応を返す。
アッサラームや幽霊船にいる、普通に話しかけると問答無用で襲ってくる悪魔NPCは、魔物のどれかに変身していると襲ってこない。ちょうど次作のデスパレスと同じ状況ではあるが、油断させようとしてもその手には乗らんぞということなので、どうやら【先制攻撃】されることを警戒しているだけで普通に見破っているらしい。
一方で、夜のイシスにいる使い魔もそれらの同類かと思われるが、なぜか普通の猫と同様に悲鳴を上げるだけである。
 
上記のように、変身してリアクションに違いがあるものは人間・ホビット・魔物の3種類に大別できる。
性別の違いをごまかすことはできないので、男女で異なる台詞を返すNPCには何事も無かったかのように見破られる。女が男に変身しても【ぱふぱふ】に誘われることはないし(勇者は除く)、男が女に変身したところで【あぶないみずぎ】を買うときに言われる装備可否の判断が変わることもない。
 
ED間近で使用(上述の裏技が必要)すると、変化した状態で城を出て街を練り歩き歓迎される。
当然モンスターに変化していればモンスターのままEDとなるので、かなりシュールな光景となる。ちなみに【レムオル】だと姿が消えたままである。
また人間系のモブキャラに化けた場合、【ゾーマ】を倒す前と全く同じセリフを言う。つまり、人々はもういないはずのゾーマに恐怖し絶望している。
もちろんその場合、買い物したり【メルキド】【格闘場】でギャンブルを楽しむこともできる。
 
マップ切り替えでは元の姿に戻ることができない…という点は透明化と同様だが、こちらは20歩歩けば変身は解除される。
なぜか透明化より必要歩数が5歩少ない。
 
FC版ではパーティーが【透明】状態のときに使うと何も起こらない。
また、船で移動中は元の姿に戻ることはない。
 
なお上述のようにボストロールはこの杖を使って国王に化けていたとのことだが、DQシリーズでシナリオ内に登場するモンスターは、別にこの杖を使わなくとも普通に人間に化けていたりする。前作における【大灯台】【グレムリン】がその最初の例で、今作でも【やまたのおろち】、以降【うらぎりこぞう】【ニセたいこう】【しあわせの国】のバニーガール等など…。
たまたまこのボストロールは素で変身できる能力が無かったということなのだろうか。
もっとも主人公一行がこの杖で変身したところで上記のようにあっさり見破られるケースは多く、その変身レベルには疑問も残るところである。
案外ボストロールも本人が変身したつもりなだけで、実質的には恐怖政治と情報統制で強引に周囲に王と認めさせていただけという、文字通り裸の王様のような状態だったのかもしれない。

リメイク版

モンスター変身時の人々のセリフの一部に変更が加えられている。
海賊のおかしらのセリフはさすがにキャラ的に問題視されたのか、ちゃんと専用のものが用意されている(専用グラの有無も影響しているのだろうが)。
スライム以外で女性に話しかけたときにも「魔物よーっ、助けてー」という妥当なものに変更。
ホビットのやけに親しげなセリフも「どうしたのかね?そんな格好をして」という訝しげなものになった。
また、FC版ではいなかった女の子やおばあさん、学者や【スー】の人々などにも専用のセリフが用意されている。
なお、変身できるものがFC版と若干違い、FCでできた骸骨への変身がリメイクではできなくなっている。
 
入手先が増えており、SFC版やGBC版ではなぜかクリア後に行けるジパングの【すごろく場】の宝箱マスで入手できるほか、足元を調べても低確率で拾える。クリア後とはいえ一度イベントアイテムとして登場したアイテムを再入手できるようになったのは、FC版のバグを修正しつつ「手元に残せる」要素も維持する配慮だったかもしれない。
とはいえもちろん必須イベントアイテムの宿命として売れない・捨てられないので、ジパングのすごろく場に繰り返し挑むと、袋には大量の変化の杖が溜まっていくことに…。
なお、このすごろく場を出す前提として【ラーミア】が必須となるため、ノーセーブで一度クリアしたとしても、すごろく場で拾った方の杖を船乗りの骨と交換することはできない。
従ってリメイク版でもボストロール打倒はパスすることはできない。
 
上記のエルフの隠れ里の道具屋のラインナップがFC版のときと少し変わっており、種々のレアアイテムが追加された。特に【ねむりのつえ】はここでしか購入できない。
 
ちなみにエルフの隠れ里の道具屋では、ホビットだけでなくスライムの姿でも買い物できるようになった。
しかしスライムでOKな理由は謎。スライム以外のモンスターの姿ではダメなので、魔物ならいいというわけでもない。
また他のエルフは「姿を変えても私たちにはわかります」とスライムの正体を見破るのに、この道具屋だけは見抜けないという節穴っぷりも見せてしまっている。あるいは、里の掟を破って商売をする口実を作るためにしらばっくれているのかもしれないが。
 
FC版と違い、変身解除に必要な歩数は(フィールドで言うと)64歩になっており、必要歩数が透明状態と逆転している。
 
なお、GBC版ではパーティーが透明状態のときに使うと透明状態が解除されて変身する。

ガラケー版以降

すごろく場が削除されたため変化の杖は一本しか手に入らない。グリンラッドのじいさんに渡す前に、エルフの隠れ里での買い物を忘れないこと。ただし、【商人】の特技の【おおごえ】は最後に立ち寄った店を呼び出すので、エルフの隠れ里の店が最後の立ち寄り先ならば、じいさんに杖を渡したあとでもこの店を呼び出して【いのりのゆびわ】などを買うことが可能。もちろん、次の店に立ち寄ると情報が上書きされるので、それまでの期間限定ではあるが。

ゲームブック版

ボストロールを倒すとサマンオサ王からもらえるが、もらうか否かを選択可能。
これを持ってグリンラッドに行けば、ラストで上の世界に戻るのに必要なアイテムの一つ「ガイアの兜」と交換してもらえる。
ただしグリンラッドに行くには、その前に訪れるエジンベアで商人エイモスを見つけていなければならない。

小説版

元々は魔物が作ったもの。
サマンオサ王の持ち物ではなく、変化老人の先祖が封印していたが8年前にならず者に盗まれたという設定になっている。

DQ4

【王家の墓】で入手し、【デスパレス】で使用する。
 
前作と比べてモンスターNPCの種類が格段に増えており、モンスターに化ける確率が高くなっている。
変身したときの各所のリアクションの違いは人間か魔物かによるもので、前作同様、男女を偽ることはできない。
もっとも、見た目の性別が変わるのに通常通りのリアクションであることは、逆を言えば見た目としては男女に対するリアクションが変わるように見えなくもない(前作も同様)。女性キャラが男に変身してお父さんに似たとか言われるのは、ある意味シュールである。
 
また、前作ではただの交換アイテムであり必須イベントで使用する機会はなかったが、今作ではこれを使ってイベントを進めることになる。
モンスターに化ければ、ピサロの思惑やエスタークの情報などがモンスターから聞き出せる。
会議室に行けば、ピサロによる会議にも参加できるようになる。
この会議を経ないと【アッテムト鉱山】【エスターク神殿】が開通しない。
それにしても、目の前に勇者がいるのにもかかわらず熱弁を奮うピサロは笑える(PS版以降、ピサロを連れて魔物に変身した状態で話し掛けた【エビルプリースト】も然り)。
ちなみに小説版では勇者がモシャスで単身潜入するようになっており、この杖は登場しない。
 
なお、動物(犬、猫、馬、キツネ)の姿もなぜか魔物扱いなのでこちらも問題ない。
きっと【あばれこまいぬ】のような犬型モンスターなどに変身していたのだろう。
人間のNPCや【導かれし者たち】の姿に変身してしまうこともあり、そうしたままデスパレスの連中に話しかけると当然襲われる。
【コンジャラー】に良く似ているが、【ブライ】のグラでももちろん襲われる。
実用性はゼロだが、【ドラン】を先頭にしてこの杖で人間に変身すると通常はドランを怖がる住民たちも、本物の人間相手と同じ応対をしてくれる。
もちろん街中で魔物や動物に変身すると住民から怖がられる。
スライムやイエティなど、元々魔物の姿をしたキャラや、【エルフ】【天空人】は怖がらないが、動物たちはなぜか怖がる。
ロザリーヒルにいる知恵のある動物たちも怖がる。犬に犬で話しかけても怖がられる。なんでやねん。
ちなみに、【スタンシアラ】のお城のはずれにいる【アーマー】のおっさんは普通に話せる。人間じゃないのか?
同じくスタンシアラの城下町や【リバーサイド】にいる船も普通に話せる。
裏技で変化の杖を先行入手する必要はあるが、怪物に変身してキングレオ城の【ライアン】に話し掛けると汎用の戦士NPCの台詞を返すので、怪物扱いされる。
しかしイベント台詞はそのままなので、お告げ通りの姿だとか言われる。いったいどんなお告げをもらったのやら…。

リメイク版

変身できる姿から導かれし者たち、犬、猫、家畜が除外されている。
導かれし者たちが除外されたのは、関係するNPCとの絡みを設定する手間(例えばFC版では【トルネコ】に化けて【ネネ】に話しかけても特別なリアクションがない)が生じること、動物・家畜については化け物扱いが問題視されたのかもしれない。
リメイクに際して新規グラフィックが用意されなかったホイミン、スコット、ロレンスには(低確率だが)化けることは可能。
もちろんFC版の頃からホイミンに化けていると魔物が仲間と思ってデスパレス会議を始めてしまう。
 
また、主人公が馬車にいるときに【ゴットサイド】【天空人】と会話すると仲間会話でアリーナが主人公を呼びに行くのは面倒だからへんげのつえで変身しようと言い出す。

DQM2

浮遊大陸のフントで大賢者の墓を調べると手に入る。
GB版では画面内にいるNPCのモンスターと同じ種族に化ける。画面内に2種類以上のモンスターがいる場合はその中からランダムになる。
PS版では仕様が変わっており、化ける対象は使用した位置に関係なく決められた中からランダムになっている。
近くの橋を【ダークホーン】が塞いでおり、モンスターに化けることで通してくれるようになる。
この後ダークホーンはいつ来ても昼寝を続けているため、イル編ではこれ以降必須になる場面は登場しない。
ルカ編のみヒターノ南の入口が小さい洞窟に入るためにも必要。
イルは体が小さいため素で入ることができるのだが、兄であるルカは小型モンスターに化けないと中に入れない。
PS版の場合は変身候補モンスターは全て小型モンスターのため、何も考えずに使うだけでいいので楽。
主人公さえ中に入れれば【ゴーレム】だろうが【グレイトドラゴン】だろうがぞろぞろついていける理由は不明。
また、これを使って主人公が光るモンスターに化ければ、パーティに光るモンスターを入れていなくても【ヘルコンドル】の巣に入れる。
魔王の城では【デビルアーマー】が通路を塞いでおり話し掛けると戦闘になるが、近くにいる【ベビーサタン】に化けた状態で話し掛けると戦闘せずに通してもらえる。
 
リメイク版であるイルルカにはこれの代わりに「着せ替え」の要素がある為、登場しない。

トルネコ1

このシリーズでもの一種として登場。表記は「変化の杖」。
全てのダンジョンで拾うことができる。
アイテムとしての値段は50G。
振るとモンスターを別のモンスターに変化させる。
 
変化するモンスターは、最初にそのダンジョンで一度でも到達したことがある階層がどれか一つ選ばれ、その選ばれた階層に出現するモンスターの中からランダムで決まる。
選ばれる可能性のある階層は1F~27Fなので、99Fまで到達しても終盤のモンスターが出やすくなることは無い。
このため、1F~27Fの間で出現範囲の広いきめんどうしやくさった死体に変化する確率は他よりも高い。
また、モンスターの出現率も変化する確率に影響されるようで、
通常のモンスターより出現率の低いイエティやはぐれメタルに変化する確率は低い。
 
作中に出現するすべてのモンスターに変化する可能性があるため、序盤に使ってドラゴンだのに変化して冷や汗をかいたりするのはお約束。
序盤でドラゴンやシルバーデビルが出現すると手に負えないので、杖を振る時はHPが25以上の状態で階段の上から2マス以上離れた相手に振ろう。
【まどわし草】投げなどで上手く倒せれば経験値稼ぎにもなるが……。
一方、終盤で使えば弱小モンスターに変身してくれる可能性が高いので、ピンチの時の切り札になりうる。
有用な杖の少ないもっと不思議のダンジョンでは、残しておく価値はある。
 
ミミックに変化した場合はアイテム擬態状態に変化する。うっかり踏まないように。
モンスターの足元に罠かアイテムがあった場合はミミックになることができずに消滅する。
シャドーに変化した場合はバシルーラ・レムオルとその場での区別が付かない。
イエティに変化すると4体に増え、初期配置通りの4匹が固まった姿になる。もちろん殴るまでは動かないのである意味ラッキーである。
 
終盤で【わらいぶくろ】を登場させると、凄まじい高額ゴールドを持っている。
【分裂の杖】と組み合わせれば大量のお金を稼げる。
ハイスコアを塗り替えたい人は狙ってみよう。
 
また、奇妙な箱入手後は二号店が銭湯に変わるが、その銭湯の片隅には【ブキミな青年】が立っている。
彼に話しかけると変化の杖を振ってくれて、トルネコの姿がネネに変わる。
つまりは下世話にも男の夢を叶えてくれるわけだが、こっちは一定ターンで元の姿に戻ってしまう。
具体的には不気味な青年との会話が終わった瞬間から現実の時間で約70秒経過すると元の姿に戻ってしまうが、歩いたり話しかけたりといった行動を取るとより早く元の姿に戻るといった仕組みである。
尤も、女湯の中で戻っても怒られるだけで、ももんじゃよろしく叩き出されたりはしない。
また、変身中は男湯には入れない。

トルネコ2

【トロ遺跡】以降のダンジョンで手に入れられるようになる。表記は「へんげの杖」と微妙に変わった。
基本販売価格(回数0時)は1000G。使用回数1回に付き50Gが加算される。
基本買取価格(回数0時)は250G。使用回数1回に付き12Gが加算される。
振るとモンスターを同じフロアに出る別のモンスターに変化させる。
 
一応嫌な敵の除去に使えるが、同じフロアに出る敵に変える関係上、変化しても敵の強さはさほど変わらず、大した問題解決は望めないことも多い。
序盤で店のミミックあたりに振るのが無難か。
【水晶】を利用するなどして自分に向けて使った場合も、100ターンの間そのフロアに出現するモンスターに変化する。
この状態だと【ワナ】【ダメージ床】を踏まなくなり、同種のモンスターから攻撃されなくなるメリットがあるが、変化するのは姿だけでモンスターの能力を使えたりもしないし、それどころか任意に元の姿に戻れず、アイテムを使うことも拾うこともできずデメリットの方が遥かに大きい。一応、【階段】を降りることは可能。
ただし、ワナに掛からなくなるという性質上、一部の【宝物部屋】を攻略する際には役立てることもできる。
なお、魔法使いで覚えることのできる【モシャス】は、この杖を自分に使った時と同じ効果となっている。
 
モンスターに変身した状態でも【聖域の巻物】に乗ることができるので安全地帯として利用できる。

トルネコ3

ダンジョンで拾う他に、【モンスター闘技場】の賞品にもなっている。 表記は「へんげの杖」。
買値は1000G、売値は500G。今回は使用回数は価格に影響しない。
振るとモンスターを別のモンスターに変化させる。
変化するモンスターは、PS2版では同じフロアに出る別のモンスターからランダムで選ばれる。
自分が変身したこの杖の効果を受けた場合も同様の法則でモンスターに変身する。効果時間は行動40回分。
「変身の巻物」で変身した時と同様に、変身中はモンスターの特技を使用でき、任意で元の姿に戻ることができる。
 
かなり便利になったが、【ポポロ】が変身すると仲間モンスターが攻撃をしてくるので注意。
変身解除の際にターンは経過しないのですぐに解除しよう。
加えて、仲間キャラクターや仲間モンスターに使うとその対象は力尽きたと見なされる為、余程の理由がない限りは使用は厳禁。
仲間キャラクターに振ってしまった場合はその時点で冒険失敗となってしまうため、特に注意が必要。
前作と同様、変身状態で聖域の巻物を踏むことはできるが踏むと一撃死になるため、巻物アイコンに乗るのは厳禁。
 
なお、変化先のモンスターが1種類しかいない場合はその種族のモンスターにへんげの杖を振ってもそのモンスターのままである。
ポポロで、変化先のモンスターが0種類の場合は、仲間モンスターにへんげの杖を振ると消えてしまう。

GBA版

変身対象が「【変身の巻物】で操作キャラが変身できるモンスター」の中からランダムで選ばれるようになった。
GBA版変身の巻物と同様、変身対象のモンスターには「そのダンジョンで力尽きたことがある敵モンスターの種族」も含まれている。
例えば、異世界の迷宮でこれまでにダースドラゴンやコロマージを、【テーマ別モンスターハウス】でベロベロを倒したり等していると、それらのモンスターが異世界の迷宮で上記対象に登録され、異世界の浅層でも変化の杖で出現させられる可能性が出てくる。
ただし変身の巻物とは異なり、基本的には【ミミック】に変身することはない他、操作キャラクターが効果を受けた場合のみ【モシャスナイト】にも変身することはない仕様になっている。
 
使うことで強敵が出てくる危険性はあるが、ポポロ異世界で珍しい魔物を早期に仲間にできるかもしれない等考えるとなかなかにロマンがあったりする。
【異常ランク】バグも用いれば思わぬモンスターを異世界の迷宮に登録することも可能。
ただし、登録されたモンスターは一度でも登録させるとその冒険の書では消せないので、そこは注意。

スラもり1

【プロローグ】で登場。
主人公スラリンがこれの効果で【ももんじゃ】の姿になって遊んでいたが、直後に【ママ】に見つかり怒られる。
罰として朝までももんじゃの姿のままでいる羽目になるが、しっぽ団によって町のスライムが皆拉致される中、ももんじゃになっていたスラリンのみが難を逃れる。
かくしてスラリンは町のスライム達を救うため旅立つのであった…という結構重要な役割。
ラスボスの【ドン・モジャール】はこれを使って巨大化するが、天井に頭をぶつけて巨大なタンコブを作ってしまい、そこが弱点となる。
 
エンディング後は好敵手【ミイホン】との対決時にミイホンが使用する。
相手を変身させ戦力の低下を図るという前代未聞の裏ボスなのだが、そこまでしても今一つ強くないのが悲しい。
このももんじゃスラリンは通常のももんじゃよりも攻撃後のスキが少ない。さすが主人公。

ビルダーズ2

【ムーンブルク島】【ホッホ】が所持。
ホッホはこれを使って【獣魔兵団】に潜入していたようで、【ムーンペタ】方面を訪れた主人公たちはスライムに変身したホッホに助けられることになる。
獣魔兵団の軍船に侵入した際に託され、その後もこの杖の世話になる。作業台による作成は不可能だが、【ビルダーハート】を使うことで交換が可能。
 
使うとPTメンバー含めて全員が【スライム】【イエティ】【おおきづち】、バニーガール、老人にランダムに変化する。
ゲーム中でも言われるがダッシュボタンを押すと変身が解除されてしまうので要注意。
 
人間がバニーガールや老人に変化した際の髪色やヒゲの色、肌の色や目の色は変化元のキャラクターで変わる。
少年シドーや魔物がバニーガール、老人になった際は白髪や白髭、目の色も銀目になる。
 
モンスターに変化した場合は攻撃を仕掛けない限り敵のモンスターから襲われなくなる。何とあの【マーマン】すら騙し通すことが可能。
ストーリー上で敵拠点に潜入する際は3種のモンスターのいずれかに変化することになる。
モンスターはそれぞれ、スライムは落下ダメージを無効化する能力を、おおきづちはブロックを破壊する能力を、イエティは吹雪を無効化する能力を持っている。
ちなみにおおきづちに変化したときの破壊能力は装備しているハンマーに依存する。
イエティに変化したときはボタンを押してからジャンプするまで少し間がある。
また、ブロックを置くことと装備の変更はモンスターの姿でも可能で、薬草など自身に使うタイプのアイテムも使用できるが、モンスターの姿でブロックを置く際には大きな隙が出来る。モンスターの姿で食べ物を食べると、きちんと専用のモーションをする。
 
バニーはとある場所でクエストを達成させるのに必要だが、老人はぶっちゃけ何の意味も無く、何故老人に変身出来るようにしたのかは一切不明。
バニーのベースはどっからどう見ても【ルル】である。
 
【ムーンブルク島】クリア後はもう用無し……と言う訳でもなく、主に撮影モードで活躍している。
ただそれにあたって、変身の種類があまりにも少な過ぎると不満の声が上がり続けている。
仲間モンスターの件といいこれといい結局最終アップデートに至るまで追加されることは無かった。

トレジャーズ

【お宝】の一種として登場。

お宝No.253
レアリティトレジャー
カテゴリーヒストリー
コレクションだいじなもの
標準価格1,500,000G

ライバルズ

商人用のベーシックカードとして登場、レア度はレア。

コスト2 特技
ユニット1体をコストが1低いランダムなユニットに変身させる

敵に使えば弱体化させることができるが、ランダムなのでコスト帯によってはかえって状況を悪くしてしまうことも。
自分のユニットにも使えるので、【もみじこぞう】【タコメット】といった、複数で出てくる高コスト低スタッツユニットに使えば多くの場合強化することができる。
 
後に商人には多数の変身系カードが実装されたが、第1弾時点ではこれが唯一の変身系カード。
第1弾当時は【デボラ】も存在しなかったので、専用レジェンドユニットを他職業が召喚した時の専用セリフを聞く唯一の手段でもあった。

ロトの紋章

本編のものとは多少違い、ある程度自分の思うように変身することが可能。
自分以外のものを変身させたり、魔物を人間に変えて人間らしく振る舞わせるといったこともできる。
ゾーマが倒された後、【フルカス】が装備品と一緒に持ち帰り、剣王の里に保管されていた。
サーバインが魔剣ネクロスに魅入られた際、母親のヘザーが二男のキラを守るために山ネズミの子供をキラに化けさせて身代わりとする。
その後はサーバインが持ち出し、引き連れていたアームライオンを人間の姿に変え、アッサラームに侵入させる。
アームライオン撃破後はアルス達の手に渡り、エルフの集落に潜入する時や、ポロンがヤオに化けて水着姿を披露した時、戦いに怯えるアリアハン王を魔物に化けて叱咤する時など物語の各所で使われた。

スライム冒険記

マンガ「【スライム冒険記】」にも登場する。
魔法使い【ジジイ】」の所持アイテムであり、若い女性の姿にのみなれる。ちなみに効果時間は結構短い。
ジジイの親や兄弟たちも変化の杖を持っているが、なれる姿は杖によって決まっているらしい。
 
ジジイの杖は後にヒッパチャックに奪われ、火口にお腹がつっかえる形で中途半端に復活した【魔龍】を女体化(=小型化)させる事で完全復活させてしまった。

知られざる伝説

【知られざる伝説】ではグリンラッドのじいさんのその後の話が描かれており、変化の杖を奪いに来たと思われる海賊達に対し、
『多数の犠牲者の心と肉体を分離して実体のない姿だけを杖の宝玉に封じ込めたもので、杖を何度も使うと使用者の姿が段々薄くなっていき、やがて宝玉に吸い込まれる』
と、いかにもそれらしい嘘八百を語って撤退させている。
どこからが嘘でどこまでが本当かは不明。
結局変化の杖の由来は分からないままである。
なお、じいさんは魔道の真理を会得しているので自分の思うように変身することが可能、と言っている。
この発言の真偽も不明。おうさまに化け続けた【ボストロール】という先例があるため、変身を自在にコントロールするすべ自体は存在するものと思われるが。

アイテム物語

【アイテム物語】では【エビルマージ】が作成しボストロールに与えたもの。
サマンオサの情報を集めるように命令を受けたボストロールだったが、頭の弱い彼は失敗続きであった。
【ミニデーモン】が人間に化けて潜入するも、不注意で魔法が解けてしまう始末。
そこに現れたエビルマージが考え出したのは、鏡を使う方法であった。
まず4枚の鏡をエビルマージの周囲におき、【ピオリム】を何十回と使用し、光より速く動く。
そうすることで鏡に映った虚像はエビルマージが離れても消えることなく存在し続ける。
その状態で次々に変身を繰り返すことで、前の虚像が消えないうちに次の虚像が映り、合わせ鏡の中には多数の人々の姿がひしめき合う。
その鏡を素早く宝石に変え、杖の先端に付けたものが変化の杖なのである。
 
この作品では自分の思うように変身することが可能で、かつ時間経過では変身が解けない。
本編のボストロールは王に化け続けていることを考えれば妥当か。
しかし変化の杖でサマンオサに潜入したミニデーモンが人間に騙されてしまい、蟻になったところを瓶に閉じ込められて、杖を奪われてしまう。
そしてサマンオサ王に献上され、国の宝となった。
結局頭の悪いボストロールがサマンオサに潜入できた方法は分からないままである。

その他

スクエニのスマホ向けタイトル「バトルオブブレイド」において、なぜか当アイテム未登場であるDQ11のコラボ武器として扱われている。