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【グノン】

Last-modified: 2018-07-01 (日) 22:08:29

ロトの紋章 Edit

漫画【ドラゴンクエスト列伝 ロトの紋章】に登場するボスキャラ。
【異魔神】率いる魔王軍の大幹部「四大魔王」の一人であり、主に獣型モンスターで構成された獣(ビースト)兵団を率いる長で獣王の肩書をもつ。
 
全身を分厚い体毛で覆われており、背には羽が生え、顔はライオンに似ているといった特徴を持つ姿はまさに獣の王である。
 
他の3名の魔王が本編中でその出自を描かれているのに対し、グノンだけがその過去を語られる事が殆ど無かったが、海王リバイアサンと異魔神との戦いをその身で体験したことがあり魔王軍の中でもゴルゴナに次ぐ古参メンバー。
 
気性は獣のように荒々しく、残忍にして冷酷。
標的は単に殺すだけでなく、あらゆる策を用いて絶望と屈辱を叩きつけてから、という魔族らしい嗜虐性も持ち合わせる。
プライドも高く、自分の大切な武器を落としてしまった部下や敗者と見なした獣魔将軍リカンタスを容赦なく処刑するなど、自分に逆らうもの、気に障る者はたとえ部下であっても容赦しない。
後者は敗北を悟って【キラ(ロトの紋章)】を羽交い絞めにし、自分ごと彼を武器で貫いて欲しいと嘆願されるという極限の忠義を向けられたにも関わらず一切それを汲むことなく「敗者の弁など聞く耳持たぬっ!!」とリカンタスのみを殺している。尤も、そのおかげでキラは助かった訳だが。
部下の忠義や勝機を蔑ろにしてまで自身のプライドに固執しているあたり、同じ獣王の肩書をもつ【クロコダイン】に比べて何処となく小物キャラっぽく見えてしまうが、時として盟主である異魔神の方針に疑問を抱いたり、アルスを確実に仕留めるために非情な策を用いる、ポロンが臆するあまり配下の魔物たちに向けた説得を逆に利用して戦意の低下した部下たちの志気を奮い立たるなど慎重かつ狡猾な一面もあり、決してただ野蛮なだけの小物キャラという訳でもない。
 
サイ男が2匹でがかりで重いと言っていた【ハーケン】を片手で軽々しく振り回すほどの怪力をもっている他、口から炎のブレスを吐き出す事が出来る。
 
物語の中盤、【アリアハン】でアルス達を倒すため世界各地から集った10万の獣兵団を率いて決戦を挑む。修行の末加勢したキラも含めた全員を三日三晩もの激戦で疲弊させ全滅寸前まで追い詰めるが、それを悟ったタルキンの命を投げ打った捨身の行為を受け、彼自身は無事だったが部下を全て失い、初めて恐怖を抱く。
さらに戦いの最中に自身の虐殺が原因でポロンが賢王として覚醒するという事態が起き、次第に追い詰められてしまう。
 
そして地面に両膝を突くという魔族に生まれて初めて受けた屈辱に激昂した彼は、最後の手段として今まで異魔神にしか見せたことがなかった真の姿を現しアルス達を圧倒するが、最後はアルス達の戦いを見て改心し、彼らを助けようと集まってきたアリアハンの人々全員の魔力を結集させ放った【ミナデイン】を纏った光の剣を額に食らい致命傷を負う。
それでも「さあ 続けよう オレはまだ戦えるぞ…」と次の攻撃の構えをとったが、なんとその構えをとったまま…自身の勝機を見据えた不敵な笑みを湛えたまま絶命する。
どんなに追い詰められても微塵にも揺るがないプライドと闘争心は、敵ながら壮絶なものであった。少なくとも最期の肩透かし感で大いに株を落としたゴルゴナよりは、遥かに肩書きに相応しい最期である。
 
なお、亡骸はその後、そのまま放置されていたが、アルスを殺すためアリアハンへとやって来たジャガンにより消滅させられた。
その際、ジャガンから彼がリカンタスに向けた「敗者の弁は聞かない」をそのまま皮肉られ、敗者となった彼はジャガンに弁を唱えることすら出来ず砕け散った。

スーパーライトでは獣王グノン名義で登場。

グノン(第2形体) Edit

アリアハンでの決戦において追い詰められたグノンが見せた真の姿。スーパーライトでは真・獣王グノン名義で登場している。
エジプト神話やギリシャ神話に登場するスフィンクスのような姿をしており、本人曰く異魔神以外には見せたことはなかったらしい。
なお、コミック完全版掲載のデザイン画に書かれたメモには尻尾が蛇なので鵺(ヌエ)っぽいと書かれている。
 
自称最強のビーストを自負していることはあり、その攻撃力は凄まじく、前足一本(腕?)を大地に叩きつける事で地割れを引き起こし、
羽をはばたく事によりベギラマ等の呪文すら撥ね返すことが可能である。
さらに全身を覆っていた体毛は鋼以上の強度になっており、幻魔剣で傷一つ付けられず、波動拳が全く通じなかった程。
尻尾の蛇(毒蛇?)は幻魔剣で切り落とされた事から、体毛に覆われた全身とは違い強度は低いようだが、蛇が苦手なヤオには効果抜群であった。
 
また、低気圧を操る事で凄まじい威力の「空気を圧縮したブレス」(スーパーライトで空圧砲という名前が付いた)を吐き出す事が出来る。
 
なお、本来の姿に戻ると同時に以前受けた傷は回復しているように見えるが、呆気なく倒された所から察するにHPはかなり低い模様。
元の姿になるには結構体力を使うのかもしれない…。

続編においてもこの形態になっており、ただでさえ手強い通常形態であったのに対して
こちらも大幅に強化されている。

余談 Edit

グノンとの決戦であるエピソード「通称アリアハン編」は、グノンの策によりアルスが民の罵声や投石を受けながら決戦の地へ赴く、最初は善戦していた仲間達が少しずつ疲弊していき一人一人倒され追い詰められてゆくなど、人間の弱さゆえの醜さや主人公達が徐々に窮地に立たされる経緯がこれでもかと描写されている。
描写面でもモンスターの体の一部分を切り飛ばす、モロで内臓が描写されていたりするシーンが多いなど、あらゆる面に於いてトラウマを覚えた読者は多いだろう。(それでもロトの紋章と同じく創刊期を飾った作品や、後に一大ムーブメントを起こした作品と比較するとぬるいと呼ぶ人もいる。)
特に戦力不足と言われている中盤戦(ゲームに置けるムドーやアントリアと戦う直前くらいの戦力)の中でも人海戦術を用いての戦いに加え、この戦いの後もジャガンが闇討ちを仕掛けてきて更なる絶望的な展開に繋がる。

しかし多数vs少数による絶望的な状況、修行で強くなったキラの活躍、タルキンの死、ポロンの覚醒、アリアハンの住民の改心、それらが織り成す奇跡の大逆転…など、少年漫画の王道とも言えるイベントもまた盛り沢山のため、ロトの紋章の一番の見どころという意見も少なくない。
その影響もあってか、続編において、共に復活したゴルゴナと竜化した竜王との三つ巴を制し、アランサイドの実質的な最終ボスと化した。
第2形態が倒された後、かつてと同じく元に戻るが、そのまま立ち往生する前にアロスとの一騎打ちにより倒される事となった。

グノンがアリアハンに侵攻開始する回では、女性の獣モンスターが従者として登場するが、彼女たちも戦闘に加わったかは不明。