【複数回行動】

Last-modified: 2020-09-25 (金) 12:52:37

概要

DQ3以降で採用されているシステム。
その名の通り1ターン内で複数回行動すること。原則として敵専用。
攻撃を複数回繰り返す【特技】なら味方側も使えるが、同一ターン内で二回以上、なおかつ異なる行動をとることはできない。
 
1体の敵が「1ターンに2度攻撃してくる」行動パターンは先んじてDQ2の時点で確認できていたが、そちらは厳密には複数回行動ではなく、【はやぶさ斬り】によく似た「【2回攻撃】という特技」であった。
そしてDQ3で、複数回行動という概念がシステム上に新たに実装され、1ターン中に多彩な行動を取れるようになった。
 
ほとんどは1ターンに2回行動だが、まれに3回以上行動できる者もいる。
また、ストーリー中盤以降のボスの行動パターンにはたいていこれが組み込まれており、DQ3以降のラスボスは全て複数回行動する。
頭数で優勢をとれるプレイヤー側への対抗策として取り入れられたシステムである。
複数回行動のパターンはいくつか存在し、約50%の確率で複数回行動するタイプと、必ず複数回行動するタイプに分かれる。
また、【どうくつまじん】【妖魔ゲモン】のように、偶数または奇数ターンのみ確実に2回行動する変わり種もいる。
たとえ最大3回まで行動するように設定されていても、確実に複数回行動するわけではない敵もおり、パターンは多種多様。
作品によっては、例外的に味方側でも複数回行動をとれるキャラクターが登場している。
 
モンスターズシリーズでは長らく搭載されていなかったが、ジョーカーシリーズから特性として【AI○回行動】が登場した。

DQ3

本作で初実装。完全2回行動、1~2回行動、1~3回行動の3パターンがある。
完全2回行動をとってくる敵として、序盤から【デスフラッター】が登場する。
デスフラッター以外でも、素早さを演出するためか鳥系のモンスターに設定されていることが多い。
また手数の多さを反映してか、足の多い【だいおうイカ】系、首の多い【やまたのおろち】系、腕の多い【がいこつけんし】系のモンスターはほとんどが2回行動してくる。例外は【だいおうイカ】のみ。
3回行動に関してはDQ6の【デスタムーア】が初出かと思われがちだが、実はDQ史上初めて3回行動を行ったのは、本作の【クラーゴン】(ランダム1~3回行動)である。
【きめんどうし】のように、完全2回行動でありながら「【ようすをみる】で必ず1回分の行動を無駄にする」演出も本作から登場した。
なお本作で初登場した【ばくだんいわ】はさりげなく完全2回行動持ちであり、優先行動の仕様と相まって、HP条件を満たせばほぼ確実に自爆するように設定されている。
 
【ボス級モンスター】としては、やまたのおろちの2回行動が脅威になる。
そしてリメイク版では、【バラモス】以降のボスはすべて複数回行動で襲ってくる(FC版では【バラモスゾンビ】のみ1回行動)。
単純に攻め手が激しくなるのも強力だが、補助呪文の有効時間が短くなるのも厄介。
1回行動するごとに1ターン経過とみなされるため、行動回数が多い【モンスター】【ラリホー】【マホトーン】等の効果が通常より短い時間で解けてしまう。
上の世界最大の壁たるバラモスも【ラリホー】が勝負の要になるだけに、早々に目覚められてしまうと立て直しが厳しい。
 
リメイク版でも基本的な仕様は同じだが、一部の敵の行動回数の設定が変更されている。

DQ4

3回行動が削除され、完全2回行動か1~2回行動の2種類のみに。
第一章のボス【ピサロのてさき】のお供の【おおめだま】が、顔色が変わると完全2回行動に切り替わって痛恨の一撃を連発してくることで注目を集めた(後に雑魚として登場するときも同じ)。
また、【ドラゴンライダー】【ガーディアン】は完全2回行動で打撃とブレスを交互にローテーションし、剣士とドラゴンのコンビネーションを演出している。
 
一風変わったところでは、ラスボスである【デスピサロ】は「体のパーツを失うことで行動回数が減少する」という斬新な演出がある。

DQ5

前作に引き続き完全2回行動か1~2回行動の2種類。
【アームライオン】【エリミネーター】【キラーマシン】は敵として現れるときは完全2回行動だが、仲間モンスターとして加入した際は残念ながら1回行動に置き換わっている。
…にも関わらず、敵の【ジェリーマン】がモシャスした場合には、敵のときと同じく完全2回行動になるという謎の仕様がある。
 
ラスボスの【ミルドラース】(変身後)には3種の行動パターンが存在するが、このうち一番弱いパターンのみ1回行動になっている(他は1~2回行動)。

完全2回行動をとってくるボスは【エスターク】のみ。
リメイク版では、4人パーティになった影響で、ストーリー後半のボスの行動パターンに一部2回行動が追加された。
 
【パパス】【作戦】【めいれいさせろ】である場合のみ1~2回行動になる。ただし、完全なNPC扱いであるため命令はできない。
また、本作のSFC版のみ【パルプンテ】の効果で2回行動になる場合がある。

DQ6

仕様上は完全2回行動か1~2回行動の2種類のみだが、一定の条件下で敵が3回行動を行うことがある。
該当するのは【デスタムーア】【ダークドレアム】だが、これは移行型という行動パターンの仕様が原因である。詳細は当該項目を参照。
 
前作に引き続き仲間モンスターのシステムが存在するが、今作では【キラーマシン2】【ランプのまおう】が、操作をAIに任せると2回行動する仕様となっている。
このうち確実に2回行動するキャラはランプのまおうのみであり、キラーマシン2が2回行動する確率は50%。
ちなみに、【しょうかん】で呼び出せる精霊のうち、サムシンのみ完全2回行動持ちである。

DQ7

PS版の【神さま】は、設定上では1ターンの行動回数に上限が設けられておらず、理論上は永久に攻撃し続けることもありうる(移行型を参照。さすがに3DS版では1~2回行動に変更された)。
これは俗に無限連続行動と呼ばれているが、あくまで理論上の話。実際はせいぜい3回行動がやっとで、4回行動すらほとんど見られない。

DQ8

前作のような無限連続行動の仕様は取り払われ、2回目の行動で行動パターンが変化しても行動回数がリセットされるようなことはなくなった。
また、初めての完全3回行動をとる敵として【黒鉄の巨竜】が登場した。
リメイク版で追加された【追憶の回廊】に登場するボス陣は、そのほとんどが超火力を武器に完全3回行動してくるのでたまったものではない。
 
味方側としては【スカウトモンスター】の中に2回行動のモンスターが存在する。

DQ9

魔王はレベルを上げると行動回数が増加する。
最終的には高レベルの魔王のほとんどが完全3回行動という凶悪な行動パターンになり、 【パラディンガード】なしでは倒すすべがなくなるものも少なくない。

DQ10

今作はリアルタイム制戦闘のため、複数回行動は間に時間を置かない連続行動となっている。
詳しくはこちら

DQ11

主に【邪神ニズゼルファ】復活後のボス群に加え、【アメジストワーム】【キラーマシン・邪】といった雑魚敵の一部が3回行動するようになり、一気に劣勢に追い込まれることも少なくない。
3DS版にはなんと特定条件下で5回行動するボスが存在するが、こちらは演出目的としての側面が強い。
また味方側も【ビーストモード】や、少々特殊だが【レディファースト】で限定的ではあるが2回行動が可能。
 
また、【だいおうイカ】系統のモンスターのように、体のパーツが独立して擬似的に複数回行動になっているモンスターも登場する。
DQ6のデスタムーア最終形態に似たシステムであるが、あちらと違って本体を倒せば体のパーツも消滅する。
裏ボスのニズゼルファも類似したシステムであるが、微妙に仕様が異なる(詳細は当該項目を参照)。

不思議のダンジョンシリーズ

本編同様に1ターンに複数回行動できる能力は存在するが、このシリーズの特徴として、「移動」と「攻撃」が厳密には別になっていることが挙げられる。
例えば【ゴースト】は1ターンに2回移動できるが、どんな状況でも攻撃は1回しかできない。
【シルバーデビル】は1ターンに2回移動と攻撃を自由に行える。
一方で【キラーマシン】は1ターンに1回しか移動できないが、攻撃のみ複数行える。
これらの特徴は攻略本等で「2倍速1回攻撃」といった形で表現されていたが、少年ヤンガスで【俊足】【神速】【れんぞくこうげき】【トリプルアタック】として明文化された。
また、速いだけでなく遅い場合も存在し、【アイアンタートル】は2ターンに1回しか動けない。
これは【鈍足】と表現される不利な状態であり、こちらが逃げながら戦えば完封できる。
 
これらは能力の一種なので【封印の杖】等で通常状態(1倍速1回攻撃)に戻すことができる他、【ボミオスの杖】【すばやさのたね】といった【素早さ】を操作する【アイテム】で変化可能。
当然すばやさのたねを使えば味方も2回行動ができるし、【ワナ】等で鈍足状態になることもある。

ダイの大冒険

ドラクエの各種ゲーム的都合の混じる設定をうまく漫画設定に取り入れている『ダイの大冒険』では、
大魔王【バーン】の各種特技にボスの複数回行動をアレンジ・反映させて取り入れたと作者は語っている。
 
通常の魔物や人間が【呪文】を使う場合、内在する魔力をそのまま使うだけだと消費量をまかない切れないため、
ある程度時間をかけて魔力を練り上げて増幅させてから放つ必要がある。
しかし、文字通り桁外れの莫大な魔力を持つバーンはこのタメを行う必要が無く、例え1つ呪文を放った直後でも即座にタメ無しの呪文連射を可能としている。
劇中でも、先行して放った【カイザーフェニックス】が相手に襲い掛かっている時に、間髪入れずにもう1発のカイザーフェニックスを重ねている。
 
さらに、若さと強さを持つ全盛期の肉体の封印を解いて真・バーンになった後は、【天地魔闘の構え】と言う形で3つの必殺技を同時に繰り出す事を可能としている。
上述のカイザーフェニックス連発は単なる呪文の連発であり、魔力と叡智のみを残した老バーンの状態でもできるが、
作中では2連発(2回行動)までしか見られなかったのに対し、肉体の強さが合わさった真バーンでは物理攻撃も交え、さらに1回多い3回行動を行う。
 
ボスが複数回行動を行うと言うシステムと同時に、ボスが形態変化を行い強化されると行動パターンや行動回数も増えると言う特徴を上手く漫画の設定に落とし込めている好例と言えよう。