概要
モンスターズで登場する【りゅうおう】のドラゴン形態。モンスターズシリーズでは唯一皆勤賞であるラスボス。
元々は「りゅうおう」と「竜王」は同一であったが、DQMJ2以降、ひらがなと漢字の書き分けで区別されるようになった。
モンスターズ以外の作品でも、ゲーム中で「竜王」名義で登場する場合があるが、混乱や重複記載を避けるため、DQ9のものは【竜王の地図】、DQ10オンラインの「竜王」はDQ10大辞典:【竜王】、それ以外の「竜王」はすべて【りゅうおう】の項に記載することとする。
本項では、モンスターズにおけるドラゴン形態について解説する。また、外伝作品であるロトの紋章の竜王は一貫して漢字表記のため、こちらで扱う。
DQM1・DQM2
人型形態の方と【しんりゅう】を配合するとドラゴン形態の彼が生まれる。見た目はドラゴン形態なため完全なドラゴン系だが、前身が人型で????系扱いされているので、ドラゴン系扱いにはされなかったのだろう。
ドラゴン形態は【ひのいき】や【みなごろし】を覚えるのだが、【ひかりのはどう】を素で覚えるのが興味深い。やはり竜の女王の血を引いてるのだろうか。
親のしんりゅうよりステータスの伸びは低いが、耐性は格段に向上し、状態異常や【ルカニ】系、休み系全般に完全耐性を持ち、【マダンテ】にも弱耐性を持つ。【メタルスライム】を除くスライム系と配合してマダンテの強耐性を付けてあげれば、対戦でも実用レベルになる。実は【????系】の中でも【ゾーマ】の次くらいに優秀な耐性を持っている。また、DQM2ではこちらの形態からは【メタル化】が可能になる。ただし、下手なドラゴン系などと配合させると炎などへの耐性がなくなるので注意。メタル化には手間がかかるので、根気が必要。もっとも、メタル化するメリットはあまり無いが…
能力が低めだった人型とは一転して能力の伸びはかなり上がっているが賢さだけは下がっている。また、人型では出た会心の一撃が性格の補正以外では出なくなる。
両形態とも【シドー】を相手に配合すると【ゾーマ】が誕生するので、特技は気合いを入れて仕込むと良い。
ちなみに、DQM1のボス戦でりゅうおうが【ドラゴラム】でドラゴン形態に変身するが、これは【いてつくはどう】で元にもどせてしまう。なお、人型からドラゴラムを引き継ぐことももちろん可能だが、敵側が使ってももちろん姿は変わらない。むしろ弱体化するため、デメリットしか残らない。
DQM2ではこいつと【オリハルゴン】との配合で【しん・りゅうおう】が誕生する。
GB版1の一部の攻略本では、【ミルドラース】や【デスタムーア】の変身形態は「○○(変身)」と書かれていた一方、こいつは「りゅうおう(DRAGON)」という名称になっていた。なぜこのような表記なのかは謎である。
キャラバンハート
本作はドラゴン形態のみ登場。【ギスヴァーグ】撃破後、竜王の城の最奥で戦える。
勇者ロトに対して壮絶な怨みを抱いていることや、
DQ1でローラ姫を守っていた【ドルバ】が普通に「竜王さま」と呼んでいることから考えると、竜王のひ孫の子孫ではなく、DQ1の竜王ご本人だと思われる。
ひ孫はどうしたのか不明。
「竜王は不滅の魂を持ち、転生を繰り返す」という設定らしく、倒しても滅びずに再び眠りにつくだけ。
HPは10000しかなく、特技もはげしいほのおしか使ってこないので、ギスヴァーグを倒したパーティなら楽勝。
倒せばりゅうおうの心がもらえる。ついでに部下のドルバも仲間にできる。
【りゅうのオーブ】を使ったオーブのダンジョンの最奥でも戦える。
こちらはHPが18000にアップしていて、特技も【やみのはどう】が追加されている。
15ターン以内で倒せば心が手に入る。
もちろん転身も可能。
【デュラン】に【カオスドレイク】としんりゅうの心で転身できる。エレメント系のランクA。
エレメント系の転身の最終形の一つで、能力は、すばやさ・かしこさ以外さほど高くなく、MPに至ってはほとんど伸びないが、耐性は優秀かつ実用的。
マホトーンとマヌーサに完全耐性を持っており、【カカロン】戦や【ドメディ】戦で役立つ。
また、ザキ、マヒ、メダパニ等にも高い耐性を備え、職業の心次第で完全耐性を持たせることもできる。
習得する特技はひのいき、やみのはどう、【いきをすいこむ】。
ドルバをこれにすると台詞がなんとなく面白い。
こいつがパーティにいるとボス戦のBGMが【竜王】になる。
ちなみにギスヴァーグと同時にパーティにいると竜王が優先される。
ジョーカー1
ドラゴン系のSSランク。以降は一貫してコレ。本作ではドラゴン形態のみが登場。
【はくりゅうおう】×はくりゅうおう×【ゴールデンスライム】×【キャプテン・クロウ】の4体配合で手に入る。
昔の作りやすさはどこへやら、一転して最も作るのが難しい種族の一種に。スカウトの難しいメタル系を大量に使うゴールデンスライムに、ストーリーを通じて1体しか手に入らないキャプテン・クロウまで使った四体配合という超極悪仕様。
こいつを生み出す頃には間違いなく廃人の領域に達していることだろう。
さらにはこいつと【ラプソーン(大)】まで使って【竜神王】を生み出す配合まであるのだから恐れ入る。
特性は【テンションアップ】で、炎ブレス・吹雪ブレス・ザキを無効にする。
配合の難易度は高いが、それだけに能力値はいずれも高く、テンションアップで大ダメージを与えられる。
ただ、AI2回行動を持っていないので、強いのだが労力に見合うかと言われればそうでもない。
所持スキルは【りゅうおう】。J3Pまで一貫してこれである。
ちなみに【ガルマッゾ】もキャプテン・クロウを使うので、1ソフトで両方を揃えるには通信プレイが不可欠。
竜神王も揃えるとなると3体も必要になる。
かつてはニンテンドーDSステーションのすれちがい通信で登場し、スカウトが可能だった。
ジョーカー2
サイズが大きくなり、【メガボディ】、【テンションアップ】、【自動HP回復】の特性を持つ。
本作は人間形態も登場しており区別のため以降、ドラゴン形態は「竜王」と漢字表記されるようになった。
配合方法は微妙に変更されたが、はくりゅうおう×りゅうおう×キャプテン・クロウ×ゴールデンスライムの四体配合という相変わらず極悪な仕様。
本作ではゴールデンスライムの配合難易度が上がった為、より生み出しにくくなっている。
比較的作りやすいりゅうおうが含まれている点、配信の関係でキャプテン・クロウを2体以上仲間にできるようになった点がせめてもの救いか。
能力は相変わらず高く、耐性の関係でマダンテを無効化できるなど強力だが、竜神王と比べると今回は賢さの優位性がほとんどない上に、特性が会心でやすい、ひん死で会心のあちらに対してテンションアップという微妙すぎる特性であるこちらの方が見劣りする感が否めない。
前作同様ラプソーン(大)との配合で【竜神王】を作れる為、配合素材として割り切った方が良いかもしれない。
ジョーカー2プロ
またしても配合方法が変更され、「りゅうおう×はくりゅうおう」と恐ろしい程楽になっている。
前作と同じで竜神王に使う他、今回は【神竜】とで【マスタードラゴン】が生まれる。
しかも神竜にも竜神王を使うため、マスタードラゴン作成にはコイツが2匹必要になる。
そして配合チャートの頂点である【オムド・ロレス】を作るためにはそのマスタードラゴンを使い、片割れの【闘神レオソード】にもコイツを使うので計3匹必要になる。
その為、この変更は妥当といえば妥当ではある。かつては神竜を使って生み出したのに今度は神竜を生み出すのに必要となってしまった…。
ちなみに竜神王はラプソーンの配合が複雑化し、あちらにキャプテン・クロウを使うようになってしまったので入手が楽になったわけではない。
特性はメガボディ1~3回行動、テンションアップ、【くじけぬ心】、【アンラッキー】。
ランダムながら複数回動けるようになり、高い攻撃力を存分に生かせる。
ただ、その関係か能力値は無印と比べて全部が低下して自動HP回復もオミット、さらにアンラッキーも付き、補助系等の技が使いにくくなっている。
だがそれでも攻撃力は1000あるので、3回攻撃は非常に脅威。その様子は宝の地図の竜王を彷彿とさせる。
テリワン3D
組み合わせは変わらないが、素材は両方とも【他国マスター】が繰り出してくることがあるのでちょっぴり工面しやすくなった。モーションは【ソードドラゴン】にも流用されている。
特性はメガボディ、テンションアップ、くじけぬ心、AI1~3回行動。+25で【まれにハイテンション】、+50で【いてつくはどう】。
スキルはやっぱり変わっていないが、本体からマイナス特性が消えた代わりにスキルに付いた。
脳筋の多いドラゴン系には珍しくかしこさの方が高いが、攻撃力は前作よりもかなり下がって並程度になっている上、かしこさも決して高水準とまでは言えない数値。
それどころか守備力以外の全てが人型形態に負けてしまっている。
まああちらは1回行動なので、複数回行動が可能な対価というべきか。
とはいっても守備力以外大したことはなく、変身前に持っていたギラブレイクも無くなってしまったので火力が物足りなくなりがち。
まれにハイテンションが発動すればなかなかの破壊力を発揮するが、当然当てにはならない。ならばと手動でテンションを上げようにも2回以上行動すればオジャンなので恩恵が薄く、イマイチ活かせないというじれったさを持つ。
派生先は前作と同じ組み合わせで竜神王とマスタードラゴンが作れる。マスタードラゴンは神竜の代わりに【トーポ】でも良い。
戦力としての直接的な期待値は竜神王の方が上だが、配合ツリー上位陣への足掛かりにするならマスタードラゴンにしてやろう。
マスタードラゴンはグレイナル→神竜orトーポと経由すれば竜神王からも作れるが、その場合は竜王が2体必要になるのでDQ8でいう【地雷錬金】の再来になってしまう。
グレイナルや神竜、トーポを未入手なら図鑑埋めも兼ねられるが、それでもわざわざ遠回りするのは得策ではない。手間も時間もかかるのでやめた方がいい。
テリワンSP
新たに配合先が追加されており、【バルボロス】との配合で【闇竜シャムダ】が作れるようになった。
もっとも、シャムダ自体は【しんじつのとびら】の【黄金郷】のぬしとして登場しており何度でも仲間になるが、いかんせん解放時期が遅いためシャムダを早期入手したいならこいつを用いて生み出すこともあるはず。
また、【さそいのとびら】の黄金郷の解放のためには究極配合したこいつが必要なので、1体は究極配合済みの個体を作っておきたい。
イルルカ
テンションアップの特性が【いあつ】に変更され、【新生配合】で【神の息吹】、【ギガボディ】化で【ブレスのコツ】を習得。
配合先も追加され、リメイク前同様、オリハルゴンとの配合でしん・りゅうおうが誕生する。
攻略本のプレゼントコードで貰える着せ替え服に「なりきり竜王の服」と言うのがあり、【ルカ】だとドラゴン形態に似た姿になる。
イルルカSP
新たな配合先として【創造神マデサゴーラ】との配合で【禍乱の竜アンテロ】が作れるようになった。
配合チャートの頂点である【マジェス・ドレアム】に必要となる。
竜神王、マスタードラゴン、しん・りゅうおう、シャムダ、アンテロといずれも配合チャートの頂点を作るのに必要なのにも関わらず、全てが配合素材に竜王を必須とするためまともに配合すると最低5体は必要となる。
特に後ろ3体は配合以外での入手が難しいのでこいつが報酬の錬金カギを用意しておくと大分楽になる。
【超ギガボディ】化で【つねにアタックカンタ】を習得。
ジョーカー3
久々にドラゴン形態である「竜王」のみ参戦。魔王系統唯一のドラゴン系のままである。元の設定が「竜族の王」であるため、正真正銘のドラゴンと言うことなのだろう。
今回は人間形態もはくりゅうおうもいなくなってしまったので、【黒飛竜】と【グランシーザー】の特殊配合で生まれる。
黒飛竜を作るのはなかなか面倒なため、初代ジョーカーほどではないが生みだしにくくなった。
変わらずメガボディ。
特性は【ブレスのコツ】が初期習得に、AI1~3回行動がギガボディ時の習得に変更された。
なお、超ギガボディ化すると【星のまもり】を習得する。
固定特性はいあつ。
能力は主にHP・攻撃・防御に優れたドラゴン系らしい配分。人型も意識したのか賢さもドラゴンとしては高め。
ドラゴン系としては、火属性を無効にする代わりに水属性が弱点と言う変わった特徴がある。
水属性の攻撃は意外と数がある為、不意に大ダメージをもらわないよう注意。
スキルが練られていないマジンガ様の【海破斬】で叩っ斬られるのはよくある事。
特性の内容は変わらずブレス重視。
ただ単純なブレス特化は竜王の攻撃力を腐らせがちになってしまう為、特性構築には細心の留意を払おう。
幸い固定がいあつである為、無理にブレス特化にする必要は無い。
【ラーミア】との配合で竜神王が生まれる。
初期スキルは変わらず「竜王」。
相変わらず習得できるブレスがショボく対戦では使いにくい。
早めに【炎と氷の息吹SP】等に乗り換えてしまおう。
5月27日より、ドラクエ30周年を記念してか、ワールドマップに【DQ30周年SP】のスキルを持った超ギガボディの竜王が出現するようになった。戦闘に勝利すれば仲間になる。
このモンスターはいつの間に通信で配信されているため、通信環境さえあれば誰でも戦うことが可能。
ジョーカー3プロ
今作では変身前のりゅうおうと更なる変身を遂げたとされているしん・りゅうおうが復活。
そのため入手法がりゅうおうと黒飛竜との特殊配合に変更されている。
特殊配合先も多数追加されており、【エンペラン】との配合でりゅうおうが、【スペディオ】との配合で【キングスペーディオ】が、【暗黒神ラプソーン】・【レオパルド】・【大食王ボーショック】との4体配合でしん・りゅうおうが、【ドーク】・【神さま】・【軍神トガミヒメ】との4体配合で神竜が誕生する。
合体特性は【超やみのはどう】、合体特技は【神の裁き】。
DQM3
ドラゴン系のSランク。【りゅうおう】と【ダースドラゴン】の特殊配合で誕生する。
余談ではあるがりゅうおうは【スターキメラ】と【しにがみのきし】、ダースドラゴンは【ドラゴン】と【ゴーレム】と、
父母だけでなく祖父母も含めて全てDQ1で登場したモンスターで占められるというこだわりの配合図になっている。
特性は【いてつくはどう】、【???キラー】(Lv20)、【火のコツ】(Lv40)、【2回行動】(Lサイズ)、【プレッシャー】(Lサイズ)、【くじけぬ心】(LサイズLv60)。
所持スキルはいつもの如く【竜王】。しかし本作では【ギラグレイド】に【煉獄火炎】とだいぶ強化がなされており、竜王本人との相性も悪くないので十分使っていける。
今作も攻撃・防御・賢さに優れる従来の流れに即した能力配分だが、今作ではHPがかなり低いのでそこは注意が必要。
これまたドラゴン系統の【光の番人】との配合で【竜神王】が、【ハーゴン】との配合で【シドー】が誕生する。
DQMSL
???系SSランク。もちろん【りゅうおう】の転生先。特別枠の「魔王」に属する。
習得特技は【メラゾーマ】と【しゃくねつ】と、見事に【メラ系】ばかりだが、
このままでは性能不足なので、さっさと新生させてしまおう。
新生する事で必中斬撃技の「くいちぎる」、レベル依存の必中全体体技の「咆哮」を習得する。
また、上方修正により【ふくつのとうし】特性が付いた為、ほぼ専用装備の「りゅうおうの杖」を付けて、
竜王の加護(【いてつくはどう】で剥がせない【リザオラル】)が発動すれば、
ほぼ難攻不落の要塞と化す。くいちぎるも単体では若干威力に心もとないが、
杖に威力アップの錬金効果が付けば、自身の常に物理系ダメージ1.2倍の【ちからため】も相まって、
かなり馬鹿にならない威力となるが、対戦では基本的に咆哮を連発する戦法を取る事が多いか。
ただし、現在ではくじけぬ心系特性を解除する手段も多く、多段ヒット系技でも挫けてしまう事がままあるのはご愛嬌。
素早さが低いので【魔王オムド・レクス】率いるリバースパーティに入れられるなら仕事させやすい。
また、「超魔王」として「闇の覇者りゅうおう」が変身した「闇の覇者竜王」も存在する。
ロトの血を引く者とのユニット「アレフガルドの伝説」というものもある。
モンパレ
おやぶんの洞窟で登場。???系のSSランク。
HP・攻撃力・守備力は素晴らしい伸びを見せ、他の能力値も悪くない数値にまで伸びてくれる。
後に「闇の覇者・竜王」という強化版も実装された。
どこパレ
魔王カーニバルにて初登場。固有特性は2回行動。固有のとくぎは指定範囲なしの【おたけび】の効果の「咆哮」。
こちらでもHP・攻撃力・守備力が実装時ではどれも超がつくハイスペックさを誇る上に状態異常への耐性も完璧。
物理アタッカーとして申し分ない性能であるが初期とくぎはギラグレイドやしゃくねつなど賢さ依存の技ばかりのため、
能力値を活かすのには当時はまだ不安定だった「とくぎ伝授」が必須だった。
後に登場した「闇の覇者・竜王」が実質的に現在の竜王であり、強化前の普通の竜王は現在では排出されない。
固有特性は2回行動+【ヒートアップ】の「闇の覇者」。固有のとくぎは敵単体に斬撃ダメージ+耐性を一段階下げてルカニ、ボミエ効果の「竜のアギト」。
タクト
2020年7月23日開催の「ドラゴンクエストIイベント」第3弾(2020年8月7日)にて登場。Aランク枠は【かげのきし】
???系Sランク・こうげきタイプ
リーダー特性「周囲5×5マスの範囲の敵のしゅび力を20%下げる」
とくぎは「漆黒のツメ」【ほのお】「ドラゴンスイング」
覚醒スキル10Pで「いきなりバイシオン」を習得できる。
2021年8月6日に才能開花。
才能開花で才能開花とくぎ「竜の炎」
才能開花特性「ドラゴンスケイル」(敵からこうげきを受けた時 最大値の10% 自分のHPを回復する)「竜王の鼓動」(3ターン目の行動開始時 いどう力を上げる 効果3ターン 息威力・回復力を上げる 効果4ターン)などを習得できる。
HPの高さとドラゴンスケイルでかなりの高耐久になった。
なお、両形態を同時に使う事も当然可能ではあるが、両者のリーダー特性は致命的にかみ合わず、相性は悪い。
リーダー特性を気にせず物理と呪文をバランスよく編成するのであれば逆に相性が良い。
ロトの紋章
漫画【ドラゴンクエスト列伝 ロトの紋章】では、【異魔神】の側近の魔王の一人として登場しており、竜兵団を指揮していた。
他の側近たちに比べるとキャリアは浅く若年者の部類に入る。
ドラマCDでの声優は【ドラゴンクエスト ダイの大冒険】では氷炎将軍【フレイザード】を担当した山口健。
設定上はDQ本編の竜王と同一人物だが、容姿も性格も大きく異なる。
その姿は服装こそ似ているが本編のような魔術師風の怪人ではなく、筋骨隆々とした偉丈夫として描かれている。
性格も本編で見せたような老獪さは影を潜めており、一人称も「俺」。
また、アルスの故郷を滅ぼしたり格下の部下を手駒として容赦なく使い捨てるといった魔王らしさを見せる一方で、陰湿な性格の同僚と反りが合わなかったり、忠実な配下の死にも無関心な異魔神に対して反発するなど良くも悪くも直情的なところがあり、魔王軍の中では比較的人間味のある人物となっている。
このようなキャラクターデザインは、若き日の竜王ということで、意識して行われたものだろう。
また、竜の女王の息子=竜王説が採用されており、本来は善玉の竜神であったが、魔族の手によって魔王と化したという、小説ドラゴンクエストと類似した設定がある。
格下の部下を容赦なく使い捨てる一方、捕らえたカーメン王と王妃を殺さずに生かしていたり、海王リバイアサンの婚約者であったパールが反撃の意思を示した際には殺さずにバシルーラで吹き飛ばすに留めるなどの意外な一面もあるが、ロトの血同様に聖なる血がそうした一面に影響していたのかもしれない。
当初は、同じ魔王である【ジャガン】を見下していたが、当のジャガンが【アルス】を倒してきたことから、渋々ながらも態度を改めている。
新参の魔王という境遇や考え方に近いものがあるためか、以降は互いに打ち解けた様子で接しており、魔王軍の中でも信頼を寄せた相手となっている。そのあたりは、ジャガンのことを胸中で「同朋」と表現していることから伺える。
アルスが生まれた時にアルスの父カーメン王と【デルス】を入れ替えて侵略するなど、アルスにとって因縁のある相手でもある。
第1話から登場をして様々な刺客を差し向けるが、直接対面することになるのは終盤ローラン城での戦いになる。
最初の刺客ミニデーモンのゼブルが竜王の名を口にした際に、アルスはそれに反応しており、以前から自分が仇とする魔王の名を知っていた様子が窺えるが、いつどうやってそれを知り得たのかという前置きが無く、唐突な感が否めない…おそらく本編で直接描かれていないカーメン脱出からの十年間のどこかで何らかの形で情報を得たのだろうが。(カーメン城でバラモスゾンビを撃破した翌朝、タルキンがアルスとヤオをバラモスの玉座の間に案内して様々なロト伝説を語っているが、その中に竜王が竜の女王の子供だという話もあった……タルキンはあくまでそういう説もあるというだけだと補足していたが……逆に言えばそのような説や噂が流れる為の前提条件として、ロトの紋章の世界の人間たちの間には竜王の名前が常識的人名として知れ渡っていると考察する事もできる)
メラゾーマやベギラゴンを扱うほか、バシルーラなどの魔法を使う。
また、竜族として炎も吐き、真の姿として巨大な竜にも変身することもできる。
ローラン城の戦いではアルスたちを苦戦させる一方で、手負いだったとはいえアステア相手に圧倒されるなど実力に不明瞭な部分も多い。とはいえアステアと戦った際は異魔神の触手で腹を貫かれ、手負いどころか瀕死の重症を負いつつも意地で戦ったような状態だったので圧倒されるのも無理はない
竜の姿になった竜王は、異魔神の肉体が引かれて実体化を早めるほどの巨大なエネルギーを持ち、【闇のオーブ】の触手に吸収されるどころか、逆に喰ってしまった。
世界に失われた秩序を取り戻すことを信条として異魔神の配下となっていたが、ローラン城の戦いの際にタオ老子から自分の出生を聞かされ、自分には竜神の聖なる血が流れており、異魔神によって呪われた名を与えられ魔王として利用されていたという真実を知ることになる。
衝撃的な事実に狼狽し、苦悩した末に竜形態に変身して暴れまわり闇のオーブの触手を城ごと吹き飛ばした後に正気を取り戻し、異魔神に自分が何者なのか問いかけようとしたが、異魔神の裏切りに遭い瀕死の重傷を負うことになる。
最後はアルスやアステアに情けをかけられ、異魔神を倒すという共通の目的のために戦いを退くことになった。
最終的には異魔神の軍勢を離反し、勇者に光の玉を授けるという、奇しくも竜の女王と同じ役目を負うことになる。
ここで善玉の竜神に戻ったと思いきや、エンディングでは魔物を統率しているシーンが描写されており、後に【ドラゴンクエスト】へと続くことが示唆されている。姿もDQ1の変身前と同様のものに変わっていた。
なお、竜王の出生の秘密に関しては判明がやや唐突に思えるが、物語の再序盤で「ロトの血を引く兄弟が竜の女王の城を訪ねた際、既に城がもぬけの殻でありそこにひとつの卵がだけが残されていた」と語られるシーンがあり、それが伏線となっている。かなりの間が空くので伏線であることに気づきにくいが。
星ドラのコラボイベントで登場した際は本家の竜王と区別するためか「りゅう王」表記になっている。
DQライバルズの公式ガイド+ビジュアルコレクションでは、藤原カムイ描き下ろしによるロト紋版竜王のプロダクトコードが付属している。こちらは変身前「りゅうおう」変身後「竜王」表記。
その後DQMSLのコラボイベントでも「りゅう王」表記で登場し、転生させることで「真・りゅう王(決して【しん・りゅうおう】ではない)」になる。
ロトの紋章~紋章を継ぐ者達へ
前作同様の若い姿で出演。
世界の異変にはしばらくの間静観を決め込んでいたが、やがて【クインゾルマ】率いる魔物軍のアレフガルドへの侵攻を機に、パープルオーブは自分のもとにあるから奪ってみせろと宣言。竜王軍を率いて熾烈な戦いを繰り広げる。
「俺の築いた秩序を乱す者すべてが敵なのだ」と豪語し、この世界に光が戻らない以上人間も敵であると断言するが、一方で人間に危害を加えることは一切なく、アロスを客人として城に招き、彼に稽古をつけ実力を引き出すなど結局何かと人間達に協力するツンデレっぽい言動を見せる。
その当面の目的はロトの血脈を魔の力に負けないよう鍛え上げること。これは前作で魔に魅入られ異魔神の配下となり自ら世界を混沌に陥れたことへの贖罪と語っている。
パープルオーブを奪うため竜王の城に飛来した守護の竜・ライムの軍勢と交戦。前作よりも強大な実力になっていることが表現されており、異魔神同様海を沸騰させるほどの巨大な火球を生み出したり、「竜牙咬(ドラゴンファング)」「竜翼斬(ドラゴンウィング)」などの必殺技を繰り出している。
また、パープルオーブの位置を探るべく竜王の城に潜入した守護の竜シルヴィアには、真意もどういった手段かも不明だが子を身籠らせている。
変身後の姿は忌むべき姿として嫌っており極力見せようとしない。しかし往年の魔王バラモスと同等程度の力を持つとされる守護の竜レドの戦闘力の前には歯が立たず、矜持を破って変身してもなお敗北し瀕死の重傷を負う。
回復の泉によって一命をとりとめた後、精鋭を率いて世界中に現れたクインゾルマの根の調査と排除に向かうが、その隙を突かれて竜王の城をクインゾルマに乗っ取られ、守護の竜シルヴィアとパプルシアをも人質に取られてしまう。
罠だと知りつつも自らを「怒りで冷静さを欠いたただのビースト」と称し、変身して突入。二人を救い出す代償にクインゾルマの毒を体内に注入されたことで彼女の傀儡と化してしまった。
そしてアリアハンでのアロス達と新生獣王グノンとの対決の最中に、同じく蘇った冥王ゴルゴナとともに乱入。
ほぼ理性を失っており、アロス達を容赦なく攻撃しにかかるも、自分の獲物を奪われることを良しとしないグノンに阻まれ、大激闘を繰り広げる。
勝負は冷静さを欠いていなかったグノンに軍配が上がるが、瀕死状態ながらもわずかに理性を取り戻し、グノンに「勇者と人類の未来をお前に託したい」と告げた。
グノンにはその場では一笑に付されたものの、彼のその後の行動にこの言葉は深く影響を与えることとなる。
グノン打倒後、シルヴィアとパプルシアが在りし日の竜の女王の城を復活させたことに伴い、母から託された竜王の杖が共鳴し蘇った竜の女王の城へと身体が転送される。
相変わらず瀕死状態ながらも一命はとりとめており、その後は天界の太陽王ラ・ムーことタオ導師の下でしばらくの間傷を癒すことになった。
蘇った大魔王ゾーマとの最終決戦では、ティーエの頼みにより光の玉を携えて参戦。
クインゾルマの躯から奪った闇の衣を身にまとい、増幅された力でゾーマと互角の戦いを繰り広げるが、代償としてゾーマ同様に衣に急速に生命力を蝕まれていく。
ゾーマから「不相応な力を使った末路」と嘲笑されるが、あくまでも自分は未来への礎であり、自らの思いは人間たちの強さが未来を築いていく連なりの中にあると語った。
それでもなおゾーマには敵わずマグマの中へと沈み、今度こそ死亡したように見えたが、世界が完全に闇に閉ざされるかと思われたその刹那、同じくマグマに沈んでいた光の玉の力を得て復活。
金色に輝く竜となってゾーマに襲い掛かり、囚われていたラーミアの魂を開放しゾーマを倒すための布石となった。
作劇上仕方のないことであろうが、上記のように今作の竜王は戦闘シーンの恰好よさとは裏腹に妙に敗北の描写が多く、彼の言説通り勇者達の引き立て役のような描写に終始している。
しかし何度も敗北しながらも死亡しなかった事で、その常軌を逸した生命力の高さをも読者に見せつける事となった。
その後、魔を引き寄せるロトの血を隠匿するため表舞台から身を引く決心をしたアルスから「再び世界が脅威にさらされる時まで、一生が短い人間の代わりに王者の剣=ロトの剣を預かってほしい」との頼みを受ける。
「これ以上人と慣れ合うつもりはない」としつつも、最終的には「貴様ら勇者の行く末を見定めるために」という名目でこれを承諾する。DQ1で竜王の城にロトの剣が安置されていることの明確な理由付けだろう。
エピローグでは城を再建して地下世界に逃げてきた魔物達を統率している様子があり、シルシルとミシルからは「以前から何かを危惧している様子はあり、もっとずっと先の未来を見ている」と称された。
闇の衣の代償で前作のラストシーンよりも年老いた彼が改めてDQ1と同様の服装で玉座に腰かけているシーン、そして天界にてシルヴィアが小さな竜=彼の息子を抱いているシーンをもって今作での出番は終了となる。
結局のところ、後のDQ1で彼が光の玉を奪いアレフガルドを再び闇に閉ざした理由は直接的には明かされなかった。
しかしながら今作での彼の言動を総合的に解釈するならば、DQ1においても今作と同様、やがて来る脅威との戦いに備えて「人々から忘れ去られかけていたロトの血を再び呼び戻し、戦いを通して魔に負けない血に鍛え上げなおす事」こそが彼の行動の真意だった、という事だろうか。
DQ2で破壊神シドーという脅威が実際に発生し、DQ1の勇者の子孫がこれを打ち破っているため、一応の辻褄は合う。
なお、完結後の堀井雄二との対談において著者は「本作とDQ1の世界観をつなぐ、もうひと押し」「竜王とDQ1勇者の関係性を、おそらくギャグで描く」スピンオフ作品を描きたいと話しており、構想もある程度できていることを語っているが、現在のところ続報はない。
余談だが、本格的に登場する前に発刊された11巻では『竜王様の憂鬱』の題目で彼のバカンス風景(!?)が描かれている。
この時彼は全裸(というよりも全身タイツのような)姿でビーチベッドに寝そべって「出番まだ?今何待ち?」と画面外の誰かに話している。この姿は頭部の角も無い上に目の隈も無い特殊なもので、劇中の衣装はビーチベッドの側の「竜王様」と書かれた紙の貼られた箱に雑多に詰められている。
蒼天のソウラ
1巻で【ドラゴンクエスト】という作中用語の説明として登場。
「勇者と戦ったドラゴン」の代表として描かれた。