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【ハーゴンの神殿】

Last-modified: 2019-07-29 (月) 09:56:00

概要 Edit

DQ2の【ラストダンジョン】
DQ2のアフターであるキャラバンハートでは「ドメディの城」という名前で登場する。

DQ2 Edit

その名のとおり邪神官【ハーゴン】の居城で、【ロンダルキア】台地の西に位置する。
【ロンダルキアのほこら】から北の岩山に沿って西に歩いて南下した位置にあるのだが、南下の途中で道が二手に分かれている。
どちらを進んでもたどり着けるが、一見近道に見える東ルートだと結局岩山を大回りしなければならないため、途中で弱いモンスターも出る西ルートのほうが楽。
幾多の難解なダンジョン、そしてロンダルキア台地に巣くう強力な魔物たちを突破した末に辿り着く、最終決戦の舞台である。
地上7階建てで、塔と同じように上へ登っていく形式のラスダンだが、歴代シリーズでも珍しいことに1Fの仕掛けを除くと一切迷うことのない一本道のダンジョンである。
FC版等では普通の城の外見だが、リメイク版ではツインタワーのような外見になった。
FC版では塔の上階から飛び降りた際は城のオブジェ(2×2の4マス)の右下のマスを基準に隣接するマスに着地する。例えば西側に飛び降りた際は、城のオブジェの西隣りではなく城のオブジェの左下のマスに着地する。
余談だが、1階から2階へは階段を使って上らないためか、システム上は各階が1階低いフロアの扱いになっている。これは【かぜのマント】を装備して飛び降りたときの飛距離から判断できる。本来は5階から飛び降りると2マス分だけ着地点がズレるはずだが、1マスしかズレない(4階相当)。
 
BGMは、ハーゴンの幻術を解く前は【王城】、幻術を解いた後は1階が【恐怖の地下洞】、2階以上が【魔の塔】(SFC版以降は全フロアが魔の塔)。

ハーゴンの幻術 Edit

神殿に入るとそこは主人公が旅立つときの【ローレシア】に酷似している。
ゲーム開始時の旅支度のために用意された宝箱があるが、開けても空っぽ。宝物庫の5つもすべて空。
FC版等ではローレシアそのものだが、階段や【旅の扉】に乗っても何も起こらない(正確には旅の扉は利用できるが、入った場所に戻ってくる)。
宿屋と道具屋は利用できるのだが、なぜかこの城を出ると回復しても元に戻っているし、薬草などは買っても消滅する(金も元通りなので損はしてない)
また、ローレシア城では利用可能なルーラやキメラのつばさも使えない。
リメイク版では城の2Fにも上がることができ、【ローレシア王】を含めた人々がハーゴンに敬意を表している。大臣が死んだということで、王は変な女【ミリエラ】を部屋に連れ込み遊び呆けているという変な状態。
 
それもそのはず、これはハーゴンの造った幻であり、この幻術を打破しないと先に進むことはできない。
幻術を解く方法は【ルビスのまもり】を使うこと。ただそれだけなのだが、このルビスのまもりの入手方法が面倒臭く、遠路はるばるハーゴンの神殿までやってきてもルビスのまもりをまだ入手していないという人が少なくなかった。
ルビスの守りを手に入れるために必要な【5つの紋章】のうちの1つ【いのちのもんしょう】【ロンダルキアへの洞窟】の中にあり、手に入れたら先に進むのを中止して一旦外に出てきて、大海のど真ん中にある【精霊のほこら】を目指さないといけない。
FC版ではルビスの守りを旅の扉の上で使うと、ワープ時のエフェクトを伴って呪いが解ける。
 
この幻術は仕様上「外に出るか幻術解除時点で突入時のステータス・アイテムの状態に戻る」という処理をしているので、間違いなく本物の自分たちの薬草やホイミで回復しても戻されてしまうし、死亡キャラを蘇生させてルビスの守りを使わせると使用者がまた死んでいるという珍現象が起こる。
だがこの仕様が原因で「『そうび』を選んでないのに装備品が変更される」という現象が起きるので【はかぶさの剣】のバグ技を実行できるのだ。
 
リメイク版では地下1Fに降りれるのでバリアー歩行で全滅することができる、この場合は最後にセーブした場所に送還されるもののゴールド半減のペナルティはなく、ステータス等はハーゴンの神殿に入る前の状態に戻される。
 
余談だが、FC版の【取扱説明書】には『旅のヒント』として

すべての謎は、城や町の人々の話に耳を傾けることで、必ず解くことができます。
たとえば、長い旅の末、ハーゴンの神殿に入ったあなたは、あっと驚くかも知れません。
しかし、人々の話をこまめにメモしていたあなたなら、つぎにするべきことがわかるはず。

と書いてあるのだが、こんなところのヒントは然程欲しくはない。
プレイヤーが本当にヒントを知りたいのは、このすぐ後の十字架ですべきことである。
もっとも「行き詰まったらイベントアイテムを使う」という部分を気付かせてくれる意味ではこのイベント自体が遠回しなヒントと言えなくもないが。
そのためにしつこいほど各地にハーゴンの幻とルビスの守りに関する情報が撒かれていたのかもしれない。
 
ガラケー版以降は命の紋章の入手場所が変更されたうえに、ルビスのまもりまで手に入れてからでないとロンダルキアへの洞窟に入れないようになったため、ハーゴンの神殿に到着した時点でルビスのまもりをまだ持っていないという事態は起こらなくなった。
 
 
よもや後年、このローレシア城の外に広がる世界が冒険の舞台になるとは誰が想像したであろうか…?

1階 Edit

幻術を解くとハーゴンの神殿の1階に立っている。
通常エンカウントは発生しないが、人魂がローレシアの人々のセリフを喋っているほか、
玉座の前にいる悪魔(リメイク版では人魂)に話しかけると【デビルロード】との戦闘になる。ここでメガンテを喰らって退場させられたプレイヤーもいるとか。
 
SFC版では周囲の毒沼が実はバリア。徒歩で出るときはダメージに注意しよう。
先に進むにはバリアに入らなければならないが、途切れ途切れに続いているという何ともいやらしい仕掛けがある。
何せ【トラマナ】の呪文はバリアから出ると効果が切れてしまうのだ。
おまけに画面切り替えを行うとキャラ全員が一か所に固められたり、
ロトの鎧を装備しているキャラは判定から外されたりするせいで、もう何がなんやら……。

宝箱が2個あるが、FC版ではどちらも空っぽ。リメイク版では【あくまのしっぽ】【あくまのよろい】
悪の総本山の雰囲気を醸し出すには一役買っているが、ゲーム的には全然優しくない。シリーズでは珍しいまともな性能のアイテムが宝箱から全く拾えないラストダンジョン。
 
一見すると2階に上がる階段が無い。
2階へ行く方法は、北側のバリアに囲まれた部屋の中の、十字架模様の中心に立って【じゃしんのぞう】を使うこと。
幻術解除と違い必要なじゃしんのぞうはロンダルキアへの洞窟に入るのに必要なので、持っていないことはないのだが、十字架の真ん中で使うという手法が完全ノーヒント。
何とか幻術を解いたはいいものの、これが分からずにラスボス目前で投げ出してしまったプレイヤーも数知れない。
FC版の公式ガイドにはそのまんまなイラストがあり、Wii版のガイドブックにはヒントが記述されている。また、ガラケー版以降では十字架の真ん中に模様がついている。
 
ちなみにその十字架の前にはきんのカギとろうやのカギで開ける扉もあるが、これも見えにくい(位置さえ把握できればよいのだが)。
十字架に向かうルートでは、フロア切り替えの壁に隠れて見えない
隣にある(一見無意味に見える)小部屋に入るとフロア切り替えの際に扉があるのが確認できる。
その為GB版の攻略本では扉がむき出しにされていた。便利な世の中になったものよのう?

邪教のシンボルが十字架? Edit

現実世界では十字架と言えばキリスト教における「死に対する勝利」「復活」の象徴であり、ゲーム内の教会でも(少なくともFC版当時は)十字架がシンボルとして使われていた。
にも拘わらず、邪教でも同じシンボルマークを用いているというのは皮肉なものである。
 
あえて解釈するならば、そもそも十字架は古代ローマにおいて「国家反逆罪による死刑の刑具」であり、受刑者に呪いを与え乏しめて死に至らしめる事の象徴でもあった。
(実際、十字架に磔にされての死刑では長時間晒し者になる)
ファンタジー世界においては、だいたいの場合において人類よりも悪魔などの方が昔から存在している事が多いので、悪魔の方がより原義に近い意味でシンボルとして用いている事があってもおかしくはない。
 
また、十字架は同時にキリスト教圏における墓標としての一般的な形であり、転じて「墓」「死亡しているもの」を現すマークでもある。
そういう意味では、全てを破壊し死に至らしめる破壊神を信仰する邪教のシンボルとしては合っていると言えなくもない。

2階→6階 Edit

基本的に2階以降は一本道で罠も宝箱も無いが、ザコが鬼仕様なのはお約束。
ロンダルキアへの洞窟からしてずっと鬼仕様続きなので、悪い意味で今更だが。
 
2階は【フレイム】【ドラゴン】【シルバーデビル】【キラーマシン】といったロンダルキアへの洞窟で対峙した敵が多く出現。
【ブリザード】やデビルロードよりは楽かもしれないが油断できない。3階への階段はあまり遠くないので、運が良ければ遭遇せずに済む。
なお、2階で出現するシルバーデビルはリメイク版ではデビルロードに変わっている。リメイクにあたって出現モンスターが変更されるのは本作においては非常に珍しい。
 
3階は階段までの距離が長く、エンカウントはほぼ避けられない。
3階は(リメイク版ではローレシアの地下牢を除くと)ここでしか出ない【あくましんかん】に加えて、【ギガンテス】【バーサーカー】【はぐれメタル】が出現する。
特に強敵なのがあくましんかん。はぐれメタルも結構な確率で出てくるが、あくましんかんのイオナズン連発でとてもそれどころではないだろう。
また、FC版でははぐれメタルが集団で現れるが、ベギラマを一斉に撃たれる危険性を持っており、はぐれメタル自体が危険。ガラケー版以降ではギラが強化され、再び厄介なモンスターとなっている。
 
4階以降は雑魚敵は出てこなくなり、4階で【アトラス】、5階で【バズズ】、6階で【ベリアル】の3幹部と、いずれもその階の上り階段の直前で強制的に戦闘となる。
どれもかなり強いので心してかかろう。それでも死ぬときは死ぬが(特にバズズ)。
これら3幹部は、FC版では【復活の呪文】に倒したことを区別するフラグがないため、倒した後聞いた復活の呪文を入力して再開すると、もう一度戦わなければならない。
だが、リセットしたり電源を切るなどして今やってるゲームを止めない限りは倒した後はしっかりと現れなくなるのである。時間に余裕があるなら一体倒すたびに回復に帰るのもいいだろう。
リメイク版では一度倒せば二度と出現しなくなる。再戦したい時は、倒した後にセーブしないように注意。
 
なお、FC版とリメイク版以降では5階と6階の構造が異なる。
5階の上り階段のある部屋の入口(バズズが居る場所)がFC版では西側だが、リメイク版では南側に変わっている。
また、リメイク版では6階の余分な床がなくなり、細い橋を渡って二つの部屋を行き来するようになっている。上記のツインタワーを意識したものだろう。
 
この構造のためか、FC版では「【かぜのマント】」を装備した状態で6階の西(左)側から飛び降りるとちょっとしたバグ技が使えるようになっている。

最上階 Edit

最上階はバリアで覆われていて、その中心部にハーゴンが鎮座している。
話しかけるとまずハーゴンとの戦闘になる。
この時「誰じゃ、我が祈りを邪魔する者は?~」の問いと共に【はい/いいえ】の選択肢が出るが、
「はい」と答えると、

(FC版)「ならば ゆるせぬ!

(リメイク版)「ならば 許せぬ! おのれの おろかさを 思い知るがよい!

「いいえ」と答えると、

「では 覚えておくがよい。私が 偉大なる神の使い ハーゴン様じゃ!

と、返し言葉が異なるだけで展開は変わらない。
倒した後はラスボスの【シドー】が召喚されるが、その場から動かなければ戦闘は発生しないので、必ず回復と準備をしておくべし。
戻ろうとすると周囲に炎が現れ、目の前を炎で塞がれた後、振動とともに床が崩れていき戦闘に突入する。リメイク版では退路1つ1つを通ろうとするたびに炎で塞がれ、全てが塞がれた後に床が崩れていく演出に変わっている。
床の崩れ方もそれぞれ違っており、オリジナル版ではバラバラに崩れていくが、リメイク版では退路を塞ぐ炎を囲むよう丁寧に円状に崩れていく。
 
シドーを倒せばハーゴンの神殿は崩れ落ち、全員が全快した状態で【エンディング】に突入する。
FC版では神殿(城)のシンボルが消えるだけだが、SFC版以降は轟音と共に崩れ落ちた神殿のシンボルが残る。
ちなみに、SFC版では外に出てから神殿が崩れ落ちるまでは若干タイムラグがあるため、崩れ落ちる前にルーラ等で移動すれば、移動した先で神殿が崩れる。
ただし本来の場所以外で崩れるシーンを見たとしても、それは見た目だけであり、崩れた場所の地形はスクロールすると元に戻るし、本来の神殿の場所に行くと普通に崩れている。またルーラで移動してからロンダルキア地方を脱出した場合は、ロンダルキア地方に戻ってこない限り崩れるシーンは見られない。

小説版 Edit

左右対称の建物で、最上階の7階はドーム状になっており、その上に尖塔が建っている。入口でアトラスと、内部でベリアルと対決する事になる。

ゲームブック(双葉社) Edit

最初は幻覚によりローレシア城と同じ外見だが、住民は誰一人登場しない。
入口には【いなずまのけん】が落ちているが、シドーに勝つためにはこれを拾った後【ペルポイ】に戻らなくてはならない。また、内部には悪魔の鎧がトラップとして置かれている。3幹部はまったく登場せず。

ゲームブック(エニックス) Edit

主人公・カイン・ナナのそれぞれで幻として見せられる物が違い、各々の故郷の城が見える。そして選択肢によって【サマルトリア】【ムーンブルク】の幻も体験できる。
また、特定の条件を満たしていればFC版のウラ技と同様に「破壊のはやぶさの剣」を作ることもできる。

DQMCH Edit

こちらでは【ドメディ】の居城となっており、中の構造はあまり変わっていない。
4~6階の上り階段の直前でボス戦(【ギガアトラス】【シルバーバズズ】【アークベリアル】)になる点でも同じ。
出現するモンスターは、城の主が変わっても居続けているのはアークデーモンとあくましんかんのみ。後は【ヘルホーネット】【くものだいおう】【ソードドラゴン】【さそりアーマー】と全くの新種が登場する。

DQB2 Edit

ロンダルキアを抜けた先に佇む朽ち果てたローレシア城を目の当たりにして、プレイヤーはついに「世界の真実」に辿り着くこととなる。
内部構造は所々壊れているものの、本編のローレシア城に合わせて忠実に再現されており、隅々まで一見の価値あり。
一方ハーゴンの居城は【ハーゴン城】に変わっている。
 
イベントを進めて【ゆうきのオーブ】を入手するまでは住人もいるのだが、ローレシアの王子ではない主人公一行をDQ2当時のまま虚ろな表情で「王子」と呼び、当時のままの台詞をしゃべる姿は不気味を通り越してちょっとしたホラー。
宿屋では泊まれる選択肢が出るのだが、宿泊もしていないのに一泊したかのような台詞をのたまうし、道具屋では勝手に【やくそう】を売りつけようとして【枯れ草】を渡してくる(もちろん無料)。
玉座の間に至ってはローレシア王が相変わらずハーゴンに敬意を表しているが、その途中で熱に浮かされたように同じ台詞を繰り返しながら他の住人ともども消滅していく。
そして、【ムーンブルク島】のハーゴン軍参謀たる【あくましんかん】が登場し、裏切り者も本性を表して共にバトルとなる。
なお、ゆうきのオーブ入手イベント以前の段階で訪れて話しかけた場合、王らは消滅せず最後までセリフを話してくれるため、これで詰むことは無い。