【公式サイト】

Last-modified: 2024-03-27 (水) 08:13:39

概要

製品や作品を供給する会社自らが、その情報を公開するインターネットのウェブサイト。
ビデオゲームの場合は対応ハードや価格などの基本情報やゲームシステム、キャラクター、場合によっては開発者インタビューなども掲載している。
 
この頁ではDQ関連の公式サイトのほか、付随するブログやSNSアカウントに関しても解説する。

ドラゴンクエストシリーズ公式サイト

【ドラゴンクエストシリーズ】全般の公式ウェブサイト(ポータルサイト)はかつての【エニックス】によって2001年に開設され、2011年に現在の「ドラクエ・パラダイス」に落ち着くまでは数度にわたるリニューアルと改名が行われている。
 
掲載内容はシリーズ関連の最新ニュースが中心だが、かつては掲示板に相当する対話コーナー「フォーラム・ルイーダの酒場」、ミニゲームや占いなどの各種オマケ要素も取り入れられていた。

公式サイト開設前~天空の大神殿

実際は、シリーズ公式サイトと正式に称されるサイトが開設される前も、エニックスは1995年の同社サイト開設時より、現在よりも簡易な形でドラゴンクエスト情報を公開していた。
インターネット黎明期の当時はテキストが中心であり、画像や動画は補足的に使用されるに留まっていた。
2000年当時のアーカイブ
 
DQシリーズ15周年を迎えた年である2001年の11月16日、正式な公式サイトとして初代「パルプンタウン」が開設され、画像をメインとしたサイトとなった。この名称はユーザーからの公募によるものであった。
 
翌2002年4月15日には、2代目の「パルプン島」にリニューアル。ヤシの木がクリックされるにつれてサイトに変化が起きていくという双方向型の要素が導入された。
 
2003年序盤のキャラバンハートが発売される頃より、Macromedia Flash(後のAdobe Flash)プラグインを用いた3代目サイト「パルプン大陸」へと変更。
【スライム】を模った大陸を中心として、周辺に【キメラ】【ドラキー】の島もあるフィールドマップをモチーフにしたサイトとなり、マウスを動かすとキャラバンハートの【キーファ】やスラもりのスライムがマウスポインタについてくるという仕掛けがあった。また前者にちなんで【フォズ】による占いコーナーも新設された。
このサイトは合併後の【スクウェア・エニックス】へと継承された。
 
DQ8の発売を控えた2004年9月7日より、4代目サイト「天空の城下町」へと変更。
全面的にFlashを用い、DQの町をイメージした2Dマップ型のサイトとなった。マップ内でクイズに答えたり、アイテムを集めたりといった要素が追加。前バージョンの舞台であったパルプン大陸が上空から見えるという演出もあった。
なお、前述した「フォーラム・ルイーダの酒場」はこのバージョンの途中で閉鎖された。
 
DQ9の発売を控えた2009年3月25日、5代目サイト「天空の大神殿」へと変更。引き続き全面Flashのサイトであった。
スクエニメンバーズのアカウントと連動させてユーザー自身のキャラクターを作り、ゴールドを稼いだり、DQ過去作世界へ冒険に出して成長させたり討伐モンスターを増やしたりといった要素が搭載され、ゲームとしても楽しめるサイトとなった。

ドラクエ・パラダイス

シリーズ25周年新作発表会でDQ10の公式発表が行われた2011年9月5日、Flashや従来のオマケを廃し、画像とテキストを中心としたシンプルな形となった現在の「ドラクエ・パラダイス」へとリニューアル。PCの他に携帯電話(ガラケー)やスマホにも対応したサイトとなった。
背景はDQシリーズの世界をイメージした明るめのもの。
「パラダイス」開設当初は「DQファンにとってのパラダイスと思ってもらえるような場所に」というコンセプトのもと、コミュニティ要素も重視する方針であり、スクエニメンバーズとの連動やミニゲーム【スライムのおへや】も設けられたりもした。今では当たり前となっている各種SNSのシェアアイコンが設けられたのもこのバージョンからである。
しかしその後の方針変更により『スライムのおへや』はわずか1年ほどで終了し、コミュニティ要素も自然消滅していった。
なお、前バージョンの「天空の大神殿」のページやサービスそのものは、2013年1月7日まで継続された。
 
シリーズ30周年イヤーの2016年3月31日にはマイナーリニューアルが行われた。
【ドラゴンクエスト ポータルアプリ】に準じた木目調のサイトデザインになり、公式Twitter(当時)の埋め込みが設置。
新たなコミュニティの試みとして、お題のハッシュタグを使用して投稿されたTwitter画像を一覧表示するページも設けられていたが、ここに頼らずともTwitterアプリなどで普通に検索ができることもあってか、これまた自然消滅してしまった。
 
2019年5月末のマイナーリニューアルではスライムカラーをイメージした青と白を基調としたデザインに変わり、PC・タブレット・スマホなどあらゆる端末に対応したレスポンシブデザイン(横幅によってレイアウトが自動的に変わる方式で、PC用・スマホ用のページを別々に用意する必要が無い)が導入。
Twitterの埋め込み(サイト名が「X」に変更された2023年7月頃に削除)のほかにも、各作品の公式動画の埋め込みが導入された。
もはやパラダイス当初のコンセプトであったコミュニティ要素はどこにもなく、サイト名だけが受け継がれている形になっている。
 
外部リンク:ドラクエ・パラダイス

冒険の記録

2021年7月30日、一部オンライン作品のうちサービス終了したものについて自身のプレイデータを閲覧できる特設ページ「冒険の記録」が追加。該当作品をプレイしたことがありスクウェア・エニックスアカウントと連携していることが条件で、閲覧時には同アカウントによるログインが必要となる。
開設時点では【ドラゴンクエストライバルズ エース】リニューアル前の無印含む)と【ドラゴンクエスト どこでもモンスターパレード】が対象。

作品別公式サイト

シリーズ全般のポータルサイトのほか、各作品ごとに公式サイトが開設されている。最初に公式サイトが開設されたのは1995年のDQ6。
サイトのスタイルは当時のポータルページとほぼ同じ技術を踏襲している。このうち2000年以前の作品については現存しておらず(Internet Archiveでは確認可能)、2021年時点で現存する最古のものは2001年のPS版DQ4のサイトである。
2003年にスクウェア・エニックスに移行してから2009年ごろまでの作品サイト(バトルロードシリーズや携帯電話ゲームは除く)はFlashを導入。2003年の剣神ではページ単位で、翌年のDQ8からはサイト全体を1つのFlashで構築するようになった。ジョーカー1やソード、DQ9などでは入口ページのみ画像を貼り付け、EnterボタンをクリックするとFlashサイトに移動する形になった。しかし2010年以降に構築されたDQMJ2からはFlashの使用をやめている。
 
HTML5の普及やセキュリティの問題によりFlashのサポートが終了した現在ではFlashコンテンツを閲覧すること自体が不可能になり、Flashを使用していたこれらのサイトも廃止され作品紹介ページにリダイレクトされるようになっている。
皮肉にも、Flash未導入でテキストと画像のみで構成していた頃のPS版DQ4やPS版DQM1・2のサイトの方が長く生き残る結果となった。しかしさすがにサイトのスタイルは古いままであり(PS版DQ4のサイト開設は初代ポータル「パルプンタウン」と同時期)、パソコンで見ることしか前提にしていないため、現在、特にスマホで閲覧するとレイアウトが崩れてしまうこともある。
 
2023年の3DS向けのニンテンドーeショップ終了後は、3DS作品の公式サイトの多くが公開を終了し「ドラクエ・パラダイス」への転送となっている(スラもり3、シアトリズム、DQ11は残存)。

公式ブログ

サイトと並行して、シリーズや作品の公式ブログが開設されたこともある。
作品別ではDQ9とバトルロード2レジェンド、ジョーカー2シリーズにおいてブログが開設され、アップデートやDLC、イベントなどの各種情報を発信していた(これらは現在でも閲覧可能)。なおDQ9のブログは2011年3月の東日本大震災を受けた【堀井雄二】からのお見舞いメッセージの発信にも利用された。
また、公式サイト「ドラクエ・パラダイス」に付随した「ドラパラブログ」も2011年12月から運営されていたが、2014年3月で更新はストップ、2016年に閉鎖された。
 
現在では、こういった役割は概ね後述するX(Twitter)の公式アカウントが担っている。

公式X(旧Twitter)アカウント

2010年7月23日には、当時利用者を増やしつつあった短文投稿型SNSである「Twitter」(現「X」)に参入し、DQシリーズの公式アカウントが開設された。
アカウント名は「ドラゴンクエスト宣伝担当」、IDは「@DQ_PR」。アイコンには当時の最新作であったDQ9に登場する【スライムタワー】が用いられた。
開設当初はニセモノ疑惑を予想していたらしく、最初の投稿では「ホンモノですお!」とアピールしていた。ちなみにこの投稿のように、初期の頃はアイコンのスライムタワー自身が喋っているような口調の書き込みも多かった。
シリーズ35周年を迎えた2021年にはアカウントのアイコンが初めて変更され、35周年記念ロゴになった。それ以降は【スライム】の絵が中心となり、シーズンや新作に合わせてその都度変更が行われたが、最近は「草原にスライム」のアイコンに落ち着いている。
 
投稿内容はDQ関連のニュースが中心。現在はそのほかに、過去タイトルの発売記念日や現実世界での各種「◯◯の日」に絡めた投稿も行っている。
2023年12月からはスマホ用壁紙としても使えるカレンダーの公開の企画を行っている。同年夏から翌年1月にかけては毎週月曜日に「今週のじゅもん」という企画を行っていた。
 
@DQ_PR以外にも作品別のアカウントがその都度開設されることがある。ただし現在は作品別アカウントはDQ10オンラインや課金制スマホアプリが中心で、それ以外のコンシューマ向け作品の解説は@DQ_PRが行っている。
また2015年からは海外向けアカウント(@DragonQuest)も運用されている。
 
Xアカウントへのリンク:
ドラゴンクエスト宣伝担当
DRAGON QUEST(英語)

その他

上記のほかにFacebookのDQ公式アカウントも開設されていたことがあったが、こちらはTwitterと異なり有効活用はされず、現在は閉鎖されている。