【死神の笛】

Last-modified: 2021-06-21 (月) 16:32:52

ダイの大冒険

【ドラゴンクエスト ダイの大冒険】に登場する【キルバーン】の武器。
見た目はいかにも死神が持っていそうな大鎌であるが、持ち手のところが笛になっており美しい音色を奏でる。旧アニメでは【ダンジョン】のアレンジを吹いていた。
 
刃を振るうと人間にはほとんど聞き取れない高周波の音(俗に言う超音波)を発し、聴覚から視覚を狂わせ、最終的には全身の自由を奪うという特殊機能も持つ。暗殺者として相手を確実に仕留めるための、そして何より「もがく相手を楽々と殺す」キルバーンの趣味に最適な武器である。
但し、少しでもヒビが入ると音波による麻痺攻撃は使えなくなる。先手を打って相手の動きを封じる分には問題ないのだが、後手に回ったり不意打ちで相手の武器を受け止めるような状況ではこの欠点が避けられない。
劇中では【死の大地】【ポップ】の動きを封じ、あと一歩で仕留められる所だったが、救援にやって来た【ダイ】の一撃を受けて破損している。
この時ダイが抜いたのは【パプニカのナイフ】だったので、死神の笛は鎧化武器や伝説級の武器などに比べれば強度が低かったようである。
もっとも、笛や超音波など武器として無関係なカラクリを仕込んでなお普通にダイなどと打ち合えるだけでもかなり頑丈だし、そんな繊細な武器を戦場に持ち込むキルバーンの自信と腕前を示すものでもあるのだが。
【ピロロ】が軽々と頭上に掲げる場面もあるので、かなり軽量級の武器なのかも知れない。
 
なお、音波による麻痺は数分程度しか続かないようで、ポップは特に治療した様子もなくすぐに全身の感覚を取り戻している。種明かしで相手を見下しつつ悠々と暗殺するには十分な時間だが、ゲームとしての表現なら【1ターン休み系】に近いか。
また、相手の実力や身体感覚によっては音波攻撃自体が効かないようで、【バラン】を暗殺しようと高周波音を鳴らした時には、まったく通用しなかった。
 
武器としての威力こそ目立たなかったが、内部粛清人として死神を気取っていたキルバーンだけに、わざとらしいほど大袈裟な見た目は脅しや威嚇にも印象的に使われている。
敵に見せつけるのはもちろん、【ハドラー】【バーン】に反旗を翻した際、加勢に臨もうとする【アルビナス】の核(コア)に突き付けて膠着させるくだりは、内部粛清役の面目躍如なシーンだろう。
一方で、【アバン】を付け狙うようになってからはあっさりと細剣に持ち替えており、戦闘で死神の笛を使うことへの拘りはそこまで強くないようにも見える。死神らしい見た目を演出するファッションや小道具としての意味が強かったのかもしれない。
 
ダイにヒビを入れられた後にも無傷の物を使っているが、修理したのか予備があったのかは不明。
キルバーン初登場の直前に「♫ピロロロロ~ン」とこの笛の音が聞こえてきた時、ハドラーが「このメロディーは…”死神の笛”の音…!?」とすぐに気づいている事から、そういう音を鳴らせる武器であるという点は割と広く知られていたのだろうか。

星ドラ

ダイ大コラボふくびきで排出される星5の武器。本作には鎌という分類は無いので棍として登場している。
メインスキルに敵全員を攻撃しつつ確率で即死させる「死神の一振り」を持つ。
サブスキルは補助特技A、攻撃呪文A、補助呪文Cで、進化させていくと補助呪文が最大Aまで成長し、攻撃呪文がもう一つ追加され最大Aまで上がっていく。