【邪悪な箱】

Last-modified: 2025-07-31 (木) 10:24:10

概要

トルネコ2の【ラスボス】。一くくりに「ラスボス」と言っても、後に数々のダンジョンが控えているので、こいつを倒してからが本番と言って良い様なものだが。
血管の様な模様が表面にある一つ目の箱という容姿をしている。
【デスタムーア】【冥王ネルゲル】同様、パッケージイラストにその姿が描かれているラスボスでもある。
攻略本によると分類は「特殊系」。現在の【????系】だろうか?
 
次作のトルネコ3のラスボス【ヘルジャスティス】同様、未だ他作品での出演は無い。
少年ヤンガスのラスボスである【インヘーラー】はモンスターズに何度か再登場しているのだが……。

トルネコ2

【しあわせの箱】と対を成す存在であり、数々の災厄を生み出す迷惑な箱。
「しあわせの箱の誕生」は同時に「邪悪な箱の誕生」も意味しており、前作にて【トルネコ】がしあわせの箱を不思議のダンジョンから持ち帰った半年後に活発化。
【不思議のダンジョンがある村】の近郊各地を、次々と不思議のダンジョン化させてきた。
災厄を生み出す箱という立ち位置が【パンドラボックス】と類似している。
箱と称されてはいるものの、概要で述べた外見に加えてダメージを受けた際に勢いよく流血するといった、生物的かつグロテスクな要素も持ち合わせている。
 
【不思議のダンジョン】27Fにて、

このフロアには
邪悪なモンスターの気配がする!

というメッセージと共に、多数の雑魚モンスターを伴い戦闘が始まる。
戦闘曲は【最後の戦い】
 
ステータスはHP165、攻撃125、防御27、経験値3000。
邪悪な箱の最も厄介な能力は「トルネコから攻撃を受けるとモンスターを周囲に3~5匹生み出して自身はワープする」という特性。
闇雲に邪悪な箱だけ攻撃すると、雑魚モンスターがどんどん増えてピンチになる。
また、邪悪な箱自身も倍速1回攻撃な上に、ドラゴンの2倍以上の攻撃力を持っているので非常に手強い。
更に、【地雷】【火薬壺】・ドラゴンの炎・【火炎草】等の【炎系】の攻撃を受けると、ラスボスのくせに分裂する。
加えて邪悪な箱には【杖】が一切効かないので、【モノカの杖】による一撃必殺も狙えず、真正面から正攻法で戦うしか手が存在しない。
 
非常に特殊な行動パターンを持ち、基本的にトルネコをまっすぐ追いかけて移動するが、【ファーラット】と同様付かず離れず距離を取る事もある。
行動パターンの変化条件はフロアに存在する邪悪な箱以外のモンスターの総数で、邪悪な箱以外に10体以上モンスターがいると距離を取るようになる。
モンスターが多い時は他の取り巻きに任せて自分は傍観するが、少ない時は自ら交戦し前述の特殊能力でモンスター召喚を狙う行動パターンといえる。
 
邪悪な箱戦で現れる雑魚モンスターは【ドラゴン】【おおめだま】【ばくだんいわ】【メガザルロック】【ホイミスライム】【ひょうがまじん】【ブリザード】【あやしいかげ】の8種類。
中でもドラゴン・おおめだま・爆弾岩は邪悪な箱討伐の3大障害とも言えるモンスターで、【聖域の巻物】の上でもお構い無しに炎を吐く混乱させる自爆すると迷惑極まりない。
数が多い事も相俟って、邪悪な箱本体よりもさらに手強いだろう。
総じて、次回作のトルネコ3のヘルジャスティスよりも余程手強いラスボスと言える。
 
【公式ガイドブック】の攻略法は「【混乱よけの指輪】でおおめだまのにらみつけを防ぎながら、【はりつけの巻物】で動きを止めて正々堂々と戦う」となっている。ご尤もと言えばご尤もだろう。
その中で注意点として最後の方に「盾に絶対に【やいばの盾】を合成しない事」とも書かれている。
これは「邪悪な箱の攻撃 → 跳ね返りで微妙な小ダメージ → 新たにモンスターを生み出してワープして逃げる」という最悪なループが発生するのを防ぐ為である。
鍛えた武器で一気に大ダメージを与えて倒すのが得策。装備の鍛え方がそのまま勝敗に関わってくると言える戦いだろう。
 
巻物と草の効果は無効にされないので、【まものしばりの巻物】【ルカナンの巻物】などが有効。
はりつけの巻物で動きを封じてから【鉄の矢】を打ち込むのも有効。
聖域の巻物にトルネコが乗っていれば邪悪な箱は攻撃してこなくなるので、爆弾岩の自爆やドラゴンの炎にさえ注意すれば安全に戦える。
邪悪な箱を分裂させてしまっても、複数いる邪悪な箱のどれか1体を倒せば他のモンスターが消滅するので諦めない様に。
 
ちなみに、邪悪な箱を聖域の巻物の上に乗せてしまえば即死する。
ただし、邪悪な箱には杖が効かないので、【場所替えの杖】を使って乗せることはできない。
聖域の巻物を投げると10マス先に落ちるが、その10マス先にアイテムが既にあった場合は、その1マス上にズレて落ちる。
その1マス上に邪悪な箱がいれば、邪悪な箱の足元に聖域の巻物が落ちることで瞬殺できるという理屈である。
ただ、邪悪な箱の移動を封じるはりつけの巻物と併用しないと難しいだろう。
 
他のモンスターから通常攻撃を受けた時は、ワープすることはなくモンスターも召喚しない。
そのため、雑魚敵に【めつぶし草】を投げて邪悪な箱を攻撃するように仕向け、はりつけの巻物でモンスター全員の動きを封じれば、邪悪な箱は目潰し状態のモンスターから一方的にタコ殴りされて終了である。
なんだかんだで、一番の弱点ははりつけの巻物かもしれない。
その他、フロアにはあやしいかげが出現する上に罠も仕掛けられているのでめぐすり草やシャドウの指輪も忘れないようにしたい。
 
なお【試練の館】16~20Fには、あろうことかコイツが通常出現する。
ステータスはラスボス戦時と差はない。公式ガイドブックには「周囲のモンスターと大差ない」と書かれているが、実際には攻撃力は半分~1/3程度。HPは平均以上ではあるが。
被ダメ時にモンスターを召喚する能力もそのまま。試練の館は21F以降は即降りが基本なのでレベル上げに利用できる。
ここまで来れているなら剣や盾が十分に強いだろうし、封の剣と印の盾を合成していると封印してしまいモンスターを呼んでくれない。
だが、上述のやいばの盾を使えば最小限のダメージを与えてモンスターを呼ばせられるので利用するといいだろう。
地雷の罠を見つけたなら近くにおびき寄せてから罠を踏んで分裂させるのもいい。
 
余談だが、「クリア後のダンジョンにラスボスと同族のモンスターが出現する」というシチュエーションは、次作のトルネコ3でも【ジャスティス兄】という形で登場する。
なお、このシチュエーション自体は不思議のダンジョンシリーズにおいては邪悪な箱が初というわけではなく、「風来のシレンGB 月影村の怪物」のオロチが先に成し遂げている。