生まれちゃいけない命など在りはしない!

Last-modified: 2024-05-09 (木) 21:03:52

生まれちゃいけない命など在りはしない!
Vocal:香西愛美、ハセガワダイスケ、深見梨加、大塚明夫、Revo、沢城みゆき、悠木碧

命...

「ボクだよ、鷹彦」須久奈月人 CV:ハセガワダイスケ

『The two of them met in one of the countless Summers,
what kind of influence did the interpretation of the Laurants have on the girl?』NA:Ike Nelson
【二人が出会ったのは無数にある夏の中のひとつだった、
ローラン達の解釈は少女にどのような影響を与えたのだろうか?】

【須久奈鷹彦 通話中】
「あっ、もう着いた?
ごめん。すぐ車回すから、
ちょっと待ってて!
それにしても久しぶりだね。前回は...
叔母さんの七回忌」須久奈鷹彦 CV:森久保祥太郎

「えっ!? 何? 凄い音したんだけど...
大丈夫?月人(つきひと)?
おーい聞こえてる? 月人...」須久奈鷹彦

ボクは夏の日 偶然に君と
出逢って 決めたんだ

ボクは未来で
《久生市教員採用選考試験(さいようしけん)》
受け直し 君を待つ

のち
中学に異動した時は
市教委の御厚意に甘えた

だが
県教委には
同じようにいかず

再び
《凪丘県公立学校【高等学校】》
 教員採用選考試験(しけん)》を
受け直した

「やぁ、姫子!」須久奈月人

「先生!?」佐久夜姫子 CV:香西愛美

「今夜は蒸し暑いね」須久奈月人

「そうですね」佐久夜姫子

「――なんて、ここは何時でも夏か。」須久奈月人

「・・・」佐久夜姫子

「秋津の四季はそれぞれエモいが、
ボクは君と出逢ったこの季節が一番好きだ。
それに、何と言っても【蝉】がエモい。
ヤツら、昏(くら)い土の中で
何年も出番を待つというのに、
地上に出たら一瞬で退場だ。
ハハハハ!
愉快だよね――」須久奈月人

夏草に絡み合う...
君の瞳(ひとみ)が...
ふと誰かに...
似てる気もしたが――

憶(おも)い出せない……
天黎十五年如月

何故ボクは
【愛の実存】さえも...

廻(めぐ)る
【生に堕ちる意味】さえも...

全て
《喪失 or 忘却(ロスト)》した
《地⛩線(せかい)》で...

懐かしい...
ヒカリ感じた!?

♩♫♪♬♩♫♪♬(lalalala...)
♩♫♪♬♩♫♪♬(lalalala...)
♩♫♪♬♩♫(lalalala...)

彼の肩越しに揺れてる
あの星がとても綺麗で

その夜をただ数えてた
地に落ちた空蝉(うつせみ)のように

今 奪いたいモノなど
  奪われるモノなど

元からないと
元からないと

悟った
悟った

「御味噌汁の――味がしない...
異変の発覚は――臨月の直前で...
診断の結果――極軽症ではあったが...
検査の結果――陽性に違いなかった...
病床の逼迫は――入院難民を生み...
難民の妊婦は――産む場所を失った...
単純に誰が悪い――という話でもなく...
皆酷く疲弊し――何より不安だった...」佐久夜姫子

予定日の前に急な破水
保健所も受け入れ先を探すこと
諦めず続けてくれたが
遂に痺れ切らした

父と 祖母が 私を乗せて
産科 廻(めぐ)り 車を飛ばす

寄せて 返す 波の隨(まにま)に
過ぎし日を思い出していた――

貴女(あなた)が来た朝を後悔するなら
更なる痛みを産むべきじゃないわ

お前が往(ゆ)く夜を肯定するなら
その子もまた――

「こんな時に... まったく... ツイてないな...
降りて走るか... いや... しかし...」杵瀬命 CV:梶裕貴

「どうやらー、この渋滞の先頭で事故があったようでございますなぁ」

「よぉ! 皇子様」猿田犬彦 CV:廣瀬真平
「猿田くん!? 何故ここに?」杵瀬命
「んなこたぁ、どうでもいんだよ! 乗れッ!」猿田犬彦

「なんだお前は!無礼者ぉ!」
「お知り合いでございますか?!アァー!?」

「暗闇を照らす、此の灯(ひか)りよ。
地⛩(ちへい)を超える、我が怒りよ。
荒魂(あらみたま)祀(まつ)る、其もまた然(しか)り。
罪深きモノは全て、灰に還るがいいッ!!!」伊咲那美 CV:SAK.

門前払いを食らい
車内も暗い
たらい回され三千里――――

※正確に計測したわけではなく、あくまでも個人の感想です...


折れるくらいなら...
《もう涙は要らない(No more cry)》...

最初から【産もう】とはしない

巫女よ聴こえるか?
刻(とき)がなゐ(ない) 此れは止むを得ぬ

御子(みこ)を取り上げる 社(やしろ)にて
御子(みこ)を取り上げる 社(やしろ)にて

マジ疾(と)く戻り来給へ(きたまえ)
マジ疾(と)く戻り来給へ(きたまえ)だ

わ  をん

全ての歓びも 全ての哀しみも

「「「ヒッヒッフー!ヒッヒッフー!ヒッヒッフー!ヒッヒッフー!
ヒッヒッフー!ヒッヒッフー!ヒッヒッフー!ヒッヒッフー!」」」

拾伍(じゅうご)の《産道(みち)》を超えてきた
願ひ(ねがい)は 未来の為に

燃え上がる社務所(しゃむしょ)さえ産屋(うぶや)に

新たなる神話を創る
「大丈夫よ、姫ちゃん!あともうひと踏ん張りだからね!」織部深枝恵 CV:深見梨加
「みんながついているぞ!がんばれ姫子ー!!」佐久夜大山 CV:大塚明夫
「ううっ……!!!」佐久夜姫子

アナタの息吹を――――

産声を聴いた時
赦(ゆる)されたような気がしたよ

生まれたのは ヒカリであり

彼であり 彼女であり
私自身私自身

生まれちゃいけない命

そんな《物語(もの)》など
在りはしないと――――

「「ありがとう、お母さん」」佐久夜姫子・石長姫子

生まれちゃいけない命など在りはしない!