アズカバンの囚人/4章

Last-modified: 2021-11-10 (水) 10:33:07
 

美人箒

■日本語版 4章 p.68
アイルランド・インターナショナル・サイドから、先日、この美人箒を七本もご注文いただきました!

■UK版 p.43
Irish International Side's just put in an order for seven of these beauties!

■試訳
ちょうど今さっき、アイリッシュ・インタ―ナショナル・サイドから、この傑作品に7本の注文が入ったとこだよ!

■備考

  • 美人箒ってなんだ?
  • 乗り物を女性にたとえることって結構多いと思うので、単純に「美人」と訳しても間違いじゃないのかもしれない。
    でも「美人箒」となると……?


炎の雷

■日本語版 4章 p.68
炎の雷・ファイアボルト

■UK版 p.43
THE FIREBOLT

■備考

  • ボルトってBOLT、矢という意味の方じゃないのかなあ。
  • 箒の形状を考えたらどう考えても矢だよね。
  • それ以前に固有名詞まで訳さなくていいよね。
  • クリーンスイープ、コメット、ニンバスなどはカタカナなのに、なぜこれだけ…


研磨仕上げ

■日本語版 4章 p.68
ダイヤモンド級硬度の研磨仕上げ

■UK版 p.43
treated with a diamond-hard polish

■試訳
ダイアモンド級硬度の光沢塗装仕上げ

■備考

  • polishは研磨という意味もあるけど光沢剤のことでもあるから。
    傷がつかない丈夫な塗装仕上げということでしょう。


ブレーキ力が大ブレーク

■日本語版 4章 p.68
ブレーキ力が大ブレークします。

■UK版 p.43
(略)incorporates an unbreakable braking charm.

■試訳

  1. 故障知らずのブレーキ魔法を内蔵しています。
  2. 壊れないブレーキ魔法を採用しています。

■備考

  • ブレーキがブレーク(壊れる)なら欠陥品、
    日本語の俗語のブレーク(突然人気が出る)と解釈しても意味不明。
    原文がシャレっぽいからって、これでは日本語として成立しないね。
  • ブレイクするというのは壊れるだけじゃなく魔力を破るみたいな意味もあるからunbreakable braking charm はけして破られない魔法の制動機能つきということで 語呂がいいだけじゃなくファイアボルトのすごさをちゃんと説明してると思う。
    訳はむりして語呂合わせしなくても性能が伝わるほうがいいような気がする。


ご存じないかな

■日本語版 4章 p.74
「ファッジがどうして僕のことを見逃したのか、君のパパ、ご存じないかな?」

■UK版 p.47
"Your dad doesn't know why Fudge let me off, does he?"

■備考

  • 間違いじゃないけど、子供同士の会話で相手の親のことを敬語で言うのは自然じゃない気がする。


クルックシャンクス

■日本語版 4章 p.78
何やらでかいオレンジ色のもの

■UK版 p.49
something huge and orange

■試訳
何やらでかい茶色のもの

■備考

  • クルックシャンクスの毛色のorangeは「茶色」って訳すべきなのに
  • 英語じゃ茶色い毛の猫のことを「オレンジ」というんだって
  • 外国人が「青リンゴ」を「ブルーアップル」って訳すような間違い?
    これは「グリーンアップル」にしないとね。
    こういう色名の揺れはどこの国にもあるから気をつけないと。


恭悦至極

■日本語版 4章 p.82
「ハリー!」フレッドがパーシーを肘で押し退け、前に出て深々とお辞儀をした。
「お懐かしきご尊顔を拝し、なんたる光栄――」
「ご機嫌うるわしく」
フレッドを押し退けて、今度はジョージがハリーの手を取った。
「恭悦至極に存じたてまつり」
パーシーが顔をしかめた。
「いいかげんにおやめなさい」ウィーズリー夫人が言った。
「お母上!」フレッドがたったいま母親に気づいたかのようにその手を取った。
「お目もじ叶い、なんたる幸せ――」

■UK版 p.51
'Harry' said Fred, elbowing Percy out of the way and bowing deeply. 'Simply splendid to see you, old boy -'
'Marvelous,' said George, pushing Fred aside and seizing Harry's hand in turn. 'Absolutely spiffing.'
Percy scowled.
'That's enough, now,' said Mrs Weasley.
'Mum!' said Fred, as though he'd only just spotted her, and seized her hand, too. 'How really corking to see you -'

■備考

  • 「お目もじ」は女性語
  • 「恐悦しごくに~」は話してる人が喜びや感謝を強く感じてることの謙譲表現
    spiffingはハリーを魅力的だとほめてんだから
  • old boyは単なる呼びかけかと。「お懐かしき」と訳出するのはどうなんだろうな。


HB

■日本語版 4章 p.84
「――HBって『首席』じゃなかった――『石頭』の頭文字さ」
■日本語版 4章 p.89
バッジには『首席』ではなく『石頭』と書いてあった。

■UK版 p.52
- for Humongous Bighead,
■UK版 p.54
The badge now read Bighead Boy.

■備考

  • これでは双子のジョークが意味不明なのであれ?と思うから読書が中断されてしまう。
  • 上手い代案は浮かばないが何か工夫するべきだったのではないか。
  • こういう語呂合わせは難しいから、ルビふるだけでいいんじゃないだろうか。
  • Humongous Bigheadはそのまま訳せば「超特大のうぬぼれや」かな。




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