アズカバンほうりこみ1

Last-modified: 2017-10-01 (日) 16:44:03

3巻の7章に
この薬は服用する前に煮込まねばならぬ。グツグツ煮えている間、あと片づけをしておけ。
というスネのセリフがあるけど100のいうとおり原文はsimmerみたい。

simmerを辞書で引くと「グツグツ煮える」って書いてあるし、別に間違いじゃないけど
問題はこういう言い方はあまりクールじゃないし今いちスネイプのキャラにマッチしないと
いうことだよね。「しばらく弱火で煮ておき、その間に後片付けをしておけ」でいいのに。

こういうちょっとした無用心なセリフの積み重ねが上で言われてるような
キャラのイメージそのもののズレに結びついてるんじゃないかと思う。

simmerって静かにコトコト煮るかんじだよね。
「ぐつぐつ煮る」じゃ強すぎる。せめて、「くつくつ煮る」程度だろ。

あえていうなら「ことこと煮る」っていういいかたもあるよね。
「ぐつぐつ煮る」という訳は英和辞書に載ってる微妙な例そのままなんだよ。
それが本当に simmer の感じがするかどうか、そもそも
そういう擬態語をともなった幼稚な言い方がスネイプにふさわしかどうか
何も考えずただ置き換えてる。そんなの翻訳じゃない。

それも既出だけど「simmer=静かに煮立てること」を
グツグツと表現させてスネイプ教授に「グツグツ煮る」と板書まで
させているあたりあきれる。
前のスレで「こまったさんの料理シリーズか」といわれてたよ。

英語で書いてあるから仕方ないなんてことはありえない。
simmerを英和で引けば「グツグツ煮る」という訳も書いてあるけど
発言するキャラや状況によって「弱火で煮つめておけ」など
いくらでもふさわしい言い方に変えることが可能なんだから。
「バーン」も同様。
ゆうこりんはスネイプを幼稚園の先生だと思っているみたいだね。

スネイプ教授が「ぐつぐつと」とか「バーンと」とかって擬音語使うのは不自然。

3巻14章の最後のページに
“ハリーは心臓がドサッと落ち込むような気がした”
とあるので原書を調べたら"His heart plummeted"だった。
「気持ちが落ち込んだ」みたいに訳すべきじゃないんだろうか。

“氷が胃袋にザザーッと流れ込んだかと~”みたいな表現も多い。
いちいち「ドサッ」だの「ザザーッ」だのつけないだけでもだいぶマシになると思うんだが。
おまけに誤訳気味だったりするんじゃ手に負えない。

"His heart plummeted"を“心臓がドサッと落ち込む” と訳すなんて、
英語力というより、日本語力の問題だね。

同時通訳者ならではの直訳だなww
文学作品の翻訳者だったら、>>144がいうように「気持ちが落ち込んだ」とか
「心が沈んだ」って訳すところだろうな。

(3巻でのルーピン授業の一こま) (3巻7章)
ルーピン「それでは、最初の問題ですが、まね妖怪のボガートとは何でしょう?」ルーピン
ハーマイオニー「形態模写妖怪です。」
ルーピン「わたしでもそんなにうまくは説明できなかったろう」

ハーマイオニーの台詞は、正確には
「形態模写妖怪です。わたしたちが一番怖いのはこれだ、と判断すると、
それに姿を変えることができます」だな。

形態模写妖怪の部分は原文では shape-shifter と
なっていて、辞書を引くと、「自分の姿を変える(ことができると考えられて
いる)もの」という意味らしいから、あえて言うなら変身妖怪ぐらいの方が
よかったかも。

それはともかく、>>224が言いたいのはルーピンの台詞とハーマイオニーの台詞の
整合性の問題なのではないだろうか。
「ボガートとは何でしょう?」
「形態模写妖怪です」
という流れなら問題ないのに、ルーピンが自ら“まね妖怪”ボガート、と答を
言ってしまっているところが変だ、ということではないかな。

「まね妖怪とはなんでしょう?」
「形態模写妖怪です。」
「すばらしい答えだ。」・・・じゃ、ギャグにもならんなwww

それに原文がshape-shifterなんだったら、形態模写よりも
変身のほうが正しい訳し方だね。

>わたしたちが一番怖いのはこれだ、と判断すると、
それに姿を変えることができます

これもわかりにくい文章だな。判断するのは「わたしたち」なのか、ボガートの
方なのか、ちょっと考えないとわかんないね。

念のため、辞書で「形態模写」を引いてみた。
・動物や有名人の動作などを模倣して見せる演芸(広辞苑)
・動物や特定の人の動作などを身ぶりでまねて見せる芸。(大辞林)

物まね芸人妖怪だったのか…ボガート。
今度から日本語版のボガートをコロッケと呼んでやろう。

あと前スレで出たけど「形態模写」は「物まね芸」のこと。
ボガートを説明するなら「変身妖怪」だろう。

原書には Boggart とあるだけ。
だから何が出てくるんだろうとワクワクしながら読み進めることができる。
ベルトン氏の本によればBoggartやBoggeyといえば
英語圏の子供にはお化けだということはわかるらしい。
人の怖がるものに変身するというのはオリジナル設定じゃないかな。
ホークラックス同様、作中でどんな存在かを説明してるので
説明的な和名をつける必要はないと思う。
必要ないというより、はっきりいって邪魔じゃね?>説明的和名

アズカバンでシリウスが、ヘコヘコした?って言ったところが
妙にツボにはまって笑った記憶。
原語でもこういう語感の言葉なのかな。

ここか。3巻19章

「わたしがいつ、自分より強く、力のある人たちにヘコヘコした?~」

ピーターにスパイ呼ばわりされ死ぬほど怒ってるはずなのにヘコヘコはひどい。
「力のある人たち」も「力のあるヤツら」くらいにしなきゃおかしいだろう。
原書では当然もっとまじめに怒ってるよ!

ヘコヘコの原文はsneak aroundで直訳すると周りでコソコソするみたいな意味。
ここでは強いやつにすり寄って卑屈な態度をとることだろう。
「へつらう」とか「こびる」とかいくらでもふさわしい訳があるのに
よりによってヘコヘコとは…。言葉の引き出しがどんだけ貧しいのかこの訳者は。

ふつう、いわねーよな、「へコヘコする」なんて・・・・・。
そういう言葉の使い方もすごく年寄りくせえ。
だよな、媚びるが確かに相応しい感じがする
へコへコするなんて絶対使わないし

4巻付録のふくろう通信の「翻訳者はつらいよ」で

ふくろうに詳しい読者から、ふくろうが羽音をさせて飛ぶのはおかしいという

ご指摘をいただいた。ご意見はありがたかったが、原作者が「羽音をさせる」

という言葉を使っている以上、翻訳者として訂正できなかった。
という文があります。

3巻の最後でシリウスから送られてきたピッグが列車内で
飛び回った描写についての指摘のようですが、訳文は

…コンパートメントの中をブンブン飛び回り始めた。
(562ページ)です。

通常ふくろうが飛ぶとき羽音を立てないのは本当らしいですが
原文はどうなっているのか気になりました。
本当に「ブンブン」としか訳しようがなかったのでしょうか?

原文は、... began zooming around their compartment, (UK315)です。

zoomは飛行機が飛ぶときなんかの擬音からでた言葉かな。
英和には「ブーン(ビューン)と音を立てる」という意味も載ってますが
「急上昇する、すばやく動く(飛ぶ)」という意味も載ってます。
手持ちのオクスフォード英英辞書によると第一の語義が
to move or go somewhere very fast(どこかにすごくすばやく移動すること)
となっており、なんと「音を立てる」は載ってません。
「(鳥などが)羽音を立てる」という意味があったとは…初耳です。

原文は
The owldropped its letter onto Harry's seat and began zooming
around theircompartment, apparently very pleased with itself
for accomplishing its task.

zoomはto move veryk quicly と言う意味があるから >>45のように
「ビュンビュン」とするかあるいは擬態語を入れないで
「ものすごい勢いで飛び回り始めた」でもいいんじゃないかと思う。

ブンブンと言う必然性はないし、違和感がある。

ブンブンから連想するのはハチかハエだよね
ブンブン飛ぶ鳥はハチドリくらいしか思い浮かばない

「ビュンビュン」は飛び方のスピードをあらわす擬態語だけど
「ブンブン」は飛ぶ時の音をあらわす擬声語。
原文zoom aroundはすごい勢いで飛び回る、という意味。
よって、「ブンブン」という擬声語をあてはめるのは間違い・・・・としか言いようがない。

46のboomingを「ブーンと吼える」と訳してしまったのと同レベルの誤訳。
この手の基本的ミス、多すぎです、松岡先生 orz
辞書引いても、そこに書いてある訳語自体を誤解釈してるとしか思えん。

マツダのZoom!Zoom!がブン!ブン!ブン!になってしまうんですね

ビュンビュンとすべきところをブンブンとしてしまっただけなら
「センスないね」で済む話かもしれんが
せっかく読者が「ふくろうらしくない」と注意してくれたのに反省せず
作者が「羽音をさせる」という単語を使ったという偽りを言ってまで
言い訳するというのが信じられない。
この行為が今、俺の許容範囲を大きく踏み越えたぞ。

上の zoom だがいろんなものが飛び交うクィディッチのシーンで
ちょくちょく読んだ覚えがあるので、調べたら問題の3巻でハケーン。

‘That will do!’shouted Madam Hooch, zooming between them. 

「それまで!」フーチ先生が一声叫び、二人の間に飛び込んだ。(15章)

おや、ちゃんと訳せてるじゃないか。
zoomが「すばやく飛ぶ」という意味だとわかってるじゃないか。
それじゃ>>41のふくろう通信のいいわけコーナーの

原作者が「羽音をさせる」という言葉を使っている以上、
翻訳者として訂正できなかった。  ――というのはなんなんだ?
調べれば調べるほどわけのわからん訳者じゃのう。

フーチ先生が2人の間にブンブン飛び込んだ、
とは訳さなかったんだねw

よくいわれるのが3巻でハーマイオニーが占い学をやめる場面の
ラベンダーの「おおおおお!」(15章)
(トレローニーの予言が当たったと思って感心してるとこ)
原文は Ooooo! で、これは以前のまとめサイトでは間違えて Oooooh! になってるけど、
実は h がつかないとこがミソ。
今どきのイギリスの若い女の子がよくやる感嘆の声で「うぅ~~」って口とがらせていう感じで
日本の女の子が感心して「わ~ぁ」「ふぅ~~ん、そ~かぁ~」とやるようなニュアンスらしい。
たとえ h つきで Oooooh! になってたとしても「おおおおお!」ってのは日本語として不自然だから
「わあぁぁぁ!」とか女の子なら「まあぁぁぁ!」とかいくらでも訳し方があると思う。
原文でoが5つつながってるから日本語も「おおおおお」ってのは
いくらなんでもそのまんますぎじゃまいか。

3巻で変だなと思ったのが、スネイプの宿題を
「レポートの宿題の中でもとくに意地悪」と訳してること。

原文みたらnasty・・・なぜ「大変」とか「厄介」じゃダメなのか?

ベツに全員に出している宿題なんだし、意地悪で出してるわけじゃないだろうに。
そりゃハリーが誤字脱字のひとつでもしてたら0点にする「意地悪」くらい
しかねないヤツではあるが・・・。

これが明らかな誤訳といわれているけど↓(ヒッポグリフの扱いを説明するセリフ)

絶対侮辱してはなんねぇ。そんなことをしてみろ、

それがお前さんたちの最後のしわざになるかもしんねぇぞ。(3巻6章)

Dont never insult one, 'cause it might be the last thing yer do.

the last thing は通常「もっともやりたくないこと」等をさして言う言葉だよね。
この場合は「もっともやっちゃいけないこと」という解釈でおk?
cause it might be ~という持っていきかた読むと
「それをやったらお終いかもだ」という松岡訳の解釈もありのような気がするが。

それにしても「しわざ」を単なる「行為」としていうこともあるけど
「最後のしわざ」じゃ子供にはまず意味がわからないだろうね。

㌧。解釈は松タソのでいいんだね。
ヒッポグリフを侮辱したら、その行為がこの世で最期の
行為になるかもしれないという脅しだね。
問題は「最後のしわざ」という言い方だな。
「しわざ」というとふつうは悪行の印象が強いから
少し意訳になるが「それをやったら一巻の終わりだぞ」とかで
よかったかもしれないね。

そういう状況のセリフのthe last ”thing”を最後の”しわざ” としたのは
はっきり誤訳だと思うんだけど。
絶対、そういうことはするな=そんなことしたら、終わりだぞ、みたいな警告として
That will be the last thing you do って言い方、よくするよね。

どっちにしても同じような意味なんでちとややこしいな。

1.その行為がこの世で最期の行為になるかもしれないぞ。

2.それは一番やってはいけないことだぞ。
 (the last thing=the worst thing)

松岡訳は1.の解釈だが352さんは2.が正しいと思うということ?

いや、自分も「人生最後の行為」でいいとは思ってる。
つまりそれやったらヒッポに殺されるかもしれないぞという脅しだろう?
でもそれじゃ一応「最後のしわざ」というのははっきりした誤訳までいえないのでは。
ゆうこりんも「最期の行為」というつもりでこう書いたのじゃないかと思うんだ。
だからようするに日本語の選択ミスだと思うんだよね。

「行為」と「しわざ」じゃニュアンスが違うと思う。
「しわざ」というのは悪いことってニュアンスがある。
それを日本語の選択ミスというか、誤訳というかは表現の違い。

ゆうこりんのような「しわざ」の使い方は時代物とかでは出てくるかも。
「○○を××したはおぬしのしわざであろう」なんていうが
その「しわざ」は別に悪行や迷惑行為ではなかったりする。
(もしかすると地域的なことばの意味のズレもあるかもしれないが)
でも現代物の児童書でこういうふうに「しわざ」を使うのはよくないと思う。

仕業って「既にやった行為」を指す時に使うよね?
あんたの仕業ね!→あんたがやったのね!的言い回し
これからするかもしれない「仮定の行為」に対して仕業って使わないでしょ?

>これからするかもしれない「仮定の行為」に対して仕業
現代ではまず使わないね。昔はあったかもしれないが。
ユウコリンの訳をよく解釈すれば古風な言い回しのつもりかもしれない。
すごくはずしてると思うが。

>バックビークがスカンク食ってケナガイタチの骨を吐いてるの
いくらなんでもひど杉
絶対に第三者のチェック入れてないね

3巻の最後でルーピンのセリフ。
「君のお父さんはいつも牡鹿に変身した。だからわたしたちはプロングズと
呼んでいたんだよ」

wiki(だったと思う)によるとプロングズというのは「枝が分れた」という
意味があるそうだが、そこを説明してくれないとわかんねーよ。

たとえば「"鹿の角"(ルビ:プロングズ)と呼んでいたんだよ。」とか?

そう!ハリーがパトローナムを初めて出したとき
何でプロングスと呼んでびっくりしてたのか全然分からなかった。

プロングズは訳は難しいと思うが、なぜ「牡鹿」とつながるのか
それぐらいはわかるようにしないとね。

3巻12章
“かの有名な殺し屋が、チームのシーカーを狙っているという話は
 うっちゃったまま、ウッドが言った。”

4巻1章
“フランクはヤカンをその場にうっちゃり、痛む足の許す限り・・・”

「捨てる」とか「ほうっておく」って意味でつかってるみたいだけど、
標準語じゃないだろ、そんな言い方。
地の文に使うなよ orz

「うっちゃる」も「ほったらかす」も広辞苑に載ってはいるけど口語的な表現だよね。
「打ち捨てる」「放る」「脇に置く」などほかに地の文にふさわしい言い方があるのに
使うべきじゃないと思う。
相撲の決まり手である「うっちゃり」を「振り落とすこと」という意味で使うのは論外。

万力込めるって聞き慣れない言葉だけど普通に使われるの?
3巻2章のマージの台詞
「この子の場合には万力込めて叩くことを認めるって、はっきり言ってやるんだ」

万力って道具なんだけど…。
何と勘違いしてんるだろうね?

大辞林より

まんりき0 【万力】
[1] 工作物を挟んで締めつけて固定する道具。バイス。

〔2] 「轆轤(ろくろ)[1] (ウ) 」に同じ。

[3] 船具の一。一端に鉤(かぎ)をつけた綱。船の荷物の揚げ降ろしに用いる。鉤の緒。

「万力」込めて叩かれたら、ほんとに痛いだろうねw

つうか万力で叩いたら児童虐待だろ

‘Make it clear that you approve the use of extreme force in this boy's case.'
(UK版P24)

extreme force は「強烈な力」かな。
『こんな子は力の限り叩いたってかまわないとはっきり言ってやるんだ』ってとこでしょうか。

この子に対しては、極端な体罰を与えてもいいって、学校にはっきり言っておきなさい。
・・・・みたいな感じか?
学校じゃなくて更正施設だしね。

その前にcane、beat、hit という単語が出てきてるから
「思い切り叩いていい」みたいな表現でいいと思う。

その前(2章34ページ)にでてくる
「十中八九は鞭で打ちのめしゃあいい」もおかしい。

マージは「不良少年のケースでは100のうち99は鞭で打ちのめすのが有効なんだよ」
みたいなことをいてるわけだが、こういうとき十中八九ていうか?
十中八九って確立を言う場合以外で使ったことも聞いたこともない。

ちなみに原文

A good thrashing is what's needed in ninety-nine cases out of hundred. (UKp24

ninety-nine cases(times) out of a hundred は
「ほとんど全部の」「たいていの場合」っていう意味の成句みたいなもんじゃないのかな。
『たいていの場合はたっぷり鞭をくれてやる必要があるのさ』ってとこか。

「十中八九」は、「たぶん」「おそらく」などと同義で、
「十中八九、彼は来ない」のように確率の高い予測を示す場面でしか使わないよね。
このセリフのような状況で使うのは間違いだと思う。
英和辞書に nine cases out of ten の訳が「十中八九」と載ってるので
このセリフも同じようなものだと思って考えなしに当てはめたのではと思われる。

3巻ではシリウスがピーターに向かって「おまえ」といったり
「君」といったりしているね。しかも1ページの中でw

「おまえがスパイだった!」「~我々も君のためにそうしただろう」・p488

どちらも太字で怒鳴っているセリフ。
荒っぽいタイプの大人の男が怒りの頂点でカタキにむかって「君」は不自然。
しかし同じ場面で同じ人物に向かってよくもコロコロと人称を変えられるもんだ。
マンガでも読んでキャラクターの書き分けや統一を勉強したらどうかと思う。

シリウスが怒るセリフで二人称は「おまえ」がふさわしいというのはわかってたはず。
しかし彼の一人称を「わたし、我々」にしたから、一人称がでてくる文脈では
その上品な言い方に引っ張られて二人称も「君」になってしまったのだろう。
ここでそもそもシリウスに「俺、俺たち」と言わせればいいことに気づくべきだったな。

ルーピンはどんなに怒ってもシリウスのような罵倒は口にしないから
「わたし、我々、君」でいいんだけど。
キャラを引き立てるためにも二人の言葉使いに差をつけるべきだった。
こういうのも日ごろ小説とか読んでれば感覚的にわかることだと思う。

邦訳3巻のどっか(えーとたぶん章タイトル?) 
「炎の雷」(fire bolt)って 
「炎の矢」じゃだめですか? 
炎か雷かどっちだよッ!!って本に向かって言っちゃいました。 
些末な事でごめんね。

3巻の8章「太った婦人」の逃走(202ページ) 

「すまないが、ティーバッグしかないんだーしかし、お茶の葉はうんざりだろう?」 
ハリーは先生を見た。ルーピンの目がキラキラ輝いていた。 
「先生はどうしてそれをご存じなんですか?」 

日本語の誤用見逃し以外で一番ひどいのは、3巻のバックビークが
スカンク食べてケナガイタチの骨を吐いてた件かな。
ルビミスとかは他の本でも見たことあるけど、ここまで見事な校正漏れは初めて見た。

3巻の校正漏れといえば「緑の顔を青くした魔女」
携帯版でも放置プレイだからわざとやっているのかな?

ところで、3巻でハーが 
「あの授業(占い学)は、「数占い」のクラスにくらべたら、全くのクズよ!」 
っていうシーンがあるけれど、「クラス」じゃなくて「授業」じゃないの? 
「授業」を繰り返し言う事になるからクラスにしたのかもしれないけど、 
何か不自然な気がする。 

「占い学なんて、「数占い」の授業に比べたらクズよ、クズ!」 
が自然かな?

class(クラス)=授業,教室の意味があるよ 
文章だけ抜き出すと別に問題は無いけど、 
作中で統一されてないのは明らかに失敗だね 
日本の作品だったら故意に別の呼び方を使うものもあるけど、 
翻訳ものでは基本的に考えられないことだろうと思う 
あれだけ過剰に自分の翻訳に自信のある人なら、尚更に

たしかに英語でclassは授業としての意味もあるけど、 
それを日本の小学生が知ってるとは思わない。 

3巻の訳で一番たまげたのはピーターを追い詰めるシーンで 
シリウスがヴォルデモートを『あの人』といっているところだな。 
原文はHIM(怒ってるので大文字) 
二重鍵カッコの『あの人』『例のあの人』はYou-Know-Whoの訳だろ。 

シリウスやルーピンは断じてヴォルをYou-Know-Whoと呼ぶようなへたれじゃない。 
キャラクターを表す上ですごく大事なポイントだと思うんだけどな。 
忠実に直訳なんてうそうそ。文庫本(携帯版?)とかじゃ直っているのかな? 

3巻14章で夜中に忍びの地図を持って徘徊していたハリーをスネイプが見つけるシーン 
忍びの地図に浮かび出てきた4人の文章のうちのムーニーの部分、 
abnormally large noseって、ワームテールの髪を洗え、と同じく 
個人の容姿攻撃入ったイヤミな言葉遣いだと思うんだけど、 
そこが「異常なお節介」と濁されてるのはイマイチ。 
意味は通じるけど、あえて「鼻」に言及した部分は活かしておかないと。 

こういう、ムーニーにもイヤミなところがあるってのは別にそのまま出していてもいいのでは? 
5巻の過去エピソードでもけっして「いい子」じゃないルーピンの姿は出ているし。 
逆に、こういうイヤミなところが消されていたから、 
5巻邦訳版発売時の過剰なルーピンたたきが出てきたのかな、とか。 

8同様、登場人物の性格付けが変わるような改変はよろしくないかと。

あれは、容姿と性格の両方をかけてる言い方だと思うよ。 
他人のことにいちいち干渉したがったり、詮索したりする人のことを 
nosy(noseが語源)って表現するから・・・・・・。 
そういう人のことをbig noseって呼ぶのは割と普通の表現。

容姿と性格の両方にかけた言葉遣いをいかすなら、 
「他人事にそのデカイ鼻を突っ込むのをやめろ」とか?

あ、いいね、その感じ! 
でもルーピンなので、言い方はやっぱりあくまでもていねいなんだよね。 
「他人事にその非常に大きな鼻を突っ込むのをやめてください」って感じかな?

「その異常に大きな鼻を他人事に突っ込むのをおやめください」って感じ?>ルーピン

あそこはバカ丁寧と言うか慇懃無礼な言葉づかいが好きなので、 
「その異常に大きな鼻を他人事に突っ込むのをやめていただきたい」あたりはどうか? 
松岡訳の「お控えくださるよう、切にお願いいたす次第」でも悪くない。

些細なことなんだけど。 
3巻で、ルーピンが満月前後に具合が悪い話で 
「ルーピンはまた(“まだ”だったかな?)病気みたい」というのにすごく違和感があった。 
「また具合が悪いみたい」「また調子悪いらしい」っていくらでも言い方はあるのに 
sickといったら「病気」という訳語しかないのかと思った。

ルーピンで思い出したけど、3巻でルーピンとハリーが流貧部屋で話してるときに 
スネイプが脱狼薬もってくるじゃん? 
あのときのルーピンのせりふ(?)が彼の人柄にぜんぜん合わないような感じだった 
ってのをどこかで読んだことある。 
英語版しか読んだことないから詳しく覚えてないんだけど、知ってる人いたらプリーズ。

そのシーンで思い出したが! 
スネイプが「すぐに飲め」と言ったら、ルーピンがyes, yes, I will.と答えるんだが 
訳が「はい、はい、そうします」って・・そこまで直訳しなくても…

「はいはい、そうします」 
だとスネイプが飲んでくれ 
って頼んでるみたいじゃん

それもあるね。 
私は、「ルーピンって丁寧なしゃべり方をするキャラだけど、 
同級生で同僚である人間向かって、突然これは変だ」と思った。

自分から薬受け取りにいかないし、 
さっさと飲めって言われてるのにグリンデローの話なんかしてるし、 
まずいから砂糖を入れたいとか言ってるし。 
作ってくれるのはありがたいけど喜んで飲みたいもんではないってことではないか? 
それで、あんなつっけんどんな言葉遣いになってるんじゃないかね? 
病気を治してもらうためには医者にいかなきゃならないけど、 
注射を打たれるのがいやでお医者さんが嫌いな小学生みたいなもんでないかと。

状況は3巻のクライマックス、Shrieking Shack(邦訳:叫びの屋敷?)で 
ピーターの正体を暴いたシリウスがブチ切れる場面。 
原文は‘YOU’D BEEN PASSING INFORMATION TO HIM FOR 
A YEAR BEFORE LILY AND JAMES DIDE! YOU WERE HIS SPY!‘ 
怒鳴っているので大文字だ。松岡訳は: 
“おまえはジェームズとリリーが死ぬ一年も前から、『あの人』に密通していた! 
おまえがスパイだった!” 

HIM が「あいつ」でも「あの男」でもなく勝手に『あの人』に変えられている。 
二重鍵カッコの『あの人』『例のあの人』は翻訳中ではYou-Know-Whoのこと。 

松岡氏は「あいつ」などでは誰を指すか子供にはわかりにくいと思い、 
『あの人』を使ったのかもしれない。 
しかし『あの人』You-Know-Whoという呼び方はヴォルデモートを恐れている証。 
それを登場当初から使っているかいないか―。 
それはJKRが提示した、キャラを理解する上での重要な鍵のひとつだ。 
もちろんシリウスは俺様をYou-Know-Whoと言うようなヘタレではない。 
それはハリーや読者に、こいつは信頼できる奴かもしれないと思わせる上でも 
重要なヒントの一つだったはずだ。 
それを肝心のシーンで訳者が勝手に言わせてしまうとは! 

たった一言だがキャラクターを大切に思っている人間にとってはショックであり 
無神経ともとれる訳であった。

ちなみに問題のセリフの直前にはシリウスにヴォルデモートと言わせている。 
セリフの統一性という意味でも『あの人』は問題だ。 
また仮に『あの人』がYou-Know-Whoを表していなくても 
親友を殺され人生をめちゃくちゃにされた大の男が怒りの頂点で使う言葉としておかしい。 
大人向きの本ならシリウスは俺様の代名詞に強烈なスラングを吐いたことだろう。 
松岡氏は翻訳者として必要な最低限の想像力に欠けていると思う。 

すみません、一応、確認させてください。 
松岡版は本当に「密通」って言葉を使ってるの? 
「密通」ってのは、「婚姻関係にない男女が配偶者以外の異性と 
性的関係をもつこと」なんだけど・・・・。 
ピーターと俺様はそういうカンケイだったのかい?  
松岡先生の日本語力には、驚き、桃の木、おったまげです。

シリウスの普段の言葉遣いとあの剣幕からいったら、 
あの時のHIMはぜひ「やつ」にしていただきたい。

みっつう【密通】 
1 ひそかに通じあうこと。また、ひそかに通知すること。「敵に密通する」 
2 道義に反して、男女がひそかに肉体関係を持つこと。 

小学館国語大辞典(新装版) 

自分の持ってる広辞苑にも広辞林にも清水書院国語辞典にも 
「密通・・・・男女がひそかに情を通じ合うこと。みそかごと。」としか 
載ってないよ。 

たしかに今の日常の中で「敵に密通してた」って言い方はしないよね。 
「敵に通じてた」でいいと思う。

だいたい、あからさまに敵に通じるヤツっていないよねw

密通してたのが「あのひと」じゃ確かに男女の秘め事っぽいw

「お前はリリーとジェイムズが死ぬ一年も前からヴォルデモートに 
情報を流していた!お前は奴のスパイだった!」 

『あの人』とか密通とか微妙な言葉を使う必要はどこにもない。

3巻の冒頭にも 

And he also happened to be a wizard.ってのがあって、祐子たんは 
「その上、ハリー・ポッターはたまたま魔法使だった。」と訳してる。 

happen toは「たまたま」と訳すことにしている模様。

YOU'D BEEN PASSING INFORMATION TO HIM FOR 
A YEAR BEFORE LILY AND JAMES DIDE! YOU WERE HIS SPY!'(3巻) 

松岡訳: 
「おまえはジェームズとリリーが死ぬ一年も前から、 
『あの人』に密通していた!おまえがスパイだった!」 
※シリウスに『あの人』と言わせるのはひどいという指摘。密通という言葉も微妙。 

試訳: 
「お前はリリーとジェイムズが死ぬ一年も前からヴォルデモートに 
情報を流していた!お前は奴のスパイだった!」

キテレツ、奇妙キテレツ(27p 150p)、いちゃもん(31p)、 
そうでござんしょうとも(200p)、チョー狂ってる(217p)など 
長く読みつがれるべき児童書には使って欲しくない変な言葉の数々。 

ハニーデュークス店にて。 
血の味キャンディとかがあるコーナーの上にかかってる 
‘Unusual Taste’ の表示板が、どうやら大看板になり(255p)、 
イラストみたいな大きな囲みの中に「異常な味」とゴシック体で 
でかでかと書かれているのを見たときはのけぞった。 
(原書ではカッコの中に控えめにかいてあるだけ) 
どんな意味があるのだろうと思い、後半を読んでる間中 
「異常な味」が頭を離れなかったよ…。orz

ネタ風味ばかりじゃ悪いのでどうやら明らかなミスをひとつ。 
ハーマイオニーの本に「数秘学と文法学」というのが出てくる。(p409) 
数秘学はともかく「文法学」が平凡すぎるので原書を見て調べたら 
Grammatica-古代文献学(文法研究を含む)の間違い。 

古い文献を解読しながら数秘学を学ぶための本なのだろう。 
小さなミスではあるけれど、こんな大層な本を持ち歩いてるところに 
ハーらしさが出てると思うので、文法学ごときに変えないで欲しい。 

松岡先生…せめてマメに辞書引いてくださいよ、辞書。…orz

>古い文献を解読しながら数秘学を学ぶための本なのだろう。 

それ、邦訳読んだ人はわかりにくいよね。 
関連づけることが出来ず、別々の本と思っちゃう。 

PoAのボガートの授業の前、ネビルを侮辱する所。 
原)Snape's lip curled, 
訳)スネイプの唇がめくれ上がった。 
これが怒りの表情だったら変だと思う。

3巻223ページにも: 
「だまれ!」スネイプの唇がめくり上がった。 
とあるんだけど原文は: 
Silence!'snarled Snape. 

lipという単語さえ出てないよ!つまり松岡たんはスネイプを 
怒ると唇めくれるキャラってことに決めたんだよ! 
2巻からか3巻からか知らないけどそういうことのよう。

2巻4章、マルフォイ氏とボージン氏の会話のあたり、 
Mr. Malfoy's lip curled. 
ってあるよ。 

マルフォイ氏の口元がニヤリとした。←これかな?

「数秘学と文法学」 
↓ 
「古文書読解で学ぶ数秘術」 
「古代文献解釈による数秘学」 
「数秘術のための古代文献読解法」 

「古代文献に学ぶ数秘術」なんていいかもしれない。 
それにしてもGrammarと似てるからGrammaticaを 
文法学にしてしまうなんて乱暴。 
数秘術と文法にどんなつながりがあるか、文法学なんて 
魔法学校でやることか、すぐに変だと気づきそうなものだ。 

例えばrunner-beansが「インゲン豆の蔓」になっていたり。 

しかも、蔓(つる)のルビが「つた」になってる…。 

インゲン豆のツタって何やねんと。 

3巻の話らしいが…。

携帯版3巻ch2p27: 
「お隣のインゲン豆の蔓を透かすように」 
蔓のルビは「つた」 

ジーニアスの大英和より。runner beanの意味 

(1)《英》サヤインゲン(《米》 string bean)  
(2)ベニバナインゲン(scarlet runner bean) 

『インゲンマメのツルを見透かすように~』だったら問題なかったと思う。

イギリスでは「Runner Beans」という種類のマメ科植物を 
フェンスに這わせたものを生垣とか、庭の間仕切りとかに 
使うんだよ。 

で、問題のシーンでは、ペチュニアが、脱獄囚が隣のうちに 
潜伏してるんじゃないかと、インゲンの生垣の隙間から 
じーっと隣のうちを伺っているみたい、ってことなんだよ。

3巻冒頭で蔓のルビに「ツタ」というのも校正ミスかと思っていたんだけど。 
茎「くさ」事件でそれもわざとなのかもしれないと思えてきた。 
静山社はなんか植物のパーツに対して独特の見解でもあるのかな? 

3巻を読み返している。自分が引っかかったところ。 
2章。funnyの訳が「キテレツ」。古臭~。 
マージとお茶を飲むシーンで、saucerが「お茶受け皿」。「(犬は)私の皿から飲むよ」でいいんじゃないかな。 
3章、いきなりThe Knight Busの訳が「夜の騎士バス」。これは昔、最初読んだ瞬間脱力した。語感悪い。 
文中は「夜の騎士バス」と「ナイト・バス」混在。ナイト・バスでいいよ。実際5巻じゃ昼間運行してたぞw 
4章、ファイアボルトの商品説明の最後。 
「ブレーキ力が大ブレークします」ってunbreakable braking charmの訳か…。うーん。 
ハリーの台詞「ファッジがどうして僕のことを見逃したのか、君のパパ、ご存じないかな?」 
間違いじゃないけど、子供同士の会話で相手の親のこと、こういう敬語で言うのは自然じゃない気がする。 
小ネタでスマン。

クラスで思い出した変な訳がある。 
ハードカバーの3巻224ページ。いつものようにハーマイニーの発言を 
認めないスネイプに対し、キレたロンのセリフ。 
「先生はクラスに質問したじゃないですか。ハーマイオニーが答えを 
知ってたんだ!答えて欲しくないんなら、なんで質問したんですか?」 

原文は:'You asked us a question and she knows the answer! 
      Why ask if you want to be told?' 
usをクラスとするのも一般の日本人にはピンとこないと思うが、それより 
なんか読みにくいと思ったら原文の時制が無意味に変えられている。 

『先生はみんなに質問しました。ハーマイオニーはその答えを 
知っているんです!答えて欲しくないのならなぜ質問するんですか?』 
と原文の時制に忠実なほうがわかりやすくないか? 

2行目が現在時制なのはスネがハーを無視するのがいつものことだからだろう。 
翻訳にあたってわかりやすくするために時制を変えることはよくあるが 
わざわざわかりにくくするために変えるとは妙なことをするものだ。

邦訳が読みやすければ時制が変わっててもいいが 
日本語としても読みにくいからおかしいよ。 
答えを知っているハーマイオニーがそこにいるのに 
「ハーマイオニーが答えを知っていたんだ」と 
過去形にする理由がない。 
また習慣的な行動は日本語も英語も現在時制を使うだろ。 
「質問した」と過去形にする理由はない。

「つけをはらう」もそうだけど日本語の慣用表現の使い方が若干ずれてる。 
3巻で家を出るハリーが膨らましちゃったマージおばさんのことを 
「身から出た錆」っていうのもな~んか変だよね。 
「自業自得」というもっと状況にあった言葉があるのに。 

3巻だっけ? 
ダーズリー家にいるハリーのところに届けられた 
ハーマイオニーからの手紙の締めが「友情をこめて」 
原文だとwith loveなんだから意味的には間違いないんだろうけど、 
中学生の書く手紙としてはあまりに不自然。 
そもそもwith loveはカジュアルな言い方だし、 
元気でね、ぐらいでよかったんじゃ?(意訳しすぎ?)

自分もそのwith loveは「元気でね」くらいのが自然な気がする。 

ただしくは
Love from 
Hermione 

3巻です。 
教師のofficeが「事務室」、staff roomが「職員室」と訳されているのが、 
最初読んだ時から違和感だった。 
マクゴが「私の事務室で話がある云々」と言ってるが、普通に「私の部屋」の方がスムーズ。 
おまけにdeskがわざわざ「事務机」となっているのも不思議だ。 
staff roomも、読んでいくと、教師が着替えなどを置いているロッカールームみたいな部屋のことと 
わかるが、これを職員室と訳したら「大勢の教師が机を並べている、教師の控え室」という日本の 
イメージで読んでしまう。ルーピンがそこで授業をするというのが変に感じられる。 
くだらんことかもしれないが、こういうのが積み重なってるんだよね。

3巻、ハードカバー136p トレローニーのセリフ: 
「いかに優れた魔法使いや魔女たりとも、派手な音や匂いに優れ、 
雲隠れ術に長けていても、未来の神秘の帳を見透かすことはできません」 

いくらシビルたんの性格がアレだからといってもこれじゃ言ってることが 
ワケわからなすぎる。特に「派手な音や匂いに優れ」ってなんのこっちゃ? 

原文:‘Many witches and wizards, talented though they are in 
    the area of loud bangs and smells and sudden disappearings, 
    are yet unable to penetrate the veiled mysteries of the future,’ 

このloud bangs and smellsは明らかに「不快な音やにおい」のことだろう。 
不快な音や匂いの領域(the area)というのが解釈に迷うところだが 
ここは要するにトレローニーが一般の魔法や魔法使い達のことを貶めて 
『世の多くの魔法使いや魔女達は、騒々しい音をたてたり 
嫌なにおいを出したり、突然消え失せたりすることはお得意ですが~』 
と言っているのだと思うのだが…。 
それともloud bangs and smellsになにか慣用的な意味があったっけ。 
英語のえらい皆さん(えらくない皆さんも)ご意見聞かせてください。

エキサイトで訳してみた。こんなひどい訳でも松岡訳よりも意味がわかるのが哀しい。 

彼らは大きい衝撃音、におい、および突然のdisappearingsの領域で有能ですが、 
多くの魔女とウィザードはまだ未来のベールで覆われた神秘を理解することができません。

わ、本当だ。エキサイト翻訳の方がずっとましだよ。 
ちょwwwww ありえね―――――――ぇwwww 
こんなプロの翻訳家がほかにいるだろうか!?

邦訳は最後のところの the veiled mysteries of the future を 
「未来の神秘の帳」としたのも単語の従属関係を混乱させていると思う。 

たいへん僭越ながら通して試し訳してみる: 
『世の多くの魔法使いや魔女達は、騒々しい音をたてたり 
嫌なにおいを出したり、突然消え失せたりすることはお得意のようですが、 
神秘のベールに覆われた未来の謎を見通すことはできません』 

文の調子を整えるためveiledを『神秘のベールに包まれた』としてみた。 
もっとうまい訳があるとは思うがとりあえず松岡訳よりはマシ(?)かと。 

松岡訳の「帳」は「闇の帳」みたいな使い方は聞くけど 
「神秘の帳」はあまり聞かない気がする。 
大体「帳」がなんなのか、それこそ子供達にはわからないだろうに。 

3巻なんだけど、ファイアボルトにかけられているかも取れない呪いを調べるという話で 
「うっちゃりの呪い」って・・・何? 
うっちゃりって、相撲のうっちゃり?

3巻誤訳例のRunner Beansの件。 

Runnder Beansってのは、ものすごくでっかいさやいんげんみたいなやつで 
イギリスが夏によく食べる野菜。 
すごく育てやすいから家庭菜園で育ててる人も多い。 
つまり、ダーズリー家のお隣さんは庭でRunner Beansを育てているということ。 
高い支柱みたいなのにつるを這わせて栽培するけど、生垣用ではない。 
多分、両家の庭の間にRunner Beansが這ってる支柱とか、ラティス、トレリスみたいなのが 
あって、そのすきまを通してチュニアが覗いたんだよね。 

Runner Beans自体になじみのない日本人向けとしては、「いんげん豆」と 
訳してしまってもいいような気がする。 
ただし「蔦」はぜったいに間違いだね。

それ、梟通信?つー紙に説明としていれてほしい事例だな。 
Runnder Beansをそのままカタカナにしてもいいね。 
※をいれて、下に説明でイギリスのインゲン豆とかw 

邦訳はどうも本文にイギリスっていう国が感じられないので、少し工夫して向こうの 
特色を消さないように心がけてもらいたいって思ってた。 
時代を感じさせられる、使われなくなった昔の日本の言葉が余計に本の中のイギリスを 
消してる。 
誤訳・珍訳じゃないから問題視されないと思うけど…一応。

時代を感じさせられる、使われなくなった昔の日本の言葉が余計に本の中のイギリスを 
消してる。 

立派に珍訳でしょう、そりゃ。

前スレで3巻のトレローニーのセリフ「派手な音や匂いに優れ」が 
おかしいと指摘したものだが、その直前(HC p136)の部分で 
彼女が普段、学校の喧騒の中には降りていかないと言ったことを 
この思いもかけない宣告….としているのもおかしい気がした。 
原文:this extraordinary pronouncement 
宣告とするとトレーローニーがここではじめて北塔に閉じこもることを 
宣言したように感じる。「奇妙な言い分」くらいが良かったと思う。 
なにもpronouncementを辞書どおりに訳さなくても…。 

また同ページに「…『眼力』が備わってない方には…」とあるが 
大文字で始まるSightを眼力としたのはちょっとわかりにくい印象。 
占いの能力に関係がある才能なんだし、その前に出てくる『心眼』Inner eyeと 
ほとんど同じ意味だろうから『内なる目』とでもしたら良かったのでは。 

トレローニーの出てくる場面は特に微妙なニュアンスの言葉が多いので 
あまり細かいことを指摘していたら、すべての行に突っ込みを入れる 
ことになってしまうかもしれないけどね。

大辞林だと 

宣告 
1 その人にとって重大な事柄を告げ知らせること。 
「医者は患者に病名を―した」「破産―」 

2 刑事訴訟法上、裁判長が公判廷で裁判(判決・命令・決定) 
を告知すること。判決の場合は主文および理由を朗読する。 

・・・なあ、普通の学習辞典でもさ、pronouncementの訳で「宣言」もあるだろ。 
「私は北の塔にこもって、出て行きません!」と宣言しちゃったってこと 
じゃないのか? 普通、自分のことに「宣告」はしないだろ。 

トレローニーが北塔からほとんど降りてこないのは 
それまでずっと続いている習慣。 

70の場面では単に彼女がその理由を説明しただけ。 
「俗世間の喧騒には耐えられませんわ」っていう 
たんなるおかしな言い分なんだよ。 
だからこの場合、宣告も宣言もおかしいと思うわけ。

cobuildより 

Pronouncements are public or official statements on 
an important subject. 

北塔から出てこない理由を初めて公にしたって感じでOK? 
宣言も宣告もちがう。 
おまけに、宣告は日本語の使い方としておかしい。

>おまけに、宣告は日本語の使い方としておかしい。 

そうだね。 

あと北塔から出ない理由なら 
初めて占いを教える3年生に毎年言ってるって感じなんだよ。 
pronouncementは作者がそれをおどけて大げさに書いたと思う。 
そのまま辞書どおり宣言とか宣告とか訳すことはなかったと思う。 
「言い分」で十分じゃないかな。

「~学校の俗世の騒がしさの中にしばしば降りてまいりますと、 
あたくしの『心眼』が曇ってしまいますの」(3巻p136) 

これを「宣告」としたのは占い師だから自分に対するお告げ(?) 
みたいなニュアンスをこめようとしたのかもしれないが苦しすぎる。 
その場で北塔に閉じこもることを決意したとか 
はじめて下界に下りないわけを明らかにしたとかなら「宣言」でもいいが 
ぜんぜんそういうことではないのだからそれもおかしいんだよ。。 

3巻、ファイアボルトにかけられているかもしれない呪いの訳で 
「うっちゃりの呪い」って…ひどすぎるね。 
原語はHurling Hex 
たぶん箒から放り出されるといった意味だと思うので「振り落とし」くらいでいいのでは。

うっちゃりは土俵際で相手を投げ飛ばす相撲の決まり手。 
転じて土壇場で形勢を逆転させるという意味もあるが… 
どちらにしても魔法の箒にかけられる呪いとは何の関係もなさそう。 
たしかに「振り落としの呪い」くらいでよさそうなものなのに。 
なんでそんなワケのわからない訳にしたのだろうね。 
さすがは謎の翻訳者というべきか…w

「金剛力」を、アズカバンで発見。 
騎士が金剛力で引いても、二度と再び抜くことはできなかった。(ハードカバーP133) 
though he pulled with all his might, he couldn't get it out again.(UK版P77) 
※カドガン卿初登場の場面。 

三巻のルーピンのボガートの授業の時 

ルーピン「この中にはまね妖怪のボガートが入っているんだ。 
では問題です、まね妖怪のボガートとは何でしょう?」 
ハーマイオニー「はいっ形態模写妖怪です」 
ルーピン「すばらしい 私でもそんなにうまく説明できなかっただろう」 

みたいなシーンがあるけどアホかwまね妖怪まね妖怪ってネタバレしすぎw 
ハーでなくてもまね妖怪って聞けば、だいたいわかるし 
ここははじめカタカナ表記だけでボガートとは何でしょう として 
ハーが形態模写妖怪です って答えた後から「まね妖怪(ボガート)」 
っていう風にルビをふればいいのに

ハードカバー3巻239p 原書はThe Marauder’s Map の最初の方。 
吸魂鬼のせいでニンバスから落ちてしまったハリーの心境をつづるところ。 
少し長いけど抜粋: 
吸魂鬼は恐ろしいとみんなが言う。しかし、吸魂鬼に近づくたびに気を失ったり 
するのはハリーだけだ…両親の死ぬ間際の声が頭の中で鳴り響くのはハリーだけだ。 
それもそのはずだ。ハリーにはもう、あの叫び声が誰のものなのかがわかっていた。 
(吸魂鬼にはディメンターとルビ。3行目は段落が変わる) 

「それもそのはずだ」という言葉があまりにも奇妙。 
この文脈だと、ハリーが吸魂鬼のそばで気を失ったり叫び声を聞く現象は 
叫び声の主がわかったことによって(?)起きているかのようだ。 
しかしそれではまったく意味が通らない。 

原文:Everyone said the Dementors were horrible, but no one else collapsed 
every time they went near one … no one else heard echoes in their head of 
their dying parents. 
For Harry knew who that screaming voice belonged to now. 

原文を読むと邦訳で2回繰り返されている「~のはハリーだけだ」が 
無神経な意訳であることがわかる。 
また「それもそのはずだ」に当たる言葉はないことがわかる。 

「それもそのはずだ」という文脈を破壊する一文は最後の行のForから 
来たのかもしれない。このForの訳し方は確かに少し難しいが、 
この後ハリーが病室で死ぬ間際の母の声を何度も頭の中で再生してしまう 
描写へ続くので基本的にはそこへつながると思う。 
(誰の声かわかったから何度も再生してしまうということ) 
だがわざわざ作者が独立した文の頭にForを持ってきたところをみると 
前段落の内容もある程度受けていると考えていいかもしれない。 
下手だが試訳してみる: 
吸魂鬼は恐ろしいと皆が言う。しかし他のみんなは吸魂鬼が近づくたびに 
意識を無くしたりはしない…両親の最期の声が頭の中でこだまするようなこともない。 
 そう、あの叫び声の主はだれなのか、ハリーにはもう、わかっていたのだ。 

せめてこのくらいの訳なら少なくとも日本語として文意が通じるはず。 
ハリーの頭の中で鳴り響く叫び声が誰のものか、読者には(たぶんハリーにも) 
とっくにわかっているけれど、ついにそれをはっきりさせるにあたって 
いきなりズバリと書かないよう作者は細心の注意を払っている。 
唐突に「ハリーだけ」とやられたら原文の繊細な配慮も台なしだ。orz 

※試訳と解釈について英語に強い方、訂正、フォローありましたらお願い。

For Harry knew who that screaming voice belong to now. の後の文章はどんな文章があったっけ? 
あそこでForという言葉を使ったのは、その後に続く文章に関係してくる気がするし、 
それによって日本語での訳し方も変わってくると思う。 

For Harry knew who that screaming voice belonged to now. 
He had heard her words, heard them over and over again during the night hours in the hospital wing while he lay awake, staring at hte strips of moonlight on the ceiling. 
When the Dementors approached him, hi heard the last moments of his mother's life, her attemps to protect him, Harry, from Lord Voldemort, and Voldemort's laughter before he murdered her... 
Harry dozed fitfully, sinking into dreams full of clammy, rotted hands and petrified pleading, jerking awake only to dwell again on the sound of his mother's voice. 

これで一段落終わりです。

そうか、そういう文が続いてたのか。 
つことは、もしかしたら、あの「For」はむしろその前=「Everyone said the Dementors were horrible, but no one else collapsed 
every time they went near one … no one else heard echoes in their head of 
their dying parents.」 の前の部分に関わってくるのかな? 
もし、あとの部分に関わるのであれば、>>173さんみたいな訳でいいと思うし、 
まるっきり「For」を無視して訳してしまってもおかしくはないね。 

どっちにしても、「それもそのはずだ」はたしかにちぐはぐだな。

>まるっきり「For」を無視して訳してしまってもおかしくはないね。 
自分も最初Forを無視してみたんだけど、前文に他の人は両親の最期の声が 
頭の中でこだましたりしないって書いてあるってことはハリーがあれは 
リリーの声だって気づいてるってことだから、次の段落(リリーの声を 
繰り返し聞いてしまうシーン)と内容がつながる感じの方が自然だと思い 

171のように訳してみたわけです。 

ところで「両親の死ぬ間際の声が~鳴り響くのはハリーだけ」がまずい 
もうひとつの理由。この時点でハリーはまだ父親(ジェームズ)の声を 
聞いてはいないんだよね。ルーピンとパトローナスの練習をしてるとき 
初めて聞くことになるわけで…。 
こういう細やかな設定に気を遣うのって大切なことじゃないかな。 
なんか3巻のこのあたり原書では胸に迫る切ないシーンの連続なのに 
邦訳がずいぶん無神経に訳してるのですごくぶち壊しにしてると思う。

my Lord ご主人様 

既出かもしれないが個人的には「俺様」についで 
闇の帝王ヴォルデモート卿のイメージを大きく損ねているものの一つだと思う 
三巻の霊媒状態のおどろおどろしいトレローニーの予言のところ 
「…その召使は自由の身となり、ご主人様の元に馳せ参ずるであろう 
…召使が…ご主人様の元に…馳せ参ずるであろう…」 
四巻のワームテールの復活の儀式で暗黒魔術の呪文みたいなところ 
「しもべの肉 喜んで差し出されん しもべはご主人様を蘇らせん」 
その他にも四巻最後の墓場のシーンでもたくさん出てきて雰囲気ぶち壊し 
凶悪な殺人鬼であるデスイーター達がそろいもそろって 
「ご主人様、ご主人様」って…おまいらメイドかよっ!? 
ただ唯一おかしくないのは五巻の神秘部の戦いでハリーがベラトリックスに 
「予言は砕けた、お前のご主人様にそう言え!」のところは相手を 
バカにしてる感じがして良かったけど… 

「我が主」「我が君」でいいと思う。 
それにマイロードのルビをふるとかね 
「我が主(マイロード)」でハリーのところだけ「ご主人様(マイロード)」 
ってやると面白いと思う。 

あと細かいけど、四巻の最初のほうのヴォルデモートの「なんで」発言 
闇の帝王なんだから「なぜ」にしろよ

今3巻チェックしてるけど、原作のバーノン&マージの「基地外」呼ばわりが 
全部かなり控えめにされてるけれど、文章がなくなってるワケじゃないのに 
なぜ同じ手法とらずに、一文まるまる削除なのかと思ったワケだが。

シリウスの口調は明らかにおかしい、 
松岡のシリウス像は多くの読者のイメージとかけ離れているはずだし 
作者の回転女史ともかけ離れているはずだ。 
公式サイトで回転女史が語っていたシリウスという人物は松岡のとは全然違っていた 
(危険な男、反抗的などなど) 
一人称は明らかに「俺」だし、「君」「君たち」も「お前」「お前たち」のはず 
五巻の『閉心術(オクラマンシー)』ではスネイプに対して「君」と言っている! 
四巻の『帰ってきたパッドフット(パッドフット帰る)』ではヴォルのこと「あやつ」ってw 
ハリーも一巻で笑いながら両親を殺した時の事を語っている奴に 「彼」は知っているんだ 
ってのがある、どっちも「あいつ」だろ  (全部確認してみて) 
あと細かな口調も変だね「お生憎だな」「~できるかね?」「~どうだね」とか 
語尾が「ね」になるのとかも。 
口調の事で思い出したけど、一巻のダンブルドアの「あっ」も「おおっ」に変えろよ 
(個人的にダンブルドアのワシとかは別にいいと思う、だってガンダルフもそうだし) 

シリウスは3巻の叫び屋敷の場面でピーターのことは「おまえ」と呼んでいるんだけど 
突然罵倒の中で「君」と呼ぶセリフもありこれもすごく変だよね。(ハード゙カバー488p) 
そのうえ、自分は「わたし」でヴォルデモートは『あの人』と丁寧w 
「わたしがいつ、自分より強く、力のある人たちにヘコヘコした?」(同480p) 
なんてまるっきり迫力のないふざけた言葉使いをしてるな、と思ったら 
ピーターに昔からすごいバカにしてたような事をいったり 
やたらでっかい太文字で「それなら、死ねばよかったんだ」(同488p) 
なんていうからもう支離滅裂で怖い。原書とはぜんぜん印象がちがう。 

邦訳だけ読んでる人の中にたまに大量殺人鬼で裏切り者のピーターをかわいそうがり 
シリウスをひどいといってる人がいるんだけど訳のせいもあるんじゃないのかな。 
シリウスの言葉使いがここで「俺」「おまえ」「やつ」に統一されていたら 
もう少し言葉の選び方とかも違っていたら、ここはとにかく怒りにかられて 
罵倒言葉を使ってるんだな、これだけ不幸な目にあえば荒々しい性格にもなるよな、 
ということがちゃんと理解され少なくとも変な印象は持たれなかったように思うんだけど。

ウッドのバンカラ声、とか 

なんかガクランを着た番長みたいなのを想像してしまったw

3巻だが、登場人物は13歳から14歳というのに、あまりにも幼稚な言葉になっている。 
21章、パトローナスのことをハーに話すハリー 
「ううん、僕、見たよ」「でも、僕、きっと、思い込んでいただけなんだ」略 
「僕---」略「僕、父さんだと思った」 
「僕」+「、」の連続。助詞がない言葉が続くとまるで幼児語だ。 

もっとひどいのが7章、ルーピンの授業のネビル。祖母の服装のことを 
「えーと……いっつもおんなじ帽子。たかーくて、てっぺんにハゲタカの 
剥製がついてるの。それに、ながーいドレス……それと、ときどき狐の 
毛皮の襟巻きしてる」 
(ハンドバッグは)「おっきな赤いやつ」 

原文確認したけど、ごく普通の言葉だよ。なんでこんな演出する?

ところで細かいことだけど 
三巻19章、四巻29章で「学校時代」って言葉が出てくるけど 
ふつう「学生時代」じゃない? 
三巻のはスネイプ、四巻のはシリウスが 
ホグワーツにいた頃の事を指しての言葉だけど 

邦訳3巻第10章p261
3巻の、「三本の帚」で先生たちが話してるところで、 
フリット・ウィック先生が頼んだパフェだったか何かに 
「唐傘飾りつき」ってあった。 
原書では何て書いてあるのかわからないけど、 
「唐傘」ってなんだか古風だね。 
松タンは本当に古風な表現が好きなのね・・・

よくパフェとかカクテルとか派手な飲み物についてくるやつ。 
「唐傘」っつたら、一本足のオバケ想像しちゃうけど。w

paper umbrellaだから唐傘ってか? 
[蛇の目傘]じゃなかったことだけでも感謝するべき?orz

>「唐傘」ってなんだか古風だね 
幕末の幕府通詞のかたですから

「パラソルの飾り」でいいんじゃないかな。 

9章のGrim Defeatだね。 

そこの同じシーンに出てくる、マクゴ先生のお気に入りの 
gillywater、松岡さんは「ギリーウォーター」ってしてるけど、 
「ジリーウォーター」とオモ。 

実在するのか不明だけど、gillyflower(辞書だとニオイアラセイトウって訳に) 
のフレイバーをつけたお酒って感じで。 
結構女性らしいの飲んでるのねーってイメージ。

gillywaterの発音はギリーウォーターでオケーだと思うよ。 
フライもそういってた記憶。

日本語じゃパラソルピックっていうことが多いみたい>カクテルの飾りのumbrella

カタカナ英語(パラソルとか)でも分かるものは無理にでも漢字にするのに 
よく分からないものはカタカナにするだけなんだよね。普通逆なんだけど。

ユニコーンを一角獣とか、間違ってないけど子供には余計に分かりにくいよね。

わからんでもそれくらいは調べるだろう。 
唐傘は明らかに違うものだから問題なんであって

・カクテルにつけるもの 
・パラソルピックという名称 

これだけで子供にだって大体どんなもんかわかるよなあ 
少なくとも唐傘よりは引っかからないだろう・・・ 
せめて「パラソルの飾りのついた」とかじゃだめだったのか

「何か――何かキテレツなことはマージがいる間いっさい起こすな。」(2章P27)←キテレツは太字 
‘I don't want any - any funny stuff while she's here.’(UK版P20)←funnyはイタリック 
ハリーが見たこともないような奇妙キテレツな生き物が十数頭、早足でこっちへ向かってくる。(6章P150) 
Trotting towards them were a dozen of the most bizarre creatures Harry had ever seen.(UK版P87) 
マージおばさんはハリーにいちゃもんをつけるのが大好きなのだから(2章P31) 
Aunt Marge loved criticising him,(UK版P22) 
「そうでござんしょうとも!」(8章P200)フィルチ→ハリー 
‘A likely story! ’(UK版P115) 
「あの人、チョー狂ってるよ」(9章P217)シェーマス→パーシー。カドガン卿について 
‘He's barking mad,’(UK版P125) 
※未確認だが、どこかでジョージが「チョー」と言ったのも見た気がする。

長く読み継ぐ作品にふさわしいか、疑問の語句> 
3巻4章、フォーテスキューのパーラーで。 
「僕、ちょっと---キレちゃって」 
原文:I just --- lost control. 

3巻5章、列車の中。 
ロン「エロールの脚にハリーへの手紙を括りつけようとしたら、メッチャ回ったもの」 
原文:It went haywire just as I was trying it to Errol's leg to send it to Harry. 
かなり最近っぽい言葉だね。 
自分的には「キレちゃって」は「自分をコントロールできなくなっちゃって」にせず、 
これでもありかなと思ったが、メッチャはいただけない気がした。 

うん、だから「キレちゃって」も「チョー」も「キテレツ」も 
ひとつひとつは個人の感じ方でそう突出して妙な表現ではないのかもしれない。 
でも何度もここで言われているように、言葉選びの全体的なバランスがわるいから 
読んでいてすごくちぐはぐな印象が印象があるんだよね。 
それもたまにならいいけどさ、数行ごとにひっかかるかんじ。

微妙な日本語といえばヒッポグリフの裁判のときの 
ハグリットからの手紙「控訴に敗れた」。 
間違ってはない。間違ってはないけど敗訴したでいいじゃないか… 
ハグリットは知的なタイプじゃないからわざとなのかと悩んだよ

paper umbrella=唐傘飾りつき(日本語版3巻10章p261) 
「アイスさくらんぼシロップソーダ、唐傘飾りつき――」 
「ムムム!」フリットウィック先生が唇を尖らせて舌鼓を打った。(邦訳ハードカバー3巻10章p261) 
‘A cherry syrup and soda with ice and umbrella -’ 
‘Mmm!’said Professor Flitwick, smacking his lips.(UK版P150) 

ハードカバー3巻、カバー折り返しの登場人物紹介。 

ピーター・ペティグリュー 
学生時代に、ハリーの父親と親しかったという。 
ブラックに殺されたらしい。しかし…… 

これってまずくない? 
コレを読んだら、本文を一文も読まないうちに 
「ああ、ピーターには何かあるんだな…」とわかってしまう。 
3巻で一番面白い部分が台無し。 

5巻発売前にも「シリウスよ、星になれ!」と広告するくらいだし、 
原書が出てから邦訳が出るのを一年も待って、 
「さあ、読むぞ!」とわくわくしている読者(子どもがたくさん)は、 
ネタバレなんて絶対されたくないって事がわかってないのかな…。 

ところで前スレの 
A cherry syrup and soda with ice and umbrella 
(アイスさくらんぼシロップソーダ、唐傘飾りつき) 
邦訳だと冷たいサクランボジュース+傘って感じだけどwith iceって氷のことなの? 
どっちかっていうとサクランボジュースの上にさらに 
アイスクリームが乗っててえらく可愛いの飲んでるのね先生ったら。って感じだけど。

最初に読んだときは私も悩みました。w 
普通、イギリスだとiceって言ったら氷のことで、アイスクリームはice creamって 
ちゃんと言うことがほとんどだけど、時にはice=アイスクリームのこともあり・・・。 
でも、ああいうパラソルが飾ってあるってことは、それが刺さってるアイスクリームが 
あるほうが自然だし、そのほうがフリットウィックっぽいかな、という気がしてます。 
でも、正解は正直言ってわからない。 
英在

前の方で出てきた「唐傘~」のとこ読んでてちょっと思ったんだけど 
フリットウィック先生「ムムム!」って返事してる、 
あれのニュアンスが分からない。どういう意味? 
英語版だとなんて言ってるんだっけ? 
店屋で自分の注文が運ばれてきてムムム!って答える日本人なんか見たことないよ

邦訳しか読んでないんですが、ちょっと気になってた単語を 
あげてみてもいいですか?どっちも3巻に多い単語です。 

「守護霊」←守護霊というと、先祖の霊かなんかで常に自分を見守って 
くれているもの、というイメージがある。 
自分で作り出すものという感じではないので、なんか違和感。 

「動物もどき」←わかりにくいような気が。 
動物に変身できる人、という意味なら、「動物変身術者」とかではだめなのかな。 
個人的には、人に対して「動物もどき」と呼ぶって、なんだか 
失礼のような気もします。 

どっちも、原書読みの人が、これで原書のイメージどおり、というなら 
それでいいんですが…。

同意。 
前々スレでは「獣身術者」にアニメーガスとルビふったらという意見を書きました。 
変身した姿は「獣身」でいいと思う。

自分は、 
「守護霊」→パトローナス 
「動物もどき」→アニメーガス  
と、日本語に変換しないほうが良いと思っています。 
パトローナスは、自分を守護する力の具現だと理解したので、 
霊体というわけじゃないと思う。 
アニメーガスについては、動物に変身できる人ってことだし、 
動物とはいえ、リータは昆虫なわけで、 
変に日本語に替えるのは、自分は気に入ってません。

それもそうだね。なにも日本語にすることないといわれたらそのとおりだ。 
パトローナスもアニメーガスもカタカナ語としてかっこいいし。

守護霊じゃなくて守護者とか、色々言葉はあるのにね。

全部日本語に変換するっていう作業が、全体をおかしくしているのかもね。 
このスレッドでも、何度もあげられている問題でもあるよね。 
日本語版を読み返しているのですが、読者が行間を読んで意味を理解するっていうことが少ない気がする。

うまくはまっていれば、日本語でもかまわないとは思うんです。 
カタカナよりも漢字のほうがイメージわくこともあるし。 
でも、なんか意味がずれてるような気がしたんですよね。 
同じ意見の人がいてうれしいです。 
「獣身術者」もいいですね。かっこいい。

個人的には、 

一般的な英語→意味の分かる日本語にキッチリ 
英語風造語→がんばって単語作ろう 
ラテン語風造語→カタカナでいいやん

個人的にはあんまりカッコイイとは思えない>獣身術者 
むしろかっこわるい。言葉の選び方がこなれてないラノベ感覚的。 
原作のイメージ生かしたかっこいい響きの単語や熟語を持ってこられないなら 
カタカナでいい。

細かいことですが、「脱狼薬」という訳語に納得がいきません。 
せっかく原語に「狼殺し(ウルフスベーン)」という強い言葉が入ってて、危険を伴う薬だとわかるようになっているのに。 
そんな、いかにも危険そうな薬を宿敵スネイプが作ってくる、というのが面白いのに、あれじゃただの薬みたい。 
「脱」じゃなくて「殺狼薬」なんだよね。下手するとルーピンを殺せるんだよね。

1巻で回転は「とりかぶと=ウルフスベーン」って伏線まで出してるよ。 
それがいきなり「脱狼」か・・・・・・orz

読んでいてちょっと引っかかったところ 

邦版第3巻 第4章 p87 
ウィーズリー氏とモリーの会話 
「ハリーが「例のあの人」に引導を渡したあの夜、ブラックはすべてを失った」 

第6章 p145 マクゴナガル先生のセリフ 
「占い学というのは魔法学の中でも一番不正確な分野の1つです。 
 私があの分野に関しては忍耐強くないということを、皆さんに隠すつもりはありません。」 

ここの、「引導を渡した」と「忍耐強くない」ってとこです。 

「忍耐強くない」ってのは、何か我慢することでもあるのかと・・・ 
マクゴナガル先生はトレローニー先生をあまり好いてなさそうだったからかなぁと思ったんだけど・・・ 

原書ではどうなってますか? 

松岡さん「うっちゃり」とかよく使うよね。 

Hurling Hex 「うっちゃりの呪い」 

「かの有名な殺し屋が、チームのシーカーを狙っているという話は 
 うっちゃったまま、ウッドが言った。」(邦版3巻12章p305) 

「フランクはヤカンをその場にうっちゃり、痛む足の許す限り(略)」(邦版4巻1章p12) 

「そっちのけ」や「放り出して」とかでいいんでない? 

"Molly, dear-"(UK版2巻p54)が 
「モリー母さんや-」(2巻p100)って、何でそうなる!!

ここにも。 
「母さん、もう遅い。そろそろ休もうか……」(3巻4章P88) 
‘It's late, Molly, we'd better go up...’(UK版P54) 

なんでMollyが母さんになるんだよ…。 
ウィーズリー夫妻の距離感は、原書を読んで驚いたことの一つだ。

>ウィーズリー夫妻の距離感は、原書を読んで驚いたことの一つだ。 
同意。邦訳ではモリーのしゃべりかたもなんだか気取ってることが多いし、 
夫には敬語使うし、原作の気さくなイメージとはだいぶ違うような。 

「何かおっしゃりたいことはありませんの。え?」(2巻60p) 
「そうね、アーサー、あなたが正しいと思うことをなさらなければ」(3巻88p) 
子供達にも「お父さんがお帰りになったら~」とか言っていたし。 
でも「アーサー、ダメ!」(2巻100p)と子供を叱るような 
言い方をすることも多いから単に統一されてないという気もするが。 

アーサーの「母さん」という呼びかけといい、なんか古風な日本の 
家庭の会話をウィーズリー家で再現しようとしているのかねぇ。

せりふじゃない部分で、アーサーとモリーを「おじさん」「おばさん」と 
書くのは絶対にやめてほしい。 
幼稚園児向け本じゃないんだし

原作のほうはごく普通にMr.Weasley Mrs.Weasleyなのに、 
なんで余計な脚色するんだろ? 
なんでなにからなにまで自分色に染めないと気がすまないんだ? 

なんか書いてるうちに、ものすごくむかついてきた。

memo 1391行