デッキ集

Last-modified: 2014-07-08 (火) 23:43:10

当ページではトーナメント上位で見かけるデッキや特徴的なデッキの紹介をする予定です。
日本語版でも独自色のある強いデッキがあればどうぞ。

また、このページは外部のデッキシェアサイト:http://www.kccgdecks.com/ へのリンクを多数含みます。
危険なサイトではありませんが、悪意あるアドレス書き換え等にまでは責任を持ちかねますので、
 一応ご注意願います。



一線級

ジョルマ速攻

 

サンプルデッキ:http://www.kccgdecks.com#deckUDDIIGM

 

Rejuve Potion/回復薬・Dirty Fuel/汚い燃料 等からHell Hound/ヘルハウンド・Spiteful Demon/悪意のデーモン
 といった火力偏重クリーチャーをAncient's Will/エンシャント・ウィル やDivine Ascension/昇天 で強化し、
 最短3ターンで相手を倒すことを目標とするアグロデッキ。

他にPriestess of War/ウォープリーステス やErratic Werewolf/うろつくウェアウルフ・Army of the Abyss/
 深遠の軍団・Archmage Vul'Grath/アークメイジ・ヴァルグラース、除去にはWoeful Misery/悲痛なる呪縛
 が使われる。

 

残りは除去とフィニッシャーを兼ねるFury StokerやMaelstrom/メイルシュトローム、とどめとなるBlood Seal・
 Forked Lightning/分岐した雷光、クリーチャー数を補うCursed Warrior/呪われた戦士 等を見かける。
少し重いものではGob Hog Blazer/ゴブリン・バイク・Tenacious Demon/不屈のゴーレム 等も。

とにかく速度が速く、相手が1体でも除去し損ねた場合にはそのまま倒しきるだけの力があるデッキ。
コンボデッキの準備が整う前に決着を付けられるためコンボに強く、コントロールやランプにも引き次第で
 勝てるため、あまり苦手とするデッキタイプがないのが長所。

挙動が単純なためCPUでも十分扱え、ギルドの防衛戦で(実用的なデッキとしては)最も見かける機会が多い。
その場合はClockwerk Automaton/オートマトン が良く使われている。

リミテッドで作成する場合はクリーチャー・強化・除去・マナ加速のいずれも質が落ちるため、
 コンセプトは類似でも、印象の異なるデッキになる。


ドレッド(リアニメイト)

 

Dirty Fuel/汚い燃料 やMind Over Body/ボディへの支配 を使ってGuardian of Old Gods/古神のガーディアン を
 捨て札へ落とし、Dreadful Returnで釣り上げる、リアニメイト系のコントロールデッキ。
ヒーローには主にノーランとユーニスが使われる。

定番のRejuve Potion/回復薬 はどちらでも使われる。


ノーラン型

 

サンプルデッキ:http://www.kccgdecks.com#deckUDMKDIV

 

Exalted Enforcements/高貴なる執行者 やFresh Burial・Grave Fulfillment/墓地の充満 を用いる。
ユーニスよりも手札の回転が速く、Gift of the Mystics/神秘なる贈り物 からWonder/奇跡 や
 Elder Scroll/得るだースクロール を使って必要パーツを掘り起こす、スピード重視の形が主流のようだ。
一方でPacify/沈静 やWoeful Misery/悲痛なる呪縛・Tribute to the Gods/神への生贄 等を併用する
 コントロール色の強い形も散見される。

バランス次第で戦略は異なるが、早い時点でのGuardian降臨を狙いやすく、アグロやコンボの速度に
 追いつきやすいのが強み。
除去され辛く、逆に相手のGuardian of Old GodsやJustice, Demigod/デミゴッド「ジャスティス」 には
 ポリモルフが通じるため、コントロールデッキ相手にも強い。

主要パーツにレアやエピックの量が少ないため、除去等のサポート関連の質を落とせばリミテッドでも運用可能。
またCPUもそこそこ扱えるため、ギルド防衛戦に使われているのも良く見られる。


ユーニス型

 

Fresh Burial・Grave Fulfillmentの他Summon Goblin/ゴブリン召喚 を餌にDreadful Returnを撃つ。
ノーランに比べ、スキルによる軽量除去や回復能力があるため、よりコントロール色の強いデッキに向く。
Woeful Misery/悲痛なる呪縛 やEcho Blast/エコーブラスト といった除去も常連。
クリーチャーもGuardian of Old Godsだけに限る必要はなく、Realm Crusher/レルム・クラッシャー は大抵入り、
 Skybreaker Giant/スカイブレイカー 等を併用することも。
コンシューム・ソウル で回復しての持久戦にも持ち込めるため、Dreadful Return1枚に頼り切らず、
Relinquish/譲渡 等のマナブーストを使ってクリーチャーを直接出したりと、バリエーションは豊富。
ドローの補助にBurning Desire/燃え盛る欲望 が使えるのはノーランにない利点。

また、次項のEBAを併用するデッキタイプも多く見られる。

ノーラン型に比べると速度が遅くなりがちで、コンボ相手には不利。
一方でコンシューム・ソウルのおかげでアグロ相手には多少押し返しやすく、ランプやコントロール相手にも
 カードの選択肢を広げての対応が多少しやすい。
裏を返せばまだ煮詰まっていない、未完成な部分が多いとも言える。


リミテッドではRealm Crusher/レルム・クラッシャー 等の入る余地がないため運用不可。
スタンダード以外ではノーランを用いた方が良いだろう。


EBAコントロール

 

Tribesの強力ギア、EBA:Epic Battle Axeを軸とするコントロールデッキ。
上記のドレッド同様、Dirty Fuel/汚い燃料 で捨て札へ送ってからReconstructで釣り上げるのが基本形。
場に出たEBAはDuplicate/デュプリケイト で容易に増やすことが出来、相手を倒すのにさほど時間はかからない。

その他のカードの選択はヒーローやコンセプトによって様々であるが、Fear/恐怖 を始めとしたバウンス、
Echo Blast/エコーブラスト や Woeful Misery/悲痛なる呪縛 等の除去が主に使われている。
また、前項のドレッドとのハイブリッドも多い。

使用されるヒーローは主にノーランとユーニスなのも同様。
ドレッドとのハイブリッド型では、概ねドレッドのベースに EBA・Reconstruct・Duplicateが積まれる形になる。


ユーニス

 

サンプルデッキ:http://www.kccgdecks.com#deckUDLVLND

 

EBAデッキではノーランよりユーニスの方が多い。(と言ってもドレッドとのハイブリッドが多いのだが)
Dreadful Returnの有無に関わらず、通常Realm Crusher/レルム・クラッシャー が2枚以上入る。
むしろ、Guardian of Old Gods/古神のガーディアン がなくともDreadful Returnが入ることが多い。
ドレッドに頼らない場合は各種バウンス・除去が入る。
Burning Desire/燃え盛る欲望 や、Maelstrom/メイルシュトローム を始めとしたエレメンタルの除去や
 ダメージスペルを併用し、EBAを出してからの速度を上げられるのはメリット。

速度は遅くなりがちでコンボには非常に弱いが、バウンス・除去を展開していければアグロも押さえ込め、
 クリーチャーを軸としないため、コントロールにも狙われにくい。
ランプ相手には速度と引きの勝負になりがちだが、デッキ調整次第で何とでもなるだろう。

また、ドレッドとのハイブリッド型ではFlaming Ritual/炎の儀式 も強力で、特にチートCPUが使用する
 ギルド防衛デッキでは凶悪な働きをする。
一方リミテッド以下の環境ではほぼデッキが成立しない。


ノーラン

 

ドレッド同様、ユーニスに比べるとドロー能力が高いのが強み。
Gift of the Mystics/神秘なる贈り物 からのWonder/奇跡 や Elder Scroll/得るだースクロール で
 デッキを回し、キーカードをそろえていけるのはドレッド有り無しどちらでも強力。
また、Pacifyで相手スロットを潰せることも強みになり得る。

速度はユーニスに比べれば速いが、こちらもコンボに追いつけるほどではない。
必要なカードを引きやすい代わりに回復がなく、Realm Crusher/レルム・クラッシャー もユーニスほどには
 使いこなせないため、アグロ相手には短所の方が目立つ。
ランプ相手にはEBAの展開が一回り速いため、ユーニスよりは有利か。

リミテッド以下の環境でも一応対応可能だが、ドレッドに比べるとMind Over Body/ボディへの支配 に当たる
 カードがないため、デッキコンセプトを成立させるのはかなり難しい。
他の要素・戦略とあわせたデッキが好ましい。


エレメントコンボ

 

サンプルデッキ:http://www.kccgdecks.com#deckUDVVKOI

 

ドラヴカスのティンカーを使ってFirestorm Shamanを複数同時展開し、一息に大ダメージを相手に与えるデッキ。
その爆発力は凄まじく、Firestorm Shamanが手札に2枚以上そろったところからコンボがスタートすると、
 相手側に19点のダメージが飛ぶ計算になる。
手札に1枚でも12点に達し、なおかつその後にRolling Fires等がそのまま攻撃に行ける可能性も高い。
この爆発力を最短3ターンで発揮できる、中々タチの悪いデッキである。

デッキはFirestorm Shamanを軸に、これを活用するための2~3マナのElementクリーチャーを大量に入れる。
Rolling Firesの他、Billowing Smoke・Dying Flame・Fury Ignitor・Bolt Blaze 辺りがすべて入る。
更に5マナにFury Stokerが入る。
マナ補助にRejuve Potion/回復薬・Dirty Fuel/汚い燃料・Gift of the Mystics/神秘なる贈り物 をフル投入。
後はWoeful Misery/悲痛なる呪縛やDreadful Returnが詰め込まれる。

Firestorm Shamanが手札に1枚も来ないと爆発力に欠け、質の悪いビートダウンに成り下がりかねない。
しかしながらその状態でもアグロや中庸なコントロールに対しては引くまで、もしくはティンカーや
 Dreadful Returnで巻き返せるまで粘ることも珍しくなく、不安定ながらかなり強いデッキ。
またドロー系コンボ相手にも先に成立することも多く、Silenceのような大きな弱点を(Tribes+実装までは)
 持っていないため、むしろ自身がSilenceを使える分有利。
一方でバハムートは削りきり辛く、8-Titansのようなバハのランプには分が悪い。

核となるFirestorm Shamanがレアであり、各種ElementクリーチャーもRolling Firesがエピックな他は
 希少度制限に引っかからないため、リミテッドでも使えるデッキコンセプトである。


ドローコンボ系

 

「カードを引くこと」そのものを勝利に結びつけるデッキ群。
使うヒーローは基本的にノーラン。(物によってはドラヴカス型もなくはない、か)
序盤数ターンはRejuve Potion/回復薬等も用いてマナを溜め、Gift of the Mystics/神秘なる贈り物 からの
 Wonder/奇跡・Elder Scroll/得るだースクロール・Deep Thought/瞑想・Round Harvest・Burst of Wisdom 等々
 でカードを引きまくり、Magnum Opus of Thoughtを起動して更にカードを引きまくる。
サイドボード前ならば30枚以上がスペルになるデッキなので、Silence/沈黙に非常に弱い。
また、Tribes+のFlaming Retributionも新たな弱点になりそうだ。

14/4/15のアップデートでMagnum Opusシリーズの仕様が変わり、中でも最も強力だったMagnum Opus of Thoughtは
 起動タイミングの調整もターン中複数回の起動も出来なくなり、脅威ではなくなってしまった。
Magnum Opus of Thought抜きのバージョンであれば運用可能であるが、もはや一線級とは呼べないか。



各デッキ詳細は以下の個別項目で(いずれも14/4/15のアップデート前の内容)

これらのコンボが強すぎ、またSilenceに弱すぎるため、トーナメントに使われる他のデッキでは、
 サイドボードへのSilence4積みが当然になっている。
他のデッキ紹介では省いているが、他デッキでのノーランのアドバンテージに、「Silenceを引き当てやすい」
 という付加価値もあり、ドローコンボがノーランの3強入りを攻防両面から支えていると言える。


QDCコンボ

 

QDC:Quickdraw Cannon/速射砲 を軸とするドローコンボ。
Study Gear/ギアの研究 とDuplicate/デュプリケイトでQDCの展開を行い、、タイプによってはDirty Fuel/
 汚い燃料 + Reconstructでの捨て札利用も行う。
チャンプブロッカーを兼ねてForest Scout/森の偵察兵 にも採用実績がある。
また、初動が重いためFlutter Wispで2回目のGift of the Mysticsを撃つことも。

4ターン目、12マナ辺りからであればMagnum Opus of Thoughtを複数回起動でき、1ターンで20を超えるダメージを
 ばら撒くのもそう難しくない。
アリーナでは対策に限界があるが、トーナメントでは常に警戒が必要なデッキタイプである。
Silenceの他Demonic Armor/悪魔の鎧 を特に苦手とし、ルーンワードやギア破壊を入れるとバランスが崩れて
 コンボが崩壊するため、QDCへの対策はこれらのカードを入れるだけで概ね良く、引き勝負に出来る。

亜種として、Magnum Opus of Thoughtを入れず、Corrode/腐食 やMass Polymorph/集団変異 を用い、
 Demonic Armor対策のギア破壊も運用できるようにした、コントロール寄りのQDCデッキも存在する。
こちらはCease Fireを始めとしたギア対策に弱く、また速度も遅いため二線級。

亜種の方はギルド防衛戦でもそこそこ強力。
また両者共に質を落としてリミテッドデッキにも使用できるが、Study GearかDeep Thoughtにしわ寄せが行くため、
 安定性はかなり落ちる。
尤も、それでもメタから外れているなどの強みがあり、そこそこ強力ではある。

デッキのサンプルに関しては、http://www.kccgdecks.com/#home の中からNoranを選んで Qdc・Opus QDC
 辺りを見れば、概要は掴めると思われる。


ターボミル

 

サンプルデッキ:http://www.kccgdecks.com#deckUOIUDKK

 

Puzzle Mageを軸とする、凄まじい速度を誇るデッキ破壊デッキ。
QDCや、或いは他のコンボ・ギミックに比べて安定性には欠けるものの、後攻3ターン目でデッキを削りきる率が
 70%を超える酷いデッキである。
Study Creatures/クリーチャー研究 とSanity Tapper/サニティ・タッパー を補助に添え、Burst of Wisdomで
 捨て札を回収しながら相手のデッキを削りきる。

山札以外への干渉力はほぼ皆無で、サイド前はRejuve PotionのHP回復・ノーラン6チャージのポリモルフ・
 Puzzle Mageが一応壁になれるかも、程度しか出来ることがないソリティア。
サイド後もSilence対策にルーンワードを入れる程度である。

使い手が少なく、トーナメントで完成形はまだあまり見ないが、ポテンシャルは十分。
リミテッドへの応用もそう難しくないと思われる。

弱点としてはSilenceの他にKnowledge Dampener/知識の鈍化 やMind Preserverが強力なアンチカードとして働き、
 特にKnowledge Dampenerは1枚出されるだけで戦略が崩壊する危険カードである。


8-Titans

 

サンプルデッキ:http://www.kccgdecks.com#deckUOGLLLI

 

Sky Temple GuardianとTitan General/タイタンの将軍 とを軸としたエンシェント・Titanクリーチャーを、
 Gift of the Mystics/神秘なる贈り物 やRelinquish/譲渡 を用いて2~3ターン目に一気に展開する、
 バハムートのエンシェント・ランプデッキ。
Ancient Beads/古代の数珠 やAncient Priestess/エンシャント・プリンセス でマナをサポートすることで
 Echo Blast/エコーブラスト・Tribute to the Gods/神への生贄 といったエンシェントの優秀な除去も扱える。

他にはAncient Being/エンシャント・ビーイング・Steel Titan/鋼鉄のタイタン 等の中・大型タイタンと、
 マナブーストにAbundance/物量作戦、Archmage Vul'Grath/アークメイジ・ヴァルグラース 等が使われるようだ。
Ancient's Will/エンシャント・ウィル・Titan's Might/タイタンの力・Relentless Charge/無慈悲な突撃
 といった強化や、Swiftshot Ranger/スウィフトショット・レンジャー or Erratic Werewolf/
 うろつくウェアウルフ + Empower/エンパワー がフィニッシャーに隠れていることも。

 

バハムートの高HPのおかげでアグロに倒しきられることが少なく、中盤から押し返せるのが強み。
コントロールも単体除去を軸とするものが多いため、さほど苦手としない。
クリーチャーの耐久力が高いため、エレメントコンボにも強い。

一方で、ドローコンボ系にはSilence/沈黙 やDemonic Armor/悪魔の鎧・Knowledge Dampener/知識の鈍化 を
 積むしかなく、特にターボミルは苦手。
QDCには、相手のデッキと引き次第では耐え切る事もある…が、期待できるほどではないか。



二線級・リミテッド専

ジャスティス

 

サンプルデッキ:http://www.kccgdecks.com#deckUOOLIMD

 

Justice, Demigod/デミゴッド「ジャスティス」 を軸とするデッキタイプ。
Field Recruiter/戦場の徴募員 等の3マナクリーチャーを早期に展開し、ドラヴカスのティンカーで
 Justice, Demigodを出し、3~4ターン目の覚醒を狙う。
クリーチャーは高性能な3マナとHumanを中心に、Sylph Assassin/シルフ・アサシン・Soothesayer/預言者・
 Chaplain of Light・Peasant/民間人・Portly Friar/僧侶 等を投入。
回復はCleric's EmbraceとTainted Amulet/汚れたアミュレット をメインに、Health Potion/ライフ・ポーション・
 Angel's Tear/天使の涙・Rejuve Potion/回復薬 等をありったけ投入。
中でもTainted Amuletは、回復後にそのままダメージ源になる、1マナとは思えない素晴らしい働きをする。
これらを用いてJustice, Demigodを覚醒させてしまえば、相手からのダメージは全て相手にも返る上、
 こちらは頻繁にヒーローを回復させるカードを引いてくる流れになる。

弱点は、Justice, Demigod1枚に頼り切ったデッキになるため、これに対策をされるとどうにもならない点。
特にArchmage Vul'Grath/アークメイジ・ヴァルグラース とノーランのポリモルフはどうにもならず、
 この2つがトーナメントに存在するがため、このデッキは上位に入れない結果になっている。
Justice, Demigodを封じられると勝ち筋はPunish/パニッシュ をサイドから持ってくるくらいしかないが、
 あまり現実的な選択肢ではない。

Undead Doomsayer/死の預言者 も弱点と言えば弱点だが、これ自体がトーナメントレベルと言えるカードではなく、
 Smite/スマイトでもサイドに突っ込んでおけば十二分だろう。

元々レアやエピックに頼る必要がないため、リミテッドでも容易に組めるデッキである。


シャドウシル

 

サンプルデッキ:http://www.kccgdecks.com#deckUOLMOLV

 

序盤にマナを溜め、Gift of the Mystics/神秘なる贈り物 を2回撃ち、Concealed Daggerを1~2枚展開してから
 Shadowsill Assassin/影のアサシン を何回か出し入れして相手を倒すコンボデッキ。
相手のHPが15以下ならば7マナで相手を倒せるため、相手を3ターン程度で倒せるポテンシャルを持つ、
 中々の高速デッキである。
ヒーローはノーランかドラヴカスが組み易い。
ノーランの場合は手札を回しやすい他、Obstruct from the Mistをダメージ源として併用できるのが強み。
一方ドラヴカスはティンカーがConcealed DaggerとShadowsill Assassin、2枚のキーカードのサーチに使えるため、
 これはこれで扱いやすい形になる。
いずれにしろ、Flutter Wisp・Rejuve Potion/回復薬・Elder Scroll/得るだースクロール・Wonder/奇跡 等で
 サポートをする形になるだろう。
加えてノーランの場合はコントロール色の強い除去やSlow/スロー、ドラヴカスの場合はティンカーの餌にする
 Frost Rod/フロストロッド やSplosive Gnome/爆弾ノーム・Elvish Shanker/エルフのアサシン 辺りが妥当か。

まだ安定した形のデッキが出てきておらず、実績は薄いものの、ポテンシャルは十分あると思われるデッキ。
Demonic Armor/悪魔の鎧 がQDCとこのデッキ自身のせいでそこそこサイドボードに入れられているため、
 対策への対策が必要であることも逆風であると言える。

他にGrand Summoner/グランド・サモナー を使うタイプのものもあったが、こちらは重く、バランスも悪いため
 トーナメントレベルにまでは至らなかった。

レアやエピックに頼る割合が小さいため、ほぼこのままでリミテッドへ持ち込めるのは利点である。


ラビ回復

 

サンプルデッキ:http://www.kccgdecks.com#deckUMGDVOM

 

Mourning Veil/悲嘆のベール やSacred Urn/聖なる壷・Master Tutorを展開し、Relentless Bones/
 無慈悲な遺骨・Elvish Shanker/エルフのアサシン・Flutter Wisp・Sylph Assassin/
 シルフ・アサシン・Erratic Werewolf/うろつくウェアウルフ 等々、小型優良クリーチャーを大量展開し、
 持久戦を行うアグロ寄りのコントロールデッキである。
ラビノヴァのプロトタイプとトランスポーズのおかげで手数が多く、ギアやMaster TutorのおかげでHPも
 尽きないため、アグロやランプには押し切られず、コントロールでも除去が追いつかない展開にしやすい。

他には定番のRejuve Potion/回復薬・Dirty Fuel/汚い燃料 辺りも補助に使えるだろう。

しかしながら低質な軽量クリーチャーを主体とするため、引きが偏ったり対処できないカードがでてきたりすると
 そのまま一気に押し切られやすく、安定感はイマイチ。
またコンボの速度に追いつけないことも評価を下げている。

コモン・アンコモンの割合が高いが、レアの枚数を減らすと安定感が大幅に下がるため、リミテッドには難しい。
また、デッキ自体も完成形はまだ見えていない印象を受ける。

下の方の爆発デッキとの複合等も一応考えられる。
他、リミテッド用にはエピッククリーチャー等の代わりにSplosive Gnome/爆弾ノーム やThought Destroyer/
 思念破壊機 を入れ、デッキ破壊を勝ち手段とするコンセプトもある。



Tribes+のEssence of Life/生命のエッセンス 実装後はデッキ破壊を軸とするデッキの性能が大きく上がっており、
 特にギルド戦攻撃用のデッキでは強力な選択肢になるだろう。


ダスト

 

サンプルデッキ:http://www.kccgdecks.com#deckUOVMKIM

 

Spirit Sceptor/スピリットセプター を補助とし、Illusionist/イリュジョニスト とSpiritual Gathering/
 霊魂の集い のトークンとをメインアタッカーに据えた、中速のアグロデッキ。
Spirit Soul Dryad/ドリアードの霊 がマナ補助に使われる。
Dream Conjuror/夢の奇術師 を伴って、少数のダストなしのクリーチャーが用いられることもある。
ヒーローには通常ドラヴカスが用いられ、Tainted Amulet/汚れたアミュレット やBlessed Champion/
 祝福されたチャンピオン にティンカーをし、HPを得ると共にSpirit SceptorやArchmage Vul'Grath/
 アークメイジ・ヴァルグラース の円滑な運用を行う。
他には定番のRejuve Potion/回復薬・Dirty Fuel/汚い燃料 辺りがマナの補助に入る。

総合力としてはジョルマのアグロデッキなどに比べやや劣るものの、カードの入手性が高く、
 テーマを持ったデッキを容易に組み上げられることが1つの魅力。
ヒーローの選択も比較的柔軟に行うことが出来、強化や除去の選択肢も多い。

核となるカードの希少度が低いため、リミテッドでも組むのは容易。
日本語版でも必要なカードがほぼそろうため、定番デッキになるのではなかろうか。


アルケミー単

 

アルケミーのカードと各種ギアとを中心に据えたアグロ系デッキ。
主に、Gnomish Infiltrator/ノームの工作員 とMechanize/機械化 等を用いたクリーチャー主体のものと、
 Shrapnel Cannon/榴散弾キャノン を軸にするギア主体(というかギア単)とに大別されるが、
 両方の要素を多様なバランスで兼ね備えたバリエーションも多く存在する。

クリーチャー主体型

 

Gnomish Infiltratorの他Clockwerk Automaton/オートマトン・Gob Hog Blazer/ゴブリン・バイク・
 Perpetual Machine/裁きの永久機関 等が良く使われるクリーチャー群。
これらに加えてDwarven Taskmaster/ドワーフの親方・Goblin Tank/ゴブリンの戦車・Scrapheap O'War/
 戦の廃棄場 とShoddy Turbo Charger/ターボチャージャー 等が取捨選択される。
マナ補助は定番のRejuve Potion/回復薬 とDirty Fuel/汚い燃料 で、いずれもGnomish Infiltratorの攻撃力を
 引き上げる作用があるのがおいしい。
他にもMagnum Opus of Gadgetry/機工の象徴 をはじめとしたシナジーのある各種カードやGoblin Fireworks/
 ゴブリンの花火 等の除去が、アルケミーから選ぶかどうかも含め選択肢として多数ある。

ヒーローはジョルマ・ラビ・ドラヴカス辺りがよく使われ、ジョルマではRaging Vines/起これる蔓、
 ラビではRaging VinesとSplosive Gnome/爆弾ノーム、ドラヴカスではSplosive GnomeとGoblin Strip Miner/
 ゴブリンマイナー が相性の良いカードとして挙げられる。

Mechanizeを始めとした各種アルケミーカードのランダム性のため、ギルド防衛デッキとしても強力。


ギア主体型

 

Shrapnel Cannonの早期展開・早期起動をメインの勝ち筋とするデッキ群。
特にドラヴカスのものはShrapnel Cannonに頼る度合いが高く、Elder Scroll/得るだースクロール や
 Frost Rod/フロストロッド をティンカーした上でDuplicate/デュプリケイト していくのが主流。
他によく使われるヒーローはノーランとラビで、ノーランの場合はEpic Battle Axe/伝説の戦斧 も入れつつ
 軽めのギアを展開する形、ラビはそもそも上記のクリーチャー主体型に近いものが多いのだがSplosive Gnome/
 爆弾ノーム やRaging Vines/起これる蔓 での盤面制圧を行う形がそれぞれよく見られる。
後はLava Blade/溶岩の剣 のような優秀ギアからRusty Shiv/錆付いたナイフ のような軽量ギアまで、
 もしくは上記クリーチャー主体に見られるようなClockwerk Automaton等々、好みのギアやConstructを
 用いて相手を倒しきる。
マナ補助は例によってRejuve Potion/回復薬 とDirty Fuel/汚い燃料 で、特にDirty FuelはReconstruct/
 組み直し と相性が良いため非常に強力。
更にDisassemble/解体 はShrapnel CannonとReconstruct双方とシナジーがあり、味方のギアを壊して展開を
 加速できる他、いざと言う時には相手のギアも壊せるため非常に頼もしい1枚になる。

運用は比較的単純なため、ギルド防衛戦でも中々の力を発揮する。
但し、Reconstructを味方のギアに対して使うかは未検証。



その他

アンデッド単

 

Soulless Crown/ソウルレス・クラウン を軸に、アンデッドを多数積んで作るアグロデッキ。
主にPauper戦(コモン戦)でアバダンの下で使用される。
アンデッドカードの大多数はコストパフォーマンスに難があるものの、そこさえ補えればリアセンブルのおかげで
 他に比べて非常に隙の少ない戦い方が可能である。
他属性のマナ圧縮が基本的にクリーチャーである中、Soulless Crownがギアであることのメリットは大きく、
 コモンのギア破壊に対象指定可能なものがないため、Cursed Arsenal/呪われた武器庫 等、他のギアを
 併用することで、破壊されずに一方的なアドバンテージを稼ぎやすい。

編集者自身がPauper戦をやらなくなって久しいので最近の細かいレシピは調査していないが、
 除去にDark Missile/ダーク・ミサイル が使われるのは古くからの定番で、クリーチャーはWarrior Remnantsや
 Graverobber/墓泥棒が用いられているようだ。

リミテッドやスタンダードでは全く見かけない。
コモン以外にもアンデッドの有力カードは多数あるものの、それら優秀カードの特性はかなりばらばらで、
 1つのコンセプトの下にそれらをそろえることは、他属性と比べてメリットが薄いと思われる。


フェニックス

 

サンプルデッキ:http://www.kccgdecks.com#deckUMVGOGI

 

Eveの優秀エピック、Maelstrom Phoenix/メイルシュトローム・フェニックス を戦場に維持し、相手を倒しきる
 事を目標とするアグロデッキ。
マナ補助にMaelstrom Priestess/メイルシュトローム・プリーステス を使い、Maelstrom/メイルシュトローム や
 Channel/霊媒・Forked Lightning/分岐した雷光・Burning Desire/燃え盛る欲望・Fireball/ファイアボール 等々、
 除去やダメージを始めとした各種エレメンタルスペルを毎ターン使って相手を押し切る。
バランスの取り方にもよるが、クリーチャーをMaelstrom Phoenixだけにして Mage's Ring/メイジの指輪 を使い、
 Study Creatures/クリーチャー研究 でMaelstrom Phoenixを引っ張ってくるパターンも。
その場合にはヒーローはジョルマ、そうでなければSylph Assassin/シルフ・アサシン を伴ってドラヴカス辺りが
 このデッキに向くヒーローだろうか。

特にRiseの実装前~実装初期に猛威を振るっていたデッキタイプであり、Disintegrate/崩壊 の実装と普及、
 その後のヒーローの大幅な見直しに伴う死体除去の増加により廃れていったデッキタイプである。
しかしながら近年Disintegrateの使用率は低下しており、よく使われるヒーローに死体除去持ちは少ないため、
 今後巻き返すチャンスがあるかもしれない …Silenceさえどうにかできれば。

シングル買いが出来ないため日本語版でMaelstrom Phoenixを集めるのは非常に厳しいが、運良く複数入手出来れば
 猛威を振るうデッキになるだろう …課金ならアンタッチャブル使う方が強いデッキが出来そうな気もするが。


スワップ

 

サンプルデッキ:http://www.kccgdecks.com#deckULIGIKK

 

Swap/スワップ を用いてGuardian of Old Gods/古神のガーディアン を場に出し運用するデッキ。
Study Ancients/エンシェントの研究 も使ってエンシェントのクリーチャー(Titan's Pet/
 タイタンのペット 辺り)を出し、Swapの他、2枚目以降ならTransmutate/突然変異 も併用し、
 Guardian of Old Gods を出してひたすら殴る。
Wonder/奇跡 やElder Scroll/得るだースクロール 等の定番ドローカードと共にノーランが使われる。
他にはこちらも定番のWoeful Misery/悲痛なる呪縛・Echo Blast/エコーブラスト 等。

一言で言うならドレッドデッキの旧型である。
ヒーローに大規模なてこ入れが来る前は、ノーランのスキルに「次のミスティカルカードを引く」
 「次のスペルカードを引く」といったスキルがあったため、スワップとミスティカルクリーチャーとを
 手札に集めることが非常に容易だった。
現在でも使用者はいるが、トークンとでは使えず他のクリーチャーが必要、とDreadful Returnとは逆の構築が
 必要なため併用できず、トークンの展開に安定感のあるDreadful Returnにお株を奪われている。

エピックの積めないリミテッドでは、捨て札にカードを落とさなくて良いこちらはドレッドより有利。
また基本的にTribes実装前のデッキであるため、日本語版でもRiseが普及すれば組まれる可能性がある。
…が、トーナメントが中々成立していないようなので、当分先になるだろうか。


爆発

 

サンプルデッキ:http://www.kccgdecks.com#deckULGNMVI (羊爆発)

 

Powder Keg/炸薬の桶 とGoblin Cannon/ゴブリンキャノン とを軸に、爆発(ボラタイル)によるダメージを
 勝ち手段として戦うコントロールデッキ。
Splosive Gnome/爆弾ノーム とBerserker Gnome/ノーム・バーサーカー は通常4枚投入され、他にも
 Gassy Gnome/ガッシー・ノーム・Bomb Strapper/ボムストラッパー等、爆発持ちの軽量クリーチャーは
 多数投入される。
ヒーローはラビノヴァかドラヴカスが使われ、前者の場合にはRelentless Bones/無慈悲な遺骨 のような
 優良小型クリーチャーが、後者の場合にはTainted Amulet/汚れたアミュレット やElder Scroll/
 得るだースクロール といったティンカーの餌が投入される。
尚、どちらのヒーローでもElvish Shanker/エルフのアサシン は定番。
速度不足を補うため、Mourning Veil/悲嘆のベール やSacred Urn/聖なる壷 を放り込めば、大体デッキの形になる。

必要パーツが多く、必然的に速度が遅くなるためトーナメントレベルには届かないものの、コントロール等の
 遅いデッキに対しては十分な仕事をするためアリーナでは脅威になり得る。
Goblin Cannonは2枚でも運用可能なため(特にドラヴカスの場合は)、リミテッドでも組みやすいデッキ。

更に亜種として、Shephard's Stick/羊飼いの杖 を用いた羊爆発デッキがある。
こちらは更に遅くなるためコンボへの耐性は全くなくなるが、クリーチャー戦主体のデッキに対してはまあまあ。


グルーガンロック

 

サンプルデッキ:http://www.kccgdecks.com#deckULONGKD

 

Glue Gun/グルーガン とCompound Cube/合成のキューブ を展開して相手クリーチャーの動きを封じるデッキ。
補助にはPacify/沈静・Disarm/武装解除・Disable等を入れ、徹底してクリーチャーを縛っていく。
勝ち手段はEpic Battle Axe等のギアでHPを削るかThought Destroyer/思念破壊機 等でデッキを削るか。
各種のマナ補助やDuplicate/デュプリケイトEssence Mantle/マント・Reconstruct辺りを積めば形になる。
ヒーローはウィルリウスか、例によってドラヴカスだろうか。
もしくはウィロリンを用いて、次項のイモータルロックとのハイブリッドにする手もある。

相手のクリーチャーをPacifyやDisarmで押さえ込むデッキは多数あるが、いずれも遅く、
 Purifying Light/浄化の光 をサイドに2枚入れておくだけで片が付くため、トーナメントレベルには遠い。
そういう意味ではこのデッキも遅く、実戦レベルには厳しいが、Glue Gunが他よりタチが悪いのが売りである。
Pacifyのように一度解除されたら終わりというわけでもなく、対象を取らないためGuardian of Old Gods/
 古神のガーディアン でも封じられ、Silenceもそれほど苦にならない。
スタンダードではEcho Blast/エコーブラスト が積まれるため厳しい引き勝負になるが、リミテッドにおいては
 はまれば強烈な上メタにもあまり入らないデッキであるため、多少は活躍のチャンスがあるかもしれない。

Tribes+の実装に伴ってEssence of Life・Fae Combatant等の回復・防御系の強力カードが増加したため、
 グルーガンの有無を問わずクリーチャー無力化系のデッキが、特にリミテッドにおいては再び一大勢力になる
 可能性が出てきた。
スタンダードではEcho Blastのサイドの枚数が増える程度に留まるか。


イモータル・ミル

 

HP切れでの死亡を回避するImmortal/不死身 を、ウィロリンで全力で使いまわすデッキ。
Immortalを引くためにRune Tome/ルーンの呪文書 を積み、使用後はマインド・レストアで即座に回収する他、
 Wise Owl/賢者のフクロウ にリウィンドを使い、徹底してImmortalを場と手札にキープする。
一方でThought Destroyer/思念破壊機 等を展開し、相手のデッキを破壊する。

変則的なデッキの1つであり、メタの外にあろうデッキではあるのだが、Silenceが対策になってしまうため
 トーナメントでは始めから居場所がなかったのが残念である。
一方で、Standard Survivalの上位では有効なデッキの1つであると思われる。

1つの完成形が、公式フォーラム内のDr. Bojangles Decks;http://forum.kingdomsccg.com/?q=node/5343
 から Immortal Mill のリンク先にあるので参照されたし。





本文中でデッキに入るカード名ざっと挙げて、その上でデッキシェアサイトへのリンク張ろうかと思ってますが、
 ずらずらカード名並んでると読み辛いかな?