MHF-G5にて実装された片手剣。
目次
概要
- 待望のG級ゲリョス亜種の片手剣。
デザインは極長片手剣である猛毒長剣ゲリョスの亜種カラー。
そのため、こちらも極長リーチとなる。
- 見た目に反した強力な毒液で相手を悶えさせるらしい。
しかしG級まで精進したハンターならば、猛毒長剣ゲリョスくらいならば、
1回は狩場で見かけたか、最低聞いたことくらいはあるのではないだろうか。
性能
- フォールベーネが属性値に特化していたのに対し、
こちらはなんと物理火力と毒属性を両立した性能。- 最強クラスの攻撃力746
- 手数武器としては十分な毒属性520
- 素で紫ゲージが30ほど、無論匠でさらに延長
- 物理火力はなんと実装時点ではG級武器でNo.2タイ。
No.1のデスポートクロウは会心率の問題がつきまとうため、
素の火力では実質No.2の座に鎮座している(No.1は同攻撃力かつ空色ゲージの雅翁剣【羅漢】)。
さらに毒属性も高水準をマークしているため非の打ち所がない。
状態異常属性武器はどの武器種も総じて基本的に圧倒的手数を持つ穿龍棍に立ち位置を奪われており、
その影響をまともに受けている片手剣にとっての光明となる。…かに思えたが…
問題点
- この武器の問題点はズバリ2点。
長すぎるリーチと毒属性であるという点である。
- リーチ極長という特性は、状態異常武器と相性が良いのは猛毒長剣ゲリョスが証明している。*1
しかしながら、G級では物理肉質が全体的に硬化しており、属性も重要という本来の状況に戻っている。
そのため属性の無いこの武器で高火力を発揮するには、
高い物理火力を的確に弱点に叩き込む技術が必須になってくる。
果たして、刃の軌道の半径が長すぎるこのリーチで弱点を捉えることは容易であろうか。
頭や翼など高打点の弱点部位ならともかく、脚などの低位置や狭い範囲が弱点のモンスターの場合、
攻撃がどうでもいい部位に当たってしまい歯痒い思いをすることもあるだろう。
- そして、あろうことか毒属性というゲリョス亜種のアイデンティティそのものが邪魔になってくるのである。
上述した環境下でも、属性の無い片手剣にはシジル
「無属片手強化」を装着することで物理火力を劇的に増やすことができるのであるが、
モルモルターレは毒属性を持っているため、その御恩に与ることが出来ないのだ。
その無属性片手剣にはあのダードラウラがおり、
シジルで強化された彼との差はNo.2の武器倍率を持ってしても超えることは不可能である。
- では毒はどうなのかというと、
G級に関して言えばディオレックス、ミドガロン、オルガロン、イナガミ、
ディアブロス、グラビモス亜種など、60秒ほどで体力の約8~10%に相当する、
1000を超えるダメージを与えることができるモンスターは複数存在している。
その点では、せいぜい数百が関の山だった非G級より状況は良く、更に耐性が大きく上がっている関係で、
適当な片手剣に猛毒剣晶を装着しただけでは毒を維持できないことも多い。
そのため、毒属性常備のモルモルターレは彼らに対して非常に強い…ことは強いのだが、
これらのモンスターはよりによって総じて属性が非常に良く通るため、
例えばディオレックスにはシジルで属性値を上げた龍・毒属性のブラストエッジや、
同じく龍・毒属性である烈種武器のネブラボルナレガシー、
イナガミには火・毒属性のフランシアールなど、双属性を使うほうがダメージが通ってしまう。
しかも悲惨なことに、双属性のG級武器や烈種武器とモルモルターレとの毒属性はさほど差が無いのである。
無属性でもなければ双属性ではないモルモルターレはここでも不遇なのである。哀れ…
- とは言えリーチUPシジル装着で攻撃力が下がってしまうことを考えると、
それが一切無い状態でこの攻撃力を維持しているのは流石としか言いようはない。
今後「属性が通らないが毒が非常に良く通る」モンスターが現れたときに、
この武器は真価を発揮できるのかもしれない…
- ちなみに、パートナーに譲渡すると中々優秀な毒武器として機能する。
というのも、パートナーのG級武器にはリーチUPシジルを焼き付けられないため、
現時点でリーチ長以上、かつ毒属性を有しているG級武器はこの武器しかないのである。
属性が引き上げられないため高熟練度で使うのはイマイチと思われるかもしれないが、
逆に言えば低熟練度でも性能を十分発揮することができる。
ただし斬れ味の成長が遅く、斬れ味レベル+1をパートナーに習得させられない場合、
かなり鍛えないと紫ゲージを出せないので注意。
- なおMHF-G6では、この武器が光る可能性があるモンスターが登場した。
G級のポボルバルムである。
彼は極めて高い体力と、G級では開幕時に確実に全体防御率を低下させて硬化する演奏を行ってくる上に、
属性も殆ど効かない。
しかし、弱点として毒が非常に良く通るのである。そのダメージ量はなんと2160dmg/120秒。
上述したようにG級では特に全体防御率が非常に低い状態での戦闘を余儀なくされるため、
相対的に毒の価値があがるのである。
更にこの武器の難点である極長リーチも、ポボルバルムは巨体故にそれほど問題にはならない。
そしてMHF-G6で片手剣のモーション値が上方修正されたことで、火力貢献も十分可能となっている。
ようやくこの武器の時代がやってきたと言えるだろうか?
変撃とのシナジー
- 更に時は経ちMHF-G8。
ヤマクライの希少スキルとして実装されたスキル「変撃」。
それとの相性が非常に良いことが判明し、使用率が増加した。
- 詳細はリンク先に譲るが、このスキルは状態異常時に更に状態異常属性が蓄積された際、
追加ダメージを発生させるというもの。
つまり、状態異常にさせることそのものに意味があるスキルである。
そこで、リーチ極長のこの武器の出番である。
リーチの長さ故、テキトーに振り回しても何処かしらに当たる確率が非常に高いため、
状態異常値の蓄積という点ではトップクラスに秀でている。
その上物理火力も上述の通り高く、更に変撃と相性の良い毒属性ということもあいまって、
片手剣で変撃スキルを運用する場合の候補になり得るのだ。
明確な弱点部位を持たずのっぺりとした肉質のモンスター相手に十分活躍してくれるだろう。- ちなみにこの武器のライバルとしては、攻撃力751に毒属性700、
おまけに条件付で空色ゲージまで出る始種武器「浮峰剣【金秋】」がある。
浮峰剣は通常リーチ、かつ始種武器なのでリーチ延長はできないため、
ピンポイントで狙っていく浮峰剣と満遍なく攻撃できるモルモルターレとは差別化できているといえる。
- ちなみにこの武器のライバルとしては、攻撃力751に毒属性700、
- ただしMHF-G9で斬れ味毎に発生する属性値補正が大幅に強化されたこともあり、
この武器(+変撃)が唯一無二という訳ではなく、ちゃんと相手やクエストを選んで使っていく必要はある。
余談
- FFシリーズに登場する、くさい息で毒に沈める醜悪なあの食人植物に非常に名前が似ているが、
あちらとは何の関連もないと思われる。- ちなみにモルターレ(伊:Mortale)を邦訳すると「死のような」「絶望的な」辺りの意味になる。
例:Veleno mortale (命に関わる毒)
ゲリョス亜種のG級武器にはいずれも「モルターレ」という銘が付く(ガンランスのガンピアモルターレなど)。
- ちなみにモルターレ(伊:Mortale)を邦訳すると「死のような」「絶望的な」辺りの意味になる。