モンスター/ヤマクライ

Last-modified: 2024-04-28 (日) 09:23:20
種族
古龍種
別名
浮峰龍(ふほうりゅう)
登場作品
MHF
狩猟地
高地

目次

生態・特徴

高地にて突如として出現した超大型モンスター。
最古の龍とも呼ばれる浮岳龍ヤマツカミとも似た外見的特徴を持つが、
これまで何処にいたのか、何故高地に現れたのか全くの謎に包まれており、
メゼポルタ周辺地域の古文書などにも目撃例の記載は存在していない。
数少ない情報から、この龍は太古の姿を今に残した存在、
つまり始種であることが判明し、メゼポルタのギルドではこのモンスターに
「浮峰龍ヤマクライ」という名前を付け、調査に乗り出すことになった。
全身にはメゼポルタ周辺地域に存在しない植物が無数に生えており、
植物の中には木と呼べるレベルにまで成長しているものも存在する。
そのためヤマクライ自体が一つの山林のような様相を呈している。
調査の結果、これらの植物はヤマクライから養分を得て成長していることが判明している。
また、種が地面に落ちると急速に成長・発達し枯れるという特性を持っている。
体の構造などはヤマツカミとの共通点が見受けられるものの、
触角やヒレに催眠、猛毒効果のある物質を纏ったり、
歯や目が金色になっていたりと差異もある。
催眠、猛毒効果については、ヤマクライ自身が生成しているという説と、
これらの物質を持つモンスターや植物を喰らい続けたことで獲得したという説の2通りがあり、
現時点では結論が出ていない。
また、ヤマツカミと同様に体内の環境が外部とは大きく異なると見られ、
長い月日を体内で過ごした雷光虫の群れは変異を遂げている。
時折、この雷光虫を口から多数吐き出す様子も見られる。
この雷光虫はヤマツカミのものと異なり、
外部から刺激を与えると宿主にあたるヤマクライに戻っていくという性質があることが分かっている。
翼は見られないものの、空中を浮遊する能力を有する。
更に、ヤマクライは足を地面に突き刺し、まるで歩行するように移動することもある。
ハンターズギルドではヤマクライの調査研究を継続しているものの、
外部から刺激を与えると植物が急成長してしまうという事例も確認されており、
ヤマツカミとの関係性を含め、詳細な生態は調査できていない。

概要

  • MHF-G8にて実装された古龍種の超大型モンスター。
    グレアドモスに続く第二の始種対応モンスターである。
    外観は浮岳龍ヤマツカミに酷似しているが、上記の通り関連性は不明となっている。
    プレビューサイトなどでは狩猟解禁は8月下旬以降と予告されており、実際には9月9日より解禁された。
  • 胴体から下方に向けて伸びる多数のトゲ状の部位が見受けられ、
    ヒレが黄色ではなく橙色、口内に存在する歯が金色になっているなど細かい違いはあるが、
    4つの太い触手に1対の触角という大まかなフォルムはヤマツカミに類似しており、
    別種に近いデザインだったグレアドモスとは異なり、亜種のような印象も受ける。
    最大の特徴は、ヤマツカミよりも樹木の群生が目立つ点だろうか。
    • 外見が似ているだけでなく、空中浮遊を行う戦闘スタイルや
      大雷光虫を体内から放出する能力など、土台の特徴は概ね共通している。
  • 狩猟地は高地の頂上であるエリア5。
    ここは本来、高度の関係からか植物らしきものがほとんど見当たらない環境だが、
    ヤマクライの活動によって普段よりも緑が多くなっているのが確認できる。
  • 実装されているのはHR5(旧HR100)の剛種と、G級の始種。
    G級の超大型モンスターはミラボレアス2種、ポボルバルム、アカムトルムに続いて5体目となる。

戦闘概要

  • 始種モンスターのコンセプトとして「属性に特化している」というものがあるが、
    ヤマクライは自らが用いる睡眠、毒、そして雷光虫を経由した間接的な麻痺属性といった、
    様々な状態異常属性を駆使する始種である。
  • 外見こそヤマツカミに酷似しているがその攻撃モーションはほぼ別物となっている。
    地面を抉り取るほどの勢いでヒレを叩き付けたり、
    溜め込んだ空気を吐き出して一気に後方に後退するなどと言ったアグレッシブな行動が目立つ。
  • 戦闘では常時浮遊している
    本体が地面に接近するのは攻撃時程度であり、リーチの短い近接武器ではかなり攻撃し辛い。
    しかし、その一方でヤマクライを確定で墜落させることのできる手段が複数存在する。
    立ち回りの面では、近接武器はこれらを積極的に狙っていくことが重要だろう。
    無論、遠距離武器もより柔らかい肉質を狙えるようになるため、
    狙って損はないものとなっている。詳しくは下記「特徴的な技」の項目を参照。
    • 部位破壊方法も、この墜落ギミックと密接に関わっており、
      その条件は「3回墜落させる」と極めてユニークなものである。
      立ち回り上有利になる行動を繰り返すだけで手に入るので非常に楽ではあるが、
      逆にこの特性を把握していないと部位破壊素材は入手できないので注意。
      また、剛種は全体防御率の関係で脆いので、タコ殴りすると3回墜落する前に終わってしまう。
  • ヤマクライはUNKNOWNのようにHPが減る毎に形態が変化する。
    最初は体内から外に出した大雷光虫の放電を青いオーラとして纏う「怒り状態」、
    HPが半分以下になると強風を起こしながら浮上、
    秋の植物を感じさせる紅い身体の「超怒り状態」へ移行する。
    初期形態では睡眠、怒り状態では毒、そして超怒り状態では麻痺も含めた全ての状態異常を利用する。
  • ヤマツカミは古龍種らしい特殊能力は持っていなかったが、
    ヤマクライは竜巻を発生させる能力と植物を瞬時に生やす能力を持っている。
    なお竜巻を起こす能力はクシャルダオラ、植物を成長させる能力はイナガミが前例として存在する。
  • 肉質は非常に軟らかく、ガンナーの場合、剛種は素で、始種では狙い撃ちを発動させることで、
    全ての部位で弱点特効が反応するようになるほど。
    墜落させることで剣士も狙いやすくなる頭部周辺に至っては全身が軟らかいなかでも目立った弱点で、
    上記ギミックを駆使することでどの武器種も討伐時間を劇的に短縮することができる、
    というのが肉質面でも現れている。
    • また、属性耐性は植物であることを意識しているのか火属性に滅法弱い
      弓の場合、火属性武器を扱うことで更なるダメージブーストが期待できるだろう。
      触手にも25通るため、攻撃チャンスの限られる近接武器種は火属性武器を担いで、
      ダメージを少しでも増やすという考えも良い。
      ただ、物理弱点の口内にはあまり通らないので注意。湿っているからか?

始種クエスト

  • G級の始種クエストではモーションがいくつか追加されているほか、
    怒りが進むごとに上記の能力を活かしたフィールドギミックが発生する。
  • 怒り状態に移行すると、ヤマクライから一定程度離れた場所にサークルを描くように草むらが発生する。
    この草むらのなか、あるいはそれよりも外側に立っていると、
    それだけで一定時間ごとに足元から「樹木生成」が発動し、ダメージを受けてしまう。
    草むらが描くサークルよりも内側では樹木生成が発生しないのでガンナーもやや近距離戦を強いられる。
  • 超怒り状態では、サークル状の草むらが消失する代わりに竜巻が発生する。
    この竜巻はフィールドを大きく円状に周回する移動式であり、
    触れているとスリップダメージが発生し、構わずに触れ続けていると怯みダメージが発生する。
    この怯みダメージは、防御策として優秀なスキル「絶対防御態勢」のアーマーも剥がしてしまう。
    周回ルートが広めなことや風エフェクトで視界が悪くなることもあり、かなり厄介なギミック。
  • この竜巻、本体が繰り出す状態異常攻撃、高地特有の落雷(G級は荒天状態からスタートする)もあり、
    本体はあまりエリアを動き回らず広範囲を攻撃範囲としている(落雷は自然現象であり攻撃ではないが)。
    超大型モンスターらしい立ち振る舞いと言えるだろうか。
  • HP30000、全体防御率0.38だが上記の通り肉質が柔らかいため、
    始種かつ超大型でありながらポボルバルムほどのタフネスは有していない。
    始種全体で見てもかなり脆いほうである。
    また攻撃力自体もかなり低く、十分な防御力と状態異常対策があれば即死に繋がる技はほぼ無いに等しい。
  • 剛種ヤマツカミのような露骨なガンナー対策は皆無に近く、
    ガンナーとの相性はかなり良い方。
    強いて言えば怒り状態での大地の怒りの存在で遠距離狙撃が難しく、
    また超怒り状態で放つ竜巻がガンナーの適正距離上遭遇しやすくはあるが。
    近接武器については怒り状態のサークルは無視でき、竜巻も移動しつつ攻撃すれば対応はできるが、
    基本位置の関係上相性は全ての近接武器で良くはない。
  • 基本的に防御面が徹底的に脆く本体の動きも遅い代わりに、
    フィールド全体を幅広く用いるというのが始種ヤマクライのコンセプトのようである。
    また、この特性上フレーム回避が必要な攻撃技は存在しない
    始種のコンセプトである「モンスターハンターシリーズの初心に立ち返る」という点で言うと、
    ヤマクライは「位置取りを工夫した回避が重要」という点を徹底しているものと思われるが、
    これはMHF-G以降のMHFオリジナルモンスターとしては極めて異質な性質であり、
    それ自体が不評というわけではないが、
    始種ヤマクライのギミックがよりによってそのコンセプトを妨害する要素であり、
    位置取り回避と言っても制限が強く、ギミック自体の評はあまり芳しくない。詳しくは後述。
  • 得られる始種汎用素材は「始淵の黎血」。
    後にはヴォージャンからも入手できるようになっている。

特徴的な技

  • ヤマクライの特徴的な攻撃技のみピックアップする。
    これらの攻撃はヤマクライへの攻撃チャンスを増やす何かと密接に関わっており、
    これらを駆使することで武器種問わず戦闘を有利に進め、討伐時間の短縮を図ることができるだろう。
    • 墜落の条件の内、大雷光虫は累計5匹送還、神龍木の種は2個発芽、成長させれば良い。
      大雷光虫は1回のチャンスで狙えなくとも、次のチャンス時に残りを送還すれば墜落する。
      一方で神龍木の種による槍木は外したものは引き継がれず、
      1度のチャンス時に2個狙わなければならない。
      なお、樹木は極端にヤマクライから離れていなければ、視覚上はヒットしていなくても良い。
高速突進
触角を地面に突き刺し、睡眠ガスを纏ってからスリングショットの如く高速で前進する技。
巨体が放つ滑空攻撃であるが、スピードが速いのですり抜けることは可能。
最初に突き刺す触角を攻撃し続けることで特殊怯みが発生、攻撃に失敗したヤマクライは墜落し隙を晒す
この怯み値はエスピナス希少種のナパーム時に発生する特殊転倒怯み値と同様、
G級の怯み耐性強化システムの影響を受けないため何度でも簡単に狙うことが可能となっている。
雷光虫放出
ヤマツカミに似たモーションのパターンと、
向かって右から左に振り向きながら行うタイプの2種類がある。
前者は自由行動する大雷光虫をばら撒き、後者は特定のポイントに位置して動かなくなる大雷光虫を放つ。
必ず5匹以上の大雷光虫が散布され、衝撃を与え母体へ送還することで墜落が狙える。
時間経過で爆発するが、ヤマツカミの大雷光虫のものと全く異なり球状の放電となっている。
この点がヤマツカミの大雷光虫と異なっており、放電に当たると麻痺するので注意。
サマーソルト
頭部と後ろ側のヒレに毒を纏って繰り出すサマーソルト。
前方左右に2つ、毒の波を打ち出す。本体にも判定があり、動作の遅さから回避によるすり抜けは困難。
真正面に波は来ないため、意外にも正面が安置である攻撃である。
攻撃時、端のほうに神龍木の種を4個落とす。 
4連続パンチ
4本の触手全てを用いて殴りつける。
ヤマクライから見て右ヒレ→左後ヒレ→右後ヒレ→左ヒレの順番に殴りつける。
後ヒレのものは薙ぎ払うように叩きつけるため攻撃範囲が広く、
左ヒレのフィニッシュは踏み込むように殴りつけるため範囲が右側にズレている。
1回殴りつける毎に1個、計4個神龍木の種を落とす。
超吸引
言わずと知れたダイソン。言うまでもなくヤマクライの攻撃の中でも特に警戒すべき攻撃
地面に向かって吸引、負圧をかけることで超広範囲を急速に引き寄せ、吸い上げる
この吸引スピードが尋常ではなく、遠くにいようが関係ないとばかりに一瞬にして吸い寄せられる
準備動作時に口を開けながら、口に毒を纏わせているためそれを見破れば判別は容易だが、
吸引能力が極めて高いため、特に近接武器は「見てから間に合いませんでした」という状況になりやすい。
口と胃袋に毒を充填しているため、吸い上げられると大ダメージと共に毒を打ち込まれる。
2箇所に判定があり、片方を受けるとそこで終了だがこの関係で絶対防御スキルは無意味。
また、穿龍棍で受身を取ると、当たり判定が復活するようになっている
適正防御では吸い込みで即死しないダメージ調整になっているとはいえ、
2回も食らえば流石に死んでしまう為、穿龍棍では吸い込まれたら素直に寝転がることが重要。
ダメージと打ち込まれる毒の関係上、覇種UNKNOWNの超滑空で周知となった、
毒スリップによる即落下が起こりやすい攻撃である。
ヤマクライ攻略の最大の鍵はこの攻撃に対処できるか、と言っても過言ではない。
連続ステップ、ダッシュと緊急回避を駆使して何としても吸引に抗おう。
  • しかし、この回避を確実に、しかも簡単に回避する方法が存在する。
    それは肉焼きセットを使うこと。
    肉焼きセットを使うと、設置してから焼き上げている間その場から不動となる仕様が存在しており、
    これを利用することで一切吸引されずに済むのである。
    この不動判定が解除されるのは決定キーを押し、肉を焼き上げた時であるため、
    ずっと肉を焼いていればその間吸い寄せられることは一切ない。
    常に攻撃せず武器もしまいながら気を伺うのであれば回避が難しい近接武器種でも、
    完全回避を簡単に行える方法であるため可能であれば持参しておきたい。
    言うまでもないが、焼く生肉が無いと意味が無いので注意。セットで持参すること。
    なお、MHFには肉焼きセットの種類は複数あるが、どれでも構わない。
    • ちなみにMHP2Gにおけるヤマツカミ戦でも、回転攻撃を避ける際の選択肢のひとつとして
      (ネタ寄りではあるものの)肉焼きセットを使用する、というものがある。
      これも何かの縁だろうか…
  • また、吸引判定は空中には及ばないので、上記の方法を用いづらい地ノ型穿龍棍も、
    ジャンプして空中ステップで離れるようにすれば比較的簡単に回避ができる。
    というよりも、タイミングを合わせればジャンプ中に口に吸いこまれた場合はノーダメージなので、
    ゲージを失っても構わないならあえて突っ込んでいくのもありかもしれない。
  • 吸引に抗い、攻撃をやり過ごすとこの攻撃によって真下という絶妙な所に落とした、
    神龍木の種を狙い、墜落させるチャンスが生まれる。
    吸い込まれた場合でも狙うことは可能だが、ダメージのリカバリーなどでそうも言ってられないことが多い。
    また、どの回避方法にしろ納刀の遅い武器種ではキツイものがある。
    その場合、納抜刀が速くなるスキルやその効果を持つ武器を使うのも1つの手段である。
岩盤上げ
始種のみが用いる攻撃。触手すべてを用いて岩盤を剥がし、持ち上げる。
ヤマツカミよりもよっぽどヤマツカミな攻撃方法である
墜落等は狙えず、6回目の振動時も岩盤の上に居座っていると、
崩壊する岩盤による空中に飛ぶ以外回避不可能なダメージを受ける。
また、岩盤の下にいても崩れる岩盤によるダメージ判定が存在する。
一見、特に何もなさそうな攻撃だが、持ち上げられた岩盤のすぐ上にヤマクライがいるため、
どの武器種も岩盤の上にいることでヤマクライに満足に攻撃を仕掛けられるチャンスでもある。
長時間居座ると上記の通りになってしまうため、揺れの回数を数えて離脱のタイミングを図ると良い。

武具

  • グレアドモス同様、ヤマクライの武器は剛種武器(またはG級覇種武器)として生産し、
    最終的には「始種武器」となる。
    大剣、片手剣、狩猟笛、弓の4武器種が存在しているが、
    近接武器はそれぞれ睡眠、毒、麻痺と異なる状態異常属性を持ち、
    弓は毒・麻痺・睡眠全ての状態異常ビンを強化できる。
    状態異常特化型なのは、やはり素材元が状態異常のエキスパートであるからか。
    大剣は始種武器としては初のリーチ極長となっているのも特徴。
  • 防具は「浮峰/浮嶺」シリーズ。説明文では、東の国伝来の手法により造られた物と言われている。
    こちらも剛種防具として生産し、始種防具まで強化が可能。
    ヤマツカミの防具「夜叉・修羅シリーズ」に似た外見となっている。
    男性装備は風神・雷神を意識した意匠が見られる。巷では相変わらず大仏呼ばわりであるが
  • ちなみに武器データ(工房から確認できる)は8月19日より実装されたが、
    MHF-G7よりG級覇種武器を直接生産できるようになった関係上、
    ヤマクライのG級覇種武器はヤマクライ実装前の8月19日時点で一部除いて製作可能となっていた。
    それでいいのかヤマクライよ。
    ちなみに防具は今までと変わらず剛種防具を生産してから強化する必要があるので、
    実装前時点で製作することはできなかった。
  • グレアドモス同様、始種の素材を用いて従来の烈種武具を始種武具へと強化することができる。
    高地に出没する状態異常を操る始種ということでか、
    武器はイナガミグレンゼブルなどの状態異常や高地に関係するモンスター武器や、
    オディバトラスフォロクルルの一部武器のような無属性武器、
    そしてもちろんヤマツカミの武器も始種武器へと強化できる。
    防具はオディバワダツミ/オカミ雅孔/雅穿シリーズが始種防具に強化できるようになる。
    これによってG7では存在しなかった、回避距離UPスキルのある始種武器と、
    絶対防御スキルのある始種防具が登場することになる。
    また、MHF運営インタビューにおいても判明していたが、グレアドモスよりも対応する始種武器の数は多い。
  • 烈種、始種全てに共通する点として、いわゆる希少スキルを備えているのだが、
    ヤマクライについては「変撃」というスキルを持つ。
    10Pで「状態異常追撃」が発動し、
    その効果は「状態異常中のモンスターに状態異常武器で攻撃すると、追加ダメージが発生する」というもの。
    ガスラバズラの武器(毒属性)について公式が
    「ヤマクライの装備に付与されているスキルで初めて活きるかもしれない」と述べており、
    MHFではあまり活用されていなかった毒属性の復権に一役買っている。
    もちろん、麻痺属性と睡眠属性にも対応している。

余談

  • BGMはグレアドモスと同じ
    MHFでは○種と呼ばれるモンスター(クエストランク)に共通のBGMを用いたケースがこれまで存在しなかった
    (剛種、覇種はモンスター毎の専用or汎用BGM、烈種は全てモンスター毎の専用BGM)ため、
    元BGMの評も相まって物議を醸している。
  • 名前の由来はおそらく「山喰らい」だと思われる。
    しかし、樹木が身体の大半を覆うその様は、どちらかというと「山そのもの」に見えなくもない。
    「山くらい(大きい)」という意味もかかっているのだろうか?
  • 近縁種とされるモンスターからは大幅に変化している他の烈種・始種モンスターと異なり、
    ヤマクライはヤマツカミと比較してカラーリングを初めとした外見のイメージが極端には変化していない。
    後述の事情もあり、(外見の面では)ヤマツカミの特異個体程度の変化と認識するプレイヤーもいるようだ。
    特性の方は先述の通りヤマツカミとは全くの別物だが。
    • 従来の烈種や始種は、
      モチーフ元のモンスターについてMHF運営側ではぼかしたり曖昧な表現に留まることが多かったのだが、
      ヤマクライについてはヤマツカミに極めてよく似ていることから、
      MHF運営も「ヤマツカミとの違い」を前面に押し出している節が見受けられる。
  • ヤマクライ(というより始種)は、MHF-GG~G5で大きな問題になった、
    「火力に物を言わせたゴリ押しでどんなモンスターも楽に討伐できる」
    「どのモンスターも、常に張り付いてフレーム回避して反撃する戦法が最適になる」
    「有効なスキル構成が硬直化している」ことへの対策が盛り込まれている。
    上述したように、特に2番目の要素が強く意識されているといえるだろう。
    現在でこそ、この3要素をバランスよく取り込んだモンスターが多く登場しているのだが、
    ヤマクライについては本体の動きではなくフィールドギミックでそれをまとめて実現しており、
    それもほぼ全ての面でハンターに対して不利、もしくは面倒なものとなっていることから、
    ハンターからの風当たりは非常に強いものとなっている。
    • このモンスターの問題点についてはある程度の変遷が見られる。
      まず当初は、徹底的に近接武器に対して不利な仕様になっている事が問題視された。
      何故なら当時のMHFは「近接武器種一択」と言えるほど、
      剣士での戦闘が圧倒的に主流であった(主な理由はこちらを参照)ためである。
      そして近接武器で有利に立ち回るためには墜落ギミックを活用すればいいのだが、
      「ギミックの活用が強制される」事については難度の高低こそあれど、
      先に実装されたヴァルサブロスが否定的に見られたこともあって当初は問題視された。
      勿論、高地特有の落雷*1、多彩な状態異常攻撃移動式竜巻など、
      ハンターにとって不利でしかない面倒な要素が酷評されたのは言うまでもない。
      特に後者と、その手前の段階で発生する範囲外神龍木は、
      ヤマクライで重要なはずの「フィールドの広さを活用した位置取り回避」の抑止でしかなく、
      ただの不満要素となりやすかった。
    • そして近接武器ではなくガンナーで立ち回るハンターも増えるようになったのだが、
      それで立ち回りそのものが大きく変わるわけではなく、
      上記の点はガンナーでも抑制はできないため、それで評が好転するわけではなかった。
    • その後、このモンスターの真の問題が、
      上述した不利になる要素もさることながら、モーションやギミックが一発ネタの域を出ず、
      本体も動き回らないため、極めて作業性の強い単調な仕様になっている事が挙げられるようになった。
      作業性の強い仕様は現在のMHFでは嫌われており、この評が変わる事はそうそう起こらないだろう。
      なお当初は問題視されていなかったが、この問題は基本的には剛種ヤマクライも同じである。
      剛種についてはG9.1で弱体化した事もあり、更にフィールドギミックが少ないということもあって、
      ギミックを活用する暇もなく討伐できてしまう、壁殴り感が始種以上に強い仕様となっている。
      • 「ギミックの運用が当時の風潮と合わなかった」
        という視点でヴァルサブロスと比較されることもあるが、
        現在ではどちらも風潮云々ではなく別の理由であるとされる。
        ヤマクライの場合は、ギミック*2というよりは本体の単調さが問題であったといえる。
  • ヤマクライの評が芳しくないのは上述したとおりであるが、
    このモンスターはMHFプレイヤーの認識に大きな影響を与えることになる。
    • 最大の変化点としては、ガンナーという武器種群の復権である。
      上述したようにそれまでのMHFでは剣士一択という状況が続いており、
      ガンナーは剣士より弱いため使えないという必ずしも正確ではない認識を持つ人も少なくなかった。
      G7・G8でテコ入れはされていたものの、それでもあえてガンナーを使う必要性は全くない
      と断じる人も多かった中でのヤマクライの登場により、上述したようにガンナー指定が多く行われた
      これがきっかけとなりガンナー全体の見直しと再評価が行われ、
      特にG8で強化されたライトボウガンと弓はそれまでの長い不遇を脱することができた。
      • 同時に始種はG級秘伝防具ではガンナーであっても極めて厳しい相手であり、
        長年ガンナーに蔓延っていた
        「G級秘伝防具以外は必要ない」という風潮も払拭されている*3
    • また、この件をきっかけとして、武器種指定に関する認識が大きく変わることになる。
      これまた正しい認識ではないものの、それまでのMHFでは「指定される武器種=強武器」
      「指定されない武器=弱武器」というレッテルが貼られることが少なくなかった。
      だがヤマクライにおけるガンナー指定(もしくは剣士×指定)は、
      剣士(特に穿龍棍)が弱いから指定されなくなった訳ではないため、
      これを記に上記の認識を改めるプレイヤーが増えることになった。
    • 更に、古いMHシリーズで重視され、MHFでもかつて暗黙の了解レベルで浸透していた
      「モンスターと相性の良い武器種を使うべきである」という考えが、
      MHFでは既に廃れきっていた事が証明されることになった。
      一応MHF-G以降前には概ねそのような風潮は終わっていたのだが、
      ヤマクライの「ガンナーだと早く討伐できる」という設定に
      多くのプレイヤーが違和感を覚えたことで、
      その風潮が既に過去になっていた事が露になったのである。
    • そして、ヤマクライの実装(正確にはその前のG級ジンオウガの実装から)によって、
      「単純なごり押しは今後難しくなる」と予想するハンターが多く現れるようになった。
      実際にこれ以降のモンスターは何かしら「単純なごり押し」が通じにくい仕様であり、
      少しずつではあるがプレイヤーの意識を変えていく事にはなった。
      ちなみにヤマクライと設計思想が近い(フィールドを利用した攻撃対処が重要)と思われるモンスターとしては、
      G9のラヴィエンテ猛狂期が挙げられるが、こちらはHR時代からそのような設計である。
  • 色々書いたが、ヤマクライもポボルバルム、ヴァルサブロス、ハルドメルグらと同様、
    「定番・セオリー」を覆すために投じられた結果、モンスター側に悪評が集ってしまったという事であろう。
    ちなみにヤマクライ以降の始種モンスターは、1つ前の始種であるグレアドモスに近いコンセプトとなっており、
    位置取りとフレーム回避の両方が概ね可能(使い分けが重要)なモンスターとなっている。
  • このモンスターの存在が公表された際に、一部のプレイヤーから驚きの声が上がることになった。
    というのも、ヤマクライのグラフィックデータ自体はMHF-G3.2時から存在していた*4ためである。
    当時は始種というランクが存在しなかったため、それを知ったプレイヤーからはヤマツカミの特異個体か、
    実装予定のヤマツカミの覇種かでちょっとした議論が巻き起こったのである。
    しかしそれ以降約1年半近く一切公に出ることがなかったため、没データと見なされていた。
  • 上述したように生態調査が進んでいないという理由で、
    ヤマクライはヤマツカミとの関連性が明確にされていない。
    MHF運営もヤマツカミとの違いを前面に押し出しているとは言ったものの、その関係性には触れていない。
    そのためヤマクライ=ヤマツカミ祖先とは断言できない状態にある。
    元になったとされるヤマツカミは、「最古龍」とされる程に超長寿を生きる太古からの龍との設定がある。
    つまりヤマクライが始種であるのなら、
    最古龍であるヤマツカミも始種に該当する存在と言えるのではないのかという疑問が生まれる。
    一般的な種族である飛竜種(グレアドモス)や牙獣種(ヴォージャン)と比較して、
    古龍種の始種モンスターの
    「元になったモンスターとの関連性」が極めて曖昧なものになっているのは、
    そういった事情も関係しているのだろう
    (同様にトア・テスカトラもテオ・テスカトルの祖先とは明言されていない)。
    上述したようにヤマクライ自体が何者なのかそもそもはっきり分かっていないため、
    今後の調査研究が待たれるところである。
    • なお、前者の疑問については、遷悠種にアカムトルムやバルラガルが含まれないのと同様に、
      近年新たに発見された、太古からの姿を残すモンスターを始種と定義したと考えればある程度辻褄は合う。
  • 設定資料集『ハンター大全』に掲載されたヤマツカミの古龍観測所資料には
    細部が異なる多彩な姿のヤマツカミのスケッチが掲載されており、
    「近親亜種ではないか」「幼体と成体の違い」など諸説が提唱されているが、
    これほど巨大で長寿な生物が亜種といった形で何体も存在する可能性はゼロに近い
    として目撃条件や調査環境の違いで生じたものと結論づけられている。
  • ちなみにグレアドモス同様、ヤマクライもG8のPVでは一切登場しない。
    同日には第二の遷悠種イビルジョーの実装やDMM.comでのサービス提供開始、
    そして衝撃ノコラボレーションも発表され、
    MHF界隈での話題は分散した状態になっており、例によってスポットライトが当たりにくくなっている。
    とは言え久方ぶりとなるヤマツカミ型のモンスターであることや、
    上述したように「今まで謎だったモンスターの正式参戦」という話題性から注目度はそれなりに高かった。
    実装後の評判については上述の通りである。

素材

浮峰龍の皮
見たことも無い組織からなる、伸縮性自在なヤマクライの皮。
「始皮」は更に組織が複雑になり、伸縮性が更に向上している。
浮峰龍の毛
うっすらと生えているヤマクライの毛。刃物に強く、簡単に切断できない。
太くしなやかな「始毛」はその太さに見合う強度を誇る。
汚れた金歯
巨大なヤマクライの金歯。
成分の殆どが金であるが、消化液の影響かかなり汚れ、傷ついている。
その為、加工前に洗浄及び研磨して汚れや異物を取り除いておく必要がある。
その上サイズもサイズのため、溶かさないと使いものにならない*5
成分の殆どが金である故か、金塊のように高価で取引されているようで、その売却値は15000zとかなり高い。
これは金のたまごの売却値にこそ届かないものの、金の延べ棒のようなリオレイア希少種の甲殻の数倍の売却値である。
汚れが無く、光を当てると輝くものは「輝く純金歯」として区別される。
神龍木の種
ヤマクライの体表に生息する神龍木の種。
特定の手段で、種自体に衝撃を与えずヤマクライにのみダメージを与える手法を取ることで採取可能。
衝撃を与えると巨大な針のような木へ成長するため、扱いは困難。
剛種ランクからは「謎の種殻」を入手可能。
神龍蔓
ヤマクライの体液をたっぷり吸収した龍蔓。
神龍木の種と同じ手法を取ることで得ることが出来る可能性がある素材。
最古龍ヤマツカミの親戚に当たる存在だからなのか、ヤマクライの体液も栄養豊富であり、
それをたっぷり吸収したこの蔓を煎じて飲むと不老不死になると言われている。
剛種ランクからは「龍蔓」を入手可能。
浮峰龍の胃袋
ヤマクライの胃袋。大雷光虫はここで育んでいる。
非常に消化性の強い胃液を分泌でき、剛種ランクの個体から「消化液」という形で入手できる。
また、毒を充填することも出来るらしく、
吸い込み攻撃時に吸い込んだ対象を口内で攻撃しつつ胃袋まで持って行き、
胃袋に事前に溜めた毒を浴びせて吐き出すという2段構えの攻撃にも用いる。

関連項目

モンスター/ヤマツカミ
システム/始種
スキル/変撃 - ヤマクライの通称「希少スキル」。


*1 落雷はモンスターにもダメージや麻痺を与えるが、ヤマクライには全く効かない。
*2 ギミックとは言うが、要は運よく特定の行動を行ったらそれを利用して墜落させるだけである。また、それによって竜巻やサークルが消えたりもしない。
*3 G7の始種防具実装により数値上はG級秘伝防具以上の装備を構築できるのだが、あまりガンナーが使われていなかったこともありそこまで一般的な認識とは言いがたかった。
*4 通常の方法では確認できないが、クライアント側に存在していた。
*5 まず砕けばよいのでは? と思うかもしれないが、金は極めて柔らかい金属のため、どんなに頑強な鎚で叩こうがどこまでも薄く広がる結果にしかならない