Black

Last-modified: 2023-07-08 (土) 09:02:31

フレッチャー級駆逐艦 137番艦 ブラック

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ヒストリカル迷彩

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効果:

専用迷彩「イーグル」

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効果:HP+4%、主砲射程+4%、魚雷速度+4%、海面発見距離-4%、シルバーアップ+50%、EXPアップ+50%

専用迷彩「ナイトハンター」

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効果:魚雷射程+4%、魚雷速度+4%、最大転舵速度+4%、海面発見距離-4%、シルバーアップ+50%、EXPアップ+50%

変更点

Ver.6.1で魚雷装填時間が56秒から49.6秒に短縮、魚雷浸水発生率が25%から28%に上昇。

性能諸元

編集時 ver.5.5.0

基本性能

※アップグレード済み、装備、迷彩、エリートなし

Tier9
生存性継戦能力18526
抗堪性・防郭防御5%
・火災浸水耐性12.50%
・装甲防御6%
・魚雷防御4.50%
主砲射程8.50km
機動性最大速力34.45ノット[kt]
最大出力への到着時間7.73秒
転舵速度9.40度/秒
転舵所要時間3.30秒
隠蔽性6.30km



・兵装

主兵装口径,搭載基数×門数装填時間ダメージ(火災率)(防郭率)砲塔旋回速度
127mm L/38,Mk.12 5基×1門3.60秒HE弾 389(3%)
AP弾 413(150%)
24度/秒


魚雷口径,搭載基数×門数(片舷指向門数)装填時間ダメージ射程雷速浸水率魚雷管旋回速度
533mm,MK15 2基×5門(10門)49.6秒51929.90km47.24kt28%24度/秒


対空砲種類ダメージ射程
大口径
小口径
106
61
3.60km
1.80km



・艦艇スキル

種類効果持続時間クールタイム使用可能回数
エンジンブーストⅠ最大航行速度+8%25秒間75秒3回
発煙装置Ⅰ24秒間持続する煙幕を張る9秒間105秒3回
レーダーⅡ8.1㎞以内の敵艦を全て発見する10秒間105秒2回

ゲーム内説明

駆逐艦ブラックは、多数建造された傑作艦級であるフレッチャー級駆逐艦の1隻。充分な速力、強力な両用砲、効果的な対空砲、恐るべき雷装を備えていた。

解説

2022年12月2日13時にアルティメット箱で実装された、アメリカTier9駆逐艦。全175隻という大姉妹であるフレッチャー級の1隻で、基本性能がほとんど同じだが、艦艇スキルが変更されている。かなり適当なゲーム内説明にある通り、同格ワースト2位となる充分な速力、ゆるふわ弾道で当てづらい強力な両用砲、長姉より半減しちゃった効果的な対空砲、実装水上魚雷で最遅だが恐るべき雷装の駆逐艦である。

・主砲
名称こそ少し異なるが、Fletcherと同じもの*1。単装砲なので装填速度が短く、かつ砲旋回も軽くて取り回しは良好だが、米駆特有のゆるふわ高弾道ゆえに距離が遠いほど当てにくい特徴をもつ。その一方で視点を変えれば、高弾道は着弾予測が難しいが島陰撃ちといった他にはない武器にも変わるため、まずはポンポン撃つことで当て感を掴むのが大切である。少なくとも、特有な性質に慣れさえすれば無難な性能もあって、そこまで悪くなく感じるはずだ。

・魚雷
こちらもフレッチャー級らしく、5連装発射管を2基10門搭載している。本艦は初期型の欠点を払拭しつつ弾頭重量も増大した強力な後期型Mod.3の魚雷*2を載せているらしく、特筆すべきはその単発威力でなんと5000オーバー。これは魚雷自慢の島風(4961)より高く、10本も同時に撃てるため瞬間火力は非常に高い。しかも、これほどの火力や射線を持ちながら装填時間49.6秒は同じ強力な雷撃能力をもつ夕雲(72秒)忠武(63秒)などと比べて回転率が非常に良い(DPM全駆逐艦1位)。

しかし、引き換えとなる最大のデメリットは雷速47.24ktという現在実装された水上艦艇の魚雷で堂々のワースト1位となる遅さである*3。射程こそ9.9kmと姉よりも長射程だが、雷速が遅いことで主砲の欠点と同様に着弾予測がかなり難しい
例を挙げれば、DBによると最大射程までフレッチャーだと26.95秒、それに対して本艦は45.27秒かかり、その時間差は約1.68倍である。
つまり、フレッチャー級などの平均的な駆逐艦操作に慣れている艦長の視点で見れば、最長で13.6秒もの時間差によって狂ってしまう。*4

ちなみに雷速が遅いとはいえ、魚雷の被発見距離は意外にも同格最短タイ(1.68km)である。したがって、発見されてから命中するまでの時間(7.68)だけ見れば日駆(7.59)と殆ど同時刻であり、そこまでの予測が重要となる。予測線を基準にしつつも平時よりも大胆な予測を立てることを常としたい。

・対空
姉の対空兵装から40mmボフォース機関砲が2基ほど撤去*5されてしまい、小口径対空値が半減してしまった。なによりも対空警戒Ⅱも削除され、平凡な駆逐艦の対空能力に収まってしまった。もし狙われた際はおとなしく対空艦に守ってもらうか、回避運動を必ず行うこと。

・装甲
前級*6の長船首楼型から平甲板型に変わったことで全体的な船体強度もとい対弾強化は図られている。しかし、所詮は駆逐艦でありゲーム中に期待する方が愚かだろう。くれぐれも舷側側を安易に敵艦へ向けてはいけない。

・機動性
同格に比べると遅いほうで、なにより長姉よりも遅くなっている。一応、長姉と同様にエンジンブーストⅠが使えるので、一定時間は加速することができる。加速度や転舵能力こそ優秀であり、操縦性に関しては特別悪くない。

・隠蔽性
米駆よろしく、そこそこ良い隠蔽能力といったあたり。魚雷射程が長いため隠蔽雷撃は難なくできるが、上述の魚雷の項目にあるとおり、本艦は遠いほど予測が狂いやすい。かといって距離を詰めれば平凡な速力のため振り切るのが辛くなり、攻撃判断が難しいところ。この部分で考えれば評価が分かれるのではないだろうか。

・生存性
対空スキルこそ失ったものの、代わりにレーダーⅡが備わっており、発煙装置も健在な部分も相まって駆逐艦としては悪くない。煙幕レベルこそⅡからⅠに落ちてしまったが、数値的には差分は大きくないので上手く使いこなせば生き残りやすい。ただし、TierⅨ・Ⅹではアンチ煙幕となるレーダースキルの艦艇が増えており、単純に多国艦艇の能力も飛躍しているため、少しの油断であっさり沈みやすいので状況判断は迅速に。

・消耗品
いつもの駆逐艦セットである、高品質石炭・高級船員食糧・改良型ディーゼルエンジンが無難。

・艦艇スキル/艦長スキル
先述した通り、本艦は長姉にあった「発煙装置ⅡをⅠにグレードダウン」、「対空スキルⅡを削除」し、代わりに「レーダーⅡを追加」したスキル構成となっている。正直、欧駆の登場により米駆の対空能力の相対評価が下がっており、むしろ逆にレーダーⅡが2回も使えることによって戦術が増えたと筆者は思う。煙幕装置のⅠとⅡの差が大きくないこともあり、長姉よりも使い勝手が良くなったはず。

一方、対空スキル削除による影響により、艦長スキル「戦場支援」や「対空防御専門家」などが無駄となる。しかし、レベルⅡは「魚雷アラート」を選ぶ人もいるだろうし、レベルⅣにいたっては他が微妙すぎることもあり、米駆ツリーの艦長をそのままスライドさせるだけで全く問題ない。

・装備
 ・兵装 主砲改良Ⅰ or Ⅱ or 無し: バランスが良いのでお好みで。
 ・防御 操舵装置改良Ⅰ: 加速性も悪くないので、転舵性がやや優勢。
 ・適正 隠蔽システム改良Ⅰ: 接近できた方が命中率の上昇が見込める。

・エリート特性
 ・新型砲撃照準器 主砲射程+4%
 ・新型魚雷 魚雷ダメージ+3%、魚雷浸水発生率+7%
 ・功績 EXPアップ+10%

・総論
総じてみるに、パン駆版フレッチャー級の忠武から魚雷速度と深度性能を引いたようなフレッチャー級駆逐艦といった感じだろうか。
立ち回りとしては米駆(煙幕)よりもパン駆(煙幕+レーダー)の操作に慣れた艦長であれば問題ないだろうが、大きな課題は魚雷の命中率。せっかく通常魚雷で最強クラスのダメージと回転率を誇ることもあり、なんとしても敵艦に当てていきたいところだが、他国にはない特徴を持つ魚雷なので、いつもよりだいぶ面倒である。

むしろ慣れるまで時間がかかる面やTierⅨプレ艦ゆえの高額な必要資金を考慮すると、素直にパン駆ツリーを回した方が深度魚雷というピーキーな性質も相まって似た雰囲気を楽しめてしまうのではないだろうか。もちろん、煙幕Ⅰ+レーダーⅡという強力なシナジーや、深度魚雷には不可能な高威力通常魚雷による対駆魚雷戦もできるので、決して悪い艦ではないのは保証しよう。したがって、米駆やパン駆をある程度開発した艦長で、さらに懐に余裕があるならば検討してみよう。

戦闘名誉章

レベル12
報酬アルティメットシルバーブースターⅡ×2
アルティメットEXPスーパーブースターⅡ×2
シルバー375k
チタニウム×4
ミッション内容10戦プレイする一戦中に90,000HPのダメージを与える

史実

格納

 
175隻が建造されたフレッチャー級駆逐艦の1隻で。1943年5月就役した。艦名はウィックス級駆逐艦「ジェイコブ・ジョーンズ (DD-130)」の艦長だったヒュー・デイビッド・ブラック (Hugh David Black) 少佐に由来する*7

就役後はサイパン・グアム・レイテ島などの主要な海戦に参加し、大きな被害を受けることもなく任務をこなした。太平洋戦争後の1946年8月5日に一旦退役したが、1951年7月18日の朝鮮戦争が勃発したために再就役となった。1954年までの3年間を大西洋艦隊として活動し、1955年1月から太平洋艦隊へ転属され、約15年間もの時間を第7艦隊所属として過ごした。本艦は定期的な大規模演習や極東パトロールの任務に就いており、幾度となく太平洋を往復している。

そして、1969年7月に最後の海外巡航任務を終え、1969年9月に再度退役した。最終的に1971年2月にスクラップとして売却され、約28年の長い航海を終えている。第二次大戦では6つ、再就役で2つの計8つのバドルスターを手にした功労艦だった。
 

小ネタ

悪魔の数字?

 
「ブラック」に割り当てられた記号は、欧米で不吉な数字とされる「DD-666」であった。ゲーム内ではこの数字を見ることができる。ただ、2度の就役期間中に特別に不幸な出来事に見舞われることはなかった。

本家の紹介動画

本家のWOWSにおける艦艇の紹介動画がある。本艦の歴史を知りたい場合は参考にしてみると良いだろう。
参考:Armada: The Return of Black

編集用コメント

編集用のコメントはこちら
  • フレッチャーには乗ったことのある者のエアプなのでどんどん修正しちゃってください -- 2022-12-02 (金) 22:21:58
  • 加筆しました。 -- 2023-03-17 (金) 20:32:33

コメント欄

  • いつかブラックBlackが登場するのだろうか -- 2022-11-29 (火) 21:08:30
  • 雷速が絶望的に低いな。最近、長射程で低速(+威力)なのが流行ってるのか? -- 2022-11-30 (水) 10:55:35
  • 仏駆なら魚雷が追いつかないな。 -- 2022-12-02 (金) 20:58:00
    • なんなら魚雷に追突できそうなレベル。 -- 2022-12-03 (土) 00:34:39
  • ブラックフライデー箱とアルティメットブラック箱が並んでると紛らわしい() -- 2022-12-02 (金) 21:00:49
  • 20勝したらもらえる鍵から出ました( ºロº) -- 2022-12-03 (土) 03:24:30
  • 魚雷の速度遅すぎて、逆に敵が射線に入って当たることが多い。置き魚雷いいかも。 -- 2022-12-06 (火) 19:03:26
  • 初めてマッチしたけど本当に魚雷遅いな…でもその分通り過ぎるまで艦立てとかないと行けないから地味にうざい -- 2022-12-06 (火) 20:50:42
    • もはや機雷だな -- 2023-03-18 (土) 10:04:25
      • 置いとくことしか使用方法がほぼない魚雷だから実質そうね -- 2023-03-18 (土) 10:54:10
      • 本家では秋?に機雷源が実装されるしね…。 -- 2023-07-06 (木) 21:26:11
  • 初めて遭遇したが、これは確かにうざい。相手もわざと広範囲にばら撒くから拠点占領の時にやられると、ノロノロ魚雷が迫ってくる心理的圧力があって逆に怖かった。1発5000ってのも、わざと喰らうって選択肢を消すからただ間違えて当たらないように祈るだけだったな。持ってる人はもっと使えば良いのに -- 2023-07-06 (木) 17:14:52
  • ルーズベルト箱で当たった -- 2023-07-08 (土) 08:24:20
    • なるほど、それでチラホラ見かけるわけか -- 2023-07-08 (土) 09:02:31

過去ログ

過去ログ一覧

*1 本艦のMk.12は砲の名前であって、姉フレッチャーのMk.30は砲架の名前のため、実際は同じ装備を有している。常々思うのだが、なぜblitz工廠は記名を統一しないのだろうか。現場は大混乱だと思うのだが...
*2 長姉もTNT爆薬型Mod.3?らしいが、こちらは更に水中爆破に特化・改良されたHBX爆薬型かと思われる。そのため、長姉のものより浸水率が9%も上昇し、パン駆がもつ深度魚雷相応の破壊力を有している。
*3 一応、英空の雷撃機には0.56ktだけ上回っているので全艦艇ではない。なお、50ktを割っているのは本艦だけである。
*4 そもそも、一般的に射程と雷速はトレードオフの関係となる。簡単に言えば、高速であるほど推進剤を早期に使い切るので短い射程になり、その逆も然り。したがって、姉のフレッチャーよりも約26.9%の長射程を手に入れた半面、雷速が約25.5%カットと考えると妥当...なのか??
*5 搭載魚雷の重量が1本あたり約183kg増加し、5連装するだけで1t近くまで積載されたことになる。このままでは過積載状態になってしまうため、魚雷の残弾も積むために砲架付きボフォース機関砲を撤去したのかもしれない。なお、数値上は排水量2,000t級のままだが機動性が落ちてしまっているため、艦の排水量増加による鈍化した設定...らしい。
*6 途中で設計する会社が変わったことで、ベンソン級の船体のまま機関部だけ変更を加えたグリーブス級駆逐艦を前級とする文献も存在する。
*7 独潜水艦U-578の雷撃により、1942年2月28日に戦死。DD-130も同日に戦没している。DD-130の乗組員101名中わずか11名のみの生存だった。