Jaguar

Last-modified: 2023-09-06 (水) 18:43:04

ジャグアール級駆逐艦 ジャグアール 

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変更点

ver.5.1で魚雷ダメージが3360から3472に増加。

性能諸元

編集時 ver.5.1

基本性能

※アップグレード済み、装備、迷彩、エリートなし

Tier5
生存性継戦能力13216
抗堪性・防郭防御5%
・火災浸水耐性10%
・装甲防御3%
・魚雷防御3%
主砲射程8.33km
機動性最大速力35.01ノット[kt]
最大出力への到着時間11.28秒
転舵速度8.20度/秒
転舵所要時間3.60秒
隠蔽性6.06km



・派生艦船

派生元Bourrasque
派生先Guépard



・兵装

主兵装口径,搭載基数×門数装填時間ダメージ(火災率)(防郭率)砲塔旋回速度
130mm L/40 Mle 1919, 5基×1門6.50秒HE弾 358(4%)
AP弾 392(150%)
9度/秒


魚雷口径,搭載基数×門数(片舷指向門数)装填時間ダメージ射程雷速浸水率魚雷管旋回速度
550mm tube lance-torpilles, 2基×3門(6門)40秒34726.60km63.91kt14%20度/秒


対空砲種類ダメージ射程
小口径161.50km



・艦艇スキル

種類効果持続時間クールタイム使用可能回数
エンジンブーストⅡ最大航行速度+12%25秒間60秒2回
高速装填Ⅱ主砲装填速度+30%20秒間75秒2回

ゲーム内説明

ジャグアールは、フランス語で"contre-torpilleurs"(水雷艇駆逐艦)と呼ばれる艦種の端緒。「大型駆逐艦」と呼ばれるこの艦種は、他の典型的なフラ ンス海軍の艦艇同様に高速だった。当時の一般的な駆逐艦に比して大型であり、強力な艦砲を誇った。

解説

・主砲
主砲そのものは前級と同一のモデルであり、ティア向上に伴い射程が延長された以外は砲弾の威力も含めて前級からの据え置きである。しかし搭載砲が1門増加したことで斉射火力は同格内でも上位に、DPMも数値上はトップクラスに躍り出た。さらにアップデートにより後ろ向き砲塔の砲追従が改善された事から、実際に砲を指向できる機会そのものも増えている。とはいえ相変わらず「ゆるふわ弾道」で精度も良くないので、常にカタログ値通りのダメージを出せるとは考えない方が良い。貫通力はそこそこあるようで駆逐艦・巡洋艦・空母にはAP弾の使用を推奨*1。対戦艦においては砲弾がバラけてもダメージを与えられるようにHE弾を装填した方が良いだろう。艦艇スキルも「高速装填Ⅰ」から「高速装填Ⅱ」に進化したため、効果時間中は他国の同格駆逐艦を圧倒する火力を発揮できる…ようやく大型駆逐艦らしくなってきたと言えよう。なお砲旋回が転舵に追いつくようになったが、これは砲性能が向上したのではなく単に艦本体の転舵性能の低下によるものである。

高速装填について

 艦艇スキルの「高速装填Ⅱ」の効果は「主砲装填速度を20秒間の間だけ30%増しにする」というもの。本艦の素の装填時間は6.5秒。
・消耗品のみ搭載の場合は装填時間約6.3秒から約4.4秒に短縮され、20秒間の間に概ね4回程度の射撃が可能である(装填4回にかかる時間は17.6秒、よって射撃猶予は2.4秒)。
・装備も装填にした場合は装填時間約5.9秒から約4.2秒に短縮され、20秒間の間に概ね4回程度の射撃が可能である(装填4回にかかる時間は16.8秒、よって射撃猶予は3.2秒)。
・エリート特性も装填にした場合は装填時間約5.8秒から約4秒に短縮されるが、あとほんの少しの時間差で5回射撃する事ができない。
通常艦長スキルで「熟練装填手」を取得すると…
・消耗品のみ搭載の場合は25秒の間に概ね5回の射撃が可能(装填5回にかかる時間は22秒、よって射撃猶予は3秒)。
・装備も装填にした場合は25秒の間に概ね5回の射撃が可能(装填5回にかかる時間は21秒、よって射撃猶予は4秒)。
・エリート特性も装填にした場合は25秒の間に概ね6回の射撃が可能。
通常艦長において射撃回数を増やすためには装填特化しつつ艦長スキルの「熟練装填手」も取得が必須。ただし射撃猶予は殆ど無いので悠長に砲を巡らせている時間は無い。的確に処せる相手を素早く見つけて正確な射撃ができる艦長向けの構成である。
フィリップ・オーボワノ艦長で「熟練装填手+」を取得すると…
・消耗品のみ搭載の場合は26.6秒の間にギリギリ6回の射撃が可能(装填6回にかかる時間は26.4秒、射撃猶予は0.2秒しかないので現実的ではない)。
・装備も装填にした場合は26.6秒の間に概ね6回の射撃が可能(装填6回にかかる時間は25.2秒、よって射撃猶予は1.4秒)。
・エリート特性も装填にした場合は26.6秒の間に概ね6回の射撃が可能(装填6回にかかる時間は約24秒、よって射撃猶予は2.5秒)。
フィリップ・オーボワノ艦長を保持している場合は3つとも特化せずとも6回の射撃が可能。装備は装填にしたくないといった艦長でも実現できる事になる。射撃猶予も通常艦長と比較するとやや余裕があるので取得できる機会があれば検討してみるのも良いであろう。

・魚雷
533mmクラスを3連装で2基搭載。前級の魚雷よりも単発火力が向上し、わずかではあるが雷速も向上した。ところが射程は一切変わっておらず、装填時間がやや伸びている。よって基本的なところはあまり変わらない…このためあくまでサブウェポンと心得よう。とはいえ使い勝手には弱冠の差異*2が生じているのでその差を考慮した上で使いこなして欲しい。

・対空
一基の機銃すら積んでいない奴に次いで低い。さっぱり頼りにならない。

・装甲
微妙。だが後述するHPのため生存性は高い。

・機動性
素の最高速度は約35ノットである*3。前級のネックであった最高速度の遅さが若干改善され、エンジンブーストとアップグレード込で40ノットが出せるようになった。加速・転舵性能は同格駆逐艦よりやや悪いため、敵前での転舵のタイミングには注意。

・隠蔽性
前級より悪化し、迷彩込みでも隠蔽雷撃が不可能になった。大型駆逐艦らしくなってきたな(2回目)

・生存性
HPは13000と格上駆逐艦並みであり、互いに機動を駆使する駆逐同士の射撃戦においてはこの体力がモノをいう場合もある。反面、駆逐以外の相手からすると「隠蔽が良くない上に大柄で動きがトロイ」というボーナスキャラ扱いなので単身で敵前に姿を現すのは絶対に避けよう。チームで戦っている間も不意の被弾には注意したい。

補足

 前級までは速度が遅かった為に、艦艇スキルの「エンジンブーストⅡ」は単純に相手との距離を詰める為に使用し、その際に「高速装填Ⅰ」を併用すれば駆逐艦程度の体力の敵ならある程度粉砕できた。ところがティア向上と共に敵の体力・技術も向上しているのでこれ以降は「艦艇スキルを2つ同時に使用して距離を詰めつつ火力を押し付ける」だけでは通用しなくなってくる。具体的にはスキル持続時間が切れた後の息切れタイムに反撃を受けて返り討ちに遭う事もしばしばとなる。
 このため、本艦および次級に乗っているうちに「どの辺りまでは距離を詰めて良いのか」「どの辺りからはこの距離をキープしつつ火力を投射し続けるか」という感覚と「25秒間にどのようなルートを取れば効率良く火力を投射できるのか」という大まかなルート取りについてを意識の片隅に置いて戦場に出て欲しい。この意識があるのと無いのでは生存性に大きな相違が出てしまう為だ。

・消耗品
体力・装填・速力が良いだろう。体力の代わりに隠蔽でも可。

・艦艇スキル/艦長スキル
 艦艇スキルは「エンジンブーストⅡ」と「高速装填Ⅱ」を2回づつ使用可能。高速装填のレベルが向上し、スキル使用中の火力が向上している*4。次級ではさらにレベルが向上し高速装填Ⅲ*5となるので楽しみにしていて欲しい。
 艦長スキルは「高速装填Ⅱ」を強化する「超火力(lv5)」と「熟練装填手(lv10)」をセットで。加えて「出力全開(lv9)」を選択したい。lv10艦長を作るのはそこそこ大変だが、最低でも超火力は是非取得したいところだ。

・装備
 ・兵装 主砲装填を早める装備がおすすめ。主砲旋回が転舵に追いつくようになったとは言え依然遅いため、主砲旋回でも良い。
 ・防御 加速
 ・適正 舵

・エリート特性
 ・駆逐艦近代化改修 HP+2%、最高速度+3%、魚雷管旋回速度+7%
 ・エリート砲術員 主砲装填速度-3%、主砲旋回速度+7%
 ・功績 EXPアップ+10%

・総論
 前級に引き続き駆逐艦としては大口径の主砲を搭載、雷装も3連装2基という武装にステータスを振り切った構成だが、本級からは速度がやや向上しようやく素の状態でも35ノットを出せるようになった。反面これらの武装や主機を搭載するべく船体が大型化し、隠蔽も悪くなった。加速の鈍さや舵の効きにくさはそのままなので、序盤の探り合いにおいてはより慎重な運用が求められる。そして序盤を上手く凌いだとしても、やや大柄で動きの鈍めの中ティア仏駆は戦場において巡洋艦・戦艦等から狙われ易くあっさりと沈み易い*6。前級もそうであったが、大型駆逐艦の立ち回りと軽巡の生存戦術を忘れないように心がけて欲しい(それらが判っている乗り手向けの艦である)。

戦闘名誉章

レベル123
報酬艦艇exp2500
シルバー50k
艦艇exp2500
シルバー50k
艦艇exp2500
シルバー50k
ミッション内容10戦プレイ10回勝利10回占領

史実

格納

 「ジャグアール」級駆逐艦はフランス海軍が「新艦隊計画」に基づき、1922年度海軍計画において6隻の建造を計画した駆逐艦級である。前級の「ブーラスク」級が敵艦隊への水雷襲撃を主任務とする「艦隊水雷艇」であったのに対し、本艦級は他国海軍における軽巡洋艦の任務を肩代わりすべく一回り大きくなっており、大型駆逐艦ともいうべき船体に強力な兵装を備えていた。フランス海軍内部における類別は「水雷艇駆逐艦」である。
 なお本級の計画にあたっては第1次世界大戦の戦後賠償艦としてドイツから獲得した「アミラル・セネ」の影響が大きいとされている。「アミラル・セネ」はドイツ帝国海軍の新型駆逐艦「S-113」として建造が行われ、2000トン級の船体に45口径150mm砲を搭載していた。ドイツがこのクラスの艦を既に保持していることに加えて、ライバルのイタリア海軍も賠償艦として同型艦を入手していることから今後このクラスの駆逐艦が建造される可能性が高かった。
 本艦は軽巡洋艦の任務を代替することが考慮されており、砲火力が重視された。このため搭載砲は新開発の「130mm L/40 Mle1919」速射砲が5門搭載され、水雷襲撃用に550mm魚雷発射管を3連装で2基搭載している。本艦「ジャグアール」は1922年8月に起工、1923年11月に進水している。1926年7月に竣工・就役したが、1940年5月23日のイギリス海峡でドイツのSボートS21、S23の攻撃により撃沈された。

小ネタ

艦名の由来

 本艦級の艦名は、ネコ科の大型動物から採られている。本艦「ジャグアール」の綴りは「jaguar」であり、つまりはジャガーである。
 ちなみに同型艦はというと「シャカル」は「Chacal」でありジャッカル。「ティーグル」は「Tigre」でありトラ。「レオパール」は「Léopard」でありヒョウ。「パンテール」は「Panthère」でありクロヒョウ。「ランクス」は「Lynx」でありオオヤマネコ。ライバルのイタリア駆逐艦においても同じような命名法となっている艦も存在する。

3番艦「ティーグル」

 本艦級の3番艦「ティーグル」は数奇な運命を辿った艦として有名。1926年2月に「ジャグアール」級の中で最も速く竣工・就役した彼女はネームシップにこそなれなかったものの、姉妹達の中で最も強力な名前をもらった。第2次世界大戦においてはダンケルクの戦い(1940年5月~6月)に参加して姉妹の「ジャグアール」「シャカル」の沈没を見届け、1942年11月にトゥーロンで自沈。
 彼女の命運もここに尽きたと思われたが…「パンテール」「ティーグル」は何とイタリア海軍によって浮揚・修理されイタリア海軍の駆逐艦「FR22」「FR23」として就役。イタリア海軍艦艇として一生を送るかと思いきや、1943年9月にイタリアと連合国の間で休戦が成立。この休戦のごたごたで「パンテール」はイタリア北西部の港町ラ・スペツィアで自沈。「ティーグル」は連合国に引き渡された後に艦名を戻して自由フランス軍によって運用され、無事に第2次世界大戦を生き延びた。1954年に除籍され、解体。

編集用コメント

編集用のコメントはこちら
  • 解説を追加 -- 2022-01-04 (火) 15:58:51
  • 小ネタを追加 -- 2022-04-09 (土) 08:41:06
  • 本文中に高速装填に関する補足を追記 -- 2022-06-11 (土) 13:19:59

コメント欄

  • ダメだこの艦、いいとこなし。tier5だと隠蔽がいい艦が他国でそろっていてすぐに発見されるし、砲撃なんかペチペチしていたら狙い撃ちされるし、tier6だと煙幕持ちも多いから砲撃メインでは厳しい。魚雷はバラケる印象だが、以外に目前まで発見されていなそうで射程ギリギリでも当たるが、すぐに見つかり今度は砲弾が降ってくるので上手く逃げないとやられる。 -- 2022-01-26 (水) 07:05:53
  • 強い!強すぎる!tier5はまだゲリラ戦が多いから魚雷装填が早いのとそこそこの威力があるのがマッチしてるのがいいですね。それに主砲がやべえw対躯なら負けることはほぼない、あと発火率が優秀ですね、戦艦を燃やしまくれるwあと、急速装填の戦艦への使い方は①戦艦にペチペチして燃やす②敵戦艦が燃えたら相手が火災を消すのを待つ③敵が火災を消したら急速装填を使うのを15秒程度待つ(その間も撃つ)④急速装填を使い、燃えるのを祈り撃つ こんな感じかな?(この使い方はtier10まで変わらない) -- 2022-04-02 (土) 14:12:36
  • このTire帯は駆逐を駆逐する駆逐(砲駆)がいることを知らない初心者駆逐が多いからそれで気付けばHPミリみたいなことしやすい。ただし手練れが多い高Tireでは厳しいだろうから今後どうなるのかに期待。弾道はまぁちょっと悪いけどミンスクなんかより当てやすい気がする(相手のせいかもだけど)。少なくとも米駆よりはいい。魚雷も実用最低限の性能は持ってるからよし。 -- 2022-05-03 (火) 14:56:00
  • 砲はティア5版のグネフヌイみたいな感じ。なのに魚雷射程とスキルが良いから、相当使いやすい砲駆。駆逐は蹂躙でき、戦艦にはエンブで近寄って魚雷たたき込めるしで結構強い。まだソロで5戦しかしてませんが、初心者帯なのもあって、ティア5の駆逐としてはありえない戦績叩き出したのでこのまま封印します() -- 2022-07-04 (月) 18:39:49
  • この艦も、エリート特性は新型砲塔ではなく、エリート砲術員でした。なので、「装填速度を向上させるエリート特性は選択できないので注意。」の文言も含めて、記述に誤りがあります。 -- 2022-12-29 (木) 05:58:56
    • ご指摘ありがとうございます、とりあえず誤っている部分のみ修正しました。 -- 2022-12-29 (木) 07:51:00

過去ログ

過去ログ一覧

*1 戦艦相手でも近接戦闘時には艦首・艦尾等の弱点部を狙えば貫通可能。しかし対戦艦においては距離を取る事が多く砲弾がバラけ易いので、回避行動を取りつつの射撃では弱点ばかりを上手く突くのは難しい。
*2 艦本体の速度が向上した事から水雷戦を仕掛けるまでの隙は少なくなっているので被発見状態における仕掛けやすさは向上、反面魚雷射程と艦の被発見距離との差が小さくなっているので隠蔽状態における仕掛けやすさは悪化。
*3 なお仏駆の速度は低ティアは30ノット前半、本艦から35ノット台に入り少しづつ成長、ティア8で一気に花開く。つまりはようやく第2段階に到達したばかりなので、しばらくはこの巡行速度での戦闘に慣れておく必要がある。
*4 とはいえ素の火力を1とすると「高速装填Ⅰ」使用時の火力は1.38程度、「高速装填Ⅱ」使用時の火力は1.42程度なので…実は「ブーラスク」において初めて「高速装填Ⅰ」を得た時の火力上昇に比べると実にマイルドな上昇に過ぎない。このため過信し過ぎないように。
*5 このスキルは効果時間こそ素で20秒から15秒に減ってしまうが、実質的に装填速度が2倍になるので短時間に密度の濃い火力をお見舞いできる。一部の艦艇にしか搭載されていない非常に貴重なスキルでもある。
*6 ついでに言えば本来相手し易い筈の駆逐艦でさえ、付かず離れずの距離を保ってこそ砲戦で有利に立てるが、下手に突っ込んだりすると伊駆やソ駆といった接近戦が得意な艦には返り討ちにされてしまう。このためスキルの使い方や使いどころには十分注意する事。