Leningrad

Last-modified: 2023-09-03 (日) 18:07:35

レニングラード級嚮導駆逐艦 1番艦 レニングラード

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ヒストリカル迷彩

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主砲射程 +4% 魚雷射程 +4% 転舵速度 +4% 海面発見距離 -4% EXPアップ +35% シルバーアップ +35%

変更点

Ver.1.11でVer.1.11で主砲のHE弾ダメージが350から360に上昇、主砲のAP弾ダメージが380から400に上昇。

性能諸元

編集時 ver.4.2

基本性能

※アップグレード済み、装備、迷彩、エリートなし

Tier7
生存性継戦能力15755
抗堪性・防郭防御5%
・火災浸水耐性10%
・装甲4.50%
・対水雷防御3%
主砲射程8.71km
機動性最大速力38.9ノット[kt]
最大出力への到着時間12.63秒
転舵速度8.10度/秒
転舵所要時間4.20秒
隠蔽性6.48km



・兵装

主兵装口径,搭載基数×門数最大ダメージ(火災率)(防郭率)装填時間砲塔旋回速度
130mm 50口径 B-13-lls, 5基×1門HE弾 403(4%)
AP弾 460(150%)
5秒15度/秒


魚雷口径,搭載基数×門数(片舷指向門数)射程雷速単発ダメージ装填時間浸水率魚雷管旋回速度
533 mm, 2基×4門(8門)6km62.52kt322049秒12%18度/秒


対空砲種類平均ダメージ射程
大口径
小口径
18
44
3km
1.50km



・艦艇スキル

種類効果持続時間クールタイム使用可能回数
エンジンブーストⅡ最大航行速度+12%25秒間60秒2回
発煙装置Ⅰ24秒間持続する煙幕を張る9秒間105秒2回

ゲーム内説明

ソ連内で設計から建造まですべてが行われた初めての主力艦。強力な主砲と非常に高速の航行速度が特徴。第二次世界大戦中に対空防御能力が強化された。

解説

ソ連のTier7プレミアム駆逐艦。ロシアがソ連となって初めて建造された「プロイェクト1」である。ティア7ツリー艦である「ミンスク」の元となった。

・主砲
 130mm単装砲を5基、計5門搭載。砲配置は艦前部に背負い式で2基2門、艦橋後ろ側に1基1門、艦尾部に背負い式で2基2門であり、ツリー艦の「ミンスク」と同じ。砲の性能も「ミンスク」と変わらず、装填時間は5秒と短めでありながら射程も8.71kmと他国同格を凌駕しつつ、砲塔旋回速度も15度/秒と速いため非常に扱い易い。
 AP弾ダメージは460と口径の割に強力で、瞬間火力2300は平均以上、DPMも27600と優秀である(独駆のAP弾DPMは34500を超えてくるのでこれと比較すると見劣りする)。HE弾ダメージは414とこれまた他国に勝り、瞬間火力も一部の艦(英駆と日駆)を除けば上回っている*1。DPMも24800と米駆に次ぐ水準を保っている。
 また弾速はそこそこ速く、弾道特性も優秀なため遠距離は勿論のこと中・近距離でも他国の駆逐艦との砲戦には引けを取らない(というか、距離を問わずに戦えるのは露駆の強みの一つ)。砲配置と前方構造物の都合上、第3砲塔と第5砲塔は前方射角が狭くなっているが、砲塔旋回速度が改善したことでこの弱点は以前ほど致命的では無くなった。現在では優秀な舵と速度を活かせば、十分にカバーできる程度の弱点に収まっている。

・魚雷
 533mmクラスを4連装で2基搭載。片舷斉射可能数は2基8射線となっている。数の上では「ミンスク」のものと同様だが、こちらは若干性能が変わっている。
 まず魚雷ダメージは3220とティア6レベルの単発ダメージに落とされており、瞬間火力は25000台と平均以下。装填時間も49秒とソ連魚雷としては若干長めに設定されている。半面、射程距離が「ミンスク」の4.5kmから6kmに延長*2されており、扱い易さは向上している。ただし魚雷管旋回速度が18度/秒と微妙に遅く、発射時に隙が大きいというデメリットがある事。および雷速がアメリカ魚雷よりはマシといった程度であり、射程の短さの割には意外と回避され易いという欠点もあるため使用する際にはこれらの欠点の把握した上で上手く使いこなして欲しい。

・対空
 素の対空値62は「ミンスク」の41を上回る。ただしその上昇値は雀の何とかレベルであり、空母の魔境と呼ばれるティア7の駆逐艦としては、はなはだ不安を感じざるを得ない値と言えよう。一応「ミンスク」とは異なり、大口径対空砲が搭載されているものの、そのダメージは18(ティア3のキャンベルタウンの対空砲と大体同じ性能)しかないので、せいぜいが花火を打ち上げているかな、といった程度。フレーバーテキストの内容を真に受けているととんでもない目に逢ってしまうだろう。

・装甲
 装甲4.5%、防郭防御5%は他国同格駆逐艦としては平均的な値である。ただし、駆逐艦は装甲に頼って防御を行う艦種ではないため、これはやむを得ない。火災浸水耐性10%、対水雷防御3%も低ティアから引き継いだ値であり、特筆すべきものは無い。まとめると、被弾・被雷は可能な限り避けよう。

・機動性
 最高速度は「ミンスク」の39.46ノットには劣るものの、38.90ノットとかなりの高水準である。加速は12秒台と優秀とは言えないものの、一度速度に乗ってしまえばそれ以降は不満は無いだろう(本艦は艦艇スキルが「エンジンブーストⅡ」なので「ミンスク」よりも加速力に優れていると言える)。
 舵の性能は「ミンスク」の8.4度/秒に対して本艦は8.6度/秒と一段回上である。砲塔旋回速度はそれ以上あるので、装備品で舵を強化しておけば砲戦を有利に展開できるだろう。ただし、本艦は「ミンスク」よりも旋回半径がやや大きく、小回りが効かない。艦艇スキルに任せて接近したは良いが、旋回性能の差で相手に翻弄されないように十分に注意して欲しい。

・隠蔽性
 素の隠蔽距離は「ミンスク」の6.3kmよりも若干悪化した6.48km。なお、他国同格の駆逐艦は、隠蔽に優れる艦が6km前後、そうでない艦が6.3km前後であることを考えると、優れているとは言い難い。本艦は砲駆であることを考慮するとやむを得ないが、試合後半に魚雷を使用する事を考慮するのであれば「装備」の「適正」に「隠蔽システム改良Ⅰ」を搭載する事を検討しても良いだろう(5.8km台とそこそこ優秀な隠蔽を得る事が可能)。

・生存性
 素のHPは16000に届かないが、他国同格の多くの艦が14000程度であることを考慮すると体力的には恵まれている(Blitz運営公式は多少のミスもレニングラードならカバー出来ると宣伝している)。とはいえこの優位は本艦の主砲斉射1回分に満たない程度なので、過信は禁物。駆逐艦の基本に忠実にHP管理には細心の注意を払いたい。本艦は隠蔽と対空に劣るという欠点を抱えているものの、優れた速度(さらに艦艇スキルの「エンジンブーストⅡ」を搭載)と優秀な舵を備えている。また、もう一つの艦艇スキルも「発煙装置Ⅰ」が2回という汎用性に優れる品なので、砲駆な性格が強いレニングラードには嬉しいスキル。また、乗り手の技量次第では生存性を高める事も出来るだろう。

・装備
 兵装は戦い方によってお好みで。人によって砲旋回を米国並みに上げたい人、砲の装填を上げたい人、魚雷発射管の旋回を改善したい人等様々なケースが考えられる。防御と適性もお好みで。
 この艦は基本性能が高いレベルで纏まっているので、強みを強化する場合も弱点をカバーする場合も、いずれの場合も他の艦に比べると選択肢の幅が広く効果も期待できる。つまり、自分の手に馴染むようにカスタマイズし易いので、自分の戦い方に合った装備を選択してみよう。

・消耗品
高級船員食料、改良型ディーゼルエンジンを推奨。残り一つは体力を上げるか、隠蔽を補うかのどちらかになるだろう。

・エリート特性
・新型榴弾:榴弾ダメージ+2%、発火率+7%
・新型操舵装置:転舵速度+5%、転舵加速度+10%
・功績:EXPアップ+10%

・総論
 速度と舵に優れた船体に、扱い易い砲と魚雷を装備した優秀な艦に仕上がっている。走と攻に優れ、守は駆逐らしく投げ捨てているものの、速度や舵といった基本性能が優秀なため相対的な防御を行うだけの技量を持っていれば、守の不足はさほど目立たない。ツリー艦の「ミンスク」に比べると、尖った部分をややマイルドにしたバランス型の駆逐と言える。この方向性は良く言えば万能型、悪く言えば器用貧乏型であり、乗り手の腕がダイレクトに結果に反映され易い艦となっている。
 とはいえ、駆逐に必須な能力をほぼ備えたソ連駆逐をベースにしたバランス型である事は大変重要で、カスタムの幅はほかの船に比べてかなり広く、癖が強めの艦が多いソ連プレミアム艦としては割と広い層に勧めやすいという特徴を持っている。よって他国駆逐艦を扱った事はあるがソ連駆逐艦には不慣れな艦長や、ソ連駆逐の尖り過ぎた個性を持て余してしまう艦長にはお勧めできるだろう(ショップの販売価格やイベントにおける必要トークンがティア6レベルであるため、入手し易い)。しかし生粋のソ連駆逐乗りの艦長からすると若干の物足りなさを感じてしまうだろう。

戦闘名誉章

レベル12
報酬アルティメットシルバーブースター×2
アルティメットEXPスーパーブースター×2
シルバー200k
スティール2
ミッション内容10戦プレイ一戦中に駆逐艦2隻撃沈

史実

格納

 「レニングラード級嚮導駆逐艦」はソ連が最初に開発した本格的な軍艦である。最初の開発計画であることから「プロイェクト1(1号計画)」として3隻が建造され、後に「プロイェクト38(38号計画)」として後期型の3隻が建造されている。これらの艦は嚮導艦としての能力を要求されたため、基準排水量2,000t以上、最大速力40ノットと従来の駆逐艦と比較すると、かなり大型で高速である(運用時には在来型駆逐艦との連携は想定されていなかった)。
 初期型の3隻は1932年に起工したが、起工した時点では主砲や機関の完成のめどが立っておらず、当時のソ連の造船技術力・工業力を超えた試みであったため製造不良や欠陥箇所が続出。さらに部品の不足等にも悩まされ、駆逐艦としては異例の長期工事となってしまった。それでも1936年に「レニングラード」が、1938年に「ハリコフ」と「モスクワ」が相次いで竣工(就役)している。完成後の公開試験では、計画速力が40ノットであったのに対して「レニングラード」は43ノットを記録しており、周囲を驚かせた。
 後期型は1934年~35年の間に起工し、1939年に「ミンスク」「トリビシ」1940年に「バクー」が竣工(就役)したが、これらの艦は公試ではほぼ設計通りの速度しか出なかった(ゲーム中では本艦の方が速度が遅くなっている等、バランス調整が行われている模様)。
 主な戦歴は、冬戦争、レニングラード包囲戦、満州および北方領土侵攻など。第二次世界大戦中に対空砲やレーダーが増設された艦も存在するが、その内容はまちまちであり、艦ごとに装備に差が生じている。初期型3隻のうち「ハリコフ」と「モスクワ」はそれぞれ航空攻撃と機雷により戦没。「レニングラード」は大戦を生き残ったものの旧式化・老朽化に伴い1960年代に標的艦として処分され、後期型の3隻も訓練艦や標的艦等に転用され1960~1970年代に除籍された。

小ネタ

大口径対空砲

大口径対空砲はドイツ製の対空砲(3.7 cm SK C/30 の連装砲架搭載版)である。どういう経緯でこの砲が載せられたのか経緯は不明だが、史実においても1942~1944年の間にレニングラードの艦上に設置されていたらしい。

編集用コメント

編集用のコメントはこちら
  • 性能、書式を修正。戦闘名誉賞を追加。 -- 2021-06-09 (水) 01:30:36
    • 艦艇スキルも追加。トップ画像も後で貼ります。 -- 2021-06-09 (水) 01:31:03
    • 戦闘名誉賞の任務内容を追加。 -- Holy_Roman_Empire? 2022-01-01 (土) 00:44:07
  • ヒス迷彩を追加。 -- 2021-06-16 (水) 01:48:41
  • 主砲、魚雷の項目の一部を修正 -- 2023-05-10 (水) 07:01:10

コメント欄

  • ソ駆にしては珍しく隠蔽特化で隠蔽雷撃が可能になる もちろんソ連謹製の近~遠距離すべてで優秀な性能を誇る主砲も健在 対空火力が乏しいのが欠点だが全体的に優秀な位置に収まっている -- 2018-08-13 (月) 13:52:24
  • 近接すれば軽巡のバイタルが抜ける -- 2019-02-01 (金) 19:59:32
  • 軽巡と駆逐艦の間。駆逐艦としての隠蔽と実用的な雷撃、そして口径は小さいものの回転の早い主砲が持ち味。特に砲は駆逐艦としては破格の性能を誇り、こちらがメインソースになることも多い。HEも優秀だが上述のようにAPで巡洋艦のバイタルを抜くほどの火力を誇る。雷撃もあることからタイマン性能は高いと言える。機動性は最大船速は良いものの、旋回とややもっさりした立ち上がりが気になるところか。早めの転舵よりも、転舵するタイミングに気をつけたい。というのも、こいつは過貫通が起きにくくAPでバカスカ削られる。敵が斉射するタイミングに腹を見せないように心がけたい。また対空は無いものと考えて良い。エンジンブーストと煙幕の存在からガチンコの撃ち合いには比類なき強さを発揮するが、空からの攻撃に弱くまたクロスされると一瞬で沈む。幸い隠蔽が良いので仕掛けるタイミングを見計らってハンターのように一隻一隻落としていこう。砲が優秀というのは味方との連携がやりやすいということなので、サポートでもキラリと光る性能を持っている。砲旋回は艦長スキルかパーツのどちらかを付ければ問題なくなる。艦長が育っているならエンジンブーストと煙幕の補強も付ければtiep7とは思えない強さを発揮するはず -- 2019-02-04 (月) 09:45:50
    • いい参考になりましたが回ってありがとう御座いました。 -- 2020-03-31 (火) 14:49:42
  • 駆逐艦できる、速いくて小さい軽巡みたいな船。砲は駆逐としては強く、魚雷も実用的。削られないようにバカスカ撃ちつつ必要に応じて隠蔽を活かした立ち回りや雷撃をこなせば活躍できる。 -- 2021-03-15 (月) 03:09:32
  • ソ駆界でかなり性能がバランス良くまとまっている強艦 -- 2022-05-03 (火) 15:02:32
  • 隠蔽雷撃ができるって言うけど、殆ど被発見距離と同じだよね。まぁ今の感じでも充分強いし文句は無いよ。HE強化すると結構燃えてくれてAPをいつ使えば良いか迷う… -- 2023-03-31 (金) 07:29:24
  • んー強いな。上も言っている通り隠蔽雷撃可能とは言え猶予が無いから難しいけど恒常的に当てられたらレニングラードマスター名乗れると思う。砲がAPでの駆逐処理、HEでの戦艦、巡洋艦の嫌がらせでも結構ダメージ稼げる。煙幕2回使い切って全力投射で砲単体のダメージ総計が五万弱。ここで魚雷を当てれたら八万ダメは普通に超えるから空母なし戦場では誰よりも強い -- 2023-04-21 (金) 21:52:21
  • やっぱり久々に駆逐乗る時はレニングラードが良いね。多少ミスしてもレニングラードならカバー出来ると運営が言っているだけある -- 2023-09-02 (土) 09:51:26
  • バンドルの影響で増えた夕立を処理するのにはもってこい -- 2023-09-03 (日) 18:07:35

過去ログ

ログ一覧

*1 その上で「エリート特性」の選択によっては榴弾ダメージを421、火災発生率を4.21%に引き上げる事も可能。
*2 射程はかなり短いものの、艦本体の素の隠蔽が約6.48kmなので装備の適性枠で「隠蔽システム改良Ⅰ」を選択すればそれだけで約5.83kmまで短縮可能。このため隠蔽状態での魚雷発射も可能となる…のだが猶予距離が600m程しかないため、普通に正対しての発射では発射後直ぐに艦本体が発見され回避行動を取られてしまう。もし本当に隠蔽雷撃を行いたいのであればヒスカリトル迷彩を購入した上で後退しつつ敵に接近、射程ギリギリで発射しつつ逃げる等のややトリッキーな運用が必須である。