ヴィットリオ・クニベルティ級駆逐艦 ヴィットリオ・クニベルティ
[添付]
効果:
効果:主砲射程+4%、魚雷速度+4%、最大転舵速度+4%、海面発見距離-4%、EXPアップ+40%、シルバーアップ+40%
性能諸元
基本性能
※アップグレード済み、装備、迷彩、エリートなし
Tier | 8 | |
---|---|---|
生存性 | 継戦能力 | 16402 |
抗堪性 | ・防郭防御5% ・火災浸水耐性10% ・装甲防御3% ・魚雷防御3% | |
主砲射程 | 7.13km | |
機動性 | 最大速力 | 38.35ノット[kt] |
最大出力への到着時間 | 9.46秒 | |
転舵速度 | 8.60度/秒 | |
転舵所要時間 | 3.90秒 | |
隠蔽性 | 6.60km |
・派生艦船
派生元 | Luca Tarigo |
---|---|
派生先 | Adriatico |
・兵装
主兵装 | 口径,搭載基数×門数 | 装填時間 | ダメージ(火災率)(防郭率) | 砲塔旋回速度 |
---|---|---|---|---|
120mm L/50 OTO M1931, 3基×2門 | 5.50秒 | HE弾 366(3%) SAP弾 531(150%) | 15度/秒 |
魚雷 | 口径,搭載基数×門数(片舷指向門数) | 装填時間 | ダメージ | 射程 | 雷速 | 浸水率 | 魚雷管旋回速度 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
533mm, 2基×4門(8門) | 48秒 | 3540 | 10.20km | 61.13kt | 15% | 25度/秒 |
対空砲 | 種類 | ダメージ | 射程 |
---|---|---|---|
小口径 | 85 | 1.80km |
・艦艇スキル
種類 | 効果 | 持続時間 | クールタイム | 使用可能回数 |
---|---|---|---|---|
緊急エンジンブースト | 最大航行速度+20% 加速度+20% | 12秒間 | 40秒 | 5回 |
排気発煙装置 | 即時隠蔽の煙幕を展開する(煙幕持続時間2秒) | 6秒間 | 40秒 | 4回 |
ゲーム内説明
マエストラーレ級の発展型の駆逐艦で、背負式の連装砲座を上部構造の前部に備え、四連装魚雷発射管を搭載することになっていた。
解説
・主砲
120mm砲を連装砲塔に収めて3基6門搭載。砲の基本構成は前級から変わって居ないが第2砲塔の位置が艦中央部から艦首部に移動、真正面に向けて2基4門を指向できるようになった。また砲のモデルが更新された事から砲弾のダメージもAP弾とSAP弾双方で微増しているが、弾道がやや高くなり着弾前にストンと落ち込む系統に変化した*1。ティア向上に伴う射程の向上も例によって極わずかであり、装填や砲塔旋回速度は据え置き。前級における基本性能が高かったとはいえ、なんとなく置いてきぼり感が強い。
・魚雷
533mmクラスの魚雷を4連装魚雷発射管に収めて2基、計8射線搭載。前級までの3連装で射程9km未満の構成から、4連装で射程10kmを超える構成に変更になった。この点は素直に嬉しいのであるが、本艦以降は装填時間が若干長くなり前級までの40秒装填という不動のお約束が崩れてしまう*2。また本艦は第2魚雷発射管が「全周ではない上に後ろ向き配置である」ため照準を艦首より向こう側に持っていくと反転し始めてしまう。このため戦闘中において2射線を使って攻撃しようとした際に、第2魚雷発射管が反転していて指向できない…という事が無い様に注意しつつ取り扱う必要がある。とはいえ以前は過剰な逆回転反応により第2魚雷発射管が常に変な方向を向いており、かなり厳しい仕様であったのだがそれが改善されたのは嬉しい。
・対空
前級と比較すると小口径対空砲のダメージが倍に増えている。しかしティア帯を考慮すると残念過ぎる性能である。格下空母の艦載機に対してすら威嚇程度にしかならない。
・装甲
駆逐艦の装甲に期待してはいけない。また耐性についても同様である。さらに本艦は大型の駆逐艦という事で大口径AP弾が過貫通せずに普通のダメージが出てしまう事もあり、余計に油断できない。
・機動性
素の最高速度は38ノット台前半と前級よりも落ち込んでしまった。一応消耗品の搭載のみで39ノット台は出せるので同格平均と比べるとまだまだ速い方である。しかしこのティア帯からソ駆および仏駆が高速駆逐艦として台頭してくるのでできればもう少し頑張って欲しかったところ。加速力は大型駆逐艦の中では優秀だが、他国同格の普通の駆逐艦の瞬発力と比べるとやはり見劣りする*3。ただし舵の効きについては反応・効きともにかなり悪化しており、船体が大型化した影響をモロに受けている。
・隠蔽性
素の被発見距離は6.6kmと他国の砲駆と同程度。装備の「隠蔽システム改良Ⅰ」の搭載で約5.9kmまで、消耗品の搭載で約5.76kmになり、通常迷彩を搭載すると約5.6kmまでは短縮可能。
・生存性
素のHPは16000台と大型駆逐艦の筈なのに普通の駆逐艦と同程度。さらに隠蔽が良くなく、前級よりも速度や旋回性能が落ちているという事は生存性は下がっていると考えて問題ない。一応、前級よりは乾舷が低くなって側面から観た際の艦中央部以降のシルエットは小さくなっているのだが、周囲の艦の機動性向上を考えると本艦は相対的に撃たれ弱くなっていると考えた方が良いだろう。また周囲にレーダー搭載艦が増え、一度補足されると撃沈されるまで追い回される事も多く、うかつな動きは厳禁である。
・消耗品
「高級船員食糧」「改良型ディーゼルエンジン」を主軸に、残りを「高品質石炭」か「予備整備パック」からを選択しよう。
・艦艇スキル/艦長スキル
「緊急エンジンブースト」を5回および「排気発煙装置」を4回使用可能。前級と比較すると「排気発煙装置」を使える回数が1回多くなっている。
・装備
・兵装
・防御
・適正 「隠蔽システム改良Ⅰ」
・エリート特性
・エリート砲術員 主砲装填速度-3%、主砲旋回速度+7%
・エリート魚雷オペレーター 魚雷装填時間-3%、魚雷管旋回速度+7%
・功績 EXPアップ+10%
・総論
前級よりも船体が20mも大きくなり、名実ともに大型駆逐艦となった。前級までは他国を凌駕する速度にトップクラスの砲火力と長射程魚雷といった具合に駆逐艦として同格トップクラスの性能を誇っていたが、ここへ来てついに速度は仏駆・露駆に譲り渡し、砲火力も多くの砲駆に劣る順位に落ち込んだ。とはいえ長射程の魚雷は健在で火力と扱い易さのバランスも優れているので中ティア以来の「平均よりやや上の汎用駆逐艦」として考えるなら十分な性能と言えるだろう。
戦闘名誉章
レベル | 1 | 2 | 3 | 4 |
---|---|---|---|---|
報酬 | 艦艇exp12.5k シルバー125k | 艦艇exp12.5k シルバー125k カッパー | 艦艇exp12.5k シルバー125k カッパー1 | 艦艇exp12.5k シルバー125k カッパー2 |
ミッション内容 | 15回勝利 |
史実
ゲーム内説明には「マエストラーレ級」の発展型というもっともらしい説明書きがあるが…本艦はそれらしい艦が起工されたという記録は無い。
小ネタ
本艦の艦名はイタリアの造船官「ヴィットリオ・エミリオ・クニベルティ」に由来している。クニベルティは1854年にトリノで生まれ、24歳の時に「海軍工兵隊」に所属。このグループはイタリア海軍きっての造船の専門家集団であり、彼はこのグループの中で腕を磨いた。そして45歳の時に「レジーナ・エレーナ級」戦艦(ダンテ・アリギエーリの1つ前の戦艦)の設計を行う。またこの時期にロシア海軍の戦艦設計の入札*4にも参加しているが残念ながら採用はされなかった。49歳の時に「全大砲戦闘艦」という概念*5をイタリア海軍に提出。イタリア海軍は予算面を理由にこの案を採用しなかったが、彼に「ジェーン年鑑」にこの内容を掲載する許可を出した。1903年版「ジェーン年鑑」に彼の理論は掲載され、その斬新な考え方は高く評価された。イギリス海軍のフィッシャー提督はこの概念に則った船を実現するために「射撃方位盤」と「パーソンズ式タービン機関」を組み合わせる事を考案、彼の理論が公開されてからわずか数年で「ドレットノート級」として実現する事となった。彼は56歳で少将になるまでキャリアを積み、提督にまで出世したが59歳でローマで亡くなった。
余談ではあるがイタリア海軍が「ソルダディ級」駆逐艦に続いて計画していた駆逐艦は一応、実在する。それが1942年度計画で24隻の発注がなされた「コマンダンテ・メダリエ・ドロ級」駆逐艦である。
この艦級は「ソルダディ級」の拡大・発展型と言われており、計画書の上ではレーダーを最初から搭載した艦になる筈であった…ところがカンの良い艦長は既にお気づきだと思うがこの艦を建造開始できた時点のイタリアは既に劣勢に立たされており、実際1隻も竣工に至らなかった。それでも9隻は起工に至っており、イタリア海軍が新鋭艦にかける期待の大きさが読み取れる。しかし現実は非情であり…これら9隻は全て建造中止となり解体されている*6。
「ヴィットリオ・クニベルチ」が「ソルダディ級(2代)」の発展型ではなく「マエストラーレ級」の発展型を名乗っているのはWG社による、この艦は「コマンダンテ・メダリエ・ドロ級」駆逐艦とは明確に異なるというメッセージであろう。
編集用コメント
コメント欄
- 使った人ならわかると思うが、魚雷2番発射管がめちゃくちゃ迷走する。ブルックリンや天城の3番砲塔並みに迷走する。しかもめちゃくちゃ癖が強くて、どう考えてもこっちに回るだろって方向にエイムして誘導してるのに逆方向に回ったりする。だから今までの艦の迷走砲塔以上に飼いならすのが難しい。しかも砲塔と違って2基しかない決戦魚雷なので、めちゃくちゃ厳しい。しかも一見こいつの得意そうな肉薄雷撃のときなんかは旋回待ってられないので更に厳しい。しかも肉薄雷撃しようと艦立てると余計に迷走しやすくなるからもう終わりって感じ。ゲームプレイに支障をきたすレベルの迷子具合。めちゃくちゃ世話の焼ける発射管がなければもうちょいマシになるのに。 -- 2022-11-04 (金) 19:41:48
- これダメだね。雷躯なのにまともに2基目の魚雷が使えない。肉薄はほぼ無理だと思った方がいい。常に魚雷の射角(あんまり良くない)の範囲内に主砲を向けてないと、いざという時魚雷がフルセット使えない。酷い時は1セット目すら咄嗟に打てないことがある。 -- 2022-11-05 (土) 08:37:42
- ショールスの後部砲塔みたいに「配置は一直線なのに微妙に艦首と艦尾を結ぶ首尾線からずれていて、照準が荒ぶる」系なのでしょうか。まだ持っていないので1月が楽しみです。 -- 2022-11-04 (金) 20:01:37
- やっとアドリアティコ開発できましたが、この上なくストレスが溜まる船でした。Ⅵ、Ⅶと使いやすくて、Ⅷに来て主砲は威力上がり後ろは全周になり、魚雷は本数が増え射程伸びて…強くなった!と思いきや2番魚雷発射管がとにかく迷走する上、切り替え時に数秒間魚雷の発射ができなかったり……これから乗る方は肉薄とかする時には魚雷発射管の向きを確認してから行きましょう。 -- 2022-11-06 (日) 15:47:23
- 2番発射管さえ何とか手懐けられれば、砲関係も順調にアプグレしているので、強い。2番発射管さえ何とか… -- 2023-01-01 (日) 22:28:44
- 魚雷発射管の旋回方向が1番と2番で逆なのに加えてWG謹製の逆旋回システムのおかげで魚雷斉射ができない。全体的にルカタリから強化されてるからと期待したが、これはマジでしんどい。 -- 2023-08-04 (金) 13:50:07
- できないっていうのは咄嗟の瞬間にできないっていう意味で絶対にできないという意味ではないです。 -- 木主? 2023-08-04 (金) 13:50:58
- 逆旋回どうしようかな。ウィックスを思い出すやりにくさ。 -- 2023-09-02 (土) 19:49:06
- 逆旋回バグは治ったはず -- 2023-09-02 (土) 20:24:56
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