ピョートル・ヴェリーキイ級戦艦 ピョートル・ヴェリーキイ (プロイェークト707型戦艦)
性能諸元
基本性能
※アップグレード済み、装備、迷彩、エリートなし
Tier | 5 | |
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生存性 | 継戦能力 | 34272 |
抗堪性 | ・防郭防御12.50% ・火災浸水耐性12.50% ・装甲13.50% ・対水雷防御13.50% | |
主砲射程 | 11.77km | |
副砲射程 | 4.95km | |
機動性 | 最大速力 | 25.98ノット[kt] |
最大出力への到着時間 | 26.26秒 | |
転舵速度 | 4.80度/秒 | |
転舵所要時間 | 14.10秒 | |
隠蔽性 | 10.32km |
・派生艦船
・兵装
主兵装 | 口径,搭載基数×門数 | 最大ダメージ(火災率)(防郭率) | 装填時間 | 砲塔旋回速度 |
---|---|---|---|---|
356mm L/52 Model1913, 4基×2門 | HE弾 974(12%) AP弾 1490(250%) | 23秒 | 5.50度/秒 |
副兵装 | 口径,搭載基数×門数 | 最大ダメージ(火災率) | 装填時間 | 砲塔旋回速度 |
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130mm L/55 Model1913, 16基×1門 | HE弾 291(2%) | 8秒 | 12度/秒 |
対空砲 | 種類 | 平均ダメージ | 射程 |
---|---|---|---|
大口径 小口径 | 78 0 | 3km 0 km |
※小口径無し
・艦艇スキル
種類 | 効果 | 持続時間 | クールタイム | 使用可能回数 |
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精密照準装置Ⅰ | 砲撃精度+25% | 20秒間 | 75秒 | 3回 |
ゲーム内説明
「バルト海の装甲巡洋艦」計画における設計案のひとつで、356mm砲を装備している (プロイェークト 707)。 高速で、主砲塔が前部と後部に2基ずつセンターラインに沿って背負式に配置されていた。
解説
ずんぐりとして古臭かった前級と比べると、かなり近代的になった印象を受ける。金剛とバイエルンを足して2で割ったような見た目となり、速度面において大きな進歩が見られる。
・主砲
356mm連装砲を4基8門搭載。前級までの305mm砲5基10門という構成を捨て、より大きな口径の砲を採用しさらに主砲配置も背負い式に改められた。砲口径の拡大は砲弾の威力や貫通力向上を生み、さらに砲配置の変更は射角の向上をもたらしている。同時に前級で気になっていた2番砲塔の指向性の悪さや4番砲塔の射角の悪さはかなり改善されているので、扱い易さも向上した。しかし、砲の数が8門に減ってしまったことから、手数が減少しているので前級よりも丁寧に射撃する必要が生じている。
AP弾ダメージは1467と非常に強力で、同格の金剛やニューヨーク(共に1400)を上回る。HE弾ダメージも974と金剛(986)よりは劣るがニューヨーク(941)に勝る。発火率は12%と高性能だが、手数の少なさゆえに火を付け易いとまでは感じにくい。射程も11.77kmとそれなりにあるので、日戦や独戦以外であればアウトレンジされる事も無い筈だ(しかし最大射程付近ではまず命中しないと思って欲しい)。
装填時間は素で23秒だが、エリート特性の選択によっては22秒台までは短縮可能。ただし、ティア向上にともない更なる大口径砲を持つ相手ともマッチすることから装備でこれ以上の装填時間短縮を行うのはあまりお勧めできない(砲塔破損により火力の1/4が失われることになる)。砲旋回は素で5.5度/秒とそれなりに速いが、本艦は速度と旋回能力が高いので状況によっては装備で更なる補強を行う事も検討して欲しい。
・副砲
130mm砲を単装で片舷に8基、両舷合わせて16門搭載。艦橋構造物を取り囲むように砲郭を設けて、艦首部に2基、艦橋付近に4基、艦尾に2基という構成だが、ほとんどの砲が前方を向いているので正面斜めから接近してくる敵艦に対して多く指向できるという利点を持つ反面、後方斜めは一度に2基程度しか指向できないという死角になっている。HE弾ダメージは291とそこそこで片舷斉射火力も2328とまずまずの威力。しかし、装填時間が8秒と長めで射程も5km未満なため、近接戦闘時のお守りと考えよう。
・対空
素の対空値は78と貧弱。一応大口径砲を搭載しているが、射程が3kmと短い上にこの攻撃力では格下空母であれば通用するかな、といった程度で同格空母以上には殆ど頼りにならないだろう。小口径対空砲を搭載していないので自衛することもできない。
・装甲
装甲13.5%、防郭防御12.5%は同格のニューヨークと同等である。しかも全体防御方式のようで、艦首や艦尾といった部分の側面まで厚めの装甲に覆われているので艦を立てていればかなりしぶとく耐える事が可能である。火災浸水耐性12.5%と対水雷防御13.5%も同格トップクラスであり、総じて装甲や耐性に優れると言える。ただし、側面を見せてしまうとあっさり貫通を許してしまうので位置取りには注意したい(本艦は中近距離で戦う事が多いので突出し易く、側面を取られ易い)。
・機動性
最高速度は25.98ノットとかなり優秀である。同格最速の金剛(29.31ノット)、ジュリオ・チェザーレ(26.12ノット)に次ぐ速力を誇る。他国の戦艦の多くは速くとも23ノット台なので、試合序盤の戦線構築等において敵巡洋艦に高いプレッシャーを与える事ができるだろう。なお、加速はソ連戦艦のお約束で良くないが、装備品で補えば21秒台を実現できる。舵の効きは4.8度/秒とあまり良くは無いが、船体形状がスマートなせいか割と素直に曲がってくれる印象がある(ただし、転舵所要時間はそれなりなので旋回半径は大きめと考えたい)。本艦は敵から遠すぎず(遠いと主砲がまず命中しない)、近すぎず(近いと主砲攻撃力は上がるが魚雷に処され易い)という間合いを保って火力を投射する艦なので、敵との距離の保ち方によって戦果や生存性が変わってくる。このため速度や旋回性能を上手く使って立ち回るように心がけたい。
・隠蔽性
素の被発見距離は10.32kmとそこそこ優秀である。
・生存性
HPは34000台とそこそこ体力に優れる上に、装甲や耐性も高いので戦艦としての生存性は高めと言える。ただし、速度に優れる戦艦全般に言えることであるが、序盤に索敵を疎かにして突っ込んでしまうと敵の集団の懐に入ってしまい、フルボッコにされ易いので注意して欲しい。
なお、速力が高めなのでボトムティアでも扱い方ひとつで艦隊戦に寄与できるのは大きい(速度がイマイチな他国艦には無いアドバンテージである)。とはいえライバルの金剛のように距離を取ってHE弾で支援するといったオーソドックスな戦い方は難しいので、ボトムマッチにおける扱い方はやや難易度が高めだろう。替わりにトップティアであった場合は勇ましく敵に切り込むだけでそれなりの結果を出せるのでマッチング次第である。
同格以上の戦艦と射撃戦を展開する際には、必ず艦を立てる事を心がけて欲しい。本艦もそうであるが、ソ連艦は装甲は厚めではあってもバイタルパートの位置が海面より上に伸びているので、側面を向けているといつの間にかバイタル貫通で体力がガクンと減っている事がある。こうなっては生存できる時間はあとわずかである。
・消耗品
「改良型ディーゼルエンジン」「高級船員食糧」「予備整備パック」の戦艦基本セットを推奨。
・装備
兵装は基本的には砲旋回を向上させる「主砲改良Ⅰ」を推奨したいが、人によってはそれ以外の選択肢もあるだろうから好きに選んでほしい。防御は「推力改良Ⅰ」「操舵装置改良Ⅰ」で機動力を底上げするも良し「ダメージコントロールシステムⅠ」で耐性アップを狙うも良しだろう。適正も「操舵装置改良Ⅱ」「推力改良Ⅱ」で機動力を上げる方向と「魚雷防御Ⅰ」で耐性を上げる方向性があるので各人の扱い易いように選択して欲しい。
・エリート特性
・防雷網 魚雷防御+7%
・エリート砲術員 主砲装填速度-3%、主砲旋回速度+7%
・功績 EXPアップ+10%
・総論
前級の攻撃力・防御力の高さに加えて、速度と機動性も高くしてみました…と言わんばかりの欲張りな艦である。一応、表面的には攻・守・走の全てが揃っている事になる。とはいえ、機動力の向上と引き換えにロシア戦艦お約束の「主砲搭載数の多さ」が削減されており、人によってはロシア戦艦らしくないと評する向きもあるだろう。しかし、実際に乗ってみると「遠距離では頼りにならないが、ある程度接近すれば威力を発揮する」ロシアの主砲を搭載した直系の子孫である事が判る筈だ。なお、ロシア戦艦の系譜としては異端児ではあっても、多くの人にとって扱い慣れた砲配置や巡洋戦艦もかくやという機動力は「他国戦艦に乗り慣れた艦長」にとっては扱い易さを感じる部分と言える。しかし、結論を先に言ってしまうと「ロシアの主砲&ロシア戦艦伝統の戦い方」と「西欧風の砲配置」がぴったりとマッチしていたかと言うと…残念ながら合格ラインには達して居なかったようだ。やはりロシア的視点では「主砲搭載数の少なさ」が響いているようで、次級では砲配置が元の形に戻っている。
本艦では少ない門数のロシア砲を、その実力が発揮できる距離まで接近しつつ、如何に敵艦に対して側面を晒さずに数多く指向できるかを試される。それを実現できた際には高い攻撃力と防御力を実感できるだろう。しかし、実現する機会に恵まれなかった試合においては与ダメが少なかったり、比較的早い段階で沈没してしまったり、結果が付いてこない事が多い筈だ。主砲の特性と艦の特性のマッチングがあまり良くない(というかやや特殊な)ため、艦そのものの性能は高くともややそれを活かしにくい構成と言えるだろう。
戦闘名誉章
レベル | 1 | 2 | 3 |
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報酬 | 艦艇exp2.5k シルバー50k | 艦艇exp2.5k シルバー50k | 艦艇exp2.5k シルバー50k |
ミッション内容 | 10戦 | 10勝 | 巡洋艦15隻撃沈 |
史実
「ピョートル・ヴェリーキー」はプロイェークト707巡洋戦艦案の第10案に該当し、架空の近代化改装を受けた艦艇となっている。このような巡洋戦艦は1907年頃から模索されており、305mm砲8門に速力25ノット、152mm級の装甲をもった初期の巡洋戦艦として計画されていた。しかし、日本および米国の新型戦艦が356mm級の砲を搭載するとの報せや、ドイツの新型戦艦も同様のクラスを搭載するという噂もあって356mm砲を搭載しそれなりの装甲と速力が要求されるようになった。
これにあたって従来どおりコンペが開催され、国内だけでなくイギリスのヴィッカーズ社やドイツのブローム・ウント・フォス社などの有名どころが応募してきたものの最終的に国内のアドミラルティ造船所の案が最優とされ選ばれた。これが将来的にボロディノ級巡洋戦艦、すなわち本ゲームにおけるイズメイルとなっていくのである。
小ネタ
本艦の名称である"Pyotr Velikiy"はロマノフ朝の皇帝であるピョートル1世のことであり、ロシアを大国に押し上げた立役者の1人である。このピョートル1世は当時のロシアの王族としてはかなり先進的な人物で、ロシアの近代化のためにはヨーロッパの進んだ技術が必要であると考えるや技術視察団を編成。ちゃっかり自分もその使節団の1人に偽名を使って紛れ込んだり、オランダの造船所にいち船大工として働いてみたりとかなりのやんちゃな行動を取っている。
またこれ以降は蛇足であるが、ソ連では帝政ロシアに関する艦名はそのまま使用せず、わざわざ改名する事が多く(例としてガングート→オクチャブリスカヤ・レヴォリューツィヤ)、ソ連時代において本艦の艦名がそのままであるとは考えにくい。
編集用コメント
- 基本性能入力 -- 2021-02-20 (土) 18:01:33
コメント欄
- ものすごく射界がいい気がする -- 2021-02-18 (木) 18:37:11
- 主砲射程ギリで撃つとバラけ過ぎて全然当たらんね同じソ連でも駆逐とは大違いだわ -- 2021-02-20 (土) 22:35:03
- 劣化金剛 -- 2021-02-20 (土) 23:26:46
- 主砲の貫通ゴミ。 -- 2021-03-06 (土) 15:00:28
- 調べてみたらひどいいわれようで草生える -- 2021-05-18 (火) 10:25:33
- 集弾性はカス、貫通はゴミ -- 2021-06-28 (月) 00:06:33
- 集た -- 2021-07-17 (土) 22:36:11
- 集弾しない精密照準 -- 2021-07-17 (土) 22:36:53
- 重防御の代わりに鈍速鈍重魚雷なしの超大型砲撃駆逐艦 -- 2022-03-09 (水) 16:29:26
- いくら粘着しても艦載機が減らない戦艦だから、、、敵がこの悲惨な対空のことを知ってれば敵空母の艦載機が殺到するwもうやめてくれ、、、、 -- 2022-04-10 (日) 19:10:08
- 久々に乗ってみましたが、主砲性能が実装初期よりかなり弱体化されている気がします。ある程度距離が近づいた途端凄まじい精度を発揮していた時代とは異なり、肉薄してもbot並みに明後日の方向に飛んでいくことがあったり、弾道もやや山なりになっています。精密照準を使うのはなるべく近距離戦の時にしましょう。中~遠距離の真横を向けた戦艦を狙っても、3発当たれば御の字のレベルです。 -- 2023-03-23 (木) 20:22:40