Visby

Last-modified: 2023-11-12 (日) 04:07:49

ヴィスヴィ級駆逐艦 ヴィスビィ

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性能諸元

編集時 ver.4.3.1

基本性能

※アップグレード済み、装備、迷彩、エリートなし

Tier5
生存性継戦能力10752
抗堪性・防郭防御5%
・火災浸水耐性10%
・装甲3%
・対水雷防御3%
主砲射程7.31km
機動性最大速力38.07ノット[kt]
最大出力への到着時間11.79秒
転舵速度9.60度/秒
転舵所要時間3.30秒
隠蔽性5.88km



・派生艦船

派生元Klas Horn
派生先Västerås



・兵装

主兵装口径,搭載基数×門数最大ダメージ(火災率)(防郭率)装填時間砲塔旋回速度
120mm L/45 Bofors M1924, 2基×1門
120mm L/45 Bofors M1924, 1基×2門
HE弾 325(3%)
AP弾381(150%)
6秒15度/秒


魚雷口径,搭載基数×門数(片舷指向門数)射程雷速最大ダメージ装填時間浸水率魚雷管旋回速度
533mm, 2基×3門(6門)6.90km76.41kt168037.50秒33%25度/秒


対空砲種類平均ダメージ射程
大口径
小口径
0
44
0km
1.50km



・艦艇スキル

種類効果持続時間クールタイム使用可能回数
エンジンブーストⅠ最大航行速度+8%25秒間60秒3回

ゲーム内説明

スウェーデン海軍の「標準的」な駆逐艦の開発をさらに発展させたもの。艦艇は先代の型よりも高速で、 主砲砲座の配置が異なり、強化された対空兵装を搭載していた。

解説

・主砲
120mm砲を連装で1基と単装で2基の計4門搭載。艦首部の砲が連装となった事で前級よりも前方火力が増したほか、同じ場所に弾が飛んでいきやすいため命中させやすさも向上している。またこの砲は射程こそやや短いものの、砲塔旋回速度が15度/秒と同格内でトップクラスの速さを誇るため非常に扱いやすい。AP弾の単発火力は平均よりやや劣る程度に過ぎないが、駆逐艦同士の射撃戦であれば「艦を立てて艦首部の連装砲でコツコツ当てていく」作戦を取ることで地味な強さを発揮する。同格の砲が強い駆逐艦は砲を5門搭載しているので継続的な火力勝負においては不利となってしまうが、そうはいっても一方的に撃ち負けることは無いだろう。HE弾の単発火力は同格内でブービー賞、かつ発火率も3%と大したことは無いが、後述する魚雷の単発火力不足もあるので対戦艦の際には火災発生を狙っていきたい。

・魚雷
各種性能は前級と全く同じである。
とはいっても最速の76kt超の雷速は、戦艦はおろか巡洋艦、駆逐艦にとっても避けづらいことこの上ない。
また浸水率も破格の33%なので、火災浸水コンボを狙っていきたい。
一方で一撃の威力はかなり低く、駆逐艦ですら仕留めきれないことも。
装填時間は優秀なため、肉薄雷撃を狙うよりは砲撃も織り交ぜつつ魚雷をばらまき、相手にプレッシャーをかけていく戦法が良いだろう。
一応隠蔽魚雷も可能だが、主砲を使わないのももったいないため戦況を見極めよう。

・対空
素の対空火力は44と日駆の「睦月(49)」と同程度である。敵航空機による被発見は極力避け、攻撃が来そうだと思ったら回避行動を取ろう。欧駆の対空能力が強化されるのはかなり先なので、今は迎撃とかそういう事を考えるのはやめよう。

・装甲
無い。
交戦距離が敵戦艦の副砲射程内になりがちなので、副砲によるケズリダメージに気を付けよう。

・機動性
最高速度は大変優秀で同格2位(トップは神風)。
さらにエンジンブーストを3回も使えるため緊急時の離脱は非常に容易である。
そのかわり加減速は苦手な直線番長で、特に減速にかなり時間がかかる。
敵の肉薄魚雷を減速で躱そうとすると止まれずに、そのまま突っ込んでしまうことがあるので要注意。

・隠蔽性
素の被発見距離は5.88kmとあまり良くない。参考までに同格最良の隠蔽を持つ5.4kmの「睦月」を筆頭として、5.7km台の「アカスタ」「ヒル」「神風」続いて5.8km前半の「建威」「峯風」「T22」といった具合。この後に本艦とソ連駆逐、フランス駆逐が続くが…これら6kmに近いグループは序盤の探り合いにおいて大抵「敵駆逐に先に発見され、後続の巡洋艦や戦艦から砲弾の洗礼を受ける」ことになる。このため敵の戦艦や巡洋艦を発見したらその時点でいつでも引き返せるような位置取りや姿勢を心がけよう。このティア帯であれば被発見がついても周囲に着弾するまで4秒程度の猶予があるが、これより上のティアに進むと猶予時間はさらに短くなる。

・生存性
HP1万台は同格で悪い部類に入る。
あまい操艦をしているとすぐ港に返されてしまうだろう。
幸い機動性は優秀なため、危険を感じた場合の早期退避が出来れば終盤まで生き残ることは難しくないはずだ。

・消耗品
定番の「高品質石炭」「高級船員食糧」「改良型ディーゼルエンジン」がおすすめ。

・艦艇スキル/艦長スキル
艦艇スキルは「エンジンブーストⅠ」を3回使用可能。ただし素の状態ではクールタイムが長いので、艦長スキルLV9で「出力全開」を取得し、クールタイムを短縮させておくと扱いやすくなる(40秒程度になる)。

・装備
兵装は主砲改良Ⅰか魚雷発射管改良Ⅰをお好みで。
防御は操舵装置改良Ⅰか推力改良Ⅰのどちらか、
適正は操舵装置改良Ⅱか推力改良Ⅱをお勧めする。

・エリート特性
・駆逐艦近代化改修 HP+2%、最高速度+3%、魚雷管旋回速度+7%
・エリート魚雷オペレーター 魚雷装填時間-3%、魚雷管旋回速度+7%
・功績 EXPアップ+10%
※「駆逐艦近代化改修」を推奨したい。「エリート魚雷オペレーター」で魚雷装填時間を短縮しても、ほんのわずかな時間しか短縮されない。

・総論
 そこそこの速度と隠蔽、旋回性能を備えた船体に、このティア帯としては珍しい連装砲塔を備えた主砲、そして特徴的な魚雷を装備した強力な駆逐艦である。最高速度や隠蔽こそ他国同格に劣っているものの、駆逐の最初のお仕事である「敵の位置の探り合いや再序盤の占領行為」を行うのには十分な性能を誇る。また砲や魚雷も特徴をわきまえた上で使用する分には十分な性能を誇り、単独で敵の一群と渡り合うような事をしなければそれなりに頼りにできるだろう。
 しかし敵の速度自慢や隠蔽自慢、砲火力自慢といった「一芸に特化した駆逐」連中と真っ向勝負になってしまうと弱点を突かれ易いので、自身が体力に劣る小型駆逐艦であることを忘れないようにしよう。さらに彼らの背後には「駆逐艦キラー」ともいうべき主砲を備えた巡洋艦や、こちらをワンパンできる数のHE弾やSAP弾を斉射できる戦艦も控えている。このため敵を発見した後の「どのタイミングで引くべきか」を見誤ると…文字通りあっという間に撃沈されてしまうことがありえる。
 とはいえ旋回の速い連装砲塔という地味に優秀な武器を備え、さらに癖は強いものの強力で再装填が速い魚雷を持っているので「駆逐のお仕事」の基本が判っている艦長が扱うと、自身の弱点を上手く隠しつつも序盤から終盤までダメージを積み重ねることで他国の攻撃力重視の駆逐艦に負けないだけの与ダメを実現することも可能。やや繊細な操作が必要ではあるが、適切に扱ってやればおのずと本艦はあなたの期待に応えてくれるだろう。

戦闘名誉章

レベル123
報酬艦艇exp2500
シルバー50k
艦艇exp2500
シルバー50k
艦艇exp2500
シルバー50k
ミッション内容10戦プレイ10回勝利10回占領

史実

格納

 1939年9月に第二次世界大戦が勃発した際も、スウェーデンは中立を表明して枢軸国・連合国のいずれにも加担しない姿勢を取った。小国であるスウェーデンがこの姿勢を貫くことができた背景には、戦間期における先を見越した海軍艦艇の増強政策により「新型の駆逐艦を一気に生産する事で、ある程度の抑止力」を自前で用意できたからに他ならない。
 というのも、それまでのスウェーデン海軍の政策では「小型の駆逐艦を少数のみ生産、更新しつつ運用する」事を基本としており、第一次世界大戦期から大戦終結期においても1クラス辺り2隻(例として「エレンスコルド級 」であればネームシップのエレンスコレドとノルデンスコルドの2隻といった具合)の生産が普通であった。ところが共商(連合)国側に付いた国が相次いで海軍力を増強、周辺国の海軍力のバランスに乱れが生じた事からスウェーデン海軍においても既存の「クラース・ホルン級」をベースに改良型の駆逐艦を計画することにした。しかも1クラス辺り2隻という伝統を取りやめ、同型艦を6隻揃えるという野心的な試みである。この計画は実際に実を結び、1934年に「イェーテボリ級駆逐艦」として「イェーテボリ」と「ストックホルム」の2隻が起工、36年には追加で「マルメ」と「カールスクエーナ」の建造が認められ、ほどなく「イェヴレ」と「ノーショーピング」の建造も決定した。これにより1936年から41年にかけて計6隻が竣工・就役した(これらの「イェーテボリ級駆逐艦」は前級である「クラース・ホルン級駆逐艦」の拡大・改良型であり、性能は向上して居たが武装に関しては大きな差は無かった)。
 スウェーデン海軍がほっと胸を撫で下ろしたのも束の間…1941年の9月にストックホルム近郊で係留中に至近の油槽もしくは魚雷貯蔵庫が突如として爆発。「イェーテボリ」も爆発に巻き込まれて大炎上し、付近に係留されていた「クラース・ホルン」と「クラース・ウグラ」も巻き込んでしまうという事件が発生した(ホースフィヤルド惨事)。この損失を埋めるためにスウェーデン海軍は1942年に新たな駆逐艦4隻の建造を決定、その設計は「イェーテボリ級駆逐艦」をベースにさらなる改良を加えるというものであった。その結果、艦首の120mm砲は連装砲となり、艦中央の煙突の間にあった単装砲は艦尾側に移動、さらに対空砲として有効なボフォース40mmとマドセン20mmを装備するものとされた。この改イェーテボリ級ともいうべき艦が「ヴィスビィ級」であり、当初の予定通り4隻が竣工・就役している。
 「ヴィスビィ級」のネームシップである「ヴィスビィ」は第二次世界大戦後に近代化改修を受け、兵装の変更と共に艦種も「駆逐艦」から「フリゲート艦」へと変更された。しかし1970年代にスウェーデン海軍が遠洋作戦能力を放棄し、沿岸作戦行動を主眼とする組織改編を行ったことを受け1982年に退役。標的艦とされた後スペインへ売却、解体された。(PC版wikiを増補)

小ネタ

艦名の由来

 「ヴィスヴィ」はバルト海に浮かぶスウェーデン最大の島である「ゴットランド島」の中心都市である。歴史的にはバイキングの支配下においてバルト海交易の中継地として大変に繁栄した。その名残として旧市街には中世の雰囲気を色濃く残す町並みが残されており、世界遺産にも登録されている。

補足

 なお、この街は角野栄子作の児童文学「魔女の宅急便」シリーズの主人公である「キキ」の暮らすコリコの町のモデルでもある。なお本作を知らない人の為に簡単に説明すると、主人公が親元を離れ知らない町で魔女として独り立ちする姿を描く作品で、第1作目は「母の友」において1982年から83年にかけて連載された(シリーズそのものは24年に及ぶ人気の連載作品であったが2009年に6冊目の最終巻が刊行されたことで無事完結している)。そしてこの第1作目はスタジオジブリが「魔女の宅急便(1989)」としてアニメ映画化しているので、劇中に登場するオレンジ色の屋根が連なり、花が咲き乱れる石畳の小道等、メルヘンな街並みに覚えのある人も多いだろう。ヴィスヴィの街には絵本の中に出てくるような風景も多い様なのだが…実際にはバルト海に浮かぶ要衝でもあるため城塞都市としての一面も持ち合わせている(典型的なのが街中に残る13もの廃墟教会で、これらは普段は教会として使用されるが有事の際には砦として使われる)。とはいえ、宮崎監督はそういった点を上手く隠して映像化しているので安心して視聴して欲しい。

対空砲

 史実ではボフォース40mm機関砲とマドセン20mm機銃を搭載し、近距離対空能力を高めてある本艦であるが…本ゲームではバランス調整のためかごく平均的な小口径対空能力を持った艦という扱いになっている。とはいえ、本ツリーにおいて初めて対空砲を搭載した記念すべき艦となっており、欧駆ツリーの対空砲のスタート地点は間違いなく本艦と言えるのだ。

強襲駆逐艦

 本艦はそこそこの船足に隠蔽、そして優れた魚雷装填時間を持つ。このため低ティアソ連駆逐艦のような「通り魔的すれ違い雷撃駆逐艦」として運用する事も可能。ただし本艦はソ連駆逐艦のような優秀な加速力を持たなので島裏に潜んで急加速するのはあまり得意ではない。しかし装備の「防御」で加速力を補った上で艦艇スキルの「エンジンブースト」も使ってやれば強襲もしやすくなる。
 とはいえ次級ではツリー艦唯一の「レーダー駆逐」となり、レーダー艦としての役割を期待されてしまうので気軽に突っ込むわけにはいかなくなる。このため気軽に強襲を楽しむのであれば次級ではなく本艦がお勧めである。

編集用コメント

編集用のコメントはこちら
  • ヴェステロースを参考に解説をつけました。当方駆逐noobなので、補筆修正をお願いします -- 2021-08-25 (水) 01:19:30
  • 史実と小ネタを記載 -- 2021-12-11 (土) 09:58:04

コメント欄

  • ビスビーとは意外と対戦する機会が多く、煙幕が無くて対戦相手としては怖さも半減だが、雷速が早くて当てられる事もあり味方でも敵側でも最終的に戦跡結果が上位に来る事を目にしたので自分でも開発しました。毎回の様に魚雷が<<すり抜ける>>現象に遭遇していて気が滅入ります・・・ただでさえ魚雷ダメージが低い仕様なのに!雷速が早すぎて当たっていないのか?予測線通りに流してはダメなのか?遠距離で流すと遠すぎて判別が難しく本当に当たらなかったのか?他の駆逐艦では滅多に経験しないのにこの艦では頻発すると思われますが、皆さんはどう対処していますか?予測線よりも前に撃つとか、後ろにズラして撃つなどやってみましたが、どうもよく分かりませんでした。 -- 2021-06-18 (金) 13:39:23
    • 他の駆逐艦でもたまに起こりますね。どうしようもないです。 -- 2021-06-18 (金) 13:57:25
    • wgに貢ぐ -- 2021-06-20 (日) 12:20:32
  • めっちゃヴィスビィ使いやすい。格上にも余裕で勝てる。自慢はなんてたって機動力と威力は弱いけど装填はクソ早い魚雷……最高の組み合わせ -- 2021-08-22 (日) 11:15:44
  • 火力はお察しなのでとにかく前に出て索敵と手数で勝負って感じ -- 2021-08-26 (木) 08:50:00
  • 小ネタによれば、主砲は本来両用砲なの?本家も主砲に対空能力ないよ? -- 2022-01-27 (木) 16:57:03
    • ボフォース120mm両用砲は有名ですが、再度調べたら1924モデルだと両用砲では無く普通の120mm砲の様でした。記事は修正しておきます。 -- 2022-01-27 (木) 18:50:37
      • あざます。クラースホルンの小ネタにも両用法と書いてあるので直しておきます -- 2022-01-28 (金) 07:03:22
  • 神風で戦えるなら余裕で扱え、その気になれば同ティアの戦艦も食える。速い船速と装填も魚雷、良く曲がる舵と駆逐の基本が出来ていれば戦果も期待できますね。 -- 2023-11-12 (日) 04:07:49

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