Perth

Last-modified: 2023-06-09 (金) 12:13:25

パース級軽巡洋艦 1番艦 パース(HMAS Perth)

Perth.jpg

装甲厚の詳細

Perth000.jpg

性能諸元

性能諸元の数値は、アップグレード・基本特性・艦長スキル・ブースター・迷彩などの補正がかかっていない素の状態の数値を入力してください。
部位ごとの装甲厚や散布界など、ゲーム内には載っていない情報は将来ゲーム内で見れるようになる可能性があるので暫定で0や0-1などとする
・基本性能

Tier5種別プレミアム艦艇
艦種巡洋艦派生元
国家イギリス連邦派生先
生存性継戦能力27,100
装甲13-100mm
・防郭 13-100mm
・艦首・艦尾 13mm
・砲郭 13-100mm
・装甲甲板 13-32mm
対水雷防御ダメージ低減0%
機動性最大速力32.5ノット[kt]
旋回半径700m
転舵所要時間7.6秒


隠蔽性 通常主砲発砲時火災発生時煙幕内からの主砲発砲時
海面発見距離10.8km14.2km13.3km5.3km
航空発見距離6.8km9.8km9.8km-


射撃管制装置艦体モジュール主砲射程最大散布界
-mod.114.2km0m


主砲艦体口径基数×門数最大ダメージ(火災)装填180度旋回
-152mm L/50 MK XXI4基×2門HE弾 2,100(9%)
AP弾 3100
7.5秒25.7秒


副砲艦体口径基数×門数最大ダメージ(火災)装填射程
-102mm/45 QF Mk XVI4基×2門HE弾 1,500(6%)3.0秒5.0km


魚雷艦体口径基数×門数(片舷)最大ダメージ(浸水)装填射程雷速発見
-533mm Mk IX2基×4門(4門)15,43396秒8.0km61kt1.3km


対空砲艦体口径基数×門数秒間平均ダメージ射程
-12.7mm mk III
20mm Oerlikon Mk IV
5基×4門
2基×1門
10
7
1.2km
2.0km
102mm/45 QF Mk XVI4基×2門385.0km



・アップグレード

スロット0スロット1スロット2スロット3スロット4
搭載可能アップグレード
1Main Battery Modification 2-min.png主砲改良2+15%:主砲旋回速度
+5%:主砲装填時間
Aiming Systems Modification 1-min.png照準システム改良1-7%:主砲弾の最大散布界
+20%:魚雷発射管旋回速度
+5%:副砲最大射程
-5%:副砲弾の最大散布界
Secondary Battery Modification 2-min.png副砲改良2+20%:副砲最大射程
-20%:副砲弾の最大散布界
AirDefense 2_0.jpg対空砲改良2+20%:対空砲座の最大射程
2Damage Control System Modification 2-min.pngダメージコントロールシステム改良2-15%:消火時間
-15%:浸水復旧時間
Steering Gears Modification 2-min.png操舵装置改良2-20%:転舵所要時間
Propulsion Modification 2-min.png推力改良2-50%:最大出力への到達時間

・消耗品

搭載可能 消耗品

搭載可能 消耗品

十字キー左
応急工作班I.png応急工作班無制限消耗品の動作時間:5 秒
消耗品の準備時間:60 秒
十字キー上
水中聴音I.png水中聴音x 回消耗品の動作時間:92 秒
消耗品の準備時間:180 秒
魚雷発見:-2.8 km
敵艦発見:-4.0 km
十字キー右
対空防御砲火.jpg対空防御放火2 回平均対空ダメージ:+200%
消耗品の動作時間:40 秒
消耗品の準備時間:150 秒
水上戦闘機I.png水上戦闘機3 回消耗品の動作時間:100 秒
消耗品の準備時間:80 秒
HP:x
秒間平均ダメージ:x
十字キー下
発煙装置I.png発煙装置3 回消耗品の動作時間:90 秒
煙幕の持続時間:10 秒
消耗品の準備時間:160 秒

詳細は消耗品を参照

ゲーム内説明

イギリスで建造された軽巡洋艦パースは、リアンダー級の改良型であり、機関構成が変更されていました。兵装は前級と同様でしたが、装甲レイアウトは異なっていました。
1939年、オーストラリア海軍に就任。
就役:1935
同型艦数:3

解説

  • 主砲
    AP弾はイギリス巡洋艦補正(強制跳弾角度と信管作動時間の有利さ)のない、一般的な巡洋艦のそれであるが、しかしツリーのイギリス巡洋艦が持っていないHE弾を使用できるため柔軟な運用が可能である。
    砲塔旋回速度はやや遅く、艦の回頭には追従しきれない。格闘戦を前提とするならアップグレードやスキルで強化したいところである。
    他の弱点として射程の短さ(14.2km)が上げられる。今のところTier5巡洋艦では最低である。艦長スキルを使えば15.3kmまで延伸可能であるが、基本的に敵の懐に入ってからの砲撃を要求される。ちなみに次点はイギリス巡洋艦リアンダーの14.2kmである。
  • 魚雷
    片舷あたり4門と巡洋艦として必要十分な投射量であり、射程も8kmあり危害面積も申し分ない。イギリス巡洋艦の仕様である1門単位の発射も可能と使い勝手は非常に良好である。積極的に活用しよう。
  • 対空
    弱い。撃墜はまず無理なので、回避運動に専念しよう。
  • 装甲
    軽巡洋艦並みであり、艦中央部は100mmの装甲を持っているが、13mmの非装甲部が全体を占めており期待はできない。アップデートにより16mmになったおかげで8インチ砲から強制貫通されなくなったため、多少生存性は向上した。また自艦の射程の短さから比較的近距離の砲戦が生起しやすく、結果としてバイタルパートを狙われやすい。本艦だけでなく巡洋艦全般に言える話だが、慎重な回避を心がけよう。
  • 機動性
    最大速力32.5ktで高加速・低減速率とイギリス巡洋艦の仕様をそのまま引き継いでいる。回頭率はいささか悪いがアップグレードE(操舵装置改良2)により改善可能である。筆者は「操舵装置改良2」の搭載を勧めたい。
  • 隠蔽性
    素の被発見距離は10.8kmとティア5巡洋艦と比較しても優秀。素の状態でも同格巡洋艦の最優である「リアンダー」の10.9kmを上回っている。このため、隠蔽の優秀さを活かした索敵等は非常にやり易い筈だ。
    ただし隠蔽をマシマシにしても、被発見距離と魚雷射程はそんなに変わらないので隠蔽雷撃は実用的では無い。あくまでロマン枠として考えよう。
  • 消耗品
    本艦最大の特徴は搭載可能な消耗品にあり「対空防御砲火/水上戦闘機」「発煙装置」「水中聴音」が搭載可能である。
    特に「発煙装置」は他に無い特徴をもっており、持続時間が10秒(通常81秒)と極端に短いが、逆に効果時間が90秒に設定されている、つまり90秒間煙幕を展張し続けるのである。*1システム上、煙幕展開中は12.5kt以下で隠蔽されるので、機関出力1/4で前進すれば隠れながら移動することが出来る。出力1/2もしくは後進だと展張速度より艦が速力が勝ってしまい、隠蔽範囲からはみ出してしまうので、適宜速力は調整しよう。
    さらに「水中聴音」も煙幕展張時に併用すれば、友軍による探知が期待できない状況でも、対煙幕雷撃を早期に看破し回避運動を行うことが可能になる。大いに活用しよう。
    加えて「水上戦闘機」は煙幕外へのスポットの提供という重大な機能も有する。
  • 総論
    速度こそ遅めであるが、優秀な隠蔽と旋回性能を秘めた船体に、回転の速めの砲とバランスの良い魚雷を装備した特徴的な艦に仕上がっている。攻は砲と魚雷をバランス良く、走は速度よりも機動戦を想定しており、守に関しては完全に投げ捨てるスタイルである。このタイプの艦は性能を尖らせて、その突出した部分を押し付けて戦いに勝利するスタイルの艦とは異なり、総合的なバランスの良さを活かして相手がどんな戦い方を挑んできても、柔軟に受け流すことで最終的に優位を取るという「かなり上級者向けの戦い方」を心がける必要があり、一朝一夕では使いこなせない。
     その戦闘スタイルより、艦の基本性能は中庸であり、特に攻撃面で特筆すべきものは無いため、艦の性能を前面に押し出してオラオラしたい艦長とは徹底的に相性が良くない。また、艦艇スキルも汎用性こそ高いものの使用タイミングと相手を良く選ぶ必要がある系に限られており、他国艦のように「使用する事で一発逆転できる」というものでもない。よって、耐え忍びつつ相手が無理をしてきた際に隙を見て反撃の刃を撃ちこむという非常に地味な戦いを強いられる。しかし、駆逐艦の発見および殲滅という軽巡洋艦本来の任務をこなすには最適の構成となっており、優秀な隠蔽で気付かれずに接近、敵の魚雷はソナーで回避、主砲で刈り取りつつ反撃を受けずに煙の如く消える、といった一連の作業が非常にやり易い。本家の英巡とはまた違った、独自の運用を考えてみるのも一興だろう。

史実

艦歴

王立オーストラリア海軍の軽巡洋艦パース(HAMS Perth)は、1936年にイギリス海軍のリアンダー級軽巡洋艦アンフォン(HMS Amphion)をオーストラリアが導入した艦である。原型はリアンダー級であるが、改リアンダー級としてパース級とも称される。同型艦のホバート、シドニーもオーストラリア海軍で就役している。

パースはオーストラリア海軍就役後に始まった第2次世界大戦に出征。
40年末から41年は連合国として地中海で活動するが、日本の参戦を受け他のオーストラリア艦と共に本国へ帰投。連合国各国のアジア植民地防衛軍との共同の部隊であるABDAコマンド(アメリカ-ブリティッシュ-ダッチ[オランダ]-オーストラリア)に派出・編組される。
42年2月、ジャワ島攻略を目指す日本艦隊との間に生起したスラバヤ沖海戦に参加(目立った活躍はなし)。しかしABDAコマンドはこの海戦に敗北したため、その指揮官の遺命に従い米重巡ヒューストンとともにジャワ島北西部のタンジュンプリオク港(ジャカルタ)へと退避する。続いて、ジャワ島及び南方方面での抵抗活動を目的にスンダ海峡を抜けジャワ島南部のチラチャップ湾への移動が下命された。しかしその途上のジャワ島西方で日本軍の上陸船団と重巡最上、三隈を含む護衛の水雷戦隊と遭遇。この交戦(バタビア沖海戦)でパースは春風の放った魚雷を受け沈没。ヒューストンも敷波の魚雷により撃沈され、遅れて追従していた駆逐艦エベルツェンも白雲・叢雲に捕捉され擱座した。日本側の損害は軽微であった。
ただし、この時日本側の最上が発射した(と思われる)魚雷が護衛すべき自軍の上陸船団に命中(!)。輸送船2隻撃沈、1隻座礁。陸軍特種船「神州丸」着底という大被害を与えた。なお、大破着底した神州丸には陸軍第16軍司令官今村均中将が乗艦しており、彼も3時間海面を漂う事態となっている。この被害を出した護衛隊指揮官は「射つ時はその先に気を付けよう(意訳)」とのコメントを残している。ゲームにおいてもその先に気を付けよう。この事件は陸軍側が特に追及しなかったこともあり原因や責任の追及は有耶無耶になった。
 
沈没したパースの船体は1967年に水深35mの位置で発見され調査されている。その後何度かの調査の度に部品が減っているのを確認され、2013年に違法サルベージが見つかった。かなりの部分を持ち去られたようだ。
ちなみに近海に眠るプリンスオブウェールズや球磨なども同様に剥ぎ取られている。

小ネタ

小ネタ

・オーストラリア海軍ここにあり
 本艦はスラバヤ沖海戦において、宗主国の英重巡エクセターが損傷し苦境に立たされた際、フォアマスト及びメインマストに大軍艦旗を掲げ援護に付いたといわれる。

・通信連絡網
 パースの所属したABDA艦隊の旗艦はオランダ海軍のデ・ロイテルであり、司令長官はオランダ人のカレル・ドルーマン少将であった。同少将は英語を解さなかった為、オランダ語による命令を派遣されていた米海軍の連絡士官が英語に訳し、それを暗号化し、それをヒューストンに送信し、それをヒューストンから米駆逐艦へ連絡するという超メンドクサイ方法がとられていた。(回信を行った場合は逆の手順を行うことになる)おそらく英・豪海軍への連絡も同じ英語圏であるため米海軍が兼任していたと思われる。(もしそれぞれに連絡士官がいた場合は無線が入り乱れていたかもしれない)このように言語の違いや複雑怪奇な通信網、さらには合同訓練を一度たりとも行ったことがない状況では頭数が揃っていようとも「艦隊」としてまともに機能するわけがなく、実際スラバヤ沖海戦時デ・ロイテルに続いていた2番艦のエクセターが被雷し艦列から離脱した際、後続の全艦が誤ってエクセターに続行しデ・ロイテルが孤立するという事態を起こしている。

オーストラリア海軍の艦船接頭辞はHMAS*2である。

日本の伊号第11潜水艦から2発の魚雷を受け大破したこともある同型艦のホバート(HMAS Hobart)は、1962年(昭和37年)、三井のオーストラリア法人を経由して大阪府堺市の造船所で解体されている。

コメント欄

  • HE弾が撃てるようになった代わりに更に弱くなったリアンダーって感じで正直言って微妙… 頼みの煙幕もリロードが遅いから早めに使っていかないと持て余す有様だし -- 2022-10-23 (日) 07:40:36
    • 思ってたのと違う感はあるかな。煙幕が特徴なんだろうけど、あまり違いが出てないような -- 2022-10-23 (日) 22:59:06
  • 使ってみてわかったけど、こいつは接近戦で煙幕焚いて鈍行射撃してもあまり意味が無いから遠い間合いで味方戦艦のそばで煙幕炊いてひたすらHE弾で援護に徹した方がいいかも -- 2022-10-24 (月) 12:32:53
  • 英国巡洋艦の挙動に慣れていれば中々の良艦だと思った。スキルで射程は伸ばしたい。 -- 2022-11-04 (金) 11:11:57
  • 存在自体が空気すぎてもはや誰も使ってない。こいつ専用に艦長を育てたくなるほど強いわけじゃないし(むしろ弱い部類か -- 2023-06-09 (金) 12:13:25

*1 イタリアの排気発煙装置とほぼ同じ。
*2 Her/His Majesty's Australian Ship