鶴彬

Last-modified: 2025-11-04 (火) 20:11:00

[1909 - 1938]

https://www.aozora.gr.jp/cards/001674/files/54899_71675.html

日章旗ベッタリ垂れた蒸暑さ

散る菊へ私一人だけが泣く

2+2が5である事も有のです

レッテルを信じ街々の舞踏する

五と五とは十だと書いて死にました

人死して目出度神となり玉ふ

神様よ今日の御飯が足りませぬ

監獄の壁にどれい史書きあまり

働けど食へず盗んで縛られる

太陽の黒点、軍備、資本主義

めかくしをされて阿片を与へられ

食道を絞めて爆弾握らせる

俺達の血にいろどった世界地図

寿命だと言って手当をくれぬなり

タマ除けを産めよ殖やせよ勲章をやろう

葬列めいた花嫁花婿の列へ手をあげるヒットラー

サムライ
――西龍夫におくる――
鶴 彬
食ふか食はれるか
やけ半分の大安売りのビラ
旗鳴物入りで
まきあるく

二年もかかって
ラッパ吹くことをおぼえてきて
いまは紙芝居屋となり
軍事劇の
ラッパ吹きならす。

サムライに転向すれば
きっと食ひはぐれはないとは
失業にあえぐ
年若いともよ!

「軍事予算がぼう大すぎる」――
昂奮する代議士の背後
機関銃のやうに
ふてぶてしく黙殺する
大臣。

昔から
細々とつづく
労働者農民の血
最後の一滴まで
………[伏字]まふといふ。

稼ぎ手を殺してならぬ千人針

空白の頁がつゞくメーデー史

フジヤマとサクラの国の餓死ニュース

男らは貧しくひとり、花嫁映画みるばかり

万歳とあげて行った手を大陸へおいて来た

手と足をもいだ丸太にしてかへし

死因
お察しの通り

小林多喜二ほど知名度無いけど文学部とかでは習う枠。

  • 世の中がプリコネになっているときは問題意識の表出すら命がけ/命と引き換え。

ヒトラーからトランプまで…独裁者はなぜ「女を専業主婦にしたがる」のか | クーリエ・ジャポン
2025.10.21
https://courrier.jp/news/archives/418717/
ナチスの母性賛美からMAGAのウーマノスフィアへ
ヒトラー、ムッソリーニ、そしてトランプの「女性の扱い方」には共通点があると歴史家たちは指摘する。権威主義体制はいつの時代も、母性や家事労働を美徳として称えつつ、女性を国家維持の道具として利用してきた。「子供、台所、教会」を唱えたナチスの女性誌と驚くほど似た言説が、現代のインフルエンサーたちから発信されている。
国力に不可欠な「ゆりかごとお玉」

問題意識の表出
問題意識・風刺そのものは批評精神をもってすればナンボでも湧いてくる/最低限文章を書き慣れていればリズムもすぐ整えられる。

愛国とアメリカ米を食う右翼

こんな感じ。(これは今考えた私の作)
  • 「発表すると危ない」と考えねばならぬ時代になったらレッドアラート。

鶴彬にせよ小林多喜二にせよ、戦前プロレタリア文学の人々は大衆一般への期待が過度に高い。
(つまり「問題意識への到達を妨げられているだけ」の、純に抑圧された側と見る。これは実像を反映していない。)