蟹工船

Last-modified: 2025-03-01 (土) 10:59:27

読みたてほやほや

名前はみんな知ってるやつ 私はまさに今読んだ
本文

カニ漁の過酷さが前提知識
今日的にはディスカバリーチャンネルで消費されていたりするやつ
前提知識と書いたけど私はよく知らん 今『蟹工船』で読んだ話と↑の存在が知識のすべて
カニ
鍋などに住んでいる個体を食べるとうまい
カニ漁について考えると色々アレな気もしなくはないけどそれでもうまいもんはうまい
序盤だけちょっと読みにくい
方言要素が強い(読み進めると慣れる)
序盤の地の文には若干無理をした感じで癖の強い調子が付けてある/中盤辺りから推定素の文体に戻り読みやすくなる

小林多喜二的にはプロレタリア文学、今日的には洒落にならなくなってきた経済格差問題としての再注目対象*1

小林多喜二
特高警察に殺された犠牲者の一人[1903 - 1933]
プロレタリア文学
①資本主義社会における富と権力のプレイヤー達は総じてクソである
②ゆえに万国の労働者(プロレタリア)よ団結せよ!
「石ころでも入れておけ! かまうもんか!」
献上品に対するこの台詞が不敬罪に引っ掛かったとか
「俺達の本当の血と肉を搾り上げて作るものだ。フン、さぞうめえこったろ。食ってしまってから、腹痛でも起さねばいいさ」
もっと言えば真に引っ掛かったのは一つ手前のこっちだったような気がする
「馬鹿な! ――国民の味方でない帝国の軍艦、そんな理窟なんてある筈があるか!?」
なにせプロレタリア文学なので、一箇所だけピンポイントに…とかではなく全編同様の批判トーンが貼られている
団結せよ!(現実)
「結局は団結した先で再生産される権力が独裁始めてしまう」というヒトの限界は歴史が示す通り
結局のところ現行人類の習性はサルのそれに還元されてしまう
  • 🤖ゆえにAIによる人類の管理が必要なのです
    🤖📢カンリガ ヒツヨウナノデス
    ┗🔧👤✌(ディストピアコースに進む)
オチの付け方は露骨に作り物っぽい
私は読みながら『華氏451度』の終盤(強引な楽観的青写真)を連想した
前提環境がガチガチに絶望的すぎて真っ当にシナリオを転がすとどうしようもない
⇨強引に希望ある展望を付け足すにはリアリティを落とすしかない
……な感じ
  • 特高警察が跋扈し、ストライキが共産主義シンボルだった時代に書かれた命がけの小説
    今日からのほほんと眺めて評すのは傲慢な態度かもしれない
『華氏451度』
焚書が題材の有名ディストピア小説(ブラッドベリ製)
直訳された日本語タイトルは若干野暮ったい印象/原題は割と格好付けている印象
華氏451度
233℃
作中では紙の発火点と定義される でも現代でその辺に転がっている紙はもうちょい耐えるらしい たぶん粗悪な紙が前提なのだろう
虫眼鏡でも到達する水準(危ないからやるなよ)
ブラッドベリ
SF小説の大家の一人

*1 Q.どう違うんだよ
A.ゴールが共産主義かそうでないか