声たちの島

Last-modified: 2025-03-21 (金) 18:27:07

The Isle of Voices
原文
日本語訳はたぶん商業翻訳のみ/無料で読めるテキストはなし

"Island nights' entertainments"中に含まれるロバァァァァァァァァァァァ…晩年のマイナー作品

  • 後にボルヘスが気に入ったようで、「バベルの図書館」レーベルにて再録されている
 
 

表面的な話

  1. 怠け者の若者ケオラは、妻レフアの父にしてハワイ最大の魔法使い/呪い師カラマケの家で暮らしていた
  2. ケオラは偶然義父の助手を務める機会を得、カラマケの懐を豊かにしている秘密――ドル銀貨造りのわざ――姿を隠してとある島に転移し、島の木の葉と貝殻から銀貨を造り出す――を見せてもらう
  3. 口止め料込みで5ドル貰ったが使い切ってしまった*1ケオラ 欲張って追加のお駄賃強請ったら容赦なく海のド真ん中にポイ捨てされる お気の毒に
  4. 運良く拾ってくれたスクーナー船からも逃げ、見知らぬ島に流れ着く
  5. ってかよく見たら銀貨作りの際に転移した島だった
    命を拾ってもらったお礼にカラマケの呪術について告げ口
    歓待されて調子乗って現地妻作ろうとしていたけど、実は食人族の島だった ~今更戻りたいと言ってももう遅い~
    現地妻が部族を裏切り真実↑を教えてくれた
  6. 不可視のカラマケvs現地部族総出の呪術バトルが始まる
    大混乱の中でレフアが父(カラマケ)を裏切り助けにきてくれる よかったね
    • 姿を消したカラマケは島に置き去りにされ、そのまま二度と戻らない
  7. ……ってエピソードを宣教師に話したら
    「よく分からんけど後ろ暗い金なら教会とかに寄付しなさい」と✨アドバイス✨されたので唯々諾々カラマケの銭を寄付したのでした

    宣教師「なんか貨幣偽造してたらしいっすよあいつら」
    警察「そう…」
    ~Happy End~
 

実のところの話

欧米の南洋侵略と経済支配の話
植民地主義を風刺した話と理解されている


カラマケは生活様式を西洋式に染め他所の島からも資源を奪う一方、(まじな)いには伝統的な呪術の様式を用いる

  • 銀貨造りの呪いに際し、日頃調度品として置いている家庭用聖書*2をソファの下に押し込んでしまう
    ≒面従腹背

ケオラはぶっちゃけ愚かな奴なのでそういった繊細なパワーバランスを理解しておらず、あっさり宣教師/西洋に搾取されてしまう
~Happy End~どころではない、植民地エンドに他ならない

 

(参考)ハワイ併合

1893米支援勢力によるクーデター、リリウオカラニの退位(ハワイ王国の滅亡)
RLSが"Island nights' entertainments"出版
1894.12RLS死去
1898アメリカがハワイを併合

そんな時期


*1 上等な服(fine clothes)をナンボか買っているうちに溶けてしまった額 金銭感覚の時/土地を超えた比較は難しいけど現代日本に照らすと~10万円くらいか?
*2 キリスト教聖書に家系図記入欄をくっつけたような宗教オブジェクト